異號年表

異號年表

国学備忘 年號

[66] 国学備忘, 閲史大疑藤貞幹の覚書です。生前には刊行されませんでした >>14

[65] 年号古代年号の一覧とそれに対する右書があります。 逸号年表編纂の原段階とされています >>14

[14] 国学備忘 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ, https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00013293?page=21
内容記述
著者自筆稿本なり。未刊の珍籍なり。文字、神号称呼、素戔嗚尊、姓、衣服について記述す。奥に閲史大疑を附載し暦日、新羅、年号(之はその著逸号年表の土台なり)、天智帝記、私記について述ぶ。巻頭に藤原貞幹の印記あり。仮綴本にして表紙なきももとのままなり。(出典: 鈴鹿目録中巻 p.209)

逸號年表

[91] 逸号年表 は、 藤貞幹による古代年号年表です。

[110] >>13 によると:

[178] 古事類苑逸号年表から1箇所、逸号年表補考から数箇所引用しています。 >>177

[167] 茅窻漫録 和漢異年号が参照しています。

[10] 国書データベース, https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200004577/1?ln=ja
書写/出版事項
寛政10
 〈京城〉北村/四郎兵衛(きたむら/しろべえ)
 〈京城〉鷦鷯/摠四郎(さざき/そうしろう)
 〈京城〉北村/庄助(きたむら/しょうすけ)
国書所在
【写】静嘉,東洋岩崎,宮書(明治三七写、異号年表と合),東博(明治八写),学習院(雕虫居写本の内),慶大斯道,教大(弘化二写),東大,早大,岩瀬,神宮,竹清,無窮神習(玉簏一〇八),[補遺]慶大幸田【版】静嘉,宮書,大谷,京大,慶大,教大,東大,大阪府,京都府,日比谷加賀,金沢市大島,井本,栗田,神宮,尊経,竹柏,無窮平沼,[補遺]九大,日比谷市村

[136] 鴎外文庫逸号年表及補があります。 >>18

[137] 解題によると森鴎外題簽逸号年表 全, 逸号年表補 全 の写本2冊があります。 >>18

[138] 鷗外文庫書入本画像データベースにはこれは所蔵されていないようです。 >>135

[166] >>110 の流れとの関係は不明。

異年号考

[163] 異年号考は、 穂積保による私年号の考察です。 序。

[70] 異年號考>>5解題によると藤貞幹逸號年表, 木村蒹葭堂和漢年契などに基づき古代年号私年号を考証したものです。 文化元年穂積保の自序があります。

[192] 元号 >>105:

[71] >>5 は次のように指摘しています。

偽年号考

[43] 偽年号考 は、 中山信名 (-) による私年号の考察です。

[205] 内容に違いのあるいくつかの版があります。

[207] 大きく分けて、甲種と乙種の2つの系統があります。 乙種は甲種の用例を使いつつ、妙法寺記の引用を加え、 これを柱に構成されています。従って、甲種が成立した後、 妙法寺記を入手し、その知見により全面改訂されたものと推測できます。

[208] どちらも中山信名本人によると考えられるものの、 この点については一応何らかの確証を得ておきたいものです。

[218] 本文が綱文のようであり、割書として引用文や考察が記述される構造となっています。 割書が非常に長文で、むしろそちらが本体とまで言い得る程であります。 一話一言本と偽年号考本文割書のかわりに字下げで表しています。

[209] 甲種には「常陸誌料之内」との副題があります。 このため常陸誌料と強く関係すると推測されます。 しかし現在 Web 上で参照可能な 常陸誌料 本文や関係する資料等でこの事情を説明するものは見当たらず、 検討を要します。

[210] 甲乙とも、諸本で漢字の異体字、仮名と漢字の選択、送り仮名など、 細かな表記差が散見されます。 甲種早稲田本と甲種鶯宿雑記本は片仮名ですが、 甲種一話一言本、乙種百家叢説本、 乙種明治12年本は平仮名です。 なお乙種百家叢説本末尾には「原書眞假字交文なり今改む」とあります。

[211] 表記差にとどまらない甲乙両種内での違いも多いですが、特に主要なものを挙げれば、

[189] 掲載元号 >>155:

[154] 山崎美成 (-) による附言のある版があります (>>42)。

[191] 附言元号 >>155:


[183] 古事類苑偽年号考 から数箇所引用しています。 >>182


[222] 鶯宿雑記本: 駒井乗邨鶯宿雑記に収録。書写奥書によれば、 二本松藩嶋友鷗こと成田頼直から翠関子へと送られたものを蘭堂経由で閲覧し、 写してすぐに返却したものとのこと。 甲種早稲田本と同系統ながら、漢字の違い、漢字と仮名の違い、細かな表現の違いが散見される。 検討を要するものの、 書写奥書の来歴から見て異同は早稲田本の方を採るべきと考えられる。

[155] 甲種早稲田大学本:

[33] >>1 これは中山信名偽年号考山崎美成が書写して附言を足したということか。

[55] >>34 にはない本の模様。

[34] 国書データベース, https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100369048/
統一書名
偽年号考(ぎねんごうこう)(Ginengoukou)
国書所在
【写】国会(鶯宿雑記の内),静嘉(自筆稿本を付す),宮書(静幽堂叢書三),早大(一冊)(増補逸号年表と合),東大(年号例説と合),東北大狩野(改元出処の付),無窮神習(玉簏一〇八)(合冊六一),[補遺]静嘉(付録共)【複】〔活〕百家叢説一

[57] >>56 はどこの所蔵本なのか書かれていない謎の書誌情報。 >>34 の「東大(年号例説と合)」か。

[160] 南葵文庫紀州徳川家。現所在は東京大学

[56] 年号例説 . 偽年号考 : 常陸誌料之内 | CiNii Research, https://cir.nii.ac.jp/crid/1130000794050308608

写本

和装本

朱筆の書入れあり

虫損あり

表紙に南葵文庫のラベル貼付あり

印記:「東氏蔵書」「東洲文庫」「一尾文庫」「やすむろ」


[156] 甲種 一話一言 昭和3年刊本:

[223] 甲種早稲田本と同系統ながら、漢字の違い、漢字と仮名の違い、語句の細かい出入りが散見される。意味が通らないものが多く、異同は早稲田本の方を採るべきと考えられる。早稲田本の割書がこの本では字下げで表されていると考えられるが、本文のはずが字下げに含まれる箇所もみられる。原写本、一話一言原本、昭和刊本のどの段階で異同が発生したかは要検討。質の低い写本を経由しているか。

[7] 一言一話所収のものと百家叢説所収のものはやや異なり、 後者が詳述している >>6 とのこと。これは甲種と乙種の違いを言っているものと考えられます。


[187] 関連: 蜷川氏所蔵年代記

古史伝異年号考

[175] 古史伝異年号考平田篤胤神字日文伝 のうちで古代年号 (特に端正法興) についての伴信友の説が書かれた部分です。

[67] 古史傳異年號考>>3解題によると、

[173] 古史伝にこれに該当する部分は見当たりません。 全文検索でうまく見つけられないだけで実はどこかにあるのかもしれませんが...

[170] 平田篤胤神字日文伝 () という神代文字関係の著作には、 古代年号の1つ端正に関係して、 伴信友の見解が記載されています。

[171] 平田篤胤全集神字日文伝では >>169 /31 左上から /33 左上までの部分がそれに当たり、 >>74 と (細部までチェックしていませんが大方) 一致しています。

[174] 神字日文伝が原典だったとすると、当該部分は見出しどころか区切りすらなく、 異年号考 というのも元の題名ではなく後補だったことになります。

[62] >>67 だけ読むと伴信友が分担執筆したようにも読めますが、 実際に >>74 の冒頭を読むと伴信友と話したときに伴信友が言うには云々とあるので、 伴信友の説を平田篤胤が書き記したものというべきです。

[185] とはいえその続きはどこまでが伴信友の説でどこからが平田篤胤の説なのか、 あるいは2人相談しての説なのかよくわかりません。 ともかく伴信友書入本逸号年表を指すと思われる説明とその内容を使っての推測が続いていて、 伴信友が自身の逸号年表をどのように使っていたかを知ることができます。

逸年號考

[176] 逸年号考栗田寛による私年号の一覧表です。 稿。

[193] 元号:

[181] 古事類苑逸年号考から数箇所引用しています。 「逸年號考删餘」からの引用も1箇所あります。 >>180


[195] 日本社会事彙年號異年號 の項 >>194逸年號考 に多くを拠っているようですが、若干の異同があるようで検討を要します。

逸號年表補考

[148] 伴信友旧蔵逸号年表には大量の書き入れがあります。 また、中古偽年号考が付属しています。

[188] 掲載元号日本私年号一覧表参照。

[20] 国書データベース, https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200043359/1?ln=ja

伝来
(印記)「コノフミヲカリテミムヒトアラムニハヨミハテヽトクカヘシタマヘヤ若狭酒井家々人伴氏蔵本」「古川蔵書」「富岡文庫入札会」「三柚書屋」「一馬」。 書誌注記 〈奥〉川瀬一馬識語。 〈書〉付箋,本文・頭注朱書入れ多数あり。 〈般〉「中古譌年號考/信友草」の別紙1枚,帙題「伴信友自筆書入逸號年表/附/中古偽年号考」(川瀬一馬書)。
コレクション
国文学研究資料館,川瀬一馬旧蔵書(特別コレクション)

[21] 伴信友年号の論妖僞年號として

  • [1927] 泰平
  • [1928] 応安の頃に文德
  • [1929] 延徳の頃に正亨、福德
  • [1930] 永正の頃に彌勒
  • [1931] 天文の頃に命祿
  • [1932] 深久、 天龍、 和勝、 謝德、 寶壽、 善喜、 證明、 元長、 永覺など
  • [1933] あまりに煩わしいので出典省略。 社寺の記録、 文書、仏塔、名板、墓碑、器物などにある。 逸號年表 に補記した。

を挙げています。 年号の論, 日本の私年号

[22] >>21 の「補記した」本が >>20 と推測されるのですが、内容は微妙に一致しません。

[25] 年号の論の書き方を見ると補考の書き込みから拾って掲載してそうなのに、 一致しないのはどういうことなのでしょう。他にも素材となったメモがあったのですかね。

[26] どちらの自筆稿本も楷書なので、年号の論翻刻時の誤読という可能性もなさそうで。

[27] 天龍天靖の、 謝德福德の誤記の可能性、も考えたのですけど、 自筆稿本はそんな誤読しそうな感じでもありませんでした。

[1915] 年号の論古代年号に関して

藤貞幹が証文20数種類、朝鮮籍も含めて収集した 逸號年表 がある。 それに見つけたものを書き加えて証文80数種類書き加えている。

との旨も書いています。

[226] 年号の論古代年号妖僞年號の他、南朝関連で、 天靖, 大道, 天壽を挙げています。

[139] >>16, >>19>>20 のごく一部を白黒写真で挿絵として掲載しています。

[186] 古史伝異年号考 (>>175) も参照。

[179] 古事類苑逸号年表補考から数箇所引用しています。 >>177 伴信友書入本を指すと思われます。

[184] 日本私年号の研究逸號年表補考を参照しています。


[128] >>17 岩崎文庫所蔵伴信友書入本逸号年表解題

[129] >>17 の説明と >>20 と、特徴の多くは一致しますが、完全に同じではありません。 国文学研究資料館東洋文庫に、伴信友の同じようで微妙に違う本が1つずつ所蔵されているということなのでしょうか...

[132] 東洋文庫には逸号年表が2つ所蔵されています。 >>130, >>131 どちらが >>17 の参照したものなのかはわかりません。

[133] このうち >>130

印記: 木邨正辭圖書. - 和装

とあります。

[134] >>17岩崎文庫所蔵の伴信友関係とされる3書のうちの1つとして 逸号年表を紹介していますが、そのうちの1つ伊呂波字類抄木村正辞蔵書印があるとのこと。 >>130 にはそのような記載はありませんが、関係はあるのでしょうか。

早稲田大学本増補逸号年表

[36] >>2 によると 藤貞幹 (-) , 中山信名 (-) , 穂積保による本の、 の写本。

[32] 草書

[224] >>53 に書写者の名らしきものがあるものの、誰か不明。

[54] >>34 の「早大(一冊)(増補逸号年表と合)」はおそらくこれか。

池底叢書古史傳異年號考, 異年号考

[74] >>4 池底叢書古史伝異年号考

[77] 端正などについて。


[79] >>78 池底叢書異年号考


[88] 名前は似ていますがまったく別です。

百家叢説異年号考, 偽年号考

異号年表

[11] 検索結果一覧 - 書陵部所蔵資料目録・画像公開システム, https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Search?keyword=%E7%95%B0%E5%8F%B7%E5%B9%B4%E8%A1%A8

[12] >>11 異号年表はまだ電子化されていない

[140] >>11 宮内公文書館異号年表が2件、 図書寮文庫逸号年表並異号年表が1件所蔵されています。

[141] >>140 の後者は明治37年5月の写本。 >>10

宮書(明治三七写、異号年表と合)

とあるもののようです。

山中氏僞年號考

[234] 刀剣銘関連の文献で山中氏僞年號考がしばしば引かれています。

[230] 記載内容からみて >>43 と思われます。

[233] 引用元の諸書の著者は僞年號考を読んでいるのか、 それとも先行する山中氏僞年號考系文献の孫引きなのか、 怪しいものです。

日本僞年号之事

[237] 尾關善兵衛永冨が編纂した 掌中古刀銘鑑 の目次には 日本僞年号之事 という項目があります。 >>255

[238] 本文中には相当する見出しは無いものの、私年号の解説があります。 >>236

[239] 内容は、山中氏僞年號考の要旨に、刀剣銘関連の情報をいくらか足したものとなっています。 >>236

[241] 掲載: 福徳, 弥勒, 命祿, 天靖, 寶壽

[242] このうち最初の3つとその前の導入部分は 僞年號考 がベースです。

[243] 天靖武家功名記を出典とし、独自の解説です。 著者によるものか、それとも他に直接の出所があるのかは不明です。

[244] 寶壽は独自の解説で、著者によるものかと思われます。

俗間僞年號考

[231] 明治時代俗間僞年號考は、 弥勒宝寿を主に扱った短い雑誌記事です。 山中氏僞年號考を引いています。

関連

[8] 命禄, 年号の論, 日本私年号一覧表, 二中歴, 私年号

メモ