[12] ISO/IEC 2022 Character Code Structure and Extension Techniques (旧: Code Extension Techniques) は、 符号拡張法、 すなわち ISO/IEC 646 で表現できない様々な符号化文字を使う手法を規定する ISO/IEC の国際標準でした。
[4] 最終改訂は1994年。改訂を経るごとに複雑になってきている。
[16] 標準化は ISO/IEC JTC1/SC2/WG3 が担当していました。
[2] ISO/IEC 2022 の世界では、常に特定のビット組合せに結び付けられている符号化文字が3つあります。 (ISO/IEC 2022:1994 6.2 参照。)
略称 | 名前 | 符号表現 |
DEL | DELETE | 07/15 |
ESC | ESCAPE | 01/11 |
SP | SPACE | 02/00 |
ただし、逆に、特定の文字が特定ビット組合せに結び付けられているのは、このうちの
ESCAPE
⇔ 01/11
だけです。
(02/00
と 07/15
は、 96集合
や96n 集合が GL に呼出されている時には図形文字 (の一部) になります。)
[19]
制御文字の利用については別に ISO/IEC 6429
で定められていました。
ISO/IEC 2022
では C0 や C1
にそれ以外の制御文字集合を使うことを認めていましたが、
符号拡張法で使う ESCAPE
の用法が ISO/IEC 2022
で定められているなど、
ISO/IEC 2022
と
ISO/IEC 6429
は密接に関係していました。
[28]
GB 8045 は
2/0
,
10/0
に
MSP
を割り当てています。これは
ISO/IEC 2022
は認めていません。
[3] ISO/IEC 2022 の世界で扱う (指示する) ことのできる符号化文字集合は、その大きさと割当てる図形文字の種類で 6種類に分けられます。
この他に ISO/IEC 2022 の世界で扱うことのできる符号化文字としては単独制御文字があります。
また、 DOCS
を使うと ISO/IEC 2022
の外の世界の符号化文字を間接的に扱うことができます。
[18] ISO/IEC 2022 は情報交換の当事者間の合意によって決定されるべきオプションを大量に含む (むしろ規定のほとんどがそうなのではないかと思われる) 「曖昧」な仕様でした。 完全な実装が存在したのか不明で、存在し得るのかも不明です。
[17] 元々完全実装を想定したものではなくて、環境によって 必要なだけ部分実装して使われるもので、実際に ISO/IEC 2022 の仕組みの一部を取り出した代表的な符号化方式に、 junetコード, EUC (拡張 Un*x 符号), X Window System の ctext, ISO/IEC 8859 系列などがある。
(JIS X 0202:1998 附属書C)
[13] JIS 版 (IDT) は JIS X 0202 (旧 JIS C 6228)。
JIS | ISO/IEC | JIS 規格名称 | JIS 発行 |
---|---|---|---|
JIS C 6228-1975 | ISO 2022:(初版) | 情報交換用符号の拡張法 | 1975-03 |
JIS C 6228-1984 (JIS X 0202-1984) | 情報交換用符号の拡張法 | 1984-11 | |
JIS X 0202-1991 | ISO 2022:1986 | 情報交換用符号の拡張法 | |
JIS X 0202:1998 | ISO/IEC 2022:1994 | 情報技術—文字符号の構造及び拡張法 |
[15] UTS #22: CharMapML () http://www.unicode.org/reports/tr22/tr22-8.html#ISO_2022