[11] RDF/XML は、 RDFグラフを XML として記述する方式の一つです。 RDF を表現する方法としては最初に定義されたものであり、元々は単に RDF と言えば RDF/XML を指していました。
[44] Semantic Web コミュニティーでは、 RDF/XML の後から登場した N3 などのより簡易的な記述方法が重用されるようになり、 RDF/XML は余り使われないようになりました。それ以外のコミュニティーでは、 RDF 全体への関心が低下し、使われなくなりました。 XML名前空間に重度に依存するため、 SVG や MathML を (XML ではなく) HTML に埋め込む際にも使うことができません。一時は HTML に RDF を埋め込む方法が広く検討され実装もされましたが、 XHTML の失敗と RDF への関心の低下により、既に忘れ去られています。
[6] ある文書が RDF/XML であるかどうかは、次のように判断します。
[13] RDF/XML 文書の根要素としては rdf:RDF
要素が一般的ですが、
この要素は省略できます。その場合根要素は節点要素
(rdf:Description
要素か、それに相当する要素 (展開URIが rdf:type
の目的語として使われるような
QName である要素)) とすることになります。
[33] RDF/XML はしばしば他の XML文書に埋め込まれます。
[34] rdf:RDF
要素の埋め込みについては、
rdf:RDF
の項を参照してください。
[35] 理論上は他の根要素たりえる要素も埋め込めますが、現在そのような例は見つかっていません。
[32] Account Auto-discovery や CC のような RDF/XML 片 (rdf:RDF
要素)
を (何故か) HTML の注釈の中に埋め込むことが00年代中頃に流行りました。
詳しくはRDF/XML/HTML注釈の項を参照してください。
[64] RDF/XML の仕様書では、 XML情報集合から RDFグラフを生成する方法が定義されています。
[65] ただしこれは正当な RDF/XML 文書の場合に限定されており、 非適合な入力が与えられた場合にどう処理するべきかは定められていません。
[30] rdf:about
、rdf:type
、rdf:resource
では URLの解決が発生します。これは失敗する可能性がありますが、それをどう処理するべきかはまったく言及されていません。
[31] RDF 1.1 では、 RFC 3986、RFC 3987、RFC 2396、xml:base
が参照されています (!)。
[66] RSS 1.0 は本来 RDF/XML の一応用として設計されましたが、
実際には RDF/XML として処理されない、できない状況となっています。
[19] MIME型は application/rdf+xml
です >>18。
[20] RFC 3023 に登場しますが、まだ IANAREG には登録されていません。
[21] 3023 は登録を待つ様に言っていますが、実際にはよく使われています。登録を待ってたら何年かかることやら。
[24] RdfAndMediaTypes - ESW Wiki http://esw.w3.org/topic/RdfAndMediaTypes
[49] RSS 1.0 系列の、 RDF/XML でもあった RSS では、
application/rdf+xml
が使われることがありました。
しかし現実世界の RSS 1.0 は RDF/XML として処理されることはなく、
RDF/XML としては正しく解釈できないものも多いので、
application/rss+xml
を使うのがより好ましいとされています。
[50] RSS 2.0 系列の RSS では、 application/rdf+xml
を使うのは完全な誤りです。
[42] BioPAX は application/vnd.biopax.rdf+xml
を使っています。 RDF/XML の応用のようですが、なぜか +rdf+xml
ではありません。
[26] Macintoshファイル型は 「rdf
」 (4文字目は SPACE
)
が推奨されています >>18。
[36] RDF 1.0 においては RDF の素片識別子は application/rdf+xml
のものであるとの (多少強引な) 解釈がなされていましたが、 RDF 1.1 では素片識別子は RDFグラフ中の資源を表すものとされ、
application/rdf+xml
独自の素片識別子の定義はなされなくなっています。
[74] RDF のプレイリストっていうから Podcast かな、 Media RSS かな、 と見てみたら MusicBrainz Metadata Initiative 2.1 という語彙を使った独自形式。 RDF/XML + XSLT で HTML 表示している。
[3] 00年代前半の N3、N-Triples、Turtle といった他の RDF の構文の開発により、 煩雑な RDF/XML は徐々に使われなくなっていきました。
[38] 00年代を通して多くの XML応用がメタデータの記述のために RDF/XML を埋め込めるような規定を設けていました。しかし実際にはそれも規定だけで、 ほとんど利用実態は無かったようです。
rdf:RDF
を参照。[39] RSS 0.9 とその改訂である RSS 1.0 は RDF/XML を採用していましたが、 欧米では比較的早くに RDF に基づかない RSS 0.91、RSS 0.92 とその改訂版である RSS 2.0 や同じく RDF に基づかない Atom に置き換えられていきました。日本では RSS 1.0 が比較的延命しましたが、 それも Web 2.0 ブームの収束により、衰退しました。 RSS 1.0 の改訂である RSS 1.1 は完成せずに頓挫しました。
[40] Mozilla は RDF/XML を標準のデータベース形式として採用していましたが、 その後置き換えられ、廃止されました。
[69] A media type for Resource Description Framework (RDF), Connolly, Dan, , https://www.w3.org/2001/03mr/rdf_mt
[67] Media Type for Resource Description Framework (RDF), Swartz, et al, , http://blogspace.com/rdf/mimetype
[68] application/rdf+xml Media Type Registration, http://www.aaronsw.com/2002/rdf-mediatype.html
[27] rdf:XMLLiteral
が規定から参考になったほかは技術的内容に変化がない >>16
とされています。実際には rdf:XMLLiteral
の解釈が微妙に変わっています。
また2004年版の誤りが幾つか修正されています。構文の定義から参照されている N-Triples
も2004年版から RDF 1.1 版に更新されているため、RDFリテラルのデータ型の解釈が新しいものに変わっています。
[14] RDF/XML は必要以上に複雑であり、 N3 や JSON-LD など RDF/XML 以外の表現方法が人気になってきています。
[4] 今から思うとあの RDF/XML 熱(?) はなんだったんだろうね。なんで誰もおかしいといわなかったんだろうね。 裸の王様だね。
[43] Strawman simpler syntax for RDF ( 版) http://www.w3.org/DesignIssues/Syntax.html