展開URI

展開URI

[15] 展開URL (expanded URL) は、 QName名前空間URL局所名を連結して得られる URL です。

[16] XML 業界では QName名前空間URL局所名の組と考えていました。 一方で RDF 業界では識別子は1つの URL となる必要があり、 両者を連結することとしていました。

RDF における展開 URI

[3] 1999年の RDF 勧告では、 RDF/XML において、 名前空間URI局所名を連結し、それを相対URI参照とみなして、 基底URI に基づき解決するという方法が規定されていました。

名前空間URI相対URI参照を使用することは、 2000年の XML 総会で非推奨とされています。

Resource Description Framework (RDF) Model and Syntax Specification <http://www.w3.org/TR/1999/REC-rdf-syntax-19990222/#grammar>

[4] 2004年の RDF/XML 勧告では、 修飾名名前空間URI局所名を連結するだけで RDF URI参照となります。

RDF/XML Syntax Specification (Revised) <http://www.w3.org/TR/2004/REC-rdf-syntax-grammar-20040210/#section-Identifiers>

[5] N3 では、修飾名名前空間URI局所名を連結させて URI を得ます。

Notation 3 -- Ideas about Web architecture <http://www.w3.org/DesignIssues/Notation3>

WebDAV における展開 URI

[13] RFC 2518 では QName名前空間URL局所名を連結した URL として解釈することとされており >>12DAV: 名前空間に属する要素DAV: URL を表していました。

[2] Why are WebDAV's XML namespace rules different than the W3C's? from Yaron Goland (Exchange) on 1999-12-28 (w3c-dist-auth@w3.org from October to December 1999) <http://lists.w3.org/Archives/Public/w3c-dist-auth/1999OctDec/0343.html>, <mid:7DE119D3D0E15543874F7561EECBDBED02619DDE@BEG.platinum.corp.microsoft.com>

WebDAV展開URI を使っている理由のまとめ。

  • 元々 HTTP では文化的に、名前とは URI である。
  • 伝統的な名前の組の方が、 名前空間URI局所名の組よりも扱いやすい。
  • W3CXML名前空間WG と協議したが折り合わず、諸々により展開URI の規定が残った。
  • 他の XML応用との兼ね合わせから、 WebDAV 次版ではこの規定は削除した方が良い。
  • 現実には、実装しているものと実装していないものがある。

[10] この規定は RFC 4918 で削除されています。

[9] それでも仕様書内のみの表記として、 特性を表すために展開URLを使うことがあります >>8

相対 URI 参照に対する絶対 URI 参照

[6] 相対URI参照に対して、絶対URI参照のことを指して展開 (てんかい) (expanded) URI などということがあります。

この言い方は紛らわしいので、仕様書で使われている絶対URI(展開ではなく) 解決のような用語を使うべきです。

メモ

[1] LTM でも QNameURI の省略形として扱っています。

The Linear Topic Map Notation <http://www.ontopia.net/download/ltm.html#N963>

[7] Expressing Dublin Core metadata using XML <http://dublincore.org/documents/2006/05/29/dc-xml/#sec3.1> (名無しさん 2006-06-04 07:41:31 +00:00)

[11] RDF namespace conventions (Tim Berners-Lee著, ) <https://lists.w3.org/Archives/Public/xml-uri/2000May/0320.html>

[14] Re: XML namespaces and RDF (Garret Wilson著, ) <https://lists.w3.org/Archives/Public/semantic-web/2007Dec/0070.html>