抽象モジュール

抽象モジュール (XHTML 式マーク付け言語定義)

XHTML 文書型は抽象モジュールの集合として定義します。抽象モジュールは他の全てと意味的に異なるある種のデータを定義します。抽象モジュールは、そのモジュールを定義する schema に関する深い理解がなくとも文書型に結合することができます。 XHTML m12n Intro]

[3]

抽象モジュールは、自然言語の文章と少々の非公式なマーク表記法を使った XHTML モジュールの定義です。この定義は文書型の機械処理には通常便利とはいえませんが、人間がモジュールに何が含まれているのかを理解しやすくするためには重要です。(略) XHTML 適合モジュールが抽象モジュール定義を提供することは必須ではありません。しかし、 XHTML モジュールの開発者はモジュールが使いやすいように抽象化することを推奨します。 XHTML m12n AbsMod

定義

[2]

内容の種類の区分に対応し、その区分を反映したマーク構造に対応する、文書型指定の単位。 XHTML m12n Term、>>10

仕様書

[8] XHTML m12n
- [XHTML m12n Intro] 1.3.1. Abstract modules <IW:XHTML1m12n:"introduction.html#s_intro_abstract">
- [XHTML m12n Term] 2. Terms and Definitions <IW:XHTML1m12n:"terms.html#a_terms">
- [XHTML m12n AbsMod] 4. Defining Abstract Modules <IW:XHTML1m12n:"abstraction.html#s_abstraction">
[10] XHTML™ 2.0 - Terms and Definitions (2010-12-17 00:44:37 +09:00 版) <http://www.w3.org/TR/2010/NOTE-xhtml2-20101216/terms.html>

[6] で、その実際の XHTML 抽象モジュールは Modularization of XHTML - XHTML Abstract Modules <http://www.w3.org/TR/xhtml-modularization/abstract_modules.html> で定義されています。

内容モデルの表記

[4] XHTML m12n では、 XML の内容モデル表記法を拡張したようなものを定義しています。

要素型名: 要素を表します。
内容集合名: 内容集合を表します。内容集合は要素型名の並びです。
式?: 式の実現値が零個または一個認められることを示します。
式+: 式の実現値が一個以上認められることを示します。
式*: 式の実現値が零個以上認められることを示します。
a, b: 式 a の後に式 b。
a | b: 式 a または式 b。
a - b: 式 a、ただし b の要素型を除く。
(式): 括弧内を先に評価。
要素型名&: 定義済みの要素型に属性を追加することを示します。
属性名*: 属性が必須であることを示します。
属性名 (型名): 属性の型を示します。
属性名 ("属性値" | "属性値"): 属性の合法な値を示します。
"属性値"*: 既定の属性値を示します。
属性名="属性値": 固定属性を示します。

[7] m12n では、要素型名は小文字、内容集合は最初の文字だけ大文字、 PCDATA と EMPTY は全て大文字で内容モデル中で区別しています。

内容型

[9] 内容模型で使われる記号 XHTML m12n 4.2:

PCDATA: 文章が使えることを表します。
EMPTY: 最小内容模型で内容を持たないことを表します。

属性の型

[5] 抽象モジュール定義で使う属性型として次のものが定義されています XHTML m12n 4.3。

CDATA: 文字データ XML 1.0
Character: ISO/IEC 10646 の1文字
Charset: RFC 2045 による charset
Charsets: 間隔区切りの RFC 2045 による charset の並び
Color: sRGB 色指定 (十六進数または基本16色名)
ContentType: RFC 2045 による媒体型
ContentTypes: 読点区切りの RFC 2045 による媒体型の並び
Coords: 読点区切りの座標の並び
Datetime: 日時
FPI: SGML 公式公開識別子
FrameTarget: 枠名
ID: 文書内固有識別子 XML 1.0
IDREF: 文書内固有識別子への参照 XML 1.0
IDREFS: 文書内固有識別子への参照の間隔区切りの並び XML 1.0
LanguageCode: RFC 3066 言語札
Length: 画素値または百分率値
LinkTypes: 間隔区切りのリンク型の並び
MediaDesc: 読点区切りの媒体記述子の並び
MultiLength: Length または相対長
MultiLengths: 読点区切りの MultiLength の並び
NAME: ID と同じ文字制約の名前
NMTOKEN: 名前字句 XML 1.0
NMTOKENS: 空白区切りの名前字句の並び XML 1.0
Number: 1桁以上の数字
PCDATA: 処理済文字データ XML 1.0 (ここに含まれているのは XHTML m12n の間違い?)
Pixels: 画素数
Script: スクリプト・データ
Shape: 範囲の形
Text: 任意の多分人間可読な文章データ
URI: RFC 2396 URI
URIs: 間隔区切りの RFC 2396 URI の並び

XHTML M12N 1.1 や XHTML 2.0 では定義が変更されたり、新しい属性型が追加されたりしています。