事実上の標準

事実上の標準

[1] 事実上の標準 (de facto standard) (デファクト標準) は、 公式に標準とはなっていないものの市場で実質的に採用されているものを指す言葉です。

[2] 「デファクト標準」という言葉はよく使われますが、文脈によって微妙に意味が違っていたりします。

... のように、公式に標準になっていないと言っても色々な段階があります。 ISO/IECJIS のようなデジュール標準寄りの立場だと、 IETFW3C のような標準化団体の仕様であっても (政府間の関係を基盤とした) 国際標準化の枠組みから外れているという観点で、 >>3-5 をすべてデファクト標準と呼んだりします。 (その観点だと、しばしば市場で実質的に採用されているか否かは問題とせず、デジュール標準ではない標準仕様をすべてひっくるめてデファクト標準と見なしたりもするようです。)

[6] デファクト標準が成立する要因はいろいろあります。いくつか例を挙げるなら、

... といった感じでしょうか。

[19] 法的性質を持つものは慣習法というべきものです。

[16] 江戸時代日本事実上首都江戸でした。

[13] シフトJISは長年日本文字コードデファクト標準でした。

[14] 元号コード明治1大正2 と順に割り当てるのがデファクト標準です。

[15] TCP/IPネットワークプロトコル事実上の標準です。