J13A

JIS X 0213

[1] JIS X 0213 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合 は、 JIS漢字規格の1つです。

[25] 形式的には現在も有効な JIS ですが、 すっかり Unicode 化が済んだ今となっては実効性を有していません

文字集合

[4] JIS X 0213 第1面は、 JIS X 0208:1997 に更に非漢字第3水準漢字集合を追加したものでした。

[113] 版第1面には次の文字が含まれていました。

[5] 非漢字は、 Windows-31J の拡張がそのまま取り込まれています。ただし JIS X 0208 と重複する面区点位置は、予約とされています。

[114] 漢字について Windows-31J との互換性はありませんでした。 これでは何のための非漢字互換性なのかわかりませんね。

[6] その他幾つか空きがありますが、 JIS X 0213:2000 3.2.2 によれば第1面の空きはすべて利用禁止です。

[9] JIS X 0208:1997 をそのまま拡張したものとなっていますが、 厳密に両仕様を解釈すると、包摂規準が変更されており、 完全に互換性があるわけではありません。 JIS X 0208, JIS X 0212 (が実用上は問題にはなりません。)

[7] 第2面は、次の範囲に第4水準漢字集合が含まれていました。

  • 2-01-01〜2-01-94
  • 2-03-01〜2-05-94
  • 2-08-01〜2-08-94
  • 2-12-01〜2-15-94
  • 2-78-01〜2-94-86

[8] EUCG3 に使うことを想定していました。

[36] 従来日本語EUCG3 に割り当てられていた JIS X 0212-1990 と衝突しないように配置されています。

[37] 空き領域は使用禁止とされています。

[42] JIS X 0213:2000 本体3.によれば、 実装水準3と4があり、 実装水準3は第3水準漢字までで第4水準漢字を含まない (符号化文字データ要素装置である) ことを意味します。 つまり一口に JIS X 0213 対応といっても、 第3水準までの場合もあるので要注意です。 実装しない場合第4水準の領域は空きとされます。

[43] JIS X 0213:2000 3.2.2 によれば第2面の空きには情報交換の当事者間の合意により外字を割り当てられます。 (ここでいう空きは、実装水準3で使用しない第4水準の領域は含みません。)

[45] JIS X 0213:2000 3.2.2 によれば第2面に外字を割り当てる場合、 終端バイト 5/0 は使用禁止されています。

[46] JIS X 0213:2000 本体 3.2.2 や Shift_JISX0213 によれば、

とされます。

[47] 従って、

[64] ISO-2022-JP-3外字割当を認めていません。

[38] 一説に第2面の空きを UCSBMP私用域に対応付けることも想定していたといわれます。

[82] JIS X 0213:2000 の正誤票 >>3 は一部の文字の名前UCS 対応を変更しています。 その中には JIS X 0208 由来の文字も含まれていました。

[66] JIS X 0213:2004 は第1面にいくつかの文字を追加するとともに、 包摂規準のいくつかを改正しました。 (包摂規準に関しては JIS X 0208 も参照。)

[80] JIS X 0213:2004 ではいくつかの文字の名前UCS 対応 (漢字UCS 符号位置文字の名前でもある) を変更しました。

[81] 文字の名前こそが符号化文字の同定に使われるという原則によれば、 これ (>>82, >>80) は重大な改正のはずです。 変更は第2面にも及んでいますが、 第1面と違って第2面の終端バイトは変更されていません。 文字の名前包摂規準の変更は ISO-IR図形文字集合の改訂に値しないと判断されているようです。

[39] ARIB STD-B24 は第1面と第2面を独自の終端バイトで使っていました。 第1面はかわりに JIS X 0208 (相当) + ARIB外字としてもよいとされていました。

[155] JIS 漢字の改定に関係する規定の表

結合文字

結合文字

Unicode との対応関係

[107] すべての文字 (空き領域は含みません。)ISO/IEC 10646 との対応関係が規定されています。 ISO/IEC 10646Unicode と実質的に同じです。

[108] JIS X 0213 の1文字が Unicode の複数文字の列に対応する場合があります。

[109] 対応関係はあっても、意味論的に同じ文字とは限りません。 両規格包摂規準は違いも多いです。


[170] UnicodeCJK統合漢字CJK互換漢字出典Jには JIS X 0213 関連がいくつかに分けられています >>169

  • J0 JIS X 0208-1990
  • J3 JIS X 0213:2004 level-3
  • J3A JIS X 0213:2004 level-3 addendum from JIS X 0213:2000 level-3
  • J13 JIS X 0213:2004 level-3 ideographs replacing J1 ideographs
  • J13A JIS X 0213:2004 level-3 ideograph addendum from JIS X 0213:2000 level-3 replacing J1 ideographs
  • JA3 JIS X 0213:2004 level-3 ideographs replacing JA ideographs
  • J4 JIS X 0213:2004 level-4
  • J14 JIS X 0213:2004 level-4 ideographs replacing J1 ideographs
  • JA4 JIS X 0213:2004 level-4 ideographs replacing JA ideographs

[171] 出典名に 0、 3 が入っているのが第1面関係、 4 が入っているのが第2面関係です。 JIS X 0213 以前の出典が J1, JA だった履歴と JIS X 0213:2004 の改正履歴が組み込まれていますが、 符号はいずれも JIS X 0213GL 符号です。

[172] J0CJK統合漢字が出来た当初から JIS X 0208-1990 とされていますが、実際には時代によって変更されています。

[173] 例えば JIS X 0213:2004 で字形が変更された第1面80区55点 = J0-7057 は U+9771 (靱) ですが、 URO符号表J欄字形も同じように差し替えられています。 >>174, >>175 合計168字がこの関係で差し替えられていると推測されます。

[309] JIS X 0212 および JA からの字形変更については、 JIS X 0212 参照。


[183] JIS X 0213:2004 ベースに切り替わる前:


[286] Unicode との対応関係には諸説あります。 違う点な何通りかあって、 組合せで無限の実装が実在する地獄が広がっているみたいです。 違う点をまとめると:

[41] ucm/euc-jp.ucm - metacpan.org, , https://metacpan.org/release/DANKOGAI/Encode-3.17/source/ucm/euc-jp.ucm

>>40 に言及ないが Encode::JIS2K と同じ

[248] GitHub - hatukanezumi/Encode-JISX0213: JIS X 0213 encodings, Perl module, https://github.com/hatukanezumi/Encode-JISX0213

[157] Japanese Font Encodings, , https://unifoundry.com/japanese/index.html

These were taken as the canonical Japanese encoding, using fullwidth alternates when they were specified, and using Windows code page mappings except for three Plane 1 mappings that would have been duplicates of other code point mappings; the mappings adopted for Unifont were 0x2142 → U+2016, 0x215D → U+2212, and 0x2141 → U+301C.

[158] 意味はよくわからないけど独自の変換表を使っているということらしい。

[250] >>119

[263] 使いこなそうユニコード, SADAHIRO Tomoyuki, , http://nomenclator.la.coocan.jp/unicode/index.htm

[264] >>263 括弧付きUCSJIS X 0213:2004 の両方入り。 JIS X 0218 の珍しい用例でもある。

[249] あちこちに転がっているそれっぽい変換表や実装 (のソースコード) のどれも少しずつ違っててやばい。 JIS X 0213 が普及していないから深刻な問題になっていないのは幸か不幸か。

[247] JIS X 0213 ができたころには既に JIS X 0208 の変換表の違いが問題になってたはずなのになぜ JISC が正式な機械可読ファイルを公表しなかったのか謎。 せめてすべての Unicode符号位置が確定した平成16年にはやるべきだったのに。


[161] ノート:u9115 - GlyphWiki, https://glyphwiki.org/wiki/Talk:u9115

ISO-IR-233 の92区76点の字形と、ISO/IEC 10646とUnicode のJ3-7C6Cの字形が異なっています。どっちのほうが0213の正しい例示字形でしょうか。 --johotogoshinentai 2011年12月4日(日) 05:54

[162] そんなことあるのか... J3 は JIS X 0213:2000平成明朝をそのまま使っているわけではないということ?

[165] たしかに当時の字形 (>>386 >>164) は違っていて (MJ026366 = IP9115)、今 (>>163) は修正されている模様。

[384] の IRGN1656CJK_501-600.pdf#page=37 (当時再制作された新しい符号表案) ではまだ正しかったようで。

[387] その後の IRGN1670M_P7.pdf#page=70 やの n3967.zip/fcd-10646-02-4e00-9fff.pdf #page=430 になると間違っていて、そのまま出版されてしまった、と。

[385] ISO/IEC 10646:2003 まで遡ると出典Jがない。 するとその後新符号表制作までの間に追加するタイミングはないはずで、 新符号表の誤字形が初出だった?

[453] U+8362 (1-90-77) の字形にも誤りがありました >>454Unicode 5.2 の J3 字形が JIS X 0213 と違う字形で、 Unicode 15.0 の J3 字形は JIS X 0213:2000 および JIS X 0213:2004 と同じ字形です。

[455] この Unicode 5.2 字形の艹だけ違うものが IVS <U+8362, U+E0104> (Hanyo-Denshi TK01077630) にありますが、まったく同じものはありません。


[316] JIS X 0213:2004 改正の変更部分には、 1つの JIS X 0213 面区点位置と複数の UCS符号位置の列 (名前付き文字列) が対応付けられているものが25個あります。

[342] JIS X 0213:2004 はそれらに文字の名前を与えていますが、 参考とされています (改正規格 8. によって置き換えられた本体 5.3)。

[317] 25個中23個は現在の UCD で規定される名前付き文字列と同じ Unicode符号点の列と文字の名前が使われています。

[318] JIS X 0213:2004UCDUnicode符号点の列に与えられた文字の名前が異なるものが2個あります。

[325] IPAmj明朝非漢字情報ファイルは Unicode の方の名前を採用しています。

[330] 25個中 KATAKANA LETTER AINU PMODIFIER LETTER EXTRA-HIGH EXTRA-LOW CONTOUR TONE BAR だけはなぜか先行してUnicode 4.1 で追加されていました。 >>326, >>327

[333] この時点で何故か名前が1つ変更されていました。

[331] 残りの23個はに予備登録、 に承認されました。 >>327

[332] JSC2 は残り23個の追加を提案しましたが、 その際に1つ名前が違って登録されているので、 それに合わせてもう1つも変更するか伺いを立てて承認されています。 >>329, >>328

[334] 日本NBJIS X 0213 のために登録した名前付き文字列の新しい名前であるにも関わらず、 なぜか JIS X 0213 は変更されずそのままです。 平成24年の JIS X 0213:2012 改正のタイミングで反映させられたはずなのに謎です。


[391] U+FA15 (J3-775A) は平成24年の Unicode 6.1 までは JIS X 0213:2000 と同じ字形でしたが、 平成24年の Unicode 6.2 以後違う字形に変わっています。 Unicode 6.2 は ISO/IEC 10646:2012 相当とされ、そちらでもこのタイミングで変わったのでしょうか (未確認)。 なお 出典UUnicode 6.1 も現在も同字形で、 出典Jの新字形と同じ字形です。

[389] 令和5年に正式公開された Unicode 15.1 の符号表 >>388 と同じく令和5年時点で Unicode Consortium ウェブサイト内 WG2 ページで公開されている ISO/IEC 10646:2020/Amd.2 案の符号表 >>313 との間では、 CJK互換漢字J字形が変更されています。 DAM2 では文字情報基盤水平拡張が追加されましたが、 CJK互換漢字の従来の J3IPAmj明朝に変更されているように見えます。 U+FA55 がわかりやすいです。

[390] Amd.2 は本段落執筆時点で未発行で、これは 付の ISO/IEC 10646:2020/CD Amd 2.3 の符号表と思われます。 3回目の CD ですが、そろそろ WG2 を通過するでしょうか? 字形変更もこのままになるのでしょうか?

[392] U+FA36Unicode 6.1 - Unicode 15.1 字形と IVDJC1512JIS X 0213:2000 を見比べると、 Unicode 6.1 の時点で既に JC1512 とは違う字形になっているような?

[395] U+51DE は J1-3328 から J13-2E57 に変更されました。 JIS X 0212 19-8 = JIS X 0213 最終案 1-14-55 (JB1908, AJ CID+1435, MJ になし) から JIS X 0213:2000 1-14-55 (JC1455, AJ CID+20300, MJ007414) の字形変更があったはずですが、 AMD2:2023 符号表は JB1908 のまま変更されていません。 (ちなみに JIS X 0212:1990 ISO-IR はどちらとも別の字形 (KS020430, MJ007413) でした。)

[405] U+FA14 (J3-757A) は Unicode 6.1 と Unicode 6.2 = Unicode 15.0 = Unicode 15.1 = DAM2:2023 で字形が違います。 どちらも JIS X 0213:2000 1-85-90 と微妙に違います。

[456] U+F936 (J3-7B4F) は Unicode 6.1 = Unicode 6.1 = Unicode 15.0 = Unicode 15.1 と DAM2:2023 = MJ030186 で字形が違い、 どちらも JIS X 0213:2000 = JIS X 0213:2004 と微妙に違います。

[423] 文字関係
key
jisx0213:2000:ucs
desc
JIS X 0213:2000 から UCS へ。 括弧付きUCSを除く。
datanote
非漢字および正誤票JIS X 0213:2004 に関係する面区点位置のみ。
[426] 文字関係
key
jisx0213:2000:fullwidth:ucs
desc
JIS X 0213:2000 から UCS へ。 代替名称による。
[427] 文字関係
key
jisx0213:2000:ucs:()
desc
JIS X 0213:2000 から括弧付きUCSへ。
[428] 文字関係
key
jisx0213:2000:annex11
desc
JIS X 0213:2000 附属書11 により UCS へ。 括弧付きUCSを除く。
datanote
正誤票に関係する面区点位置のみ。
[429] 文字関係
key
jisx0213:2000:annex11:()
desc
JIS X 0213:2000 附属書11 により括弧付きUCSへ。
datanote
正誤票に関係する面区点位置のみ。
[430] 文字関係
key
jisx0213:2000cor:ucs
desc
JIS X 0213:2000 正誤票により UCS へ。 括弧付きUCSを除く。
[431] 文字関係
key
jisx0213:2000cor:ucs:()
desc
JIS X 0213:2000 正誤票により括弧付きUCSへ。
[432] 文字関係
key
jisx0213:2004:ucs
desc
JIS X 0213:2004 により UCS へ。
datanote
改正部分のみ。

JIS X 0212 との対応関係

JIS X 0212

符号化表現

[65] JIS X 0213:2000 は本体6種類、附属書3種類の符号化文字集合を定義していました。 (各符号とも自由度があるので全組み合わせはもっと多い。) それが JIS X 0213:2004 による文字集合の改正に伴い倍増しました。

[110] なぜこれほど多く規定する必要があったのかは謎です。

JIS X 0213:2000 本体の符号

[10] 漢字用7ビット符号

[71] 漢字用8ビット符号

[73] 国際基準版・漢字用7ビット符号

[74] 国際基準版・漢字用8ビット符号

[57] EUC-JISX0213 はこれの拡張だと書いてある。

[75] ラテン文字・漢字用7ビット符号

[76] ラテン文字・漢字用8ビット符号

[78] IRV/ラテン文字用図形文字集合を使う場合、 JIS X 0213 中の同じ文字は使用禁止。 ただし「慣用的な利用との互換」のため代替名称を使っても良い。

[58] 第2面を原則使用しないというとき、原則でないケースは何かよくわからない。 外字利用する場合ということ?

[59] JIS X 0213:2000 は新規格なのに固定シフトの初期状態が決められていなかったり、 「慣用的な利用との互換」が想定されていたり、意味がわからない。 JIS X 0208:1997 本体が規定する符号との互換性が想定されているのだろうか。

[77] 重ね打ち禁止。

JIS X 0213:2004 本体の符号

[69] JIS X 0213:2004 本体では旧版の符号化文字集合の規定自体は改変されていませんが、 第1面が改正されているため、それが反映された別の符号化文字集合となっています。

JIS X 0213:2000 附属書の符号

[11] Shift_JISX0213 (と Shift_JISX0213-plane1) は実質的に JIS X 0208:1997シフト符号化表現を拡張したものとなっていました。しかし当時事実上の標準だった Windows-31J との互換性はありませんでした。

[63] 代替名称使用可能。

[12] EUC-JISX0213 (と EUC-JISX0213-plane1) は、 JIS X 0212 を除き、 当時利用されていた EUC-JP を拡張したものとなっていました。 JIS X 0212 は含まれませんでしたが、衝突しないよう配慮されていたため、 そのままでは使えないながらも、 EUC-JP を拡張して用いることは可能でした。 ただし当時普及しつつあった eucJP-open との互換性はありませんでした。

[13] ISO-2022-JP-3 (と ISO-2022-JP-3-plane1) は、 ISO-2022-JP 風ですが、 互換性はありませんでした。

[14] これら3つの符号化表現は、実装したくない業界各社の反対を押し切る政治的決着で、 規定ではなく参考とされたようです。

[15] JIS の現実との乖離を修正する路線だった JIS X 0208:1997 から引き続き開発された JIS X 0213 がなぜ明らかに実装できない符号化方式ばかり規定したのか謎ですが。。。
[55] 本体に誰がどこで使うのかさっぱりわからない符号が規定されており、 そちらは参考に格下げされなかったのも謎です。
[56] 業界各社が JIS X 0208:1997 に反対しなかったのも謎です。 あっちの附属書も Windows-31J と矛盾してるという意味では実装不能だと思いますが...

[18] draft-ohta-jcs-jis-x-0213-00 - Japanese Character Encoding on the Internet with JIS X 0213 ( 版) https://tools.ietf.org/html/draft-ohta-jcs-jis-x-0213-00

[67] >>18 は6つの符号化表現名を MIME charset として登録するものでしたが、 RFC 化に至らず放置されています。

JIS X 0213:2004 附属書の符号

[70] JIS X 0213:2004 は第1面の改正に伴い符号の名称を変更しました。

[72] JIS X 0213:2004 の正誤表は符号の名称を再変更しました。

[79] シフトJIS日本語EUCは旧規格と同構造で第1面だけ差し替わっていますが、 ISO-2022-JP-2004 は構造も改正されています。

ISO/IEC 2022 エスケープシーケンス

[60] JIS X 0213:2000 本体は ISO/IEC 2022 環境における指示シーケンスを定めています。

[16] JIS X 0213:2004指示シーケンスも改正しました。

[99] 外字を使う場合はこれらを使ってはならないとされます。 JIS X 0208:1997 と違って私用終端バイトを使えとは書かれていません。(なぜ?)

[62] 代替名称使用可能.

Unicode による符号化

[141] JIS X 0213Unicode による符号化の方法を定めていませんが、 すべての文字 (文字が割り当てられた面区点位置) に JIS X 0221 (ISO/IEC 10646) との対応関係が定められている (>>107) ため、 それを通じて 「Unicode符号化方式による JIS X 0213 符号化文字集合」 を構築できます。

[142] JIS X 0213 の制定以後日本政府は多くのシステムで JIS X 0213 を採用すると言っていますが、ほとんどすべてに於いて、 この使い方を指しています。

[143] ただし、 Unicode符号点1つだけで表現できない JIS X 0213非漢字の取り扱いなど、 本当に「JIS X 0213文字集合に対応」しているのか怪しいところもあります。

平成12(2000)年の新規制定

[17] 制定されに発行されたのが第1次規格 JIS X 0213:2000 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合 でした。

[266] 規格票掲載版と同内容の符号表ISO-IR で公開されています。

[415] 文字関係
key
jisx0213:2000:glyph
desc
JIS X 0213:2000 例示字形平成明朝グリフ
datanote
汎用電子関連資料, IVD, 文字情報基盤, 目視による。

正誤票

[3] 正誤票が発表されています。 JSA の検索サイトで JIS X 0213:2000 を検索して >>86、 規格本文のサンプルの閲覧を選ぶと、 正誤票が挟み込まれた規格冒頭部分 >>185 を閲覧できます。

[87] JSAJIS 正誤票一覧ページには発行時期の関係で掲載されておらず、 わかりにくい。

[267] 適合性に関係し得る重要な変更が3点あります。

[420] 文字関係
key
jisx0213:2000:cor:wrong:similar
desc
JIS X 0213:2000 正誤票「誤」字形と十分よく似た字形
[419] 文字関係
key
jisx0213:2000:cor:correct
desc
JIS X 0213:2000 正誤票「正」字形の平成明朝グリフ

[167] JIS X 0213, , https://kanji-database.sourceforge.net/charcode/jis/jisx0213.html

[168] >>167 によると未修正の誤りが本体1箇所、附属書1箇所、解説3箇所あるとのこと。

制定

[160] 教科書調査中間報告, , https://web.archive.org/web/20000306025845/http://www.tiu.ac.jp/JCS/text1.html

公開レビュー

[2] 1998年/平成10年11月6日〜1999年/平成11年2月28日に公開レビューが行われ、 原案がWebで公開されています。

[159] New JIS KANJI public review, , https://web.archive.org/web/20000915153901/http://jcs.aa.tufs.ac.jp/jcs/pubrev/index.htm

[207] >>205JIS X 0208 および追加非漢字の字形、 >>206 に追加非漢字の字形と情報がありました。 完成版とは多少の出入りがあり、共通文字でも面区点位置が変わっているものも多いです。

  • [197] 漢字一覧表
  • [198] 更に調査を要する漢字の一覧表
  • [199] テキストファイル(CSV)版

[200] >>197, >>198 では文字画像 (用例字形等) と部首画数に整理番号が振られ、 大漢和辞典UCSJIS X 0201 符号があれば書かれていました。 >>199 は整理番号、部首画数、UCSJIS X 0212 です。それらは >>197 >>198PDF と同内容ですが、 大漢和辞典番号は入っていませんでした。 (面区点位置はありませんでした。)

[204] UCS が「?」付きのものが >>197 >>198 >>199 にいくつかあります。 大漢和辞典が「?」付きのものが >>198 にあります。

[201] >>198 の不審な値:

  • [202] 46-6-6R の UCSHCDF
  • [203] 141-10-2R の大漢和辞典が 32745-

[209] >>208>>197 に加え、 大漢語林、 新大字典、 新字源、 漢語林、 大字源の番号があり、 文字画像が最大4つ、 その用例文があれば書かれていました。

  • [210] 常用漢字表康煕別掲字・人名漢字用許容字体の追加

[211] >>210 追加予定字に 1 - 105 の連番が振られ、既存 JIS X 0208 文字と 常用漢字表 字形画像が示されていました。

  • [212] 字体記述要素の追加(理由書及び文字表)

[213] >>212 追加予定字に 1 - 137 の連番が振られ、字形が示されていました。

[214] これらの資料の掲載の文字は最終的な規格の文字との対応関係を示す資料がどこにも提供されていないようで、 UCS大漢和辞典など不完全な情報と字形画像で比較するしかありません。

[225] >>224 >>246 で対応調査がされています。網羅されているのかはわかりません。

最終案

[218] >>217 に「最終案」が公開されました。

[220] >>217 >>219 に「最終案」の「誤りの訂正」が公開されました。

[221] 公開されたのは符号表 PDF と文字情報の CSV ファイルと、 UCS / Unicode への追加提案 PDF でした。 規格本文・附属書や解説は公開されなかったようです。

[222] 修正されたのは符号表中1文字の字形と、 CSV 中の多数の Unicode符号位置でした。

[234] 誤字形は修正版を公開する予定だと書かれていますが >>219Internet Archive で見る限り、公開されないままだったようです。

[232] ここでの括弧付きUCSは、修正前も修正後も、完成版規格の括弧付きUCSと違っています。

[233] それ以外にも符号表CSV の情報は完成版規格と違いがあります。 非漢字面区点位置に変更があります。

[440] ISO-IR符号表版で、完成版規格とは違いがあるとされます。 >>439

[441] 「誤りの訂正」がで、ちょうど同じ日です。 「最終案」+「誤りの訂正」と ISO-IR を比べると、 確かに多くの特徴が一致しています。

[442] ISO-IRJIS X 0208 部分に完成版規格や JIS X 0208:1997 と微妙な違いがあります。 JIS X 0208


[235] 「最終案」+「誤りの訂正」と完成版の差異 (不完全):

[448] 1-14-48 は最終案 = ISO-IR (2000) = 附属書 (2000) = ISO-IR (2004) = 本体 (2004) の符号表 と本体 (2000) の符号表が微妙に違うような? JISC のWebサイトの PDF は低解像度なので確信できないが...


[238] >>237 に修正を経て JISC を通過したとのこと。 その後にも編集作業が続けられていたとのこと。

[216] >>215 で符号化文字集合調査研究委員会(JCS)は解散したとのこと。

[240] jisx0213最終案(訂正済) JISC2回目提出 - 規格票印刷用.pdf みたいなファイル名付いてたんだろうなーwwwwww

[416] 文字関係
key
jisx0213:fdis:glyph
desc
JIS X 0213:2000 最終案の例示字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
datanote
汎用電子関連資料, IVD, 文字情報基盤, 目視による。
[417] 文字関係
key
jisx0213:fdis:glyph:equiv
desc
JIS X 0213:2000 最終案の例示字形と同等の字形
[418] 文字関係
key
jisx0213:fdis:glyph:similar
desc
JIS X 0213:2000 最終案の例示字形とほぼ同等の字形
[422] 文字関係
key
jisx0213:fdis:cor:wrong
desc
JIS X 0213:2000 最終案の正誤票「誤」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[421] 文字関係
key
jisx0213:fdis:cor:correct
desc
JIS X 0213:2000 最終案の正誤票「正」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[435] 文字関係
key
jisx0213:ir:glyph
desc
JIS X 0213:2000 ISO-IR例示字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
datanote
汎用電子関連資料, IVD, 文字情報基盤, 目視による。
[446] 文字関係
key
jisx0213:ir:glyph:equiv
desc
JIS X 0213:2000 ISO-IR例示字形と同等の字形
[447] 文字関係
key
jisx0213:ir:glyph:similar
desc
JIS X 0213:2000 ISO-IR例示字形とほぼ同等の字形

[115] 第16回セミナー報告集, , https://www.pot.co.jp/moji/se16report.html

(注記 情報部会からの要請で、規格票にはこれまでに公表した以上の情報を盛り込まないという決定がされましたので、本来解説に載せる予定のあった情報が載らなくなってしまいました。そうした情報を開示するために、「新JIS解説書」を出版しようという動きがあります)

[116] これだけでは事情がよくわからないが、解説されるべきと原案委員会が判断したのに政治的理由で掲載されないのは穏やかではない

[153] Microsoft Word - 第1回会議次第.doc - 20100928_1P_a.pdf, https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8406166/mojikiban.ipa.go.jp/wp-content/uploads/pdf/2010/20100928_1P_a.pdf#page=8

閣議決定から参照されている。その頃にはもう構想があったのか! (作業も始まっていた?)

[154] 国策で進めてたのに制定時に妨害してた連中がいるってのが驚きで、もう国賊だよなw

[460] 99312-ucu-norm.pdf, , https://www.unicode.org/L2/L1999/99312-ucu-norm.pdf

括弧付きUCS

[123] JIS X 0213:2000JIS X 0221 (ISO/IEC 10646) との対応関係を示していました。 そのうち当時の ISO/IEC 10646 になかったものは、 括弧に入れて示されていました JIS X 0213:2000 附属書6などJIS X 0213 の制定と同時に ISO/IEC 10646 へ提案されたもので、提案中の符号位置 (と文字の名前) でした。 カッコ付きUCSと呼ばれています。 漢字がよく紹介されているようですが、 非漢字もいくつかあります。

[125] カッコ付きUCSの多くは ISO/IEC 10646 に別の符号位置で正式に収録されました。 JIS X 0213:2004 の改正ですべて正式な符号位置に修正されました。

[120] JIS X 0213 확장 한자 임시 위치 | 문자 집합 위키 | Fandom, , https://charset.fandom.com/ko/wiki/JIS_X_0213_%ED%99%95%EC%9E%A5_%ED%95%9C%EC%9E%90_%EC%9E%84%EC%8B%9C_%EC%9C%84%EC%B9%98

[140] JIS X 0213のカッコ付きUCS | yasuokaの日記 | スラド, https://srad.jp/journal/562715/

[124] しかし一部でカッコ付きUCSが実装されているようです。 特に住基ネット統一文字は、 JIS X 0213:2000カッコ付きUCSの領域に続けて独自の文字を追加しています。

[126] 他の事例はUnicode非互換割当参照

[118] 住基ネット統一文字

[265] >>263

平成16(2004)年の改訂

[26] 改正による変更は、 表外漢字字体表に関するものでした。 JIS X 0208 部分に関わるのに JIS X 0213:2004 としてだけ改正され、 JIS X 0208 は放置されました。

[357] ISO-IR には更新番号ではなく新しい符号化図形文字集合として追加されました。 >>129

[358] ISO-IR 登録簿には文字集合の変更に関する規定と英文の説明が添付されています。 >>129

[83] 正誤票が2回発行されました。

[88] 当初は中に発行され JIS X 0213:2003 になると目されていました。 原案委員会自身もそのつもりだったのか、 正誤票は 2003 を 2004 に置き換えています。

[89] バタバタしていたのでしょうけど、原案委員会JISCJSA の出版部門と何重にもチェックの機会があるはずなのに、 どうしてこんな初歩的で重大なミスを見逃しちゃうのでしょうね?

[345] 変更点:

[336] UnicodeJIS X 0213:2004 の不整合:

[307] 包摂規準変更については JIS X 0212 も参照。


[166] n2697, , http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/docs/n2697

[27] 日本工業標準調査会:ニュースとお知らせ-JIS X 0213:2004に関連する情報について () https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10217941/www.jisc.go.jp/newstopics/2005/tp0213.htm

[378] 040220jis.pdf, , https://www.town.harima.lg.jp/kikaku/documents/040220jis.pdf

[105] 確認されました。


[396] 字形変更には変更が明白なものもあれば、そうでないものもあります。

[399] JIS04_JIS90_IVS.pdf, , https://www.iwatafont.co.jp/ucda/img/JIS04_JIS90_IVS.pdf

[400] >>399 変更168字中、 AJ1 に従い160字。

[401] JIS X 0213:2004の「解説」に突っ込んでみる - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ, https://moji-memo.hatenablog.jp/entry/20130605/1370409897

[176] 1-19-10 (蟹) は何が違うのか...

[178] >>177 では

解と虫との間隔を広く

とのこと。確かにそう見える。

[180] >>179 では j90-332a = jx1-2000-332a と jx1-2004-332a が区別されているが、 j90-332a の方が間隔は広いようにも見える。

[181] AJ はどちらも CID+1416 で区別していない。

[182] MJ にも MJ023750 しかなく区別できない。


[19] Microsoft Windows Vista:Windows XP および Windows Server 2003 向けJIS2004 対応 MS ゴシック & MS 明朝フォントパッケージについて ( 版) http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/jp_font/jis04/default.mspx

[20] いつの間にか知っていた漢字が変わっていた - Togetter, https://togetter.com/li/1559678

[21] >>20 人それぞれフォントが違うらしく、 困っている人が多いけど何に困っているのかさっぱりわからないという地獄・・・

[22] 83JIS の惨状を知っててこんな酷い変更を強行したのだから、 この改訂の関係者は悪意があるとしか思えん。

[23] 包摂規準の範囲内の字形変更だとしても、 その包摂規準が一般的な人々の字体の差異の認識と乖離してるんだからなあ。 しかも例示字形の変更が一般フォントに波及することを期待しての変更だからたちが悪い。

[24] 時流に反して新字体をやめて旧字体に誘導しようとした新常用漢字表が悪いともいえる。

[32] 異体字リスト(JIS2004標準字体) Prog20が完成しました! : 永和印刷のブログ e-blog (eiwa-p, ) https://eiwap.exblog.jp/20559474/

文字の規格が変更された際には、

OS変更が進まなかったせいもあり意外と問題にならなかったのですが、

今後はパソコンの環境により、画面で目にする文字の字形が異なったり、

画面で目にする文字と、印刷のために組版した文字の字形が異なるということが想定されます。

[33] Masanori Kusunoki / 楠 正憲さんはTwitterを使っています 「Windows VistaがJIS 2004に移行した当時マイクロソフトに勤務し経産省に呼び出され各府省のCIO補佐官連中に囲まれて「字形が変わっては困る。どうしてくれるんだ」と吊し上げられて「JIS 78→JIS 83 → JIS 2004と標準字形をコロコロ弄ったのは経産省。文句あるなら省内でいえ」と逆ギレしたんだったな」 / Twitter (, ) https://twitter.com/masanork/status/1449361742111272960

[34] でも Windows が実装しているのは 2004年に字形が改正されていない JIS X 0208 だけで、 改正された JIS X 0213 は実装していないのでは。 UnicodeフォントJIS X 0213 の改正を勝手に反映させた経営判断(?)を JIS に責任転嫁するのは違うのではなかろうか。 経産省も MS もそれぞれ自業自得。。。

[90] 影響を理解しないで JIS に口出した国語審議会一派も悪いよね、 知らんふりして誰も責任取ろうとしないどころか新常用漢字表で改めて口出ししてるし。

[91] 文科省経産省縦割りの弊害がどうこうとか表層的な文句ばかり言ってた連中にも責任あるよね。 餅は餅屋に任せとけばこんなことにならなかったし「餅」の字体がおかしくなることもなかった。

[94] JIS X 0213:2000 の制定時に MS その他は実装したくないからと JISC で手続きの最終段階で反対して内容に変更させてましたよね? JIS X 0213:2004 の時その人達何してたんでしょうね? 4年前にあった政治力が突然なくなったりしないですよね?

[95] 平成21年6月 日 - (1)JISkikakukodonohenkouoyobigaijitaiounosyuuryounituite.pdf, , http://mitsuikenpo.or.jp/UploadedFiles/(1)JISkikakukodonohenkouoyobigaijitaiounosyuuryounituite.pdf

さて、三井健保では、令和元年 12 月 17 日に Windows10 対応の業務用端末に切り替えを予定 しております。これに伴い、JIS 規格コードが「JIS90」から「JIS2004」へ変更となり、漢字 168 文字(以下、「対象文字」という)の表記に変更が生じます。

該当の加入者に交付済の被保険者証等の差し替えはおこないませんが、端末切り替え後に滅 失等の再発行をおこなう場合、新字体での表記となります。

[96] R01_12_16_外字対応の終了およびJIS規格文字の変更について.pdf, , http://ja-chiba-kenpo.or.jp/UploadedFiles/R01_12_16_%E5%A4%96%E5%AD%97%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%AE%E7%B5%82%E4%BA%86%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3JIS%E8%A6%8F%E6%A0%BC%E6%96%87%E5%AD%97%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf

[463] 168letters.xls - JIS2004Font.pdf, , https://www.denpa.soumu.go.jp/public2/help/manual/cat_input_screen_display/pdf/JIS2004Font.pdf

[97] あちこちに迷惑かけまくってるな JIS

[464] >>463 みたいなのをあちこちで用意しないといけないの生産性下げまくりだろ

[117] JIS X 0213:2004の「解説」に突っ込んでみる - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ, https://moji-memo.hatenablog.jp/entry/20130605/1370409897

[121] 戸籍統一文字, , https://seiai.ed.jp/sys/text/csd/cf14/c14a080.html

もともと当用漢字や常用漢字にそって決められましたが、間違いや解釈の違いがありました。そこで2004年の改訂で国語審議会の字体表にあわせて168文字の「例示字形」が変更されました。中でも葛が有名です。

[122] >>121 「間違い」...? どれ? 2004年まで間違ったままのものがあったなら、すごく有名だと思うのですが...

[130] ついに集った「鬼滅の刃」”上弦の鬼たち”がただならぬオーラで圧倒!圧巻の無限城も見逃すな|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS, https://moviewalker.jp/news/article/1123988/

※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正式表記

※煉獄杏寿郎の「煉」の漢字は「火+東」が正式表記

※鬼舞辻の「辻」の部首は「いってんしんにょう」が正式表記

[131] 鬼滅の刃が超大ヒットして以来あちこちのニュースサイトで見られるようになったこの注記。 国語審議会文化審議会JISC のせいで日本語の生産性がどれだけ低下させられているのか。

[134] >>131 でも JIS2004 が変更した旧字形はその後のOSの一般的なフォントなら IVS で表示可能になっているはずなんですよね。 だから未だにこんな注記をしないといけないのは、それを手軽に入力させない IME とそれを交換させないニュースサイトのおんぼろシステムにも責がある。 JISC も、それに乗っかってデフォルト字形を強制変更したフォント事業者各社・OS事業者各社も、 その辺の後始末まで真面目にやらないで放置したままなのが悪い。

[135] フォント事業者の前に主に見えてるお客さんは DTP の人達なので、 フォントのデフォルトを変えても字形切り替え可能ならギリセーフなんですよね。 (データ交換したときや古いデータを開いた時に文字が化けちゃうけど、 移行期さえ押し切れば乗り切れるから。) 国語審議会のバックにいた出版・印刷業界のためにその他大勢のインターネットの人達が困ってるという構図。

[132] https://repository.ninjal.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=2865&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1&page_id=13&block_id=21

[144] Windows と日本語のテキストについて - Windows Blog for Japan, Japan Windows Blog, https://blogs.windows.com/japan/2020/02/20/about-windows-and-japanese-text/

Windows Vista では JIS2004 への準拠が、Windows 8 では Unicode IVS による異体字のサポートが行われました。JIS2004 への対応により「辻」の之繞 (しんにょう) の点の数など漢字の字形が一部変更され、当時大きな影響を受けたお客様もいらっしゃるかと思います。Windows 10 への移行にあたり最近もお問い合わせのボリュームが増加していますが、Windows XP まで使用されていた JIS90 準拠の旧字形は、Windows 8 以降、Unicode IVS を使用することにより異体字として標準の状態で表示・入力が可能となっており、排他的ではなくドキュメント内で自由に JIS2004 および JIS90 の字形を使い分けることが可能となっています。

なお、 Microsoft IME においては、既定の状態では異体字をかな漢字変換時の候補として表示しません。変換文字制限を緩和していただくことにより入力可能となります。この制限はグループ ポリシーやコマンドを使用して組織で一括して設定いただくことも可能です。変換文字制限がどのように設定されているかにかかわらず IME パッド等からは入力が可能であり、ドキュメントや Web ページに含まれている異体字も表示可能です。他社様の IME をご使用の場合も、メジャーな製品では異体字をサポートしていることを確認しております。

[145] 訳: みんな困ってるの知ってるよ、がんばれば少しだけ元の状態に近づけられるよ、 じゃあがんばってねー

[156] Wayback Machine, https://web.archive.org/web/20060216042124/http://www.soumu.go.jp/kokusai/pdf/data_hyojyun_050322_07.pdf

[262] 付録A JIS X 0213:2004について, https://software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/m200002/b1wd0691/14z200/b0691-a-00-00.html

JIS X 0213:2004は、JIS X 0208の後継規格として、社会生活に必要な文字の充実、情報機器と印刷物の字体の標準化を目的として、制定されたJIS規格です。

[376] 文字関係
key
jisx0213:2004:33:hyougai
desc
JIS X 0213:2004附属書6 (JIS X 0213:2000 改正1 33.) 「表外漢字UCS互換」文字から印刷標準字体へ。
[377] 文字関係
key
jisx0213:2004:33:related
desc
JIS X 0213:2004附属書6 (JIS X 0213:2000 改正1 33.) 「表外漢字UCS互換」文字からその関連字へ。
[414] 文字関係
key
jisx0213:2004:glyph
desc
JIS X 0213:2004 例示字形平成明朝グリフ
datanote
汎用電子関連資料, IVD, 文字情報基盤, 目視による。

[433] 「ダウンロード購入すると品質の悪いモノをつかまされる」へのコメント | 水無月ばけらのえび日記, , http://bakera.jp/ebi/topic/4311/comment

手もとにあるJSAのサイトで購入したJIS X 0213:2004のPDF版の規格票は表のテキストがすべてアウトライン化されていて、JIS2004←→Unicodeの変換テーブルを実装しようとか思ったら目視ですべて書き写さなければならないという代物で、感動すら覚えました。

手元の規格票でもコピーが禁止されているわけではなくて本文はコピーできるようなのですが、一番コピーしたい表のテキストだけがなぜかアウトライン化されているのです。

平成16(2004)年の不改正

[373] 関連: 人名用漢字, 常用漢字表

[371] >>370 #page=3

なお、今回の人名用漢字の拡大は法令に基づく施策の実施であり、今後、この施策内容を正確に対 応できるより新しい規格(JIS X 0213)に基づく製品が普及していくと思われる。しかしながら、広 く普及している現規格(JIS X 0208)と比較して、新規格は大幅な字体変更や文字集合の拡大があ り、利用者の混乱を招く可能性が高い。このような状況を極力防ぐために、業界と政府が一致協力 し、国民に対して十分な公報・啓発等の活動を実施することが重要である。

いやそれなら最初から改正しなければよかったじゃん

[372] >>370 #page=16

A: 表 2.2 に示すように、一部の文字について形が変わることがあります。字体などが重要な意味を持つ文書 については、念のため印刷したものを保存しておかれることをお勧めします。

えー

平成24(2012)年の改正

[44] の変更は、 常用漢字表改正に関係するもので、 JIS X 0208:2012JIS X 0213:2012 として改正されました。 どちらも元の仕様書に対する差分仕様書として発行されました。

[98] 常用漢字表字形デザイン差の関係の規定の改正が波及しているものです。 技術的内容に変化はないように思われますが、よくわかりません。 さすがに検証はされているのでしょうかね?

[100] JIS X 0208JIS X 0213常用漢字表漢字との対応関係が異なるという事態になっています。 (両規格の包摂規準が異なるため。)

[101] Unicode 化が進んでいる現在において、 この3つの規格と常用漢字表の厳密な関係性はもう普通の人には理解不能ではないでしょうか。 規格の厳密な解釈において、今次の改正でどんな影響が出ているのか、 考えたくもないです。


[367] JIS X 0213:2012 の附属書には 常用漢字表 の全文字と面区点位置の対応関係が示されています。

[368] JIS X 0208:1997 には常用漢字表との対応関係が記述されていましたが、 JIS X 0213:2004 には常用漢字がありませんでした。 平成22年の常用漢字拡大のため JIS X 0213 にも附属書が追加されたようです。

[369] JIS X 0208 にもよく似た附属書が追加されましたが、 内容は違います。

[424] untitled - 20101130001-3.pdf, https://web.archive.org/web/20130205030205if_/http://www.meti.go.jp/press/20101130001/20101130001-3.pdf

[425] >>424 #page=13 平成22年の報告書。常用漢字表追加196字と JIS X 0208 の対応関係が示されています。


[457] しかし平成16年の改正 (JIS X 0213:2004) では視認できない微妙な字形差まで国語審議会報告の 表外漢字字体表 に合わせるために改正したのに、 内閣告示常用漢字表 では字形を一切改正しない、というのはだれのどのような判断の結果なのでしょうかね。

[458] これでは内閣告示常用漢字表 が軽視されているようにしか見えませんが...

[459] 一度 表外漢字字体表JIS X 0213:2004 で前例を作ったのだから、 今度は 常用漢字表 掲載文字はすべて IPAex明朝例示字体を置き換えるくらい造作もなかったはずなのに。

[461] こういうの↓あるから、常用漢字表に合わせて例示字形変えろというのは一理あるんだよぬ

マイナンバーカード作成時に氏名の常用漢字「樹」が代替文字になる問題 - ashphy's commit logs, https://ashphy.hateblo.jp/entry/2022/03/12/012036

これって JIS X 0208 28-89 の平成明朝が「土」型だから実は変換表は正しいという闇があるんだな...

[462] まーこの問題は今更 JIS を変えてもどうにもならんけどぬ

令和元(2019)年の非改正

[92] 平成から令和改元されました。 令和改元 JIS X 0213 には明治から平成までの元号合字が存在しますが、 令和は追加されませんでした。 元号合字

[93] Unicode には即座に追加されました。 経産省JISCJIS X 0213 のことはもう忘れたのでしょうか。 日本国内に需要があるのに対応できない産業規格なんて、 存在価値ないですよね。

[103] 誰がその判断をしたのかは謎です。 (誰も判断してない結果の放置かもしれませんが。)

[375] 内閣告示国語審議会答申に応じた改正はするのに、 法務省令政令に応じた改正はしない。 ラインが謎です。

[104] 確認, 確認されているようです。 令和改元の時期に検討されたのかはわかりませんが、 改元後に1回は改正不要の判断がなされたようです。

[106] でも廃止はされていないので、JISC はまだ存在価値があると考えているようです。

[374] ちなみに JIS X 0221:2020 には正式追加はされていませんが、 追加予定がある旨の附属書が追加されました。

データ

[146] JIS X 0213 には参考になる情報が豊富にありますが、 規格票 (または制限だらけの PDF) で機械可読ではないことと、 ライセンスが不明瞭であること ( JISの著作権 ) から、 これを直接利用するのは困難です。

[151] 実装させる気がないのでしょうか?

[147] その代わりに次の半公式的なデータファイルが利用できます。

[133] Adobe-Japan1漢字データベースプロジェクトGlyphWiki にも自由ソフトウェアライセンス機械可読な形の JIS X 0213 に関するデータが含まれています。

[311] 漢字データベースプロジェクトJIS X 0213 の「関連字」とされるファイルがあります。 JIS X 0208 および JIS X 0213異体字関係が記述されたものに相当するデータファイルのようですが、 JIS 規格票記載の関係の記述としては怪しく、 記載のない異体字関係があったり、 両方向の参照があるのに片方向しかないものと両方向あるものが混在していたり、 片方向の参照しかないのに両方向あったりします。 (JIS X 0212 のファイルも怪しく、 JIS X 0208 同士の関係がたくさん入っています。) 異体字情報としてはそれでも有用ですが、規格調査には使いづらいです。

文字情報基盤との関係

文字情報基盤

Adobe-Japan1 との関係

Adobe-Japan1

関連

[111] Unicode (CJK統合漢字) の原規格の1つになっています。

メモ

[136] この辺、制定当時も需要はあっただろうに、どうして追加されなかったのだろう?

[137] 一番のネックは空き領域? ハングル音節はまず不可能だしハングル字母だけあっても仕方ないから?

[138] ラテン文字用の結合文字は追加されたけど越南語には足りないのよねえ。

[139] 文字情報基盤漢字は拡張されているのに、 非漢字変体仮名の一部以外は拡張されてないのどうにかならないのか。

[379] 文字関係
key
jisx0213:annex7:2.1 b):常用漢字表:いわゆる康煕字典体
desc
JIS X 0213:2000 附属書7 2.1 b) に基づき JIS X 0213 面区点位置から昭和56年常用漢字表に併記されたいわゆる康煕字典体へ。
[380] 文字関係
key
jisx0213:annex7:2.1 b):人名用漢字許容字体表
desc
JIS X 0213:2000 附属書7 2.1 b) に基づき JIS X 0213 面区点位置から人名用漢字許容字体表の文字へ。
[381] 文字関係
key
jisx0213:annex7:2.1 b):jinmei
desc
JIS X 0213:2000 附属書7 2.1 b) に基づき JIS X 0213 面区点位置から人名用漢字別表の文字へ。

[467] 地名情報で取り扱う漢字の仕様