83JIS

JIS X 0208

[21] JIS X 0208 は、日本語表記に用いられる基本的な文字を含んだ符号化文字集合でした。 Unicode が普及する前に日本国内で広く用いられていました。

文字集合

[35] JIS X 0208 文字集合
[53] 怪しい文字

[118] 非漢字第1水準漢字だけ実装し、 第2水準漢字は実装しないことが、 古くは珍しくありませんでした。 近年でも第1水準漢字までしか実装していないフォントが流通しています。 にも関わらず、 JIS X 0208:1997実装水準を規定しておらず、そのような実装は規格に適合しません。 (実装が規格に適合しないというか、規格が実態に合っていないというか。)

[126] 現行規格である JIS X 9051非漢字第1水準漢字規定第2水準漢字参考です。

[119] JIS X 0213 は第3水準だけ実装して第4水準を実装しない実装水準適合性を定めているのですがね。

[84] 代替名称は本体の符号とシフト符号化表現では認められていますが、 RFC 1468符号化表現では認められていません。 「JIS X 0208 の漢字集合」には、

... の少なくても5種類のバリエーションがあるということになります。 本当にそんなのでいいのでしょうか。

[83] JIS X 0208:1997 RFC 1468符号化表現は、 1B 24 40 の時一部の文字を入れ替えたものを表す定めていました。 また送受信装置について、 (1B 24 40 の時に限定せず) 一部の文字を入れ替え、一部を実装しないことを認めると定めていました。 RFC 1468符号化表現 前者においては JIS X 0208:1997 のうち JIS C 6226-1983 で入れ替えられた文字を JIS C 6226-1978 相当に戻すことを意味します (注意: 字形変更や追加は戻していないので、 JIS C 6226-1978 と同じものにはならない、 ただし互換包摂は適用されるはず)。 後者においては、さらに JIS X 0208-1990 で追加された文字に関する入れ替えと、 JIS C 6226-1983 および JIS X 0208-1990 における追加をなかったことにすることを意味します (注意: 字形変更は戻していないので、 JIS C 6226-1978 と同じものにはならない、 ただし互換包摂を適用すれば字形を戻しても適合するはず)。 複雑でわかりにくいですが、 簡単に言えば JIS C 6226-1978, JIS C 6226-1983, JIS X 0208-1990 を雑にミックスしたものでも適合する可能性が高いということになります。

[113] JIS X 0208:1997 には正誤票が発行されていて、多数の修正が入っています。 うち、

文字集合の性質に影響する看過できない訂正です。

[117] 第1刷に対する修正で2002.5発行と書かれたものと、 訂正自体はそれと同内容ながら対象・発行日等がないものとの少なくても2種類のバージョンが確認されてます。 正誤票が2種類あるってどういうこと!? (配布経路によって違う?)

[91] JIS X 0208:1997 シフト符号化表現は、 一部の文字を入れ替えて実装することを認めていました。 また一部の文字を重複符号化したり、 ビット組合せを変更したり、 削除したりすることを認めていました。 シフト符号化表現 こちらもやはり JIS C 6226-1978, JIS C 6226-1983, JIS X 0208-1990 の雑なミックスが適合するという趣旨ですが、 シフト符号化表現RFC 1468符号化表現で微妙に要件が異なっていて、 シフト符号化表現の方が自由度が高いようです。 (シフト符号化表現の規定は雑すぎて、 おかしな変更を加えても適合し得るような。。。) 違いの理由はよくわかりません。 ISO-2022-JP ←→ EUC-JP ←→ Shift_JIS を計算で相互変換して実装していた当時 (90年代まで) の慣習と、 この適合性の要件の微妙な違いは整合しないのではないでしょうか。

[92] JIS X 0208:1997 の本体とシフト符号化表現は、 空き領域への文字の追加を一応は認めていました (RFC 1468符号化表現では禁止)。 ただし本体は文字を追加したらエスケープシーケンスには私用終端バイトを用いなければならないとしていました。

[69] ARIB STD-B5JIS X 0208-1983 の非漢字と第1水準漢字を使っていました。 非漢字の一部アクセント記号大きな丸ノンスペーシング文字としていました。 ARIB STD-B5 ARIB STD-B24 もそれを踏襲していました。 ARIB STD-B24

[122] JIS X 0213JIS X 0208:1997 を拡張したものを第1面としています。 JIS X 0213JIS X 0208:1997包摂規準を一部変更しているため、 意味論的に厳密には JIS X 0208:1997 と同じものを内包しているとはいえません。 JIS X 0208:1997 では同じ区点位置に該当する文字が、 JIS X 0213:2000 の複数の面区点位置に該当するケースが多々あります。 JIS X 0213:2004 は更に一部の包摂規準を変更しました。

[123] JIS X 0208:1997JIS X 0213:2000 は既存文字について同じ例示字形を採用していましたから、 意味論的解釈を不問にし例示字形だけ見れば部分集合超集合の関係性でした。 JIS X 0213:2004 は既存文字の一部の例示字形を変更し、 更に包摂規準を一部変更しました。 厳密に言えば JIS X 0208:1997, JIS X 0213:2000, JIS X 0213:2004 はどれとどれも互換性がありません。

[125] ISO-2022-JP-3JIS C 6226-1983 用の指示シーケンスJIS X 0213:2000 第1面から一部文字を削除したもの、 と定めています。 ISO-2022-JP-3 その削除された一部文字が、 JIS C 6226-1983JIS X 0213:2000 で解釈が変更された面区点位置である、 という JISC の公式見解なのだと思われます。

[419] 削除された文字は、 JIS X 0213:2000 の新規追加文字、 JIS X 0208:1997互換包摂文字、 JIS X 0213:2000康煕別掲字追加に伴う元来の文字、 JIS X 0208:1997RFC1468符号化表現の交換可能文字と思われます。

[420] 1-1-40、1-1-41 (二重引用符) も包摂分離に該当しそうなものですが、 なぜか削除されていません。

[421] その他の包摂規準の変更 (附属書7 2.1 c)) が適用され得る面区点位置は削除されていません。

[422] 代替名称関係の JIS X 0208JIS X 0213 の違いによる削除はありません。 RFC1468符号化表現およびISO-2022-JP-3符号化表現では代替名称が適用されないためなのでしょう。

[127] ISO-2022-JP-2004JIS X 0213:2004 を更に変更したことを反映し、 JIS C 6226-1983 用の指示シーケンスJIS X 0213:2004 第1面から(更に)一部文字を削除したもの、 とし、 JIS X 0213:2000 第1面用の指示シーケンスJIS X 0213:2004 第1面から一部文字 (JIS X 0208 相当部分のものも含む。) を削除したものと定めています。 ISO-2022-JP-2004

[124] しかも JIS X 0208:1997外字に関する規定と JIS X 0213 の追加文字は整合していません。 JIS X 0213 の実装は JIS X 0213 を通じて間接的に JIS X 0208 を利用できますが、 JIS X 0208 自体には適合できません。

[128] JIS X 9051, JIS X 9052JIS C 6226-1983 の頃に制定された後、なぜか放置されています。 JIS X 0208-1990 の2文字の追加が反映されていません。 JIS X 0208:1997包摂規準の範囲から逸脱していると疑われる区点位置も多いです。 JIS X 0213 とも整合しないと思われます。 少なくても前後の当事者はこれが JIS X 0208 用のフォントJIS X 0208適合すると考えていたはずなのに、 それと矛盾する改正が行われ、しかも放置されているあたりに闇を感じます。 (JIS X 9051, JIS X 9052フォント21世紀初頭くらいまで使われていた (今でも産業機械などで使われている可能性がある?) ようで、 廃止されていないだけの放置規格とは違うと思うのですが...)


[131] 規格の改正ごとにたくさんの区点位置例示字形が変更されました。

[130] JIS X 0208, , http://kanji-database.sourceforge.net/charcode/jis/jisx0208.html

符号化表現

[72] JIS X 0208:1997 は本体で6種類、 附属書で2種類の符号化文字集合を定めています。

JIS X 0208:1997 本体の符号

[70] 漢字用7ビット符号

[71] 漢字用8ビット符号

[73] 国際基準版・漢字用7ビット符号

[74] 国際基準版・漢字用8ビット符号

[82] 日本語EUCに似ているがなんか違う。 そして JIS X 0208 ではなぜか日本語EUCが定められていない。 (JIS X 0213 では定められている。 方針が変わったのか、あえてそうしたのか。)

[75] ラテン文字・漢字用7ビット符号

[76] ラテン文字・漢字用8ビット符号

[78] IRV/ラテン文字用図形文字集合を使う場合、 JIS X 0208 中の同じ文字は使用禁止。 ただし「慣用的な利用との互換」のため代替名称を使っても良い。

[77] 重ね打ち禁止。

JIS X 0208:1997 附属書の符号

[79] JIS X 0208:1997附属書で他に2つ定めていました。

[80] ISO/IEC 2022 系の符号が本体、 それ以外が附属書という線引があるんですかね? (RFC 1468符号化表現ISO/IEC 2022 系かどうかはよくしらんけどw)

[81] 本体でどこの誰が使ってるんだかよくわからん符号を定めて、 附属書で実際に用いられている符号を用いるというのは何なんだろうね? (よくわからん符号を定めているのは JIS X 0201:1997 も同じ。)

ISO/IEC 2022 エスケープシーケンス

[94] JIS X 0208:1997 本体は ISO/IEC 2022 環境における指示シーケンスを定めています。 それは JIS X 0208-1990 と同じものです。

[99] 外字を使う場合はこれらを使ってはならず、 私用終端バイトを使わなければならない、 なぜなら1文字でも違うなら違った図形文字集合だからだ、 とあります。

[93] JIS X 0208:1997例示字形こそ JIS X 0208-1990 から変えていないものの、区点位置とそこに割り当てられた符号化文字の解釈が変化したと思われる事例が多い。 しかし終端バイトは変更されておらず、図形文字集合として等しいと認識されているらしい。 (少なくても代替名称関係、大きな丸、「〆」、互換包摂などは JIS X 0208-1990 と意味論的に等しいとはいえないはず。)

[100] JIS C 6226-1978JIS C 6226-1983 で使われていた終端バイトは、 現在も ISO-IR に登録されており、 現実に広く使われ続けているにも関わらず、 現行 JIS X 0208 には (ISO/IEC 2022 に適合しない符号とみなされている RFC 14681符号化表現を除き) 規定されていません。 既に改正によって失効した旧版規格を参照しなければ現に用いられているエスケープシーケンスを理解できないという不健全な状態が放置されています。

[101] IRR がついている JIS X 0208-1990エスケープシーケンスに対応した実装なんてどれだけあるのか怪しいものです。 それを使ったデータはほぼないといって構わないと推測されます。

適合性

[4] 情報交換の適合性 JIS97 3.2

3.1節 (>>1-3) は適用されるのでしょうかね? 内容からすれば >>2-3 は適用できそうですが。。。

[9] 装置の適合性

のすべてを満たす場合、装置適合します。 適合性を主張する場合、 採用した符号化文字集合装置に附属する文書に明示しなければなりません。 JIS97 3.3

[10] 利用者装置文字を供給するための方法、又は文字利用者に提示されたときにその文字であることを認識するための方法を示す記述を備えなければならない。 JIS97 3.3.1

[11] 送信装置の要件

送信装置は、符号化文字集合から作られる任意の文字の列を、 利用者が供給できるようにしなければならない。さらに、 送信装置は、CCデータ要素中にあるそれらの文字ビット組合せ送信する能力をもたなければならない。 JIS97 3.3.2

[12] 受信装置の要件

受信装置は、3.2 (>>4)適合し、CCデータ要素を構成する任意の符号化文字受信し、 解釈することができなければならない。さらに、 採用した符号化文字集合の対応する文字利用者がその文字集合から識別し、互いに区別できるように利用者に渡さなければならない。 ただし、受信装置表現上の制約がある場合は、 点画の省略などを行ってもよいが、 同じ種類の図形文字中の他のいかなる図形文字とも区別できなければならない。

備考 装置表現上の制約があるために点画の省略などを行う場合、 利用者に渡される図形に、6.6.3に定める包摂規準によって包摂できないものがあってもよい。 JIS97 3.3.3

[1] 図形文字の適合性 この規格に対して適合性を主張する場合、この規格で規定する6879文字のすべてを実装しなければならない。 JIS97 3.1.1

明記されていませんが、流石に情報交換の適合性を主張するためにこの条件を満たす必要はなく、 装置の適合性に関する規定と思われます。

[2] 空き領域

情報交換にも装置にも適用されるような感じです。

[3] 互換性のための包摂規準

JIS X 0208:1997 6.6.4 の包摂規準区点位置それぞれの (A)、(B)のどちらの字体を採用したかを文書に明示しなければなりません。 JIS97 3.1.3

情報交換にも装置にも適用されるような感じです。

[13] 附属書の符号化表現

規格本体符号化文字集合に対する適合性とは別に、 附属書1でシフト符号化表現に関する適合性、 附属書2でRFC 1468符号化表現に関する適合性が規定されています。

[14] 文書に明示

頻繁に出てくる文書に明示とは、どこに明示すればよいのでしょうか。 装置に関する適合性ならば、装置に附属する文書でよいですが、 情報交換適合性を主張するべき文書とは何でしょうか。 プロトコル書式の仕様書でよいのでしょうか。

空き領域

[15] JIS X 0208‐1990 の解説によれば・・・。

空き領域には保留領域自由領域の2つの性質があり、 どの空き部分がどちらの性質かは定めないものの、 2区〜8区、47区、84区は保留領域としての性格が強い、 9区〜15区、85区〜94区は自由領域としての性格が強い自由領域一時的・局所的に文字を割り当てて利用しても構わないものの、 8区及び84区のそれぞれに続くは、将来標準化の対象となる可能性があるので、利用する場合には、それぞれの領域の番号の最も大きい区 (15区及び94区) から区番号の小さくなる方向に、逆順に割り当てることが望ましいそうです。

[68] eucJP-open では 85-94区が共通自由領域でした。

[63] T.101 は92区-94区に非漢字を追加していました。

[66] Super DEC 漢字は85区から94区を UDC としていました。

[67] U90 は 61〜93区 (?) は利用者定義 (外字)、 85〜94区は OASYS 非漢字を追加していました。

[132] 超漢字メールISO-2022-JP 等で13区の非漢字の一部を送信するかしないかのオプションがありました。 (デフォルトは送信する) (TRONコードJIS X 0208 + JIS X 0213 なので13区は JIS X 0213) 超漢字メール

[139] JISエチオピア文字は91区から94区にエチオピア文字を割り当てていました。

[148] JAPAN/MARC は2区、9区、10区、15区に割り当てていました。

[579] EXC: 85区から94区

[157]
Newsgroups: fj.kanji,fj.news.b
From: void@merope.pleiades.or.jp (Kusakabe Youichi)
Subject: Re: ktin & krn kanji coding (Re: JIS-KANJI character list)
Message-ID: <1994Apr16.165251.21445@merope.pleiades.or.jp>
Date: Sat, 16 Apr 1994 16:52:51 GMT

02区74点で電話マークを出しているるつもりであろう東芝ユーザーもfjで見かけたことが ありますし、同じく東芝でもRUPOだったら10区48点の'福島さんの顔'を使っているかも しれない。2区の後半の単位記号?もよく見かけますね。

富士通の「ハートマーク」はうちの端末では縦書き用にローカルに持っている仮名文字 が表示されちゃいますし、そこはNECの端末ではちょうど罫線素片のクロスしているやつ でしょう。

[415] 『OASYS 明朝体』フォントでの機種依存文字, , http://www2d.biglobe.ne.jp/~msyk/charcode/kisyuizon/oasysmin.html

Unicode との関係

[38] JIS X 0208 そのものには、 直接的には Unicode との関係は示されていません。

[39] JIS X 0208:1997 改正では、 すべての文字に、 文字の名前が明記されました。 これは文字の名前によって文字を同定する ISO符号化文字集合との対応関係を明確にするものとされました。 事実上、 JIS X 0221 = ISO/IEC 10646 = Unicode との対応関係を規定したものです。

[40] 中でも特に漢字文字の名前Unicode符号位置を使って記述されているので、 ほとんど実質的に Unicode との対応関係を規定しているといえます。 文字の名前

[41] それでもあくまで文字の名前を示すという形を取り、 Unicode との対応関係を示すとはしていなかったのは、 表面的に同じように見える文字でも、 その定義が JISUnicode で異なることが多いからでしょうか。 (あるいは制定当時 Unicode日本で不評だったことと関係しているのでしょうか。)

(JIS X 0208:2012 にはこの部分に影響する改正は含まれませんでした。)


[42] JIS X 0208 を拡張した形になっている JIS X 0213:2000 は、 JIS X 0208 に含まれていたものも含めてすべての非漢字に、 文字の名前JIS X 0221 (= ISO/IEC 10646 = Unicode) の符号位置を示していました。 (漢字JIS X 0208 にないものしか示されませんでした。) (JIS X 0213:2004, JIS X 0213:2012 にはこの部分に影響する改正は含まれませんでした。)


[45] JIS X 0221 = ISO/IEC 10646 = Unicode は、 JIS X 0208 を出典として収録した漢字JIS X 0208ビット組合せを示していました。 この措置はCJK統合漢字のみで、 非漢字は対象外でした。

[52] JIS X 0221-1995附属書には、 JIS X 0208 との対応関係が掲載されていました。 JIS X 0208:1997文字の名前が明記されたことを受け、 その後の改正で削除されました。


[46] 90年代頃、 JISUnicode を変換する実装は、 それぞれ勝手な方法で対応関係を決定していました。 JIS X 0208 の対応関係を含めて数種類が使われ、時折文字化けを発生させていました。

[54] JIS 規定と異なる JISUnicode の対応関係

[47] マイクロソフトを含む主要事業者は JIS X 0208:1997原案委員会に代表を送っていたにも関わらず、 自社の実装と JIS の乖離を放置し、 JIS を改正させることも、 自社の実装を修正することもせず問題を放置しました。

[48] 結局市場を占有したマイクロソフトCP932Unicode との対応関係が、 事実上の標準となりました。 この情勢が確定的になってからも、 JIS X 0208JIS X 0213改正されず、市場と乖離した状態で放置されています。

[49] 現在では Encoding StandardWeb標準としての shift_jis, euc-jp, iso-2022-jp を定めています。 ここでは事実上の標準たるマイクロソフトの実装法が採用されました。 JISUnicode の対応関係を最も厳密かつ現実的に定めた標準仕様で、 Webブラウザーで実装されている他、 Web 以外の目的にも使えます。

[56] JISUnicode の関係に問題がある文字の一覧

[138] 404 Blog Not Found : シフトJISを残すべきか?, https://dankogai.livedoor.blog/archives/50783501.html#comments


[472] 47-26 (郎) の「良」の上の点の向きが JIS X 0208:1997CJK統合漢字 U+90CE (J0-4F3A) とで違うような...?

[473] CJK統合漢字JIS X 0208:1997 と同じように傾いた向きに見えなくもない。 ISO/IEC 10646-1:2000 から現行字形までは直立。

[475] JIS X 0208:1990ISO-IR (画像PDF) では解像度が低くてよくわからないが、 やや傾いているようにも見えなくもない。 JIS X 0208:1978JIS X 0208:1983ISO-IR も判別が難しい。

[474] それに対して郞: 1-92-71 / U+90DE (J3-7C67) は JIS X 0213:2000CJK統合漢字のどの版でも傾いている。

[477] 汎用電子報告書の JA4726 は直立。 旧字体は JC9271S で直立。 S が付いていて、 JIS X 0213:2000 と比較して目に見えて違うのは直立か斜めかだけ。 なのに S が付くのは旧字体の方だけ。これはどういうことなのか。

[476] 47-15 (朗) は傾いていない、 1-85-46 (朗) は傾いている。 JA4715 は当然傾いていなくて、 JC8546S も傾いていない。

[547] 47-13 (廊) は 1990 の ISO-IR だけ傾いているように見えなくもないが、 解像度が低すぎてはっきりしない。 そう思って見ると 1983 の ISO-IR も傾いているように見えなくもなくなってくる。 高解像度のもので確認したいが... JIS X 0208:1997 附属書, JIS X 0213:2000, JIS X 0213:2004 (ISO-IR 含む), IVD JA4713 では直立に見える。

[548] JIS X 0213 1-84-14 (旧字体) は傾いている。 ただし CJK互換漢字符号表の J3 字形は直立。

[563] U+8CAB (J0-3453) の1993年版は2000年版以降 = JA2051 と微妙に字形が違うように見えなくもなくもないような...

JIS X 0212 との関係

JIS X 0212

JIS X 0213 との関係

JIS X 0213

JIS X 9051、 JIS X 9052 との関係

JIS X 9051

関連

[133] Adobe-Japan1

歴史

[143] JIS C 6226‐1978 情報交換用漢字符号系は、 日本工業標準調査会が1978年 (昭和53年) 1月1日に制定、1月19日に官報公示した文字コード規格です。 規格票日本規格協会が発行していました。

[144] この規格は、 行政情報処理用基本漢字に対する符号付与に関する調査研究報告書 (付表として2817文字収録、1975年 (昭和50年) 3月) などを元につくられたとされています。

[145] JIS C 6226‐1983 情報交換用符号系は、 日本工業標準調査会が1983年 (昭和58年) 9月1日に制定、 9月19日に官報公示した、JIS C 6226‐1978 を改正した文字コード規格です。 規格票日本規格協会が発行していました。

[146] 1987年 (昭和62年) 3月1日には、規格番号JIS X 0208‐1983 に変更され、3月4日に官報公示されています。

[147] 1989年 (平成元年) 2月1日には確認され、 2月9日に官報公示されています。

1978年制定

[295] 少なくても次の版がありました。

[296] JIS X 0208:1997 に第7刷以降と言及があり、何刷まであったのかは明記していません。

[297] JIS X 0208:1997 は第6刷の記述が不明との言及があり、 当時発見できなかったようです。第1刷から第5刷と第7刷 (と「以降」) は当時入手可能だったようです。

[298] 少なくても次の正誤票が発行されました。 国立国会図書館に所蔵されています。 >>290

  • [311] 正誤票 , 1978.11 (「第1刷に対するもの」)
  • [312] 正誤票 (追加) , 1981.3 (「第2〜4刷に対するもの」)

[308] >>311 には、一部敢えて >>312 と重複記載した、とあります。

[411] >>406 によると 「81 年版 JIS ハンドブック」で1文字が、 「78 第 10 刷(82 年版 JIS ハンドブック)」 で3文字が変更され、のちの1983年版規格で元に戻されました。 これは1982年版JISハンドブック所収版が第10刷という意味でしょうか。 1981年版JISハンドブック所収版は第何刷なのでしょうか。

[412] >>406 は他に1979年版JISハンドブックを参照しています。 字形変更に関する記載より、これは第1刷相当と思われます。


[194] 規格の版による例示字形の違い

[270] JIS X 0208:1997 附属書6の凡例:

  • [271] 「78」: 「1978年2月1日刊行第1次規格」 (第2次規格で変更)
  • [272] 「78誤」: 「第1次規格の正誤票」で「誤」、誤字形で包摂されない
  • [273] 「78/1」: 「第1次規格第1刷に用いられ, 1978年11月に発行された正誤票で置換えられた」、 包摂される
  • [376] 「78/2-」 (説明無し)
  • [274] 「-78/4」: 「第1次規格第4刷より前の規格票に用いられ, 第4刷附属の正誤票で置換えられた」、 包摂される
  • [275] 「-78/4X」: 「第1次規格第4刷より前の規格票の字形索引に用いられ, 第4刷附属の正誤票で置換えられた」、 包摂される
  • [276] 「78/4正」: 「第1次規格第4刷附属の正誤票で置換えが指示されたが, 第4刷では未修正」, 包摂される
  • [277] 「78/4-」: 「第1次規格第4刷以降の第1次規格」 (第2次規格で変更)
  • [278] 「78/5」: 「第1次規格第5刷だけ」
  • [279] 「83」: 「1983年の第2次規格」 (第3次規格で変更)
  • [280] 「78-83」: 「第1次規格・第2次規格を通じて」 (第3次規格で変更)

[281] 凡例が難解だ...

[423] 平成8年の公開レビュー案の凡例:

781978 年発行 JIS C 6226 (第 1 次規格)
78/11978 年発行 同上第 1 刷 (第 2 刷以降で変更)
78/1 誤1978 年発行 同上第 1 刷に対する正誤表で “誤” とされた字 (第 2 刷以降で訂正)
78/5-1978 年発行 同上第 5 刷 (1981 年 5 月) 以降
H811981 年発行 “JIS ハンドブック”
831983 年発行 JIS C6226 (第 2 次規格)
901990 年発行 JIS X0208 (第 3 次規格)

[428] >>427 CHISE には JIS X 0208 の版を区別する素性があります。

=jis-x0208 JIS X0208(共通部分)
=jis-x0208@1978 JIS X 0208:1978(共通部分)
=jis-x0208@1978/1pr JIS X 0208:1978(第 1 刷)
=jis-x0208@1978/-4pr JIS X 0208:1978(第 1~3 刷)
=jis-x0208@1978/-4X JIS X 0208:1978(注 1)
=jis-x0208@1978/1er-pr JIS X 0208:1978(注 2)
=jis-x0208@1978/2-pr JIS X 0208:1978(第 2 刷以降)
=jis-x0208@1978/4er JIS X 0208:1978(注 3)
=jis-x0208@1978/4-pr JIS X 0208:1978(第 4 刷以降)
=jis-x0208@1978/5pr JIS X 0208:1978(第 5 刷)
=jis-x0208@1983 JIS X0208:1983
=jis-x0208@1990 JIS X0208:1990

注 1:JIS X 0208 1978 年版 第4刷より前の規格票の字形索引に用いられ、 第 4 刷附属の正誤表で置き換えられた字形

注 2:1978 年 11 月の正誤表で置き換えられた字形

注 3:第 4 刷附属の正誤表で置き換えが指示された字形

[282] グループ:aj1-07633-08267 - GlyphWiki, https://glyphwiki.org/wiki/Group:aj1-07633-08267#i1

[283] >>282 AJ1 には NEC 実装用、 富士通実装用、 Apple 実装用の3ブロックの JIS78 字形があるという。

[495] 文字関係
key
jisx0208:1978:glyph:equiv
desc
JIS X 0208:1978 例示字形と同等の字形
[497] 文字関係
key
jisx0208:1978:pr1cor:wrong:equiv
desc
JIS X 0208:1978 第1刷正誤票「誤」と同等の字形
[496] 文字関係
key
jisx0208:1978:pr1cor:correct:equiv
desc
JIS X 0208:1978 第1刷正誤票「正」と同等の字形
[498] 文字関係
key
jisx0208:1978:pr2-4cor:wrong:equiv
desc
JIS X 0208:1978 第2-4刷正誤票「誤」と同等の字形
[499] 文字関係
key
jisx0208:1978:pr2-4cor:correct:equiv
desc
JIS X 0208:1978 第2-4刷正誤票「正」と同等の字形
[500] 文字関係
key
jisx0208:1978:pr2-4cor:index:wrong:equiv
desc
JIS X 0208:1978 第2-4刷正誤票「誤」 (索引関連) と同等の字形
[501] 文字関係
key
jisx0208:1978:pr2-4cor:index:correct:equiv
desc
JIS X 0208:1978 第2-4刷正誤票「正」 (索引関連) と同等の字形
[502] 文字関係
key
jisx0208:1997:78
desc
JIS X 0208:1997 「78」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[513] 文字関係
key
jisx0208:1997:78:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「78」字形と同等の字形
[546] 文字関係
key
jisx0208:1997:78:wrong
desc
JIS X 0208:1997 「78誤」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[513] 文字関係
key
jisx0208:1997:78:wrong:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「78誤」字形と同等の字形
[516] 文字関係
key
jisx0208:1997:jisdictaug:78:wrong:equiv
desc
増補改訂JIS漢字字典JIS X 0208:1997 「78誤」字形と同等の字形
[503] 文字関係
key
jisx0208:1997:78-83
desc
JIS X 0208:1997 「78-83」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[504] 文字関係
key
jisx0208:1997:78-83:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「78-83」字形と同等の字形
[505] 文字関係
key
jisx0208:1997:-78/4
desc
JIS X 0208:1997 「-78/4」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[506] 文字関係
key
jisx0208:1997:-78/4:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「-78/4」字形と同等の字形
[507] 文字関係
key
jisx0208:1997:-78/4X
desc
JIS X 0208:1997 「-78/4X」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[529] 文字関係
key
jisx0208:1997:78/1
desc
JIS X 0208:1997 「78/1」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[508] 文字関係
key
jisx0208:1997:78/1:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「78/1」字形と同等の字形
[509] 文字関係
key
jisx0208:1997:78/2-
desc
JIS X 0208:1997 「78/2-」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[510] 文字関係
key
jisx0208:1997:78/4-
desc
JIS X 0208:1997 「78/4-」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[511] 文字関係
key
jisx0208:1997:78/4-:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「78/4-」字形と同等の字形
[528] 文字関係
key
jisx0208:1997:78/4:correct:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「78/4正」字形と同等の字形
[512] 文字関係
key
jisx0208:1997:78/5:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「78/5」字形と同等の字形
[517] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:draft:equiv
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格原案字形と同等の字形
[526] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr1
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第1刷字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[518] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr1:equiv
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第1刷字形と同等の字形
[520] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr1:table1:equiv
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第1刷表1字形と同等の字形
[519] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr1:annex1:equiv
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第1刷附属書1字形と同等の字形
[521] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr2-4
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第2-4刷字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[525] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr4cor:wrong
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第4刷正誤票「誤」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[524] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr4cor:correct
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第4刷正誤票「正」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[527] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr5
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第5刷字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[523] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr5:equiv
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第5刷字形と同等の字形
[522] 文字関係
key
jisx0208:1997:annex7:ed1:pr7-
desc
JIS X 0208:1997 附属書7第1次規格第7刷以降字形またはそれに類似した平成明朝グリフ

[36] 地方公共団体情報システム機構 FAQ(よくある質問) ( ( 版)) https://www.j-lis.go.jp/jyouhou-syori/machiaza/faq/cms_11310534.html#c


[414] untitled - 2006-03-24.pdf, , http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications/2006-03-24.pdf

[580] 3takada.pdf, , http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/seminars/oricom/PDFs/2024-1PDFs/3takada.pdf#page=6

[581] 写研とJISの関わり - なんでやねんDTP・新館, https://works014.hatenablog.com/entry/20100910

昭和58(1983)年改正

[461] JIS C 6226-1983 情報交換用漢字符号系

[407] 少なくても次の版があります。

[141] 00000001.PDF - 087.pdf, , https://itscj.ipsj.or.jp/ir/087.pdf


[181] 非漢字: 追加71字 >>180, >>187

[182] 漢字:

[398] JIS X 0208:1997 附属書掲載の旧字形は JIS X 0208:1978 / JIS X 0208:1983 のものではなく新たに作られたもので >>395 コメント、 実際の旧字形と違うことがあります >>395, >>396, >>397, >>399, >>135。 本来の JIS X 0208:1990 との新旧字形差と違うところに差異がある場合があります >>399, >>135JIS漢字字典本文も誤った旧字形を使っています >>135

[400] JIS X 0208:1997 参考には実際の JIS X 0208:1983 規格票の字形画像もあります。 >>134

[492] 文字関係
key
jisx0208:1983:glyph:equiv
desc
JIS X 0208:1983 例示字形と同等の字形
[493] 文字関係
key
jisx0208:1983:pr1:glyph:equiv
desc
JIS X 0208:1983第1刷例示字形と同等の字形
[494] 文字関係
key
jisx0208:1983:pr3:glyph:equiv
desc
JIS X 0208:1983第3刷例示字形と同等の字形
[514] 文字関係
key
jisx0208:1997:83
desc
JIS X 0208:1997 「83」字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
[515] 文字関係
key
jisx0208:1997:83:equiv
desc
JIS X 0208:1997 「83」字形と同等の字形
[530] 文字関係
key
jis:1983:moved
desc
JIS X 0208:1978 から JIS X 0208:1983 への移動。
[531] 文字関係
key
jis:1983:movechanged
desc
JIS X 0208:1978 から JIS X 0208:1983 への字形変更を伴う移動。

[50] フォントとして JIS X 9051, JIS X 9052 が制定されました。 JIS X 0208文字グリフを定義していました。 JIS X 0208-1983例示字形より更に簡略化されたものもありました。

[51]規格はその後改訂も廃止もされず放置されています。 JIS X 9051


[27] OASYS は 0x7E21-7E24 にそれぞれ「堯槇遙瑤」を割り当てていたといいます。


[137] 83JIS の変更により混乱した事例: 漢点字, CHINA3, >>59

[151] 告示 公正取引委員会告示 1977/01/24 昭和52年 官報本紙 第15010号 - 官報検索!, https://search.kanpoo.jp/r/19770124h15010p1-2/#%E9%95%B7%E5%B3%B6%E5%95%86%E4%BA%8B%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%80%80%E9%81%93%E7%8E%84%E5%9D%82

東京都墨田区、江東区、@飾区及び江戸川区におけるこれら新聞の購読者である一般消費者に配布した。

イ第1及び第2のビラにおいて、「安さと道路付が自慢の一m25400円から今回限り」、「思いきつた@価格一m2¥五、400円から七、200円まで(最高地14、800円)」等と、第3及び第4のビラにおいて、「安さと環境が自慢の一m25400円から」、「価格思いきつた@今回限り一m2五、400円から七、200円(最高地17、0円)」等と記載し、あたかも、安価な区画が相当数あるかのように表示しているが、実際には、同社が販売しようとした14区画は、すべて一平方メートル当たり14240円以上である。

[150] 「ある開発業者の変遷」追記/「八街の放棄分譲地」に関する訂正 | URBANSPRAWL -限界ニュータウン探訪記-, https://urbansprawl.net/archives/20220718.html

リンク先の公正取引委員会告示は例によって、「@飾区」と言った意味不明の誤字や、漢数字とアラビア数字の混在が目立つもので非常に読みにくいので、まずは排除命令の根拠となった「(二)事実の要旨」の項目を訂正の上全文引用する。

※欄

一方、官報のような公文書には「葛飾区」のような地名を略字体で書くわけにはいかず、仕方がないので、正字をコンピュータに「外字登録」して対応していたのではないでしょうか?

[152] kanpoo.jp は個人サイトらしいがテキストデータの情報源はどこだろうね?

Web化する際にとりあえず外字の文字コードになっているデータを全て一括で「@」とかに置き換えて表示されているのではないかと思います。 (Web化事業では個々の外字データを置き換える予算は出なかったのかもしれませんねw)

[153] 流れ弾で草。政府事業ならもうちょっとまともになるよね

[154] こんなふうに何十年たっても禍根を残し続けてるのに同じ轍を敢えて踏みにいった JIS2004 は頭おかしい以外に評価できなくない?

[155] JIS83 の悲劇が風化し始めたから、いつまでも忘れないように定期的に変えようと思ったのかもしれない()

[156] 式年遷宮を過剰評価して情報システムにも取り入れようとか言ってる手合が糸を引いているのかもしれない(陰謀論脳)

[158] 学術情報センターニュース - No19.pdf, , https://www.nii.ac.jp/userdata/CNEWS/PDF/No19.pdf#page=24

[159] >>158 平成4年の学術系の通信システム利用環境調査。 6% 62件が漢字を利用できない。 12.6%が JIS78、 51.2%が JIS83。 ただし漢字を利用できるがどちらかわからない、が36.2%もある。 なおPC-98が64.4%。

平成2(1990)年改正

[16] JIS X 0208-1990 情報交換用漢字符号 は、 制定官報公示の改訂版仕様 (第3次規格) です。

[455] JIS X 0208:1990 の主要な変更:


[161] 例示字形の印刷用書体の変更によって多くの区点位置例示字形が変更されました。 昭和58年改正が字体変更を伴う大きな違いなのに対して、 平成2年改正は細かな字形の違いです。 >>160

[162] 平成2年改正後の字形は、平成9年改正ですべてそのまま踏襲されました。 平成12年制定の JIS X 0213 のうちの JIS X 0208 部分でも継承されました。 JIS X 0208 はその後も同じ字形を使っています。 CJK統合漢字の出典 J0 もかつては同じ字形を使っていました。

[164] 書体変更のため厳密にいえば (和字間隔等は別として) 全文字が字形変更されたことになります。 実際的にはどれが変更されたとみなすか、諸説あります

[178] AJ1 説と JIS X 0208:1997 説の違いは計6文字あります。

>>168JIS X 0208:1997 附属書6に過去規格字形がなく、 >>169 はあります。

[179] なお JIS X 0208:1997 附属書7には第2字規格の変更は明記してありますが、 第3次規格の変更は書かれていません。

[451] 41-88, 60-23, 70-61 の JIS X 0208:1997 「78-83」 字形は JISC ウェブサイトの画像では例示字体と同じに見えますが、 >>170 の画像だと非常に小さな鱗がある (実際の JIS X 0208:1978, JIS X 0208:1983 字形に近い) ように見えます。

[452] 57-83, 61-66, 70-64, 71-14, 78-43, 78-50, 78-53 の「78-83」字形は JIS X 0208:1978ISO-IR とも JIS X 0208:1983ISO-IR とも違うように見えます。 JIS X 9051 / JIS X 9052 に近いです。

[190] 74-68 (裘) は JIS X 0208:1997 の示した旧字形に疑義があります >>180

[284] 56-41 (愽) は、 JIS X 0208:1997 附属書6で「78-83」字形が示されています。 かつて JISC のウェブサイトで入手できた規格票では旧字形が潰れて判別困難ですが、 「用」の横線部分が右の縦線から離れている(ことを表す鱗がある)ように見えなくもありません。

[285] AJ1 では jp83 が CID+13540、 jp78, jp90, jp04, expt が CID+4882 で区別しています。

[286] ISO-IR 符号表は1978も1983も離れていないように見えます。

[288] JIS X 0208:1983の第2次規格第5刷だけは鱗があり、 第1次規格や第2次規格初刷にはないそうです。 >>287

[453] 1-21-68 は JIS X 0213:2004 で字形が変更されました。 その微妙な字形差を鑑みると、 78JIS や 83JIS の ISO-IR 符号表はやや不鮮明で断定しかねるものの、 83JIS から 90JIS への変更に加えていいようにも思われます。 しかし同じ部分字形の 1-23-9 だと 78JIS, 83JIS の ISO-IR 符号表もはっきり 90JIS と同等の字形に見えます。

[454] 1-60-84 も同じく JIS X 0213:2004 で変更されましたが、 これも 90JIS の変更かもしれませんね? ISO-IR が不鮮明なので断言しかねますが。

[491] 不鮮明で断言しかねるけど変わってそうな?: 1-58-79, 1-66-15

[564] 微妙に違ってそう: 1-46-26、1-26-41、1-21-55, 1-57-85, 1-24-86, 1-55-29

[567] 不鮮明でよくわからない: 1-81-75, 1-46-58, 1-58-79

[577] JIS X 0208:1983JIS X 0208:1990 の変更点は JIS X 0208:1990 開発当時の平成明朝の開発資料 (つまり当事者の意識) をベースに JIS X 0208:1997 がいくつか追加認定したものが通説になっていると思われますが、 その基準では同じ (変更なし) だったはずが、 その後登場した住基統一文字JIS X 0213:2004 改正、 汎用電子文字情報基盤などの区別の基準からすると違っているといえるものがそれ以外にも数多くあるようです。

[578] そういう意味ではもしかすると JIS X 0208:1978JIS X 0208:1983JIS X 0208:1978 各刷、 JIS X 0208:1983 各刷でも細かな変更が他にもあるかもしれません。

[582] 実用上はあまり意味がないかもしれませんが、漢字情報処理の産業史・文化史的な観点から字形差の全体像の解明は今後なされるべきでしょうね。

[468] 昭和58年、昭和59年に JIS X 0208:1983 とほぼ同時制定された JIS X 9051, JIS X 9052 の一部の区点位置は、結果的に JIS X 0208:1990 の変更を先取りする形となりました (がそうでないものもたくさんありました)。

[160] 83JISと90JIS・97JISの字形, , https://web.archive.org/web/20151026155709/http://www.okazaki.sakuraweb.com/biboroku/78jis/83jis.html

なぜならば、78JIS字形は、83JIS改正で文字の追加と移動・第一水準と第二水準の入替とともに行われた字形の変更であり、例示字形の書体は同じ写研の石井明朝体であるのに対して、83JIS字形といわれるものは、例示字形を石井明朝体から平成明朝体に変更したことに伴うものだからです。

[485] 文字関係
key
jis:1990:glyph
desc
JIS X 0208:1990 / JIS X 0212:1990 例示字形平成明朝グリフ
datanote
汎用電子関連資料, IVD, 文字情報基盤, 目視による。
[486] 文字関係
key
jis:1990:ir:glyph
desc
JIS X 0208:1990 / JIS X 0212:1990ISO-IR 例示字形またはそれに類似した平成明朝グリフ
datanote
汎用電子関連資料, IVD, 文字情報基盤, 目視による。
[487] 文字関係
key
jis:1990:glyph:equiv
desc
JIS X 0208:1990 / JIS X 0212:1990 例示字形と同等の字形
[488] 文字関係
key
jis:1990:glyph:similar
desc
JIS X 0208:1990 / JIS X 0212:1990 例示字形と十分よく似た字形
[489] 文字関係
key
jis:1990:ir:glyph:equiv
desc
JIS X 0208:1990 / JIS X 0212:1990ISO-IR 例示字形と同等の字形
[490] 文字関係
key
jis:1990:ir:glyph:similar
desc
JIS X 0208:1990 / JIS X 0212:1990ISO-IR 例示字形と十分よく似た字形

[177] OpenTypeフォントの'jp83'タグに関するメモ - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ, https://moji-memo.hatenablog.jp/entry/20070626/1182846222

Adobe-Japan1-4で'jp83'タグ用のグリフ集合229文字を定義したのはKen Lunde氏だが、JIS97の調査結果が公開される前からKen Lunde著『日本語情報処理』が、JIS90において「字形が微妙に変更された」としているのは、「偉緯違厩衛延沿鉛翁慨概殻敢頑帰窮均傑穴健建交公更校硬絞考降拷罪使史邪収瞬舜松訟丈埴職船総聡像誕恥兆眺聴跳庭廷艇桃逃排輩班頒悲扉斐緋誹貧父分粉紛雰便盆桝耶吏隣麗聯匕雙喩圍姚娶巉巓弭徘惘扨擲敝晟枩柧椰榧橄檐氈渣漑滾漾燿珥琲瓠癲磔窕緝縵翡聚聰聶腓膵菲蜚蠶袞裴褫褻襪襯訝贅贏躑躡鑷隘靠靱頌顳魍鯡鯱鵈」の145文字。

[129] 26_554.pdf, https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/26/7/26_554/_pdf

[174] 付録C 各コード系の90JIS対応状況, https://software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/m200008/b1wd0701/15z200/b0701-c-00-00.html

符号化方式

[22] 初期には (JIS文字集合のみ採用して符号化の規定は無視して) 色々な符号化方式が試みられたようです。

[23] PC-9801 より前の NECBASIC文字コードは、 NEC漢字コードNEC JIS と呼ばれていました。 ESC 4B で2バイトモードに、 ESC 48 で1バイトモードに切り替わりました。 1バイトモードは、

が含まれていました。2バイトモードは、 0x2121-7E7E に JIS X 0208 が含まれていました。 >>24

[25] 8801漢字BASIC新8801漢字BASICは、 0x00-FF JIS X 0201 と 0xA1A1-FEFE JIS X 0208-1978 を 0x7F で切り替えるものでした。文字列の最初と最後は1バイトモードでした。 >>24

[26] N88-漢字BASIC は、 0xFD から始まる JIS X 0201 モードと 0xFA から始まる JIS X 0208-1978 (0x2121-7E7E) モードを切り替えるものでした。 先頭は必ず 0xFD か 0xFA でした。 JIS X 0208リトルエンディアンでした。 >>24

[28] 「UNISYS 漢字」は、 JIS X 0201 をベースに、 0x93 0x70 で漢字モードに切り替え、 0x93 0xF1 で元に戻すこととしていました。 漢字モードは、 0x2020 で U+3000 を表し、 0xA1A2-FEFE で JIS X 0208 のその他の文字を表していました。

平成9(1997)年改訂

[17] JIS X 0208:1997 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合

[18] 1996年11月〜1997年12月には公開レビューが行われました。

[19] JIS漢字字典 (初版、増補改訂版) にも収録されています。

[20] http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/JIS/html/jp/errata/errata0205/jis_x_00208_000_000_1997_cor_1_200205_j_i4.pdf で正誤表が発行されています。 (>>113)

[37] topics (IPSJ/ITSCJ, , ) https://web.archive.org/web/19980121171328/http://www.itscj.ipsj.or.jp/topics/jisx0208.html

[149] chpg98-m.dvi - mt-gene.pdf, , https://joao-roiz.jp/mtoyo/on-JCS/mt-gene.pdf

平成12(2000)年の事実上の改訂

[29] 平成12(2000)年の拡張は、 JIS X 0208 の改訂ではなく、別規格 JIS X 0213:2000 として出版されました。

[33] JIS-UCS mapping issues and difference between JIS and MS-KANJI () https://web.archive.org/web/20021001104727/http://www.asahi-net.or.jp:80/~EZ3K-MSYM/charsets/jis2ucs.htm


[534] ISO-IR 228 (JIS X 0213:2000 第1面) の 1-17-29 (噂) の字形が、 PDF では低解像度の画像のため不鮮明で断言しかねるものの、 微妙に JIS X 0208:1997 と違う (西が撥ねていない) ような?

[536] JIS X 0213:2000 規格本体6の表では JIS X 0208:1997 と同じ。

[537] 1-18-71 (牙) は ISO-IR 228 と JIS X 0213:2000 = JIS X 0208:1997 でぜんぜん違う...

[538] 1-20-58 (韓) は ISO-IR 228 と JIS X 0213:2000 = JIS X 0208:1997 = JIS X 0213:2004 = ISO-IR 233。

[539] 不鮮明だけど 1-17-25 も?

[572] その他:

[554] 不鮮明でよくわからない: 1-35-77, 1-70-9, 1-71-16, 1-71-40, 1-68-69, 1-74-86, 1-83-93, 1-28-40, 1-58-43, 1-72-90, 1-57-4, 1-46-57 (JIS X 0208:1983 ISO-IR も不鮮明だけど怪しい), 1-41-49, 1-38-45, 1-49-81, 1-21-55

[571] 不鮮明でよくわからないが、 JIS X 0213:2000 符号表と JIS X 0208:1997 = JIS X 0213:2000 ISO-IR で違うようにも見える: 1-46-53 (JIS X 0208:1978 ISO-IR, JIS X 0208:1983 ISO-IR も違うように見えるが不鮮明でよくわからない)

[535] ISO-IR 符号表については JIS X 0213 参照。

2004年

[43] 平成16(2004)年の変更は、 表外漢字字体表に関するものでした。 JIS X 0208 部分に関わるのに JIS X 0213:2004 としてだけ改正され、 JIS X 0208 は放置されました。

[6] Windowsの次期バージョンWindows Vista(TM)において日本語フォント環境を一新 http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2353 (名無しさん 2005-07-30 02:52:18 +00:00)

平成24(2012)年

[44] 平成24(2012)年の変更は、 常用漢字表改正に関係するもので、 JIS X 0208:2012JIS X 0213:2012 として改正されました。 どちらも元の仕様書に対する差分仕様書として発行されました。

[120] 常用漢字表区点位置との対応関係が、 JIS X 0208:2012JIS X 0213:2012 で異なるという惨状。

[121] 国語審議会, JIS X 0213:2004 の原案委員会と JISC, 文化審議会と登場人物が全員悪い。 ついでにシャミ子も悪い

[424] untitled - 20101130001-3.pdf, https://web.archive.org/web/20130205030205if_/http://www.meti.go.jp/press/20101130001/20101130001-3.pdf

[425] >>424 #page=13 平成22年の報告書。常用漢字表追加196字と JIS X 0208 の対応関係が示されています。

[32] ( ()) http://www.moj.go.jp/content/000001895.pdf

(1)使用可能文字

・ JIS X 201 及び JIS X 0211 が定義する文字集合(ただし,一部を除いた制御文字及び 1 バイト仮名文字は除く。)を使用可能と

する。

・ JIS X 0208-1997 が定義する文字集合(非漢字,第一水準漢字及び第二水準漢字)を使用可能とする。

(2)使用不可文字

・ JIS X 0208-1997 が定義する文字集合のうち,次の 6 文字を使用不可とする。

「―」,「~」,「∥」,「¢」,「£」及び「¬」

・ 申請データに外字(JIS X 201 及び 0208-1997 に定義されていない文字)が含まれている場合には,その外字の読みをカタカナ

で記録する。

(3)文字コード規定

8-bit UCS Transformation Format(UTF-8)にて規定された文字コードとする。

[34] Yahoo!官公庁オークション - 那須塩原市(せり売) インターネット公売ガイドライン () https://koubai.auctions.yahoo.co.jp/auction/guideline?pid=toc_nasushiobara_city

公売システムにおいて使用する文字は、JIS第1第2水準漢字(JIS(工業標準化法(昭和24年法律第185号)第17条第1項の日本工業規格)X0208をいいます)であるため、不動産登記簿上の表示などと異なることがあります。

[59] 松 (ワープロ) - Wikipedia (, ) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE_(%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AD)

「新松」から、使用しているパソコン・プリンタの文字コードについて、JIS78/83を自動判定し、印刷時には自動で置き換えるようになっている。

例えばPC-9800シリーズはJIS78でありEPSONの98互換機はJIS83をもとに拡張・置換したものになっていた(EPSON互換機は後年文字コードの切り替えが可能となった)。また、プリンタは各社により採用したコードがまちまちであった。

[60] Specialised JIS related mappings - HarJIT's Website (, ) https://harjit.moe/jismappings.html

[61] 一般社団法人文字情報技術促進協議会 (, ) https://moji.or.jp/

JIS90、JIS2004などの字形の違いを使い分けることができます。

字形情報の永続的な保存が可能です。(JIS90, 2004問題を避けられます。)

[62] マッチポンプ感がやばいwww

[64] _pdf, https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/21/10/21_753/_pdf

[65] 地質ニュース - 87_06_05.pdf, , https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/87_06_05.pdf#page=8