置閏法

閏 (暦)

[2] (うるう) とは、通常とは異なる特別な期間をに挿入したものをいいます。

[3] 例えば、特別に挿入される閏秒といいます。

意味

[10] ある暦法の「閏」が何か、はその暦法で定義されていますが、 それでは暦法に依存しない一般のとは何か、はよくわかりません。

[12] Wikipediaは、 「暦において一年の日数や月数が普段の年(平年)よりも多いこと、または一日の秒数が普段の日よりも多いことをいう。またはその余分な日・月・秒のこと。 」 と説明しています >>11。 そして閏日閏月閏秒を説明しており、 この定義はそこから逆算したものなのでしょう。 2つの説明を強引に組み合わせたにすぎず「閏」とは何かは説明できていません。 実際、記事中で 「暦学理論上、閏週という考えもあり得る」 と言及していますが、その閏週はこの定義に合致しません。 むしろその「暦学理論」を説明してほしかった。

[15] WikipediaIntercalation は、 「Intercalation or embolism in timekeeping is the insertion of a leap day, week, or month into some calendar years to make the calendar follow the seasons or moon phases」 と説明しています >>13。 「閏」、「leap」、「intercalation」の関係をどう理解するか難しいですが、 よりは整った説明になっています。 その反面定義に曖昧性が増している気がしないでもありません。 こちらの定義は閏週を認め、閏秒を認めていないのが違いますが、 出典が百科事典 >>14 だからでしょう。

[16] ただしその百科事典の定義は少し表現が違って、 「a term applied to a month, day or days inserted between other months or days in order to adjust the reckoning of time, based on the revolution of the earth round the sun, the day, and of the moon round the earth, the lunar month, to the revolution of the earth round the sun, the solar year」 となっています。 >>14 こちらの元の定義の方がやや厳密といえます。

[17] この定義の趣旨を汲み取ると、 日時とそれに対応付けられた天体の現象との齟齬の調整のために挿入される時間のことが「閏」と理解されるようです。

[18] しかしこの理解にも厳密性の問題が残ります。 グレゴリオ暦には30日のと31日のがありますが、 第31日は閏日なのでしょうか。 それだっての一様性を乱す「挿入」には違いありません。 規則的に存在するから臨時の「挿入」には当たらないのでは、 といいたいところですが、 4年に1回定期的に「挿入」されるグレゴリオ閏日も規則的です。 不規則に「挿入」される閏秒グレゴリオ閏日の違いの方が、 31日とグレゴリオ閏日の違いよりも大きいという主張もあり得そうです。

[19] ここまでの定義はいずれも正の閏だけを対象にしていて、 負閏秒は零れ落ちています。

[20] その他、必ずしもという言葉で説明されないものの、 夏時刻切り替えによる増減、 改暦による増減、 標準時改正による増減、 船内時時間改正による増減といった似たような現象がありますが、 それらはここまでの定義に当てはまる部分と当てはまらない部分があります。 という概念にここまで含めるべきかどうかは議論の余地があるかもしれませんが、 定義上含まれるのか含まれないのかは、はっきりさせるべきでしょう。


[5] 閏日のあるを、閏年といいます。閏年でないを、 平年といいます。 ここだけ命名規則の一貫性が崩れています。

いろいろな閏

[1] の色々

1時間単位でない端数についても閏時

置閏法

[4] の挿入方法を、置閏法といいます。具体的な置閏法については、 各暦法を参照。

[6] グレゴリオ暦閏年 (閏日のある) の決定方法は、 グレゴリオ暦を参照。

メモ

[7] Time Ontology in OWL () https://w3c.github.io/sdw/time/#x3-2-temporal-reference-systems-clocks-calendars

As astronomically based calendars try to fit inconvenient durations into a usable regular system of counting cycles, 'intercalations' are often used to re-align the calendar's repeating patterns with astronomical events. These intercalations may be of different durations depending on the calendar, such as leap seconds, leap days, or even a group of days.

[8]

[9] 第11回 西向く「士(さむらい)」 | 漢字の現在(笹原 宏之) | 三省堂 ことばのコラム () https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/kanji_genzai011