PCD

PCD (文字コード)

[1] PICTURE CODING DELIMITER (画像符号化区切子)。

[2] ビット組合せESC (01/11) 07/01 (ESC p)。

[3] ISO 9281‐1 で規定されています。 ISOREG にはなぜか登録されていません。

[5] >>3 わかりにくい書き方ですが、ちゃんと ISO-IR に載ってます。登録ではなく予約としてですが。

[22] 正式な登録ではないのは、 ISO/IEC 2022 から直接的に呼び出す想定ではないのかもしれません。 (Videotex 系の ISO/IEC 2022 ベースの符号構造を持つものの ISO/IEC 2022 ではない符号系が使っています。)

[7] >>4 この制御機能の使い方が載っています。

[9] PCD は次のように使います。 >>8

  1. PCD-sequence := PCD PM PI LI PDE
  2. PCD := ESC 0x71
  3. LI := *LI-I LI-F
  4. LI-I := [ 0xA0, 0xB1 ]
  5. LI-F := [ 0x8C, 0x9D ]

[10] PM は Picture Mode で、1バイトです。 >>8

[11] PI は Picture Identifier で、1バイトです。 >>8

[12] LI は Length Indicator です。 各バイトの下位5ビットをバイト順に並べて得られる値を表します。 >>8

[13] PDE は Picture Data Entity です。 LI で表されるバイト数です。 >>8

[14] >>8 にはこの構文に合致しない不正なバイト列が与えられたときの処理方法には言及されていません。 出典の規格にも書かれていない気がします。 (ISO文字コード関係はだいたいそうです。)

[15] PDE はおおよそどれくらいのサイズ感を想定していたものでしょうかね。 あまりに大きな値はセキュリティー的な観点からエラー扱いにするべきと思われます。 ISO/IEC 2022 のエラー処理の項

[16] LI 6バイトあれば30ビットになりますから、PDE が1GBまで表せます。 静止画像ならこれでも大きすぎるくらいでしょうか。 時代性を考えればもっと小さな値しか使われていないかもしれません。

[17] LI は冗長な表現もできます。 >>8 には何も書かれていませんが、 規格では規制されているのでしょうかね? (されていない気がします。)

[18] T.101 で使われます。 (PDF1 と PDF3 に使い方が、 PDF3 に各種 mode が定義されています。)

[6] http://www.itscj.ipsj.or.jp/ISO-IR/2-9.htm によると終端バイトビット組合せ 07/00 は予約されている。ただ、どの中間バイトにおいてなのか不明。 (GnD4 では既に割り当てられているし: Japanese Basic Hand-printed Graphic Set for OCR JIS C6229-1984。)

Bit combination 7/0 will not be allocated in order to avoid confusion with the coding of the Picture Coding Delimiter (PCD) specified in ISO 9281-1.

[19] Picture Coding Delimiter (PCD) specified in ISO 9281-1 との混乱を防ぐためらしい。 ということは標準単独制御機能 (Fs) のことか?

[20] どうやら予約されているのは ESC 07/00 のことらしいです。

[21] ちなみに指示シーケンス7/0 も衝突しています。 指示シーケンス

[23] ESC 7/0 は不幸にも MARC-8 の独自仕様の指示シーケンスと衝突しています。