Atom

Atom (Web)

[17] Atom は、 Web 上の日記ニュースのような、 関連する一連の情報群を伝達するための文書形式です。 Atom では、一連の情報群をフィードと呼んでいます。また、 フィードを構成する個々の単位を、エントリーと呼んでいます。

エントリーには、本文のほかに、題名日付などの関係する情報 (メタ情報) を含めることができます。奇妙に感じるかもしれませんが、 メタ情報だけをエントリーに入れて、本文は入れなくても構いません。 その代わりに、本文がどこにあるのかを書いておきます。そうすれば、 Atom フィードニュース見出しの提供に使うことができます。

Atom は、既に様々な場所で様々な形で使われています。 Web 上の多くの日記サイトが Atom フィードを提供していますから、 読者は Webブラウザではなく Atom 対応ソフトウェアを使って、より快適に日記の記事を読むことができます。 ニュース・サイトの Atom フィードAtom に対応した Webブラウザに登録すれば、 Webブラウザにいつも最新のニュース記事へのリンクを表示させることができます。 Web 上の気の利いた掲示板システムが提供している Atom フィードAtom フィードに対応した電子メイルのソフトウェアに登録すれば、 メイリング・リストと同じように掲示板への投稿を読み書きできます。

このように幅広い応用を持つ Atom ですが、実はその構造は至って簡単です。

Atom の主要な概念

[13] Atom文書、すなわち Atom文書には、エントリーを表す Atomエントリー文書エントリーの集合であるフィードを表す Atomフィード文書があります。また、 Atom の出版プロトコルである AtomPub で利用される文書、すなわち AtomPub文書もあります。

[14] Atom を利用して編集を行う APIAtomPub がありますが、 Atom はその他のプロトコルと共に用いることもできます。実際のところ Atom が最も利用されているのは普通の HTTP でのフィードの形式としてです。

[16] 削除済みエントリー文書というものもあります。

Atom 仕様

[18] Atom は次の仕様群によって構成されています。

[19] この他にも数個の Internet Draft が2005年頃を中心に発行されていたようですが、ほとんどが RFC にならず実装もされずに破棄されているようです。

[20] 次の仕様は Atom の一部ではありませんが、 Atom の一部または全部を流用するものです。

名前空間による拡張

[21] 次の Atom 拡張があります。

prefix
典型的な名前空間接頭辞
url
名前空間URL
0.3
Atom 0.3
1.0
Atom 1.0
desc
説明
url
http://sindice.com/vocab/fields#
1.0
prefix
g
url
http://base.google.com/ns/1.0
0.3
1.0
prefix
opds
url
http://opds-spec.org/2010/catalog
1.0
prefix
ore
url
http://www.openarchives.org/ore/terms/
desc
ORE
1.0
prefix
oreatom
url
http://www.openarchives.org/ore/atom/
desc
ORE
1.0

RSS での利用

[10] RSS Best Practices Profile ( 版) <http://www.rssboard.org/rss-profile#namespace-elements-atom> によれば、 RSS 2.0 文書中で Atom要素を使うことができます。

[11] 重複する機能を持つ要素属性は禁止した方がいいと思うのですが。。。 (一応重複する場合は RSS を使うべき、という推奨はありますが、 何と何が重複するのかは明記されていません。)

[12] Atom要素RSS 1.0 文書で使われることもありますが、 大抵は RDF/XML 構文に違反しています (link 要素属性など)。

RSS との関係

[22] Atom は 「RSS」と称する競合仕様の乱立の中で、 新たなる大本命として登場し開発が進められました。 IETF での (よくある) 長年の開発の後に完成し Web 2.0 サービスを中心に普及しましたが、 既存の RSS を置き換えるには至らず、新たな RSS のバリエーションを増やすだけに終わりました。

[24] ほとんどのフィードリーダーは、 RSS にも Atom にも対応しています。 (一方のみに対応するのはWeb互換とはいえません。)

[25] ブログなどでは、 RSSAtom の両方が提供されていることもあります。

[23] >>10 のように、 Atom の一部機能を RSS と組み合わせて使うこともあります。

[26] Web 2.0 ブームの収束と XML の衰退により、 RSSAtom も含めたフィード全体が使われなくなってきています。 RSSAtom もどちらも開発が停止しており、今後共に緩やかに死んでいくかもしれません。

関連

[15] Metalink/XMLマーク付け言語としても仕様書の書き方も Atom 1.0 の影響を受けています。 (謝辞にも明記されています。)

メモ

[1] Atom in OWL Home Page <http://www.semtext.org/atom/> (名無しさん)

[2] AtomEnabled.org <http://www.atomenabled.org/> (名無しさん)

[3] FrontPage - Atom Wiki <http://www.intertwingly.net/wiki/pie/FrontPage> (名無しさん)

[4] Joe Gregorio | BitWorking | Projects | Atom <http://bitworking.org/projects/atom/> (名無しさん)

[5] Atompub Status Pages <http://tools.ietf.org/wg/atompub/> (名無しさん)

[6] phil ringnalda : Who knows a <title> from a hole in the ground? <http://weblog.philringnalda.com/2005/12/18/who-knows-a-title-from-a-hole-in-the-ground> (名無しさん 2006-01-23 23:53:52 +00:00)

[7] Universal Subscription Mechanism <http://www.kbcafe.com/rss/usm.html> (名無しさん)

[8] AbderaProposal - Incubator Wiki <http://wiki.apache.org/incubator/AbderaProposal> (名無しさん 2006-05-27 13:37:23 +00:00)

[9] IPR Details - Google Inc.'s Statement about IPR related to RFC 5023 and RFC 4287 ( 版) <https://datatracker.ietf.org/ipr/942/> (名無しさん)