[1] 和暦は、日本の暦です。本項では、日本の暦全般を扱います。
[2] 日本の暦のことを、和暦、邦暦、Japanese Calendar などと呼びます。
[3] これらの言葉の指すものは、日本の暦システム全般だったり、
元号のことだけだったり、旧暦のことだったりします。
どれを意味しているのかは、文脈から判断するしかありません。
[36] 南蛮広記 続, 新村出, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/955240/1/77?keyword=%E6%9D%B1%E6%9A%A6
[41] 支那語大辞彙, 石山福治, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/942937/1/420?keyword=%E6%9D%B1%E6%9A%A6
[134] 清末小説から, 清末小説研究会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/11167882/1/1 #page=47
[135] >>134 農暦日付と併記して「東曆」。文脈から見て日本のグレゴリオ暦を清から見て東の国、日本の暦と表記したもの?
[137] 時文輯要総釈 : 清国時文 巻之1, 足立忠八郎, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/869367/1/43?keyword=%E6%9D%B1%E6%9A%A6
[4] 以後の日本の暦は、改暦ノ詔書並太陽暦頒布と閏年ニ関スル件によって規定される太陽暦であり、 西洋のグレゴリオ暦と月日が完全に一致しています。
[52] 祭事などでは現在でも旧暦を用いる場合があります。
あるいは月遅れ暦によることもあります。
[127] 東アジアには、 中国式太陰太陽暦の日付を漢数字で、 グレゴリオ暦の日付をアラビア数字で表記する書き分けの慣習が一部にあります。 日本においても、 旧暦を漢数字、 新暦をアラビア数字で書くことがあります。 しかし広く普及し認知されているとは言い難いです。
[6] 現代日本では、
紀年法として日本の元号と西暦が併用されています。
その他のいろいろな紀年法が使われることもあります。
[129] 4月を年始とする会計年度・学校年度を始めとする様々な年度がグレゴリオ年と併用されています。
[45] 日本では、月名は月番号 + 接尾辞の「月」 によって表されてきました。例えばある年の4つ目の月は 4月と呼ばれています。
[46] その他に、卯月のような異称も使われてきました。 現在もたまに用いられている代表的な異称の他に、 様々なバリエーションが知られています。 詳しくは日本の月名を参照。
[47] 旧暦時代には、第1月のことを正月と呼ぶのが正式とされていたようです。 現在と同じように1月と呼ぶこともあったようですが、どれくらいの比率だったのかはわかりません。
[9] 明治6年1月1日以後、 改暦ノ詔書並太陽暦頒布で制定された定時法と、 12時間制の時、分、秒が用いられています。
[12] 現在の日界は正子ですが、分野によっては30時間制などが用いられることもあります。
歴史的には他の日界も用いられました。
[10] 標準時として、 UTC と9時間の時差がある中央標準時が以来用いられています。
[15] UTC への閏秒の挿入と同期して標準時にも閏秒が挿入されています。
[30] 例外として、建築基準法に定められた日影規制においては、 冬至日の真太陽時が用いられています。 真太陽時は観測位置によって異なりますから、法令上定められた時間が表す中央標準時の時間も、 建築物の所在地によって異なってきます。
[14] 日本国内で法令その他によってすべての場合に適用される日時形式は存在していません。
[17] 日本政府によって定められた日時形式として、 e-Statの日時形式があります。 日本政府によって制約が定められた日時表示として、 日本の賞味期限表示があります。
[183] 他に日本政府によって公認されたものとして、 ISO 8601 の翻訳規格である JIS X 0301 は、 グレゴリオ暦/西暦に相当する ISO 8601暦と、 その表現方法である ISO 8601の日時形式を定義しています。 元号年の記述については日本の法令を参照しています。
[174] 日本国における日時の法令上の状態は、次のように整理できます。
[18] メートル法と標準時(落書き帳 記事集), https://uub.jp/frm/search.cgi?KJN=1&KJNS=3290+15066+45385+67006+73957+73958&ORDR=NON&TITLE=%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E6%B3%95%E3%81%A8%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82&KIX=1
1896年から「中央標準時」と改称された明治19年の勅令[73957]には、
明治21年1月1日より東経135度の子午線の時を以て本邦一般の標準時と定む
と書いてあるだけで、それが平均太陽時であることさえ示されていません。
旧暦時代の明治4年に始まった午砲(ドン)[22989]でさえも 平均太陽時によっていたので、明治19年の標準時も明治28年に改称された中央標準時も、当然平均太陽時を想定していたと思われるのですが… 要するに、標準時の定義に関する法令は明治のまま放置されており、時間の定義に比べて厳密さを欠いた状態であることは明らかです。
[23]
明治4年から明治11年の東京城の午砲が平均太陽時だったのかは検討が必要
[19] 83_KJ00001681404.pdf, https://www.jstage.jst.go.jp/article/tokeieafj/83/0/83_KJ00001681404/_pdf#page=1
勅令の 中で ,東 経 135度の 子午線 を 規 定 し て い る の は , 標 準 時 が 本 質 的 に 地 球 自転 lc基 く太陽時で あるこ とを 暗黙裏に 示 した もの で , こ の こ とは 現 在の 標準時に 関 して も原 則 的 に 貫か れ て い る
[20] >>19 ということで明治の制定時点では当然に太陽時であると解釈するのが妥当。 平均太陽時であるとは書かれていないので確かに厳密さを欠く。
[21] 太陽時であると明記されていなかったため昭和時代に標準時の現示を管掌する行政機関である東京天文台が法改正無く原子時に移行させられた >>19。 明文法的な厳密さを欠くものの、 運用の技術的詳細は行政機関の裁量で定めるので十分で、 秒未満の差しか生じないから一般国民の生活にも支障は生じないので、 法制論的に問題視されることも普通はない。 (意図的にせよそうでないにせよ、 時代環境の変化によって曖昧な条文の解釈を微調整するのは他分野でもよくあること。)
[22] しかし閏秒で1秒の挿入 (と削除) を行って現実に国民生活に支障をきたす事象が生じている
JJYの法令上の根拠は 総務省設置法 第四条七十三号と思われます。
周波数標準値の設定、標準電波の発射及び標準時の通報に関すること。
この法律に使われている言葉は“標準時”【普通名詞?】であり、「日本標準時」でも「中央標準時」でもありません。
本稿を書くにあたり主として参照した『青木信仰著 時と暦(1982 UP選書)』の254頁によると、発射する標準時の内容は郵政省告示【現在は平成11年総務省告示第382号?】で詳しく規定しており、
勅令の中央標準時が法的には生きており、郵政省の告示の標準時とは別ものである。というか「中央標準時」と「標準時」の間には法的関係がない。
と記されています。
東京天文台(当時)の先生の発言ですから“法的関係がない”ことに間違いはないでしょうが、筋道としては、国立天文台がその目的に沿って UTC+9時間 = 「中央標準時」という“決定”を行い、(総務省に?)“現示”し、総務省管轄下のJJYプロジェクトが“標準時の通報”を行うという実務関係があると推測します。「日本標準時」は JJYのサービスネーム(役務名称)でしょう。
[25] 「別もの」「法的関係がない」は無理がある。 中央標準時以外に「標準時」があってそれを通報しても条文には字句上は違反しないが、 そういうものは知られていない。 明文規定がないからといって関係ないとまではいえない。
[34] GitHub - zr-tex8r/BXwareki: LaTeX: Support for Japanese calendar (和暦), including the new gengo, https://github.com/zr-tex8r/BXwareki
[38] Template:和暦 - Wikipedia ( 版) https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:%E5%92%8C%E6%9A%A6
[39] ノート:6月2日 - Wikipedia ( 版) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:6%E6%9C%882%E6%97%A5
[98] 国立国会図書館デジタルコレクション - 太政官日誌. 慶応4年 第1−2巻 (慶4-明9) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787614/74
[99] 国立国会図書館デジタルコレクション - 太政官日誌. 明治2年 第11−20号 (慶4-明9) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787635/21
[100] 国立国会図書館デジタルコレクション - 法令全書. 明治2年 (明20-45) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787949/52
[101] 国立国会図書館デジタルコレクション - 法令全書. 明治2年 (明20-45) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787949/42
[102] 国立国会図書館デジタルコレクション - 法令全書. 明治5年 (明20-45) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787952/78
[103] 国立国会図書館デジタルコレクション - 法令全書. 明治6年 (明20-45) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787953/91
[104] 国立国会図書館デジタルコレクション - 法令全書. 明治6年 (明20-45) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787953/114
[110] 国立国会図書館デジタルコレクション - 法令全書. 明治2年 (明20-45) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787949/209
[132] Kyoto University Research Information Repository: 古代日本の曆に就て(8) () https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/168084
[31] 時文輯要総釈 : 清国時文 巻之1, 足立忠八郎, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/869367/1/43
東曆
[32] 小学校教授の実際 : 大正新編 高等科第2学年用前期, 今井弥市, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/938225/1/74
ここでいう東曆は皇紀のこと
[35] https://tsuyama-nit.repo.nii.ac.jp/record/1461/files/%E6%B4%A5%E5%B1%B1%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%B4%80%E8%A6%81_20-14.pdf