標準化過程

標準化過程 (IETF)

[2] 標準化過程は、 (IETF についてでは) Standard Track の訳語です。 標準化過程 RFC (最初の頁にそう書いてある。) は、 IETF Internet Standard になることを目指した仕様です。

標準化過程に乗った仕様は、大まかに次の手順を踏みます。

  1. IETF Proposed Standard RFC
  2. IETF Draft Standard RFC
  3. IETF Internet (Full) Standard RFC

それぞれの段階で RFC になるまでには、 I-D 起草、 Last CallIESG 承認を経ます。

晴れて Full Standard になると、 RFC 番号とは別に、 STD 番号が割り振られます。 たとえば、インターネットの電子メイルなどで使われる書式 (RFC 822) は STD 11 です。 (名無しさん)

[3] 標準化過程 RFC についての細かい規定などは色々あります。詳しくは RFC 2070 を読んでください。

標準化過程を途中まで進んでも、仕様に大きな修正が入ると差し戻されることがあります。たとえば、 RFC 822 は Full Standard ですが、 RFC 2822 は大改訂だったので Proposed Standard に戻っています。 各 RFC がどの段階にいるかの最新の情報は、 rfc-index.txt を見れば分かります。

RFC のすべてが標準化過程にあるわけではありません。 IETF の標準規格は標準化過程にあるものだけです。 (RFC 1796 を参照。) もっとも、現実の影響力について言えば、 Proposed Standard だろうが Full Standard だろうが BCP だろうが Informational だろうが同じようなものです。 (名無しさん)

[4] Proposed Standard や Draft Standard という名前からは、 Full Standard に来ていない標準化過程 RFC はまだ未確定の仕様のような印象を受けますが (実際そうですが)、 どの段階にあるかは IETF における年数によるといっても過言では無いでしょう。 W3CPRCR とか、 ISO/IECDIS とかは、近々正式仕様になることが期待される仕様案ですが、 IETF の PS や DS は、まだ最終到達地点には達していないだけで、一応は確定した仕様です。次の段階に進むまで数年かかることも珍しくありません。

[5] だから PS, DS, FS は、 First Edition, Second Edition, Third Edition くらいにとらえておくほうが正しい。