[44] tzdata は Asia/Ho_Chi_Minh
(安南) の元の地方時を
としています >>42。
同様に Asia/Hanoi
(東京) は 、
Asia/Phnom_Penh
(カンボジア) は 、
Asia/Vientiane
(ラオス) は としています >>54。
[16] 一時支那の王朝の支配下にあった現在の越南では、
中国式太陰太陽暦の一種が使われていました。
その計算には、北京の経度 が使われていました。
[211]
ラオスやカンボジアでは、
タイと同様に、
6時制が用いられていました。
その後仏印時代に24時間制に改められました。
[94] 1899年時点の情報では、
Saigon の経度より が Cochin China
の時刻とされています。 Lower Laos, Cambodia, Annam
でもこの時刻が使われているとされています。
Tongking については、 Haifong 平均時
が示されています。 >>93
[95] サイゴンの経度は実際には 近辺で、
ではそれより9分も進んでいます。 は安南東岸に当たり、
あり得ない値ではありませんが、サイゴンの時刻ではありませんし、
サイゴンを退けるほどの大都市もなさそうです。
当時フランスではパリ子午線を用いており、グリニッジ子午線とは9分の差がありました。
グリニッジ子午線基準に換算済みの値に誤ってもう一度9分を加えたらちょうど
になりますが...
[96] 当時の電信各社は、 Saigon を としていました >>93。
[49] 1904年頃、仏印の標準時を (に近いパリ中度基準の時刻?)
とすることが検討されていたようです。清國海関とも協議しています。
[270] の日本の官報に掲載された電信で用いる時刻の表では、
仏印は「柴棍ノ標準時」とされています >>271。
[226]
1904年頃の米国海軍天文台の時差の表は、
地方平時が法的時刻であるとし、
Cochin China, Cambodia, Anam (Saigon)
は
>>724 や >>725
や >>725 China、
Tonkin
は
>>724 や +07:06:39.5 >>725
としていました
>>724, >>725 (出典 C.T.)。
[19] より、仏印はパリから東に104度17分17秒の Phu Lien 天文台の子午線の時刻を採用しました
(付け仏印官報) >>67。
[45] tzdata の Asia/Ho_Chi_Minh
と
Asia/Hanoi
と
Asia/Phnom_Penh
と Asia/Vientiane
は、
を境に としています >>42, >>54
(Phù Liễn MT と注釈があります >>42)。
パリがパリ平均時 = (→ )
なのかパリ子午線 = 東経 2°20′14.03″
(→ ) のどちらを指すのかわからないが、
いずれにせよ秒単位で丸めて だと注釈があります >>67。
[168] Time Changes の
FRENCH INDO-CHINA
は、
から Phu-Lien observatory 地方平時 106.35E
(= ) としていました >>1256。
[162] Time Changes の
VIETNAM, SOUTH と
CAMBODIA と
LAOS は、
から 地方平時 106.35E
(= ) としていました >>1256。
[120]
Shanks の
VIETNAM と
CAMBODOIA と
LAOS は、
から としています
(それ以前は LMT) >>119。
[55] timeanddate.com は、 Phnom Penh と Vientiane の時刻について、
から としています >>311, >>315。
[113] >>270 の表のの改正により、
仏印は「ピユリアン氣象臺ノ時刻(巴里ノ時刻ヨリ早キコト六時五十七分九秒)」
と変更されました >>112。
[21] より、フランス本国が
を採用したのに合わせて >>18、仏印は >>18, >>42
に切り替えました (付け仏印官報803ページ所収
付け法令 >>67)。
[169] Time Changes の
FRENCH INDO-CHINA は、
から、
Annam と Cambodia は標準時 、
Laos は標準時 (政府のみ)、
他の province は標準時 としていました >>1256。
[163] Time Changes の LAOS は、
から標準時
(政府のみ利用) としていました >>1256。
[121] Shanks の
VIETNAM と
CAMBODOIA と
LAOS は、
から としていました >>119。
[312] timeanddate.com は、 Phnom Penh と Vientiane の時刻について、
から としています >>311, >>315。
[142] tzdata の Asia/Ho_Chi_Minh
と Asia/Hanoi
と Asia/Phnom_Penh
と Asia/Vientiane
は、
を境に としています >>42, >>54。
[1224]
1935年の米国政府の時差の表は、
Indo-China を
に標準時採用としていました >>1225。
[170] Time Changes の
FRENCH INDO-CHINA は、
全国でから標準時 としていました
>>1256。
[165] Time Changes の
VIETNAM, NORTH と
LAOS は、
から標準時 としていました >>1256。
[122] Shanks の
VIETNAM と
CAMBODOIA と
LAOS は、
から としていました >>119。
[164] timeanddate.com は、 Phnom Penh と Vientiane の時刻について、
から としています >>311, >>315。
[75] 「リール地學協會報告()」によると、
仏印の標準時はフランス標準時 +
と定められるようになったようです >>74。
[179] 大正7年出版の文書にも、仏印は
標準時とあります >>192。
加えて、報時球
(北緯10度46分40秒東経106度42分22秒) は... に落下させられたといいます >>194 (グリニッジは前日)。
[38] 1929年、中華民国は農暦の計算を
から に変更しました。
越南の旧暦がこの変更に追随したのかどうかは不明です。
農暦、越南の旧暦
[91] 昭和15年の日本軍の内部文書には「河内時間」
と注記がある仏印に関する記述があります
>>90。
[22] に、
仏印は1時間進めてより
に切り替えました >>18。
[8] 報告によると、
付で総督府から資源節約のために
夜に1時間進めるとの発表があった
>>7ようです。
[10] 付け仏印官報に掲載されています >>67。
[9] フランス本国が を採用したのに合わせた >>18
変更だともいいます。
[214] 実質的な通年夏時刻の導入でした。
[143] tzdata の Asia/Ho_Chi_Minh
と Asia/Hanoi
と Asia/Phnom_Penh
と Asia/Vientiane
は、
を境に としています
>>42。
[24] には、自由フランス政権の支配下にあった広州湾租借地に、
ヴィシー政権との協定により日本軍が進攻しました。
その後のいずれかのタイミングで、周辺地域と同じ、中華民国南京国民政府の通年夏時刻
に切り替えられた可能性があります。
[99]
日本で昭和13年/1938年に発行された昭和14年暦から昭和18年/1943年に発行された昭和19年暦では、
仏印 (やタイ) は となっています >>106。
[108] 1942年10月出版の >>107 は、「数日前の新聞」によると仏印の日本軍が
を使っており、兵員が現地太陽時とのずれに戸惑っているらしい、
と述べています。 (>>22 によればまだ現地標準時は
だったはずですが、日本軍がそれと異なる本国の時刻を使っていたというのは不自然なことでもありません。)
[6] 昭和18年の日本政府内の文書には、「佛印時間」 >>87, >>89、「安南時間」
>>89 4ページ、「「タイ」時間」>>89 9ページ
といった注記が見られ、軍部隊以外の日本関係者は現地民と同じ時間を使っていたのではないかと思われます。
[23] 、
旧仏印は に移行しました >>18。
[144] tzdata の Asia/Ho_Chi_Minh
と
Asia/Hanoi
と
Asia/Phnom_Penh
と Asia/Vientiane
は、
を境に
としています >>42, >>54。
[25] 、
ベトナム民主共和国が独立を宣言し、
を採用しました >>18, >>42
(内務省法令 >>70)。
[51] tzdata の Asia/Ho_Chi_Minh
と
Asia/Hanoi
と Asia/Phnom_Penh
と
Asia/Vientiane
は、
を境に としています >>42, >>54。
カンボジアとラオスについては不明のため越南に合わせた >>54 とされています。
[127] 旧広州湾租借地も周辺の旧中華民国汪兆銘政権支配地域同様に
から に移行したと思われますが、時期は不明です。
[71] 、
仏印は を採用しました
(付け仏印官報所収
法令) >>67。
ベトナム、ラオス、カンボジアのフランス支配領域でこれが用いられました
>>67。
[72] ベトナム民主共和国支配地域では、引き続き
が用いられました >>67。
[46] tzdata の Asia/Ho_Chi_Minh
と Asia/Hanoi
と Asia/Phnom_Penh
と Asia/Vientiane
は、
を境に としています >>42, >>54。
[58] カンボジアについて、 tzdata の Asia/Phnom_Penh
は (正確な日付は不明として)
を境に としています >>54。
[27] ラオスでは、から >>18, >>67
または >>54 Asia/Vientiane
(その出典は Trần の本)
を境に が用いられました。
[28] 北ベトナムのハノイでは、
から が用いられました >>18, >>67, >>54。
[145] tzdata の Asia/Hanoi
(北ベトナム) は、
を境に としています >>54。
[29] 北ベトナムのハイフォンでは、
から
が用いられました >>18, >>67。
[33] 、
ベトナム国 (南ベトナム) は
に移行しました >>18, >>67。
[48] tzdataの Asia/Ho_Chi_Minh
は、から としています >>42。
[132] 1957年のカナダの時差の表は、
Indo-China, Federation of: Cambodia, Laos, Viet Nam
をいずれも としています >>134。
[34]
、
ベトナム共和国 (南ベトナム) は
に移行して
としました >>67
(付け法令362-TTP号 >>67)。
[128] tzdataの Asia/Ho_Chi_Minh
(南ベトナム)
は、から としています >>42。
[135] の航空時刻表は、
SAIGON (南ベトナム) を としています >>133。
[149] やの航空時刻表には、
次のようにありました
>>148, >>150。
[151] 版にはそれに加えて
Kuala-Lumpr, Singapore とありました >>152。
[40]
、
ベトナム民主共和国 (北ベトナム) は を採用しました
>>41, >>67
(決議 121/CP >>26)。
同時にグレゴリオ暦を用いることも定めました >>41。
[39] ベトナム民主共和国のこの決議により、北ベトナムの旧暦は、
以後 で計算されるようになりました。
南ベトナムはその後も滅亡まで北京基準のままでした。
[129] 1968年のテト (越南暦の正月)
に行われた北ベトナムによるテト攻勢の際には、
時差による南北の暦の違いからテトの日付がずれており、
南ベトナムにとってはテト休戦中に奇襲を受けた形となりました。
[131] 当時サイゴン (南ベトナム) で取材中だった産経新聞記者の友田錫は、
2013年の回顧録で、
東京とは時差が2時間と述べています >>130。
東京は なので、サイゴンは
だったことになりますが、他の情報とは矛盾します。
[138]
1968年の米軍の時間帯図に基づくという
1972年の日本の百科事典の時間帯図は、
北ベトナムを 、南ベトナムを で塗っています
>>139。
[154] の航空時刻表には、次のようにありました >>153。
[156] の航空時刻表には、次のようにありました >>155。
[158] の航空時刻表には、次のようにありました >>157。
[137] の航空時刻表は、
SAIGON を としていました
>>136。
[160] の航空時刻表には、次のようにありました >>159。
[126]
サイゴン (南ベトナム) 陥落を現地で体験した日本人記者の藤原亙の
2001年の回顧録では、
南北に時差があり、ハノイ (北ベトナム) が「先行」していたとあります
(いつの出来事かは明記されていませんが、
サイゴン陥落が、
藤原記者のサイゴン脱出がで、
の日常光景を記したものと思われます)
>>124。
ただ他の情報では北ベトナムが 、南ベトナムが
と南が1時間先行しているとされていて、本記事の内容とは整合しません。
[37] 、
南ベトナム共和国臨時革命政府は
を採用すると正式決定しました >>18, >>67。
[50] tzdataの Asia/Ho_Chi_Minh
は、を境に としています >>42。
- [271] 国立国会図書館デジタルコレクション - 官報. 1904年08月30日 () http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2949670/2
- [74] フランス殖民地に於ける標準時 (地学雑誌 Vol. 25 (1913) No. 5 P 381, ) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/25/5/25_5_381/_article/-char/ja/
- [181]
- [32] Geneva Accords ( 版) https://www.mtholyoke.edu/acad/intrel/genevacc.htm
- [106]
- [7] 時間関係雑纂 19.印度支那時間変更関係 (、
) http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/image_B04011420200
- [87] 5 昭和18年2月17日から昭和18年2月20日 (アジア歴史資料センター | Japan Center for Asian Historical Records著, ) https://www.jacar.archives.go.jp/aj/meta/image_B02032976300
- [89] 5.大東亜省 (アジア歴史資料センター | Japan Center for Asian Historical Records著, ) https://www.jacar.archives.go.jp/aj/meta/image_B15100125100
- 時差の表
- [147] Air Vietnam () http://www.timetableimages.com/ttimages/vn1.htm
- [148] vn62-3.jpg (1877×1344)
(April 25, 1962, )
http://www.timetableimages.com/ttimages/vn1/vn62/vn62-3.jpg
- [150] airviet3.jpg (1328×1080)
(April 1, 1963, )
http://www.timetableimages.com/i-a/airviet3.jpg
- [152] vn66-3.jpg (2325×1377)
(September 19, 1966, ) http://www.timetableimages.com/ttimages/complete/vn66/vn66-3.jpg
- [153] vn6812-2.jpg (1967×1203)
(April 1968, ) http://www.timetableimages.com/ttimages/vn1/vn6812/vn6812-2.jpg
- [155] vn6905-4.jpg (1697×957)
(May 1969, ) http://www.timetableimages.com/ttimages/vn1/vn6905/vn6905-4.jpg
- [157] vn69-07.jpg (1916×1086) (October 19, 1969, ) http://www.timetableimages.com/ttimages/vn1/vn69/vn69-07.jpg
- [159] vn74-2.jpg (2362×1394) (November 1, 1974, ) http://www.timetableimages.com/ttimages/vn1/vn74/vn74-2.jpg
[64] [tz] [PATCH] tzdata: Asia/Ha_Noi: Add new timezone
()
https://mm.icann.org/pipermail/tz/2014-October/021669.html
[84] 7.西貢港報時信号ニ関スル件
(昭和11年、アジア歴史資料センター | Japan Center for Asian Historical Records著, )
https://www.jacar.archives.go.jp/aj/meta/image_B10074461600
[85] >>84 は を南支那地方標準時と呼んでいます。
[100] Remove many invented abbreviations in 'asia'
(eggert著, )
https://github.com/eggert/tz/commit/1b99dcde6342dd10969041b32b00b813d4f4a36e
[227] [tz] Add new timezone for Hanoi Capital, Vietnam
()
https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-February/027533.html
[228] [tz] Add new timezone for Hanoi Capital, Vietnam
()
https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-February/027547.html
[229] [tz] Add new timezone for Hanoi Capital, Vietnam
()
https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-February/027584.html
[230] [tz] Add new timezone for Hanoi Capital, Vietnam
()
https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-February/027585.html
[231] 東南アジア伝統天文学の重層構造
()
http://www2.nao.ac.jp/~mitsurusoma/gendai5/24_ohashi.pdf
[232] [tz] oral history contribution to the time zone history of Cambodia
()
https://mm.icann.org/pipermail/tz/2019-August/028408.html