田山暦

南部絵暦

田山暦

[1486] 岡田芳朗は文化13年までを前期田山暦、天保6年以降を後期田山暦に分類しています。 前期と後期で木活字が違う、天保10年以後元号年が記載されるようになるなどの違いがあります。 >>4 pp.140-149

[925] 工藤紘一の整理:

[423] >>7 の分類 >>7 #page=13 :

[567] >>552 によると昭和37年時点で既に解説も作られていた

[568] 京城帝国大学附属図書館和漢書書名目録 第4-6輯, 京城帝国大学附属図書館, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1239175/1/151?keyword=%E5%8D%97%E9%83%A8%E3%82%81%E3%81%8F%E3%82%89

[569] >>568 によると昭和12年まで収録?された南部めくら暦南部めくら経、 どちらも阿部志保刊が所蔵されていた。

[533] 海録, 山崎美成, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/945818/1/186?keyword=%E7%94%B0%E5%B1%B1%E6%9A%A6

[534] 日本地名大辞典 第4巻, 日本書房, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1116327/1/507?keyword=%E7%94%B0%E5%B1%B1%E6%9A%A6

[7] https://kanagawa-u.repo.nii.ac.jp/record/15264/files/01%20%E7%94%B0%E5%B1%B1%E6%9A%A6%E3%81%AE%E5%88%86%E9%A1%9E%E3%81%A8%E6%AF%94%E8%BC%83%20%EF%BC%8D%E7%B5%B5%E6%9A%A6%E3%81%8B%E3%82%89%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%A7%A3%E3%81%8F%E7%94%9F%E6%A5%AD%E3%81%A8%E4%BF%A1%E4%BB%B0%EF%BC%8D.pdf

[2001] >>7田山暦の研究史を整理し現存史料を分類するものだが、 研究の基礎として史料の性格を見極めることの重要性を説いている。 一言でいってしまうなら史料批判の重要性ということなのだろうが、 新出史料が続出してそれなりの分量になってきた今、 研究を新たな段階に進めるためには重要な作業だろう。

[2002] おそらく今後は盛岡暦盲経、あるいは暦と共に配布された解説書の類についても同様の観点で整理することが必要になるだろう。 特に、昭和以後の盛岡暦は今までの時代の研究者にとって「現在」だったため、 あまり研究対象とみなされていない感があるものの、今や数十年も前の歴史時代になっているし、 研究史としても重要であろう。 また、盲経は暦と違って年代がはっきりしないため、これまで何が何種類作られどのように広められたのか見通しが非常に悪い。

[2053] >>7田山暦の研究史を3期に分けていて、 時代区分論の叩き台として重要だと思われるが、それと同時にいくつか問題も指摘できよう。

[2054] まず、第1期を昭和初期としていて、それ以後の「研究」と近世の「記録」を区別していること。 しかし自分達と異なる地域の文化資料を収集し、分析し、それを公表し、 模造品が制作される段階にまで到達した営為を研究史に組み込まないのは妥当な判断なのかどうか。 それでいて現代の博物館の展覧会図録を、新出史料が掲載されているとはいえ、 「研究」の枠内に収めることに一貫性があるのかどうか。

[2055] ひとまず天明菅江真澄から明治9年の新撰陸奥国誌までは暫定的に第0期とでもしておくのが良いかもしれない。

[2056] 次に問題となるのは田山暦のみの研究史と時代区分を設けることの妥当性。 それは >>7 が研究対象とした範囲が田山暦である故で、 >>7 の文脈内ではまったく正当な整理ではあるのだが、 これをより一般的に活用していくには多少問題がある。

[2059] それは、

  • [2057] 従来の大部分の研究が田山暦単独ではなく盛岡暦と共に扱っていること。
  • [2060] 派生物の中には田山暦盛岡暦の両方の特徴を併せ持つものが存在すること。
  • [2058] 従来の研究が多かれ少なかれ盲暦だけではなく盲経にも言及していること。 重要な研究者が盲経も含めた南部盲物全体を研究対象としていること。
  • [2061] 研究者だけでなく利用者の側も盲暦盲経の強い関係を意識していること。 例えば発行者が同じだったり、盲暦の販売資材に盲経が用いられたり。

により、田山暦だけの研究史は完結したものにならず、 必ず南部盲暦全体の研究史に発展するということが1つ。 田山暦だけの研究史の整理に加え、盛岡暦だけの研究史や盲経の研究史も整理され、 それらを俯瞰統合した上で改めて時代区分を再検討するという作業は間違いなく必要になるだろう。

[2062] もう1つは研究者と当事者の距離感。研究者が必ずしも中立的で透明な観測者ではなく、 現地で発行に関わったり、全国に広報して普及、振興を図ったりと関与を続けてきた経緯を考えると、 純粋な学術的成果という側面だけで分析することは必ずしも十分とはいえない。 もちろん学術的成果を分析することは必要で重要な作業には違いないが、 それだけで終わらせてしまうのはもったいなく、より多方面へと発展させる必要があろう。

[1650] 神奈川大学 学術機関リポジトリ, https://kanagawa-u.repo.nii.ac.jp/records/2000678

要旨のみ

[541] k2_24.pdf, , https://www2.pref.iwate.jp/~hp0910/kenpaku/pdf/k2_24.pdf

[542] (第25号) 庶民の知恵とユーモアの結晶 「田山暦」 (平成元年7月1日号)|三島市, , https://www.city.mishima.shizuoka.jp/ipn001777.html

[543] 南部絵暦 天明三年田山暦 | いわての文化情報大事典, http://www.bunka.pref.iwate.jp/archive/hist433

[544] 「田山暦」(「東遊記後編」収録) | ギャラリー, , https://www.nao.ac.jp/gallery/weekly/2015/20150203-koyomi.html

[716] 三島市誌 下巻, 三島市誌編纂委員会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/3015318/1/390?keyword=%E7%B5%B5%E6%9A%A6 (要登録)

[565] [ID:209538] 田山暦(蛇足庵本、天明3年/1783) : 資料情報 | デジタルアーカイブ | 岩手県立博物館, https://jmapps.ne.jp/iwtkhk/det.html?data_id=209538

[626] だんぶり, 八幡秀男, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/9571432/1/125 (要登録)

[657] だんぶり長者, 八幡峡花, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12468702/1/42 (要登録)

[658] >>657 解説。数字の図示などあり。

[1027] >>1026 は享和2年と安永4年の紹介。

[1169] 【【昭和五十六年度総会記念講演】南部めくら暦原版 「田山暦」について】(目録), https://adeac.jp/akita-pref/catalog/01-ref-C-98605

作成者 八幡 秀男

作成者よみ やはた ひでお

製作年 昭和57年3月(1982-03)

[1529] >>1528 文字によるめくら暦とめくら経の解説。「昭和42年 田山ごよみ」 の表もあるが暦注の日付をまとめただけ。写真などはない。

[1631] 金澤コレクション金沢浩田山暦を「数枚」所蔵していたとのこと >>1630。 しかし寄贈され文化財指定されているのは盛岡暦ばかり。 また、論文等で所蔵者として言及するものも見当たりません。

盛岡暦

[1531] 岡田芳朗ゴールデンウィーク日本国青森県三戸郡五戸町金沢浩を訪問しました。 金沢浩によると「数年前」に五戸町兎内 (うさぎない) の農家中村家で発見した盛岡暦15点を所蔵していました。 そのうち1点は佐藤勝郎に寄贈したため、その時点で14点がありました。 岡田芳朗はそれらを調査し写真撮影しましたが、 写真は余り鮮明に写せませんでした。 >>1530

[1539] なおその当時東北大学附属図書館に文政・天保の舞田屋盲暦が5点知られていました。 >>1530

[1573] これらは危うくゴミと一緒に焼かれてしまうところでした。 >>1570 本人談によると農家の壁に張ってあったのを発見したそうです。 >>1630

[1532] この14点は平成18年12月に岩手県立博物館に寄贈され、金澤コレクションと呼ばれています。 >>1280

[1280] 近世こもんじょ館-【とぴっくす館】, https://www.komonjokan.net/cgi-bin/komon/topics/topics_view.cgi?mode=details&code_no=240&start=

平成19年9月15日

金澤コレクションは昨年12月、県に寄贈されたもので嘉永6年暦(1853年)から明治3年暦(1870年)までの全14枚で、江戸時代とその流れで製作された盛岡暦は現存がわずかしか確認されていない上、コレクションは江戸末期から明治初期にかけ連続性が認られ、盛岡暦の変遷を理解する上で欠くことのできない極めて貴重な史料として指定に至った。

[745] 甲子夜話 : 未刊 第1, 松浦静山, 坂田勝 校訂, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2933205/1/15 (要登録)

[766] 史料通信叢誌 第1編, 近藤瓶城, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/769758/1/165

[545] 盛岡暦 | ギャラリー, , https://www.nao.ac.jp/gallery/weekly/2014/20141111-morioka-calendar.html

[616] 南部めくら暦 昭和32から59年まで(佐藤勝郎 編) / (株)山星書店 / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」, 東京都古書籍商業協同組合, https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=573550808

各年袋入り 各めくら暦一枚と説明小解入り 昭和40年度欠 43年度は明治100年記念で2袋に成っています

[651] 伊那 38(1)(740), 伊那史学会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/4431577/1/3 (要登録)

[1148] Facebook, https://www.facebook.com/100066744753871/photos/548548327379988/?_rdr

[1180] ハイキングさ あべじゃ:八幡平市博物館, https://tomozoh1003.blog.jp/archives/19763405.html

[1195] Xユーザーの八戸市博物館@2025.10.06~2027.06.30_臨時休館(リニューアル工事のため)さん: 「新春ミニ企画「#えと展」より 南部絵暦(南郷歴史民俗資料館蔵) 文字の代わりに絵で表された暦で、文化年間に盛岡で作られた「盛岡暦」は、明治初期に廃止されましたが、後に再興し、現代まで続いています。展示資料は、明治~昭和初期にかけて収集されたものです。 #八戸市博物館 #展示室にいます https://t.co/Is6kueXQWB」 / X, , https://x.com/hachinohemuseum/status/1877245720962507192/photo/1

多数の盛岡暦の展示風景 (判読不能)

[1240] Xユーザーの藍上イオタ🦉作家&マンガ原作者さん: 「#これを見た人は自作品の設定を何でもいいから晒す 『仕舞屋欄方医』で登場の絵暦は「南部めくら暦」(https://t.co/hqrI1eM2wW)がモデル 自分なりに当時の暦を想像した作ったりして大変だった… #仕舞屋欄方医 https://t.co/lmalVmFW4U」 / X, , https://x.com/AIUE_Iota/status/1883330012964589831

[1591] 新編盛岡市の文化財, 盛岡市教育委員会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12707097/1/46 (要登録)

[1689] 日本の民画, 内田静馬, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12757307/1/96?keyword=%E3%82%81%E3%81%8F%E3%82%89 (要登録)

経文

[491] 田山経:

[579] 盛岡系:

[570] >>569

[1477] 盲心経の解説(簗田真教) / うたたね文庫 / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」, 東京都古書籍商業協同組合, https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=572285761

昭和14年 部分写真 (中解像度)

[548] 絵心経, , https://web.archive.org/web/20041215002622/http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/eshingyou.htm

[621] 絵心経の事をNHKの番組で知ったが、読んで(見て)みたい。所蔵を教えて欲しい。 | レファレンス協同データベース, 国立国会図書館, https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000167541&page=ref_view

[547] 絵心経 - Wikipedia, , https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B5%E5%BF%83%E7%B5%8C

[619] >>617

例えば、今年の大河ドラマにも出ていますが、徳川家康の愛妾「井伊直政」の菩提寺となる浜松市「龍澤寺」にも「めくら経」が伝わっているようです。

こちらの「めくら経」に関しては、作成年月日は不明ですが、盛岡版のコピーのように見受けられます。

また、四国にある浄土寺でも、盛岡藩のコピーのめくら経が販売されているようです。その他、京都の東寺でも販売されているとか・・・

こちら「龍澤寺」のめくら経の説明で、般若心経の「無眼耳鼻舌身意」の箇所の「鼻(び)」に当たる絵に、朝鮮通信使がラッパを吹く絵が当てられているようです。

この「鼻」の絵は、盛岡版でも朝鮮通信使になっているようですが、その他の地の「めくら経」では異なる絵になっているケースもあるようで、非常に興味深い絵だと思います。

[1651] あんとに庵さんはTwitterを使っています 「富山の寺で見つけたおもしろ物件。般若心経のルビが絵文字。「はら」がそれか? http://t.co/0hp9Z8czU5」 / Twitter, 午後3:58 · 2014年3月1日 , https://twitter.com/antonianjp/status/439655850517356544/photo/1


元号名

e
元号
m
盛岡暦
n
盛岡暦年齢早見
t
田山暦
tt
田山暦派生暦
e
宝暦
n
e
明和
n
e
安永
n
e
天明
n
e
寛政
n
tt
>>327 >>333 >>335
e
享和
n
e
文化
m
n
t
>>348
e
文政
m
n
tt
>>355
e
天保
m
n
t
>>1490 >>377 >>380
tt
>>362
e
弘化
m
年による差異あり
n
e
嘉永
m
年による差異あり
n
t
>>383
e
安政
m
t
>>403
e
万延
m
t
(文字版のみ発見)
e
文久
m
年による差異あり
e
元治
m
e
慶応
m
年による差異あり
e
明治
m
年による差異あり
tt
>>1637
e
大正
m
e
昭和
m
t
>>572 >>604
e
平成
m
e
令和
m
通常版と大型版で違いあり

南部絵暦

[1755] 関係者が限られた範囲に偏った狭い世界の割には、 南部絵暦など紛らわしい書名が多いので注意が必要です。

神代文字関係説

[636] 明治時代神代文字研究者落合直澄書島石窟文字南部暦数字の類似性を指摘しました。 >>635

[637] しかし昭和時代神代文字研究者吾郷清彦は類似性を否定しています。 >>635

[639] 明治時代>>638南部経文の文字(や他の地域の記号)を神代文字と関係するものと説いています。

[641] 昭和時代>>640神代文字と一体的に南部数字 (や他の地域の文字) を解説しています。また、 >>636 説にも言及しています。


[629] 昭和12年頃に田山文字神代文字が関連あるのではと話題になり岩手日報にも掲載されたといいます。 >>626

[631] それによると神代文字の研究者だという地域の名士小保内樺之介八幡源夫家(田山暦版元)を訪ね、 調査したそうです。 >>626

[632] 昭和58年の八幡秀男 (八幡源夫) の著書に比較があります >>630。 この図がどのように作られたものかは不明です。新聞記事に基づき本書執筆時に作成したものでしょうか。 昭和58年時点で八幡源夫は故人、八幡秀男は当時幼少だったとのことで、 新聞記事からの伝聞になっているので八幡家には記録もなかったと思われます。

[633] 八幡秀男は「あて字み たいであるが、なにか関連性がないとも言えない面がある」 とわりかし肯定的に捉えていますが (しかしそれを軸に語っているわけでもありません)、 本書掲載の10字の比較を見ても何一つ似ておらず、読んでいるこちらが困惑します...

[634] 示されている神代文字豊国文字の一種と思われます。

研究史

[1763] 田山暦の近現代研究史については >>7 を、 絵経の研究史については >>1767 を参照されたい。

昭和時代

[1991] 日本文化史大系 第1巻 原始文化, 誠文堂新光社, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1116136/1/41?keyword=%E8%B1%A1%E5%BD%A2%E6%96%87%E5%AD%97 (要登録)

[1992] >>1991 一月、二月、三月は説明文中で使われている。記号か何かの活字の流用? それ以外は通常文字のみで説明。

[1999] 日本民俗学文献総目録, 日本民俗学会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12155879/1/293?keyword=%E3%81%93%E3%82%88%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97+%E5%8D%97%E9%83%A8%E3%81%AE%E3%82%81%E3%81%8F%E3%82%89 (要登録)

日本民俗第2巻第8号南部のめくら暦, 阿部秀三

[2000] >>7 #page=7 : 日本民俗第2巻第7号表紙、巻末解説, 阿部秀三

[571] 稗と麻の哀史, 高橋九一, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/9539255/1/108 (要登録)

[1065] 国立国会図書館所蔵個人文庫展 : 展示会目録 その3 (日本の暦), 国立国会図書館, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12402037/1/29 (要登録)

[1106] 尾島碩宥は昭和23年3月没。古暦は大東亜戦争米軍に大部分を焼かれた礫川堂文庫の残余で、 昭和23年5月に国立国会図書館が購入。 >>1065 /31

[1670] 南部めくら暦 板元/阿部秀直の未売品 并「ゑとき」摺の一括 廣瀬榮一舊藏品(著者発行并印刷者/岩手縣盛岡市肴町廿五番戸/阿部秀直) / 名雲書店 / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」, 東京都古書籍商業協同組合, https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=486610263

[1671] >>1670 なんでこんなすごい物が売られてるんだ...

[1672] 流石にこの値段では買えないなあ...

新渡戸仙岳

[2006] >>7 #page=8 (昭和12年)

新渡戸仙岳(筆名非佛)「盛岡めくら暦の沿革」『岩手毎日 新聞』元旦号

[2011] >>2009岩手毎日新聞を昭和8年4月廃刊としている。また >>2008 によると岩手県立図書館に所蔵されているのも昭和8年4月まで。


[2013] >>7 #page=8 (昭和13年)

新渡戸仙岳「南部めくら暦の沿革」『新岩手人』新年号

佐藤勝郎

[683] 佐藤勝郎は、 謄写版南部めくらものシリーズ や隔月刊研究誌 めくらもの を発行していました。 >>4 p.56

[684] しかし謄写の私家版であること、 あまり長編の論文は書いていないこと、 写真を使用せず手書きの図版であること。 >>4 p.56

[594] >>593田山系経文10種および田山暦、 盛岡系めくらものを集録した謄写版。 >>571

[623] >>593>>622 のことか。ただし >>622 は昭和17年9月序。 岩手県内のいくつかの図書館に所蔵されているらしい。他には見当たらず。

[1884] 南部めくら暦などと題するものは書誌情報だけしかなく詳細不明だが、 盛岡暦自体 (とそれに付属する解説小冊子) の可能性もある。

金澤浩

[1630] 郵政 26(9)(302), 日本郵政公社広報部門広報部, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2809536/1/22?keyword=%E9%87%91%E6%B2%A2%E6%B5%A9 (要登録)

金沢浩

[1859] 資料詳細 | 八戸市立図書館, , https://www2.lib.hachinohe.aomori.jp/opac/item-details?id=242939

南部田山 座頭(めくらもの)

金沢 浩/著者

1966


[1856] 資料詳細 | 十和田市民図書館, , https://opac.libcloud.jp/towada/item-details?id=62474

五戸町からの発見・南部めくら暦

南部めくらものシリーズ1

金澤 浩2003/09


[1850] 資料詳細:青森県立図書館, https://www.plib.pref.aomori.lg.jp/winj/opac/switch-detail-iccap.do?bibid=1102489278

タイトル 法運寺心経版木

副書名 青森県上北郡百石町

著者 金澤 浩 /著

出版者 金澤 浩

出版年 2003.12

[1851] 詳細情報です。 | 五戸町図書館, https://www.ik.licsre-saas.jp/5nohe/webopac/searchdetail.do?biblioid=68893#v2

法運寺 心経版木

著 者 金澤 浩/著者

叢書名 めくらものシリーズ 第四版

2003年12月

注 記 【一般注記】自費製作の資料。カバー用にブルーのファイルに綴ってあります。 法運寺;青森県上北郡百石町上明堂39

岡田芳朗

[1530] 日本天文研究会報文 4(4)(16), 日本天文研究会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/3204886/1/30 (要登録)

[1540] 暦学史大全, 佐藤政次 編著, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12608997/1/573 (要登録)

[1541] >>1540 本文(右上縦書き明朝体)解説中では月番号文字を作字して使っている。

[1549] >>1540 執筆担当者がわからないが、岡田の他の論文等と文面が似ている

[1554] 実学史研究 4, 実学資料研究会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12220645/1/7 (要登録)

[1570] 月刊印刷時報 (373);1975・6, 印刷時報社, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/11434836/1/34 (要登録)

[1629] 静岡県文化財調査報告書 第46集, 静岡県教育委員会文化課, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12706135/1/117?keyword=%E7%94%B0%E5%B1%B1%E6%9A%A6+ (要登録)

[1632] 現代天文学講座 第15巻, 恒星社厚生閣, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12621203/1/127 (要登録)

[1948] 万有こよみ百科

[2072] 現代こよみ読み解き事典, 岡田芳朗, 阿久根末忠,

[2082] >>7 #page=8 ()

岡田芳朗「新資料『安永十年田山暦写本』について」『八 幡平市博物館研究紀要』(2)

[2084] >>7 #page=8 ()

岡田芳朗「新出天明三年田山暦について」『八幡平市博物 館研究紀要』(3)

[2083] >>2082 この八幡平市博物館研究紀要という文献は国立国会図書館にないし、 第2号は洋野町立種市図書館にしか所蔵されていない。 第3号は岩手県立図書館八幡平市立図書館にしか所蔵されていない。 八幡平市博物館の公式サイトには発行書籍情報すらない...

工藤紘一

[861] 田山暦・盛岡暦を読むは令和3年時点で新品の入手は困難ですが、 中古で多く出回っています。

[866] 本体、カバー (カラー印刷)、帯

[1282] >>1281 に著者本人から入手できると案内があります。 更新日時が平成24年なので現状は不明です。

[2063] >>860 は著者の既発表論文を再編集再構成して加筆したもののようです。 既発表論文をそのまま章とするありがちな学術書のスタイルではなく、 1冊の本として読めるように構成がまとめ直されています。 ただし個々の章節の記述内容は原文を踏襲しているようで、 前の方で出てきた古い研究状況に基づく記述が後の方で新発見により更新されていたりもします。 既発表論文由来部分にはいつ発表したどれからの転載であるのかが注記されています。

[2064] >>7 #page=8 昭和60年

工藤紘一「田山暦はいつ作られたか」『歴史研究』(285) 歴史研究会

[1563] 岩手古文書館 第2巻, 岩手古文書研究会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12205488/1/22 (要登録)

[1580] 岩手の美術と文化 第1冊, 草間俊一 [ほか], , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12866700/1/137?keyword=%E7%B5%B5%E6%9A%A6+ (要登録)

[2065] >>7 #page=8

工藤紘一「新発見の田山暦 ― 「天明七年田山暦」と「明 治九年田山暦」 ― 」『岩手県立博物館研究報告』(23)

[1764] 研究資料・関連書籍のご案内|岩手県立博物館, authorName, , https://www2.pref.iwate.jp/~hp0910/kenkyu/index.html

[1765] >>1764 現時点で題名のみだが、公開準備中であるような旨が書かれている。

[2066] >>7 #page=8

工藤紘一「もう一つの「天明三年田山暦」」『民具マンスリ ー』46(3)神奈川大学日本常民文化研究所

[2067] 南部絵暦, 工藤紘一, 暦の大辞典, 平成26年

[2085] もう一つの「天明三年田山暦」 | NDLサーチ | 国立国会図書館, https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024723378

渡辺章悟

関連

めくら道標, 日本近世絵文字

[9] 菅江真澄北日本を旅して風土を記録に残したことで知られ、 いくつもの東北地方方言漢字を書き残しています。 菅江真澄全集 一〇所収のかたゐぶくろでは、

津軽に⿰氵⿳艹土石といふ文字あり。やちとよむ。谷地は、すたれたる処にて、水石まじりたる土に草生ひたるとなれば、かゝる文字製出たり。南部田山暦のたぐひにやあらん

と書いていました >>10 p.216

[12] 象形性の高い会意文字絵暦との類似性を見出したようです。

メモ

[599] >>571 によると岩手毎日昭和8年1月1日に記事があるらしい

[2030] 日本海防史料叢書 第10巻, 住田正一, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1214968/1/95

[14] 耽奇漫録 20巻 一, 滝沢解, 山崎美成, , https://dl.ndl.go.jp/pid/8942919/1/81

[1267] 時・暦・プラネタリウム, 水野良平, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1629977/1/39 (要登録)

[2] こよみの学校 第78回『南部の絵暦-絵文字と記号の組み合わせ』|暦生活, , https://www.543life.com/campus78.html

[6] 関連: 私大, 幕末維新期の日時

[546] 盲暦 - Wikipedia, , https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B2%E6%9A%A6

[483] 151.pdf, , https://www2.pref.iwate.jp/~hp0910/museum/tayori/data/151.pdf#page=2

[538] 近世学校教育の源流, 高橋俊乗, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1070122/1/207?keyword=%E7%9B%B2%E5%BF%83%E7%B5%8C

[537] 社会学近世の問題, 遠藤隆吉, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/937772/1/149?keyword=%E7%B5%B5%E6%9A%A6

[1817] 資料詳細 | 岩手県立図書館, , https://www.library.pref.iwate.jp/opac/item-details?id=92264

南部盲ものについて

〔一ノ倉則文〕〔1963〕

片面印刷 バインダー入り

[654] 紀要 12, [三島学園女子大学, 三島学園女子短期大学], , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1742397/1/23 (要登録)

[655] >>654 美術 (版画) 評論的方面からの評価は珍しい。しかし抽象的な話だけで具体的なことは何も言っていない。 「土着」への謎のこだわりは時代を感じる。

[1049] 絵暦展 : 第二回寒川神社こよみ展 : 日本人の叡智 | NDLサーチ | 国立国会図書館, https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007493506

[1652] >>1049 国会図書館にはあるが、古書では見当たらず入手困難か。

[1053] >>1051 >>1052 画質や画角の関係で非常に見づらいが、寒川神社での展示の様子がわかる。

[1653] いわての絵暦 : 企画展 | NDLサーチ | 国立国会図書館, https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I03112473392

[1654] >>1653 岩手の図書館以外になく、古書でも見当たらない。入手困難か。 11頁なのでちょっと分厚目のパンフレット? 平成30年発行なので現地に行っても配布ないし購入できるのかは怪しい。

[1050] 近世こもんじょ館-【とぴっくす館】, https://www.komonjokan.net/cgi-bin/komon/topics/topics_view.cgi?mode=details&code_no=98&start=

[1170] 論文はやっぱり怖くて、むずかしい(小笠原 喜康) - 2ページ目 | 現代新書 | 講談社, https://gendai.media/articles/-/58201?page=2

筆者もこうした「倫理上の不正」問題を、博士学位論文で指摘されたことがある。筆者の論文は、記号論に関するものだった。

その最初の章の中心的主張の重要な事例として、筆者の出身地、南部地方にあった江戸時代の「南部めくら暦」(和暦を絵の音で読ませる判じ物:荷物を奪って逃げる人物の絵で「荷奪い→二ウバイ→入梅」と読ませるなど)や「南部めくら心経」(般若心経を絵を使って読ませる判じ物:釜の絵を逆さにして・「マカ」など)をあげた。ここでの「めくら」は、視覚障害者のことではなく、文字が読めない人のことである。

だが査読者の一人は、この「めくら」は差別用語であると、削除を求めてきた。そこで筆者は、「南部絵暦」と修正した。それでも参考文献に「めくら」という言葉を使った文献がでてくるのでダメであるという。結果として、その章は削除することとなった(ここで「めくら」の用語を使うことはお許しいただきたい)。

[1171] >>1170 酷い話。「査読者の一人」の研究不正なのでは。

[1210] 暦と迷信, 鈴木敬信, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1371858/1/79 (要登録)

[1229] Xユーザーのミンミン🐎🫏🐐さん: 「寒川神社のこよみ展、南部絵暦という江戸時代に文盲の人もわかる絵で組み立てた暦を展示。 岩手県の田山で発行された田山暦と、その田山暦の影響を受けて盛岡で出版された盛岡暦を総称して南部絵暦。 #寒川神社 #こよみ展 #南部絵暦 #田山暦 #盛岡暦 https://t.co/HDIzBZXjQQ」 / X, , https://x.com/Ilovettymrkm/status/1571045095314706433/photo/1

[1524] 倉石村史 中巻, 倉石村史編纂委員会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/9572068/1/138 (要登録)

[1561] 安代町地域総合調査報告書 1 (安代の民俗), 岩手県立博物館, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/9540129/1/60 (要登録)

[1566] 日本史小百科 5, 近藤出版社, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12206922/1/92 (要登録)

[1574] おりふしの記, 石川栄助, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2936513/1/117 (要登録)

[1641] 図説俳句大歳時記 新年, 角川書店, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/12460500/1/136 (要登録)

[1697] 民間伝承 28(3)(265), 六人社, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2237528/1/16?keyword=%E3%82%81%E3%81%8F%E3%82%89 (要登録)

[1724] >>1722 >>1723 南部絵暦を題材にした詩? 写真によると表紙は盛岡暦の一部を拡大してイラスト的に使っている。 国立国会図書館デジタルコレクションでは非公開。

[1725] 本の十二カ月 古通豆本(46)特装(槌田満文) / 呂古書房 / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」, 東京都古書籍商業協同組合, https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=528573246

[1726] >>1725 写真によると表紙は盛岡暦の一部を拡大してイラスト的に使っている。 内容にも関係あって選ばれているのだろうが詳細不明。


[1730] 盛岡てがみ館 刊行物のご案内- 盛岡てがみ館, https://www.mfca.jp/tegami/book

「南部絵経の絵解きと生まれた謎に迫る」は、盛岡てがみ館、盛岡市民文化ホール(マリオス5階)、盛岡劇場、キャラホールで販売しています。<定価1000円>

[1731] Amazon.co.jp: 3-#南部絵経 絵解きと生まれた謎に迫る 盛岡てがみ館 田鎖壽夫 2007年 平成19年 12月 盛岡市文化新興事業団 よごれ有 カラー図版 歴史 : おもちゃ, https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0DZ5GLW4S/wakaba1-22/

[1732] >>1731 内容の一部のカラー写真あり

[1733] 南部絵経 般若心経 絵心経 🐴🦌 - バックカントリー, https://blog.goo.ne.jp/naturalist351018/e/a356a0348f3c1a9e362785caa519e56b/

[1766] 秋田県立博物館ミュージアムショップ, https://www.akita-museumshop.com/cart/index.cgi?detail=469&cate=4

B-010/かなせのさと 第七集

著者名/菅江真澄資料センター編

出版元/秋田県立博物館ミュージアムショップ

刊行年/令和4年(2022年)

内容/秋田県立博物館菅江真澄資料センターの広報誌「かなせのさと」第161号~第197号の合冊本。「寛政三年の田山暦」

[1867] 南部絵こよみの絵柄配置 | NDLサーチ | 国立国会図書館, https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I031192282

[1953] 企画展 暦の世界へ(新宿歴史博物館) / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」, 東京都古書籍商業協同組合, https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=292851686

具注暦と仮名暦/本居宣長の古代暦考/地震鯰の「いせこよみ」/宝暦の改暦と佐々木文次郎/牛込の測量調御用屋敷/暦と塚本明毅/おばけ暦/「土産暦」は伊勢暦/細かいものは三島暦/南部絵暦/沖縄の暦 ほか

[1957] CH132 - PukiWiki, https://www.jinmoncom.jp/?CH132

◆第132回 人文科学とコンピュータ研究発表会

日時 2023年5月20日(土)

(10) IIIFを利用した非文字資料・文字資料の比較分析

○小野寺華子(千葉大学)

江戸時代後期に盛岡藩で誕生した田山暦(南部絵暦、盲暦)は、絵暦という特徴から暦注の読み解きが研究の中心となってきた。本研究では田山暦を作る際に参考にしていたとされる伊勢暦を用いて、2つの天明3年田山暦(岩手県立博物館版、蛇足庵本版)と同年伊勢暦、天明7年田山暦と同年伊勢暦をそれぞれIIIF Curation Viewer上で比較していき、田山暦に採用されなかった暦注から法則性を見出せないかどうかを検討していく。また、天明3年と天明7年の田山暦における暦注の描かれ方の変化についても考察していく。

[1958] 情報学広場:情報処理学会電子図書館, https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/records/226012

[1965] いや >>1957 >>1958 この題名で盲暦の研究って無理があるっしょ... >>1958 によると著者は学生さんらしいが、指導教員は何やってんの...

[2080] 出版物 | 一関市博物館, , https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/museum/publish/index.html

塵も積もれば~磐渓先生の貼り交ぜ帳

平成18年 (2006)

[2081] 安代町史 民俗編, 平成21年 >>7 #page=8

[2086] >>7 #page=8

秋田県立博物館編『菅江真澄、旅のまなざし』秋田県立博物館