[60] URL は、 Web においてアドレスや識別子として用いられている文字列です。
[63] URL は、 URL Standard により定義されています。
[155] 文字列表現を URL文字列 >>156、 データ構造を URL記録 >>154といい、 曖昧でなければどちらも共に URL と呼びます。
[70] URL はいろいろな要素によって構成されています。
[137] URI の構造は、大きく scheme
(識別方式), authority
(命名権者),
path
(経路), query
(照会),
fragment
(素片識別子) の5つに分けられます。
このうち、 scheme
は
authority
,
path
, query
の詳細な構文と意味を決定します。
URI では様々な scheme が定義・利用されています。 それぞれの URI scheme はその構文と、 誰が識別子を作ることができるのか、 その識別子がどんな意味を持つのか、 色々なプロトコルや書式でどんな風に使うことができるのかなどを規定しています。
[138] このように URI scheme はそれぞれ独立した識別子の空間を作っています。 この独立性により、新しい資源の識別方法を URI に取り込むことが可能になっています。
[140] URI の5大部品の一つが素片識別子
(fragment
) です。素片識別子以外の URI
が識別した資源の一部分・一表現を、
素片識別子は更に細かく識別します。
素片識別子は URI の一部ではないなどと呼ばれていた時代もありましたが、 現在では URI の一部分と考えられています。
[61] URL には、単独で解釈できる絶対URLと、他の絶対URLを文脈として解釈される相対URLがあります。 細かな構文要素が認められるか否かにより、更に細かく次のような分類が存在しています。
[62] 絶対URLには URL scheme が含まれており、その値によって http:
URL、
mailto:
URL、ftp:
URL などに分類されます。
[32] 妥当なURLとは、 URL のうち、 URL Standard の著者への要件に適合するものをいいます >>31。
[199] 1990年代中頃、それまでのアドレスとしての URL に加えて、
名前である URN が提案され、両者の総称が URI とされました。
URN は scheme が urn
の URI で、
URL はそれ以外の URI と決められました。
[200] 2000年前後の頃、 URI には URL としての性質が強い場合と URN
としての性質が強い場合があり、一概にどちらであるとは言えないと考えられるようになりました。
例えば http:
URI は HTTP でアドレス (URL) としても使えるし、
XML名前空間で名前 (URN) としても使えると解釈されました。
このため技術用語の URL は徐々に URI へと置き換えられていきました。
[202] 2000年代前半、 ASCII文字の URI に対して、 Unicode に拡張された IRI が開発されました。 IRI は URI を拡張した事実上の新バージョンでしたが、 形式的には別の名前で別の仕様書で定義される別の技術とされました。 それまでの URI は IRI に置き換えられていきましたが、 URI を使い続けるものや、 URI という呼称で実態が IRI のものもありました。
[203] 2000年代半ば頃、 HTML5 は一部の専門家コミュニティー内でしか通用しない URI や IRI といった語を排除し、一般の開発者や市民に浸透した URL という呼称を復活させました。 2010年代に入ると、呼称だけでなく技術的にも実態に合っていない URI や IRI の仕様書にかわり、 URL Standard が開発されました。
[204] こうした経緯から、 URL と URN の区別の議論や URI と IRI (やその他のバリエーション) の違いの説明は、 今となっては意味をなさないものです。 (事情が複雑で「公式」見解がころころ変わるので、1990年代から2000年代にかけて書かれた解説記事などは当時としても不正確なことが多いです。)
[142] URI (絶対URI参照) は URI scheme の名前から始まり、一つの資源を識別するべく説明を加えていきます。 例えば http://www.example.com/foo/bar/baz は特定の baz という資源を識別するために、 http: URI scheme を使うこと、 命名権者が www.example.com であること、 その中の foo の中の bar の中の baz が識別したい資源であることを順次説明しています。
しかし、このような説明は冗長なことがあります。
http://www.example.com/foo/bar/hoge
が自分と同じ階層
に存在する baz
を指すためにわざわざ http: からはじめるのは面倒ですし、
不便なことも色々あります。
そこで、 URI の相対参照という表現が規定されています。
例えば baz が相対参照です。
ただし、 baz だけでは URI (絶対 URI 参照)
ではありません。
http://www.example.com/foo/bar/hoge
という文脈
の情報 (基底URI
と言います。) があって始めて
http://www.example.com/foo/bar/baz
という URI (絶対 URI 参照) に解決されます。
[5] RSS 2.0 は url
要素、
link
要素、url
属性、
docs
要素、comments 要素、
guid
要素で URL
を値として使っています。ただし、「URL」の定義は明記されておらず、
どの仕様も引用されていません。
[6] このうち、なぜか url
要素と
link
要素については URL scheme に関する制限があります。
仕様書:
[10] url
要素と
link
要素の内容は妥当な URL
でなければなりません RSS Best Practices Profile。
[7] RSS 2.0 仕様書や RSS Best Practices Profile は、「最初の非空白文字には制限があります」といっています。 つまり、明記されていませんが、 URL の前に空白を挿入してもかまわないようです。
[8] url
要素と
link
要素の URL の
URL scheme は、 IANA 登録簿に登録されているものでなければなりません
RSS 2.0, RSS Best Practices Profile。
[9] url
要素と
link
要素の URL
は相対URL であってはなりません RSS Best Practices Profile。
[16] 次の場面では URL がアドレスとしてではなく、 識別子として使われています。
[17] 次の場面では URL がアドレスとしての側面と識別子としての側面の両方を持っています。
[216] 元来プロトコルと結びつかない URL (例えば urn:
URL scheme
の URN) がこうした場面で使われることもありますが、
そうでない URL (例えば http:
URL)
もよく使われています。
後者が用いられる場合は、
URL の本来の意味 (例えば http:
の場合 HTTP でアクセスできる資源という意味)
が失われている場合が多いです。
[20] Semantic Web 界では http:
URL を識別子として使っているため、
HTTP から HTTPS への移行が難しいという人もいます >>19。
マイクロデータ界では実際に HTTPS 化時に識別子である URL
を https:
URL に書き換えようとした例 >>21
もあり、 URL を識別子として用いることの問題が浮き彫りになっています。
元来プロトコルのアドレスだったものを、
不透明な識別子に目的外利用してしまったがために、
認知と理論に齟齬が生じてしまっているのです。
[220] 長くて面倒なので、URLの省略の仕組みが導入されていることがあります。
[221] URL を識別子として使うという行為のバッドノウハウ感が否めないですが、 他によい代案がないこともあります。
[214] これらの場面のほとんどでは、URLの単純文字列比較が用いられています。
[28] >>27 の source
と target
は application/x-www-form-urlencoded
のキーなんだけど、このURLは何の役に立つんですかね・・・?
[118] プログラム言語EではURIが言語の構文に組み込まれている。
URI Expressions http://www.erights.org/elang/io/uri-exprs.html
[13] HTTPヘッダーである OPES-System:
や
OPES-Via:
では、区切り文字として ,
や ;
を使っています。 OPES-Bypass:
では区切り文字として ,
を使っています。
いずれも構文解析方法は決められていません。
[14] HTML の srcset
属性では ,
が区切り文字として使われています。構文解析方法も明確に規定されています。
[240] RFC 4508: Conveying Feature Tags with the Session Initiation Protocol (SIP) REFER Method, , https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc4508.html#section-3
[241] >>240 SIP Refer-To
では URI に引数が含まれる時
<
... >
で括らなければならず、
そうでない場合はヘッダーの方の引数とみなすと定められています。
return 302 https://example.com/path;
のように URL を記述することになっており、 URL の後に設定ファイルとしての文末を表す
;
が出現します。 (なお厳密にはこれは URL ではなく $1
や $foo
のような変数を使って URL を指定できる雛形です。)
[191] URL は、 URL scheme によって残りの部分の構文と意味が決まります。 残りの部分を誰がどのように決めるかも、 URL scheme に依存します。 ただし、相対URLを使う URL scheme は、ある程度の共通制約があります。
[193] x-callback-url のような複数の URL scheme の共通仕様もあります。
[192] URL の素片識別子は、原則として URL scheme や URL のその他の部分と独立しており、 URL を使った取得操作の結果得られるデータの形式に依存して構文と意味が決まります。 (一部の URL scheme では、 URL scheme が素片識別子にも干渉しています。)
[102] URL 一般の設計論については、URLの決め方を参照。
[164] 特定目的で URL に別名を与えようとする試みとして、 URN、 PURL、 短縮URL といったものがありました。いずれも一時的に一定の賛同を得たものの、 それぞれの課題があって成功とはいえない状況です。
[185] URLのレンダリング、アドレスバーを参照。
[209] URL が表示されることがセキュリティー上重要とされる場合があります。
[210] ある程度の専門的知識を有する人は、 URL からその内容を推測し安全かどうかの判断基準として使うことがあります。 確実ではありませんが、ないよりは有用程度のヒントにはなります。
[211] 例えばハイパーリンクのリンク先の URL のドメインが既知のWebサイトかどうかで、そのリンクが安全かどうかを推測したりできます。 そのような判断をする人にとっては、Webブラウザーにリンク先の URL の表示機能が備わっていることは重要です。
[146] URL には、漏洩するべきでない情報が含まれることがあります。 そのようなURLの決め方は好ましくありませんが、 現に存在しますし、避けられないこともあります。
[149] ブログの記事の題名から自動的に URL が決められる場合、 そのブログが非公開で閲覧に認証が必要であっても、 URL が漏れると題名が流出してしまうことになりますから、 取り扱いに注意が必要です。
[150] 特定の利用者にのみ発行される URL があり、 その文書に他の Webサイトへのリンクが含まれる場合で、 URL がリファラーとしてその Webサイトに送信されてしまう場合、 誰がアクセスしてきたかを他の Webサイトの側が特定できてしまうかもしれません。 場合によってはプライバシー保護の観点から問題となるかもしれません。
[112] 認証鍵付きURLや capability URL などと称して、 bearer を URL に付加することがよくあります。 簡易的な認証機能としたり、利用者の確認のために電子メールで URL を送信する際に用いたりします。
[151] URL の userinfo 部分は、元々利用者名と合言葉を記述する欄として用意されました。 現在では好ましくないと考えられています。しかし利便性が高いため、 しばしば用いられます。
[217] 文字のセキュリティー、URLにおける文字も参照。
[103] あまり意識されることはありませんが、 URI
である文字列に対して著作権が主張される可能性があります。
単に資源の位置を表すに過ぎない URL
的な URI の類が著作物足る要件を満たすとは考えにくいですが、
ほとんどあらゆる種類のものが URI として表現し得ます。
特に、... のようなものは、著作物が URI の一部として入り込む可能性が高いといえます。
任意のデータが data:
URI
にした途端著作権が消滅するのはおかしいですから、
著作物たる data:
URI が存在することは間違いありません。
また、 Bookmarklet などは創作性が高いと考えられますから、
簡単なものを除いて著作物だとの主張が認められる可能性が高いと思われます。
[105] URI が著作物足り得るかどうかの議論は、 ハイパーテキストにおけるリンクの自由性にも関わってきます。
[106] URI に著作権は及ばないという主張の例:
[107] URI に著作権が及ぶという主張の例:
[110] 葉っぱ日記 - ぼくはまちちゃん!(Hatena) - urlのポエム化 (2007-01-17 09:25:44 +09:00
版) http://d.hatena.ne.jp/hasegawayosuke/20070117/p1
(名無しさん 2007-01-17 00:28:09 +00:00)
[111] URI として使用する文字列の一部が商標としてみなされることがあります。 特に URI に一部としてよく使われるドメイン名は頻繁に商標に関する係争が発生しています。 ドメイン名に限らず、商標を根拠に商標権者が URI の使用者に使用しないように主張する可能性があります。
[120] UriTesting - ESW Wiki http://esw.w3.org/topic/UriTesting
[2004] UriTesting - W3C Wiki ( ( 版)) http://www.w3.org/wiki/UriTesting
[121] Index of /uri (2007-01-05 15:38:16 +09:00
版) http://skew.org/uri/
(名無しさん 2007-01-05 06:39:54 +00:00)
[64] URL ははじめ TimBL によって World Wide Web を構成する技術の一つとして提案されました。 この当時の仕様書は W3O の Webサイトや www-talk メーリングリストなどで配布されていました。
[228] Document identifiers, , https://lists.w3.org/Archives/Public/www-talk/1991NovDec/0012.html
[227] Draft: Universal Document Identifiers, , https://lists.w3.org/Archives/Public/www-talk/1992JanFeb/0024.html
[226] URLs - new document; URL mail server, , https://lists.w3.org/Archives/Public/www-talk/1992SepOct/0055.html
[229] MIME, SGML, UDIs, HTML and W3, , https://lists.w3.org/Archives/Public/www-talk/1992MayJun/0038.html
[230] IETF BOF on Universal Document Identifiers, , https://lists.w3.org/Archives/Public/www-talk/1992MayJun/0065.html
[65] その後は IETF によって標準化が行われました。
[66] URL 本体仕様として、次のものが発行されています。
[212] しかしこれら「正式」な仕様書ではカバーしきれていない現実の問題が多く存在しており、 W3C は IRI の様々なバリエーションを規定しましたし、 Webブラウザーはそのいずれとも違うものを実装していました。
[68] 00年代に WHATWG で改めて URL を定義する動きがあり、紆余曲折を経て2012年、 Anne van Kesteren により URL Standard が作られました。
[15] URL の一部または全部を指して、歴史的に様々な呼称が用いられてきました。
[88] IETF は RFC を改版する度に用語やその定義を少しずつ変えていました。 更に、実際に普及した用語や DOM 等の API で使われている用語とも一致していませんでした。 そのため、色々な仕様書や実装で似たような異なるような概念が交錯し、 大混乱していました。
[89] 加えて W3C は、 XML 関連仕様を新たに出版する度に、 新しい「URI のようなもの」を定義していました。その定義も少しずつ異なるものでした。
[42] URI 関係の古い定義:
scheme
の後が //
の URI でしか相対URI は使えない
→ どんな URI でも相対参照は使える[82] fragment identifiers from Roy T. Fielding on 2002-07-23 (www-tag@w3.org from July 2002) http://lists.w3.org/Archives/Public/www-tag/2002Jul/0253.html
[83] URI の標準化はかなりいい加減で混乱気味の上に W3C/Martin Durest は IRI を進めていて、それも SP を認めるとか #
もどうとか無茶苦茶なこと言ってたし、混乱は当分収まりそうにない。
[84] RFC 2396 は、絶対 URI だけを URI としており、相対 URI や素片識別子がついた URI も含めた名称を URI 参照としています。 (旧版の RFC 1808 も含めて) 旧来の仕様や慣習では絶対 URI と相対 URI の両方を URI と言っていましたし、素片識別子も仕様書には URI の一部ではないと書いてあるけど実際には曖昧に使われていた (古い URI 仕様書まで遡るとこちらも曖昧だった) という歴史的経緯がありまして、単に URI とだけ言われると厳密には何を指しているのだかわかったものではありません。たまに論争の火種になります(w
[85] XML 関連仕様書は URI という名前で IRI を指していたり、「URI と解釈されるもの」というわけのわからんのがでてきたりしますから混迷極まり (XML//URI
参照)。
[86] あと目立たないけど注意しておきたいのは、空文字列。 RFC 2396 的には URI 参照の一種ですが URI じゃないですし、相対 URI でもないかもしれません。 RFC 1808 から意味が変更されたものですから解釈は実装依存になってしまう。その上使えるかどうかは採用する規格に依存。 (URI 参照を使うと書かれている規格でも、よく見ると字数制限1文字以上で使えなかったりする。)
[87] 2396bis ではまた変わるみたいです。。。
[36] URI (Uniform Resource Identifiers,
統一資源識別子) は、資源を識別するための統一的な仕組みとして提案されていました。
簡単に言えば、色々なもの
に名前を付けるための仕組みでした。
あるいは、その仕組みによる識別子をも URI と呼んでいました。
また、文脈で意味が曖昧でない場合には、識別子によって参照される資源のことすらも
URI と呼ぶことがありました。
[37] 従来の情報システム・計算機システムは、 それぞれで資源を識別する仕組みや番地付けの仕組みを持っていました。 しかし、それらはあくまでそれぞれのシステムの範囲内でのみ有効な識別子システムでした。
ところが、1990年頃 TimBL が発明した WWW
では、番地付けのために URI を採用しました。
URI は URI scheme によって命名システムを識別し、
URI scheme ごとにその中で更に具体的な資源を識別するという構造を持っています。
そのため、従来の情報システムの識別子を URI scheme
として再定義することによってあらゆる資源を統一
的に扱うことに成功したのです。
参考: そのような設計が採用された背景には、
当時様々な情報システムが提案されて割拠していたことがあります。
WWW は HTTP だけではなく、それら他のシステムも
URI によって取り込む
ことで魅力的な情報システムになったのです。
[38] URI で識別される資源
は、何も計算機で表現できるものに限りません。
urn:isbn:
URI を使えば ISBN
によって書籍を識別することができます。
物理的に存在するもの以外でも、
言葉や抽象概念などありとあらゆる資源
を識別することが可能です。
[39] URI が元々 HTTP と HTML で番地付けのために使われてきたことから、
単にネットワーク資源の位置を表す住所のようなものと考えられることがよくあります。
しかし、 >>38 のように URI はネットワークで取出す
ことができないものであっても識別
できます。
Webブラウザで画面に表示することはできないかもしれませんが、
それだけが URI の役割ではないのです。
[223] Univeral Resource Identifiers -- Axioms of Web architecture, , https://www.w3.org/DesignIssues/Axioms.html
[2000] 「URI」という言葉の定義は、URI を定義する仕様自体でも歴史的に変化していますし、 URI を参照する様々な仕様でも様々な意味に用いられています。 仕様内でもそうなのですから、それ以外の世界ではその意味は全く安定していないといっても過言ではありません。
[2001] 最も大きな定義上の混乱の1つは、 URI と URI参照の違いです。 最新の URI の定義である RFC 3986 によると、相対参照は URI参照ですが、 URI ではありません。その前の RFC 2396 の定義によると、素片識別子を含んだものは URI参照ですが、URI ではありませんでした。 仕様書以外の場面 (や多くの関連仕様!) では、「URI」というと URI参照を指すことが多くあります。 これらについては URI参照や素片識別子の項をごらんください。
[2002] もう1つの最大の混乱は、利用可能な文字の種類に関するものです。 URI で本来認められない ASCII文字や、IRI では認められる非ASCII文字の扱いをめぐって、 多くの仕様がいろいろなものを「URI」と呼んでいます。 詳しくは IRI の項をご覧ください。
[2003] 前述の2つに比べれば細かい話ですが、 URI の構文や相対参照の解決の方法は新しい仕様書が発行される度に変化しています。 特に最新の RFC 3986 とその1つ前の RFC 2732 あるいは RFC 2396 との関係は、 どちらがどちらの部分集合でも超集合でもありません。 URI を用いる色々な仕様がそれぞれ異なる版の URI を参照しており、 通常そのような仕様が多数組み合わせて用いられるので、 厳密に解釈すると URI の扱いは非常にややこしいことになります。
ちょっと古いしちゃんと管理されていないみたい。 (名無しさん 2005-03-11 03:40:22 +00:00)
[125] URI は URI を意識せずに作られた識別子体系でもそのまま取り込んでしまうことができます (もちろん相性のようなものはありますが)。 既に色々な識別子を URI として使う方法が定義されています。
[126] 色々な識別子の体系を URI 1つにまとめると、 何かしたいときに各識別子体系それぞれに対してその方法を考える必要がなくなります。 例えば引用文献を記述する時に、引用する文献が Web頁 (URI) でも紙の書籍 (ISBN) でも両方 URI として扱えると便利になることがあります。 あるいは連絡先がインターネットの電子メイル (電子メイル・アドレス) でも従来の電話 (電話番号) でも統一して扱えたりもします。
[131] 既存の識別子と URI の対応
既存の識別子体系 | URI | 備考 |
出版物 | ||
ISBN | urn:isbn: | |
ISSN | urn:issn: | |
公開識別子 | urn:publicid: | |
RFC | urn:ietf:rfc: | |
ネットワーク番地 | ||
電話番号 | tel: | |
FTP | ftp: | |
インターネットの電子メイル | mailto: | |
ニュース組 | news: | |
チャットのチャンネル | irc: | |
言語・文化 | ||
言語札 | urn:x-suika-fam-cx:lang: | |
その他 | ||
UUID | urn:uuid: |
[92] RFC 1630 (URI) と RFC 1738 は、内容的に大体同じですが、文章としては全然違います。
[91] RFC 1738 (URL) と RFC 2396 (URI) は、ほとんど別の文章です。扱う対象はほぼ同じであるにもかかわらず、 2396 は概念的にもかなり整理されていて、 diff が役に立つ立たない以前の問題です。それ程違います。
[90] RFC 1808 (相対 URI) と RFC 2396 は、多くの部分が共通しています。節単位で diff を取ったら違いは URL
→URI
ばっかり、みたいな。それでも、 2396 の包括的な定義に比較すると 1738 的古臭さ(謎)を感じる部分があって、その辺は 2396 にそのまま入ってはいません。
[93] >>92、>>91、>>90 というわけで、 URI の仕様書は毎回全然違う内容で出てくるのであって、同じ WWW でも HTTP の仕様書 (RFC1945, RFC2068, RFC2616) が追記的に成長していっているのに比べると、中々興味深いところであります。
[94] >>93 比較的早くまとまった (それでも随分かかってるけど。) HTTP の仕様に比べて、 URI は色々ありましたからねぇ。概念的に成熟するまでが長かったし、未だに不安定な部分も多々あるし・・・。
[95] >>94 HTTP みたいな転送プロトコルは前例が一杯あるからかも。 URI のような規模の番地付けってインターネットでは初めての試みだったと思うし。
[96] WWW のもう一つの要素, HTML は、リッチテキスト的構成要素は爆発的に進歩したよね。仕様の安定性って話とはちょっと違うけど、今までの文書処理の経験がやっぱり効いてると思う。一方で単純参照リンク以上のリンクとか、メタ情報とか、そっちの方向は全然進まなくて、今になってようやく SemanticWeb とか大々的に表に出てきた。っていう二面性があって又興味深い。リンクもメタ情報も、やっぱり十分な経験がなかったから。
[97] >>95-96 そういう意味では、 HTTP でも、リンクやメタ情報って蔑ろにされがち。リンクなんてほとんどなかったことにされてるし。。。
[
及び ]
の使用を認めます。[98] RFC 4248 (telnet:
URI scheme)
が発行されて、遂に RFC 1738 が廃止されました。
ftp:
, news:
,
nntp:
, gopher:
は改訂版が出てないけどいいのかね?
gopher:
は RFC編集者の待ち行列にいるからいいとして・・・。
(名無しさん 2005-11-10 10:47:05 +00:00)
[100] しかし RFC 4248 は全くやる気がないな。
telnet:
を標準化過程に残すためにとか書いてあったけど、
もう要らないんじゃないのか?
それよりも ftp:
, news:
,
file:
が一時的にせよ標準化過程から離れることの方がむしろ問題かと。
(名無しさん 2005-11-10 10:52:16 +00:00)
[101] RFC 2717, RFC 2718は廃止されてBCP 115 RFC 4395になりました。 (名無しさん 2006-02-14 14:11:09 +00:00)
[50] >>49 について、この定義ではURNはURIに含まれていないのではないかと指摘する人がいますが、単にURLがURIに含まれていることを述べているに過ぎず、URN (やURCやその他の何か) については何も言及していないと解釈するのが適当だと思います。
[133] URI が使われる文脈で使われる、 URI でない (又はなさそうな, あってほしくない) ものたち, および URL っぽいが URL だとは明言されていないものたち
eiwa:
, kokugo:
, CODE[waei: に続けて語句を指定すると、その語句を辞書で検索する。IMG:
(case-sensitive) 画像参照。IW:
(case-sensitive) InterWiki の接頭辞。 See IW:SuikaWiki:InterWikiMAIL:
(case-sensitive) 電子メイルの宛先。URL:
URL の前につける。例:
<URL:http://foo.example/>gid:
[136] ResourceUtils (Spring Framework) http://www.springframework.org/docs/api/org/springframework/util/ResourceUtils.html
Javaのパッケージを表す
がある。classpath:
pseudo URL
404
。[145] HTML5 で Web における URL が規定されました。紆余曲折を経て、 単独の仕様書 URL Standard となりました。
[50] Document Structure – SVG 1.1 (Second Edition) ( ( 版)) http://www.w3.org/TR/2011/REC-SVG11-20110816/struct.html#__svg__SVGDocument__URL
[51] How many ways can you slice a URL and name the pieces? - Tantek ( ( 版)) http://tantek.com/2011/238/b1/many-ways-slice-url-name-pieces
[52] The use of Metadata in URIs ( ( 版)) http://www.w3.org/2001/tag/doc/metaDataInURI-31.html
[53] URL formats · Microformats Wiki ( 版) http://microformats.org/wiki/url-formats
[54] cweb/iri-tests ( ( 版)) https://github.com/cweb/iri-tests
[55] JSON-LD API 1.0 ( ( 版)) http://json-ld.org/spec/FCGS/json-ld-api/20120626/#idl-def-URL
[56] WWW-Talk Apr-Jun 1993: URL plain text version's URL ( ( 版)) http://1997.webhistory.org/www.lists/www-talk.1993q2/0140.html
[57] IRC logs: freenode / #whatwg / 20131220 ( ( 版)) http://krijnhoetmer.nl/irc-logs/whatwg/20131220
[58] Bug 23968 – Reference the URL spec ( ( 版)) https://www.w3.org/Bugs/Public/show_bug.cgi?id=23968
[59] draft-ietf-appsawg-uri-get-off-my-lawn-01 - Standardising Structure in URIs ( ( 版)) https://tools.ietf.org/html/draft-ietf-appsawg-uri-get-off-my-lawn-01
[73] Clarify URL use in APIs · eece8eb · whatwg/url ( ( 版)) https://github.com/whatwg/url/commit/eece8ebf1391c538cdbaab6e4b957ea769d06b56
[74] July 2014 snapshot of the URL Standard for the purposes of patent lawyers and government officials ( ( 版)) http://www.whatwg.org/specs/url/2014-07-30/
[4] How URL started as UDI — a brief conversation with @timberners_lee @W3C #TPAC - Tantek ( 版) http://tantek.com/2014/304/b1/url-started-as-udi-conversation-w3c-tpac
[22] [whatwg] Relative URL plan (Anne van Kesteren 著, 版) https://lists.w3.org/Archives/Public/public-whatwg-archive/2015Jun/0028.html
[23] Remove incorrect note (URLs with scheme data also have query/fragment… · whatwg/url@d5470b8 ( 版) https://github.com/whatwg/url/commit/d5470b8d02a14b7c1ca0467ddae61e0fc671cee4
[28] 1151899 – Integrate the rust-url parser into necko ( 版) https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1151899
[122] mohta 氏が script と language の違いを説いてるのがなんか可笑しい。 (1997年の ietf-url にて。)
[2005] draft-nottingham-uri-get-off-my-lawn-00 - Standardising Structure in URIs ( ( 版)) http://tools.ietf.org/html/draft-nottingham-uri-get-off-my-lawn-00
[2007] URI Specification Community Group ( ( 版)) http://www.w3.org/community/urispec/
[2008] public-urispec@w3.org Mail Archives ( ( 版)) http://lists.w3.org/Archives/Public/public-urispec/
[2009] Home · urispec/urispec Wiki ( ( 版)) https://github.com/urispec/urispec/wiki
[2010] RFC 7320 - URI Design and Ownership ( ( 版)) https://tools.ietf.org/html/rfc7320
[2011] draft-ietf-urnbis-semantics-clarif-00 - URN Semantics Clarification ( ( 版)) http://tools.ietf.org/html/draft-ietf-urnbis-semantics-clarif-00
[123] WWW-Talk Oct-Dec 1993: First URI meeting notes ( 版) http://1997.webhistory.org/www.lists/www-talk.1993q4/0376.html
[124] WWW-Talk Oct-Dec 1993: What URIs are and are not. ( 版) http://1997.webhistory.org/www.lists/www-talk.1993q4/0377.html
[152] 未踏召喚://ブラッドサイン (電撃文庫) | 鎌池 和馬, 依河 和希 | ライトノベル | Amazon.co.jp ( 版) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048668617/wakaba1-22/
[179] 26402 – "Parsed URL" isn't defined in URL ( 版) https://www.w3.org/Bugs/Public/show_bug.cgi?id=26402
[30] Introduce the terms URL record and URL string for disambiguation. Fix… · whatwg/url@656b803 ( 版) https://github.com/whatwg/url/commit/656b803201027c022e3603c5b2b4d4fa498bc911
[72] URLs are parsed and produce records · whatwg/html@30bc255 ( 版) https://github.com/whatwg/html/commit/30bc2557105ad62881ec9670f253febbc9761b44
[116] Editorial: give URL syntax components their own terms (annevk著, ) https://github.com/whatwg/url/commit/451696e4297c4c676fae21dbc926aeafb2477e6c
[194] cpython: 110ec861e5ea Lib/urlparse.py () https://hg.python.org/cpython/file/2.7/Lib/urlparse.py
[195] Clarify valid URL (tstarling著, ) https://github.com/whatwg/html/commit/ba265b7f4966e1ed2cf725f0088785c536a28574
[196] Define which URLs are valid in the parser examples (annevk著, ) https://github.com/whatwg/url/commit/97563cb4e6430883ca3538def339282d77989ece
[197] Editorial: use valid URL string from the URL Standard (annevk著, ) https://github.com/whatwg/html/commit/cbbc2f2b43994e954556c032342e2028ceaf4d6e
[207] Yahoo広告配信用 s.yimg.jp ドメインでのXSSの解説 · GitHub ( ()) https://gist.github.com/mala/1d30e42e9e99520b7a501e9d2458eb49
[208] RFC 1736 - Functional Recommendations for Internet Resource Locators () https://tools.ietf.org/html/rfc1736
[117] URL's object can no longer be a MediaStream (annevk著, ) https://github.com/whatwg/url/commit/21711b0c85bc489612a5e39473d525d903ead824
[12] Editorial: url ➡️ URL (annevk著, ) https://github.com/whatwg/fetch/commit/5088fce32b79bd0b22047d30869581f8b7e79be8
[187] Editorial: spell URL concepts uppercase · Issue #697 · whatwg/fetch () https://github.com/whatwg/fetch/issues/697
[188] Editorial: url ➡️ URL by annevk · Pull Request #795 · whatwg/fetch () https://github.com/whatwg/fetch/pull/795
[189] 上原 哲太郎/Tetsu. Ueharaさんのツイート: "URLの//はどこから来たのか、というのはいま生き残っている分散OSではWindowsで使われてるUNCの\\が古いのでこれかな(起源はMS-Net)と思ってたんだけど、どうやらApolloがAEGISで//を1981年ごろには使ってたという指摘が。これが最古かな?https://t.co/tytnLkU1vA Tim先生はどちらを見て決めた?" () https://twitter.com/tetsutalow/status/1042530141950234625
[190] Editorial: url ➡️ URL (annevk著, ) https://github.com/whatwg/fetch/commit/5088fce32b79bd0b22047d30869581f8b7e79be8
[218] Editorial: spell URL concepts uppercase · Issue #697 · whatwg/fetch () https://github.com/whatwg/fetch/issues/697
[219] Editorial: url ➡️ URL by annevk · Pull Request #795 · whatwg/fetch () https://github.com/whatwg/fetch/pull/795