XPath

[31] XPath (XML Path Language) は、 XML文書を構成する節点を選択したり、節点、文字列、数値その他のデータに対して演算したりできる式言語です。

技術

[32] XPath は XPath 1.0 と XPath 2.0 以降に大別できます。それぞれ、用途ごとのプロファイル的言語がいくつも存在します。また、 XPath 2.0 を拡張する形で XQuery が定義されています。

[33] XPath 1.0 にはXPathデータモデルの定義も含まれています。 (XPath 2.0 は XDM を採用しています。)

[34] XPath 1.0 を利用する API として、 DOM XPath があります。

変種

[35] XPath 1.0 や XPath 2.0 とある程度互換性のある変種は、それぞれの項を参照。

[36] どちらともそれほど互換性のない変種:

メモ

[1] XML Path Language (XML 経路言語)。「
[2] XML 文書の一部分を番地付けする言語。
[3] >>2 のようにいうとよく分からないきもするけど、何のことはない、 XML の要素とか (或いはその集合) を、 http: URI やファイル・システムの経路指定のような感じで指定する書き方のこと。 (ただし、単一ファイルの経路指定よりもっと色んな指定が出来る。)
[4] XSLT (1.0) と XPointer (1.0) で使うことを想定して規定された。
[5] 他には、例えば DOM の M$ 独自拡張でノードの選択に使うことが出来る。
[6] 実装が微妙に面倒な気がするけど、使う側からするととっても便利。
[7] CSS の選択子としても使えたらなあと思う。 CSS の選択子は単純だけど記号で修飾する方法だからこれ以上ほとんど拡張は見込めないし、拡張しても複雑化していくだけ。だからこれ以上の複雑な指定は XPath で、とかしてほしいなーとか。
[8] XPath 仕様書で定義されてる核関数群に加えて、各応用仕様は追加の関数を定義できます。関数名は QName です。 (ただし幾つかの予約名は使えませんし、もちろん核関数の名前は使えません。)
[9] そして実際 XSLT や XPointer は追加の関数を定義しています。それはいいのですが、折角 QName なのに、名前空間接頭辞の付かない名前なんです。なんだかなあ。
[10] W3C の仕様だから、あるいは元々 XPath が使われるのを想定していた仕様だから、こういうのもありなんでしょうか。なんだかなあ。これじゃあ結局、分けて定義した意味が無いのじゃないかと思うんです。
[11] ちなみに XSLT の実装も追加の関数を定義していますが、独自の名前空間の関数として定義しています。
[12] >>5 DOM3 で標準化される見込み
[13] XML Path Language (XPath) http://www.w3.org/TR/xpath
[14] XML Path Language (XPath) 2.0 http://www.w3.org/TR/xpath20/
[15] 標準情報(TR) TR X 0089:2003 http://www.y-adagio.com/public/standards/tr_xpath/toc.htm: XPath 1.0 の JIS-TR。例によってひどいもんだが、訳語の参考程度に。