先発UTC

世界時

[30] 世界時 (Universal Time) (UT) は、世界標準時です。 幾つかの種類がありますが、特に協定世界時 (Coordinated Universal Time) (UTC) が広く使われています。

[33] 歴史的にグリニッジ標準時GMT と呼ばれてきました。

種別

[31] UT には、 UT0UT1UT2UTC があります。

[32] これらの区別が必要ない時は UT と呼ぶことが認められています >>29

UT0

[88] 世界時 - Wikipedia () https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%99%82#UT0

UT0は、天文台で恒星や銀河系外電波源の日周運動の観測、あるいは月や人工衛星の継続観測によって決められる世界時である。UT0は地球の極運動(地球の地理学的極と自転軸の極とのずれ)の補正を含まない。極運動は地球上の任意の場所の地理学的位置が数メートルずれる原因となる。そのため、異なる天文台で同時刻に求めたUT0は異なる値になる。

UT1

[99] UT1 は、 UT0 から観測地に依存した極運動による経度の変化分を補正したものです >>98, >>93

[101] UT1観測地に依存しません >>93

[102] UT1 は、静止座標系に対する地球真の回転角を定義するものです >>93地球自転量を最も忠実に表しています >>98

[100] 地球自転角速度一様ではないため、 ±3 ms/程度の不確定性を持ちます >>93

[96] 恒星時 - Wikipedia () https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%92%E6%98%9F%E6%99%82

しかし地球の自転速度が変動するため、理想的な恒星時時計の進度は日常時間の時計の進度を定数倍したものからずれる。実際にはこの差は協定世界時(UTC)とUT1の差、UTC-UT1の値として監視されている。このずれは電波望遠鏡での観測によって計測され、その予報と記録が国際地球回転・基準系事業(IERS)とアメリカ海軍天文台によって公表されている。UTC-UT1の予報値がDUT1、実績値がΔUT1とされる。

UT1R

[105] UT1R は、 UT1 から短期間 (35日未満) の長周期潮 (zone tide) を除いたものです >>92

[106] 時刻の進みは UT1 より滑らかになっています >>92

UT2

[103] UT2 は、 UT1 から年周半年周周期変動を除いたものです >>98

[104] 時刻の進みは UT1 より滑らかになっていますが、 完全に一定の速度にはなりません >>98

UTC

各機関の原子時計

[79] 世界各地の研究機関等の原子時計に基づき決定した時刻には、 「UTC(機関名)」という名前が与えられています。

[80]

閏秒のない UTC

[75] UTC は本来閏秒の挿入や削除による調整を行った結果を表していますが、 主に計算機ネットワークの領域では、閏秒の存在を無視したものを UTC と称することがあります。

[74] 通常そのような場合に用いられるのは何らかの方法で閏秒を存在しないものとした UTC の変種であり、閏秒の調整を行っていない UT2 とは異なります。

閏秒のないUTCを参照。

先発UTC

[94] 過去の日時を扱う多くの日時形式は、 UTC が過去に延長できるとみなしています。ただし、そのような先発UTCとでもいうべき時刻系を明示的に規定しているものは、 それほど多くありません。

[73] NTP時刻の定義では、便宜上 UTC が過去にも延長できるものと考えるとされています。

NTP時刻参照。

[76] HTMLの先発UTCUTC 制定前の時刻の解釈を定めています。

GMT

[34] 元々のグリニッジ平均時 (Greenwich Mean Time) (GMTグリニッジ標準時) は、グリニッジ子午線平均太陽時です。 長年世界標準時とされてきました。

[3] GMT が正式な世界の標準時となる過程で、世界時 (UT) という名前が与えられ、更に幾度か UT の定義が改められて現在に至っています。

[1] 元来の GMT と現在の UT は厳密には異なりますが、多くの場合同じものとして扱われます。 中でも特に UTC を指すと解すのが普通です。 >>23, >>24

[112] 原子時計が使われている現在の時刻システムで、 元来の GMT が関係してくることはまずありません。 グリニッジ天文台天文台機能は元の位置には残っていませんし、 グリニッジ子午線も厳密にはIERS基準子午線に置き換わって使われなくなっています。

[7] 古い時代に制定され半ば放置状態の法令では、UTC の意味で未だにグリニッジ時間GMT のような表現を用いていることがあります。

[2] RFC 822の日時形式とそれに由来する各種日時形式 (電子メールHTTP など) では、現在の UTC の意味で GMT という時間帯の名前を使っています。

国家標準時としてのグリニッジ平均時

[25] グリニッジ平均時は、英国標準時 (冬時間) となっています。

[28] 葡萄牙アイルランド標準時でもあり、欧州西部標準時と呼ばれています。

天文時と常用時

[6] かつては、グリニッジ時間というとき、常用時を表す場合だけでなく、 天文時を表す場合もありました (>>12)。

[9] 古い時代の記述を解釈する時は、 文脈等によりどちらを指しているのか推測するしかありません。

記号 Z

[71] ISO 8601の日付形式をはじめ、多くの日付形式時間帯を表す文字列Z」が UTC (あるいは GMT) の意味で用いられています。

[91] RFC 3339 - Date and Time on the Internet: Timestamps () https://tools.ietf.org/html/rfc3339#section-2

Z A suffix which, when applied to a time, denotes a UTC offset of 00:00; often spoken "Zulu" from the ICAO phonetic alphabet representation of the letter "Z".

関連

[77] 日本で現在 NICT標準時として標準電波により通報している時刻は、 UTC を9時間早めたものとされています。

[78] 詳しくは日本標準時を参照してください。

歴史

グリニッジ平均時の世界標準時化

[10] 18世紀後半、GMT船舶事実上世界標準時として使われるようになりました >>8

[4] 本初子午線並計時法万国公会で、 グリニッジ子午線経度の基準 (本初子午線) に定められました。 これによって GMT世界標準時となりました。

[14] パリの国定暦本編製に関する国際的な天文学者の会議で、 で原則としてグリニッジ平均時を用いることが決議されました >>8

[15] パリ万国協同報時法会議で、 無線報時法が統一され、からグリニッジ常用時となりました >>8

[11] グリニッジ天文台時報が開始されました >>8

常用時と旧天文時、そして世界時へ

[12]グリニッジ平均時」というとき、 現在と同じ常用時を指す場合 (グリニッジ常用時 (GCT) とも。) もあれば、 旧天文時を指す場合もありました。天文学航海では旧天文時がよく用いられました。 両者は日界が12時間ずれていました。

[16] 英国王立航海暦局は、両方の意味でグリニッジ標準時と言っていました >>5

[22] ヘンリープラマーらは、常用時グリニッジ常用時 (GMT) やグリニッジ標準時 (GST) などと呼んで区別するべきと主張しました。 これに対してフランクダイソン (グリニッジ天文台長) は、 航空省気象電報をはじめ一般社会で GMT常用時の意味で使われているとしました。 >>8

[18] 米国海軍天文台は、 まで両方の意味で GMT といっていました。 からには、 常用時グリニッジ常用時 (GCT) と呼んでいました。 >>5

[13] 旧天文時をもって廃止されました。

[17] 英国ケンブリッジ国際天文学連合第2回会議で、 常用時の方の呼称が議論になりました。フランスMarie-Henri Andoyer 教授は「Universal Time」を提案しました。しかし結論は得られませんでした。 >>29

[35] ドイツでは、1925年のはじめから「Weltzeit」 (世界時) と呼んでいました。コペンハーゲン回報大英天文協会回報ハーバード回報も、 会議後「Universal Time」を採用しました。 >>29

[26] ライデン国際天文学連合第3回総会で、 第4委員会 (天文暦部 (Éphémérides) ) のアイケルベルガー委員長の発議により、 常用時の方を 「Greenwich Civil Time (GCT)」 (グリニッジ常用時)、 「Weltzeit (W.Z.)」、 「Universal Time (U.T.)」 と呼ぶことが決議されました >>29天文学者は「GMT」を使うべきではないとされ、旧天文時の方は グリニッジ平均天文時 (Greenwich Mean Astronomical Time) (GMAT) と呼ぶことと定められました >>8

[19] 国際天文学連合常用時の方を GMT と呼んで世界時とした >>5 とするものもありますが、誤りと思われます。

[21] -巴里国際天文学連合第5回総会で、 常用時の方を 「Universal Time (U.T.)」、 「Temps Universel (T.U.)」、 「Weltzeit (W.Z.)」と呼ぶこと >>29、 将来的にグリニッジ常用時と呼ばなくすることが定められました >>8

[27] 国際天文学連合第7回総会第4委員会 (天文暦部) は、 天文学者常用時の方を 「Temps Universel」、「Universal Time」、「Weltzeit」 とだけ呼ぶことを求めました。 >>29

[20] 旧天文時も参照。

UT0、UT1、UT2 の導入

[36] ダブリン国際天文学連合第9回総会第31委員会 (国際報時局) は、

... を決定しました。これはから実施されました。 >>29

旧協定世界時

[44] 、米英が報時信号の国際同期の実施を決め、 その後各国にも参加を呼びかけました。 >>29

[46] 国際電波科学連合第13回総会、 バークレイ国際天文学連合第11回総会で、 報時信号の国際同期の方法が議論されました。 日本から実施しています。 >>29

[45] ハンブルク国際天文学連合第12回総会は、 報時信号の国際同期を実現した協定世界時 (UTC) を決議しました。 >>29

[47] 現在この方式は「旧協定世界時」と呼ばれています。 旧協定世界時は、 UT2 に近似するよう1年間一定の周波数オフセットと 0.1 秒のステップ調整を行うもので、 周波数オフセットと秒信号の修正の量と時期は国際報時局で決定するものとされました。 >>29

[49] 旧協定世界時は、運用が煩雑で、1秒の刻みが一様ではないという問題を抱えていました >>29

[48] 1960年代には、何度か世界各地の天文台採用経度値の改正が行われました。 これによって、 UT1UT2 に不連続が生じました。

新協定世界時

[50] 英国ブライトン国際天文学連合第14回総会で、 協定世界時の大幅な改善が決議されました。 >>29

[23] 同第14回総会第31委員会(時)で、勧告6.2が決議され、 「G.M.T.」は航法通信において UTC と同義とされました。 >>8

[51] 国際無線通信諮問委員会 (CCIR) 中間会議で、 新協定世界時が決定され、に実施されました。 >>29

[52]協定世界時では、 国際報時局UTCUT1が一定の範囲内になるように調整することとされ、 閏秒が導入されました。 >>29

[55] 閏秒は6月末・12月末に実施され得ると定められました。

[53] シドニー国際天文学連合第15回総会で、 UT1 - UTC の許容差を ±0.7s 未満から ±0.950s に変更すること、 閏秒の実施時期を追加することが決議されました。 >>29

[54] 国際無線通信諮問委員会により、 UTC - UT1絶対値の許容限界を 0.9s 以内に変更すること、 閏秒の実施を第1優先の6月末・12月末と第2優先の3月末・9月末に変更することを定めました。 に実施されました。 >>29

[70] 以後の閏秒の歴史については、閏秒を参照。

[24] グルノーブル国際天文学連合第16回総会第4委員会(暦)及び第31委員会(時)の共同決議第1号で、 次の通り定められました。 >>29

[64] パトラ国際天文学連合第18回総会では、 決議C5号 (第4、第9、第31委員会) によって、導入の分点による UT1グリニッジ平均恒星時の関係式が定義されました。 決議C9号 (第19、第31委員会) により、長周期潮に関係して35日未満の周期の補正を行ったものを UT1R のように「R」を付けて表すことが決められました。 >>29

[65] デリー国際天文学連合第19回総会の決議B1号 (時の責任) と決議B2号 (基準座標系) により、国際報時局 (BIH) と国際極運動観測事業 (IPMS) を統合して国際地球回転観測事業 (IERS) に移行することとなり、 に実施されました。 >>29

[67] 以後 ⊿UT1 (UT1 - UTC) や極運動の決定、 閏秒の決定は、IERS 中央局が行うこととなりました。 >>29

[66] 国際報時局が管理していた国際原子時 (TAI) は、 国際度量衡委員会 (CIPM) と国際度量衡総会 (CGPM) の責任の下、 国際度量衡局 (BIPM) に移管することとなりました。 >>29

[68] ボルチモア国際天文学連合第20回総会決議C1号 (基準座標系作業部会 (WGRF)) で、基準座標系についての方針が決定されました。 同決議C2号 (委員会合同プロジェクトの継続) で、 章動天文定数原点基準座標系時刻に関する作業を基準座標系作業部会で継続すること、 国際測地学・地球物理学連合 (IUGG)、国際測地学協会 (IAG) と共に IERS と緊密に連携することが定められました。 >>29

[69] からにかけて、 一般相対性理論に基づいた基準座標系の採用、 歳差章動理論国際天球基準座標系国際地球基準座標系の改訂が行われ、 UT1IAU 2006 章動理論座標変換により定義されるようになりました。 >>29

メモ

[8] グリニッジ標準時 - Wikipedia () https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B8%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82

[5] 常用時 - Wikipedia () https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E7%94%A8%E6%99%82

[29] 世界時 - Wikipedia () https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%99%82

[83] スーパーコピー時計,ブランドスーパーコピー激安通販. ( 版) http://www.chetcorvpark.com/darvie.php?one/page-4.html

腕時計では、24時間針と24時間目盛りで時差のある任意の2箇所の時刻が読み取れるものをGMT機能といい、その針をGMT針という。

[82] +00:00 (time zone offset) - SuikaWiki Data ( 版) https://data.suikawiki.org/tzoffset/+00:00

[89] 時間帯リスト () https://publib.boulder.ibm.com/tividd/td/TWS/SC32-1274-02/ja_JA/HTML/SRF_mst269.htm

GMT グリニッジ標準時 GMT

UTC 国際標準時 GMT

[90] GitLab.comが操作ミスで本番データベース喪失。5つあったはずのバックアップ手段は役立たず、頼みの綱は6時間前に偶然取ったスナップショット - Publickey () http://www.publickey1.jp/blog/17/gitlabcom56.html

1月31日16時(世界協定時。日本時間2月1日午前8時)、

[98] 暦Wiki/世界時 - 国立天文台暦計算室 () http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C0A4B3A6BBFE.html

[107] Be more consistent about UT vs UTC (eggert著, ) https://github.com/eggert/tz/commit/7d22ad65a71179588a0e49398c8745e1feeafca4

[108] Papers Past | South-Pacific Weather Reports and Storm Warnings. (Samoanische Zeitung, 1924-01-18) (National Library of New Zealand著, ) https://paperspast.natlib.govt.nz/newspapers/SAMZ19240118.2.21

G.M.T.civil

[109] (1998年4月、) http://katsu.watanabe.name/ancientfj/article.php?mid=MURAYAMA.98Apr6095623%40harmony2.kobe-u.ac.jp

「ギネスブックで有名なギネス社がグリニッジ天文台のスポンサーになり,

今後,GMTをグリニッジ標準時ではなく,ギネス標準時と呼ぶこととする」

という記事が,間違って3/31の新聞に載ってしまい,後で訂正記事を載せるはめ

になった,という話が,ニュースでやってました.

[110] UTC協定世界時とGMTグリニッジ標準時の違い | LOCALTIME.JP () https://www.localtime.jp/utc-gmt/

GMTとUTCは100年間で約18秒のズレが生じる。 現代では原子時計を元に人工的に調整したUTCが一般的に使われている。

GMTは時間の基準のひとつであるが、調整されていない為にズレが生じる。

[111] この「GMT」って UT1 のことのように聞こえるんだけど、 >>23>>24 とは違う「GMT」の定義がどっかにあるの?

[115] () http://www.nict.go.jp/publication/kiho/23/125/Kiho_Vol23_No125_pp165-170.pdf

[116] Time Scales () https://www.ucolick.org/~sla/leapsecs/timescales.html