[1] HTML 3.0 は、1995年頃開発が進められていた HTML の仕様です。 HTML 2 よりも遥かに構造と基本的な見た目の表現力を向上させていましたが、 様々な事情から HTML 3.0 として完成を見ることはありませんでした。
[2] 主要な提案として次のものがありました。
html3.dtd Document Type Definition for the HyperText Markup Language (HTML DTD) Draft: Mon 21-Nov-94 10:53:38 Author: Dave Ragget <dsr@hplb.hpl.hp.com>
という版があったとのこと。
[42] 現存未確認。
html3.dtd Document Type Definition for the HyperText Markup Language (HTML DTD) Draft: Wed 30-Nov-94 15:26:49 Author: Dave Ragget <dsr@hplb.hpl.hp.com>
[34] 現存未確認 (DTDの変更履歴より)
[35] 現存未確認 (DTDの変更履歴より)
[22] draft-ietf-html-specv3-00 - HyperText Markup Language Specification Version 3.0, https://datatracker.ietf.org/doc/draft-ietf-html-specv3/00/
[25] >>24 更新日は平成12年になってしまっているが、内容は I-D -00 ということになっている (実態は不明)。 発行日は書かれていない。 (I-D の) 期限は 28th Sep 1995 () なので6ヶ月前は。
[19] 以前や以後の版にない次の要素が提案されていました。
[18] HTML 3.0 を表すXML名前空間として、非公式に
urn:x-suika-fam-cx:markup:ietf:html:3:draft:00:
が使われることがあります。
[20] 「HTML3に対応している」と称する何を実装したのかよくわからんもの (= 当時世の中にあったほとんどのWebブラウザー) を除くと、 HTML3 を実装していたのはその実験実装である Arena くらいのものだったと思われます。 Arena も仕様書の機能をどの程度実装していたのか、 今となってはよくわかりません。
[21] 「HTML3の解説」や「HTML3に対応したHTML入門」のような書籍やWebサイトも当時たくさん見かけましたが、 その「HTML3」もどこの何なんだかよくわからない代物でした。 日本史で云うところの中世日本紀とか古事記にもそう書いてあるだと思っておけばいいです。
[3] HTML 2.0 との関係
HTML の標準化において、既に実装されている機能やすぐに実装できる
(そして実際にされた) 機能は現状のスナップショット
的規格としてまとめられました。
それが HTML 2.0 (RFC 1866) です。
一方、新機能はほぼ並行して次世代規格として策定が進められました。
それが HTML+ と HTML 3.0 です。
[4] HTML+ との関係
HTML+ は1993年頃から Dave Raggett が提案していた HTML の拡張案です。 ietf-html における HTML 3.0 の標準化はこの提案を基に進められました。 (HTML 3.0 の編集者も Dave Raggett です。) 両者の形式や内容にはやや隔たりがありますが、 時間的経過 (議論の進展) によるもので、 基本的には同じと言えます。
[5] 標準化団体
HTML 3.0 は IETF の作業部会である ietf-html で標準化が進められていました。 HTML 3.0 としての最初の (そして最後の) 全体草案は IETF Internet Draft として公開されました。
その後のモジュール化された仕様案は IETF Internet Draft や W3C の作業原案として公開されました。 当時の W3C はまだ独自の標準化過程を持っていたのではなく、 HTML の開発の中心となっていた Dave Raggett ら W3C 関係者が作業経過を公表しているに過ぎなかったようです。
ところが、 ietf-html は HTML 2.0 は完成させたものの結局 HTML 3.0 をまとめることができず、解散してしまいました。 HTML の標準化は IETF から W3C に移管され、 以後 HTML 3.0 のモジュールの幾つかはそのまま W3C で作業が進められ、後に HTML 4.0 に取り込まれることになります。
[6] HTML 3.0 のようなもの
HTML 3.0 の開発が行われていた 1995年前後は、
いわゆるブラウザ戦争が過熱した時代に当たります。
様々な機能が提案され、実装され、
そのために収拾がつかなくなったわけですが、
色々な人が色々なものを指してこれは HTML 3.0 対応だ
などと主張しました。
雑誌等もそうした製品を競って取り上げ、
HTML 3.0 に対応している
という販売者の主張をそのまま垂れ流しました。
この結果、この時代に登場したあらゆる HTML
関連製品が HTML 3.0 に対応
し、
あらゆる新機能が HTML 3.0 の一部
となりましたが、
HTML 3.0
の全体像はさっぱりわかりませんでした。
(HTML 3.2 や HTML 4.0 の時代もこの後遺症が残りました。 HTML 3 の項も参照。)
[7] LynxはHTML 3.0の機能の幾つかを実装しています。
(名無しさん [sage])
[8] どうやら、HTML 3.0のI-Dやモジュール案として提案されていたものの多くはHTML 4に引き継がれたか、 そうでなくても当時いくつか実装が存在していたようです。 現在まで残らなかった機能は、主要なWebブラウザが実装しなかったためにそのマイナーな実装と共に消えていったようです。。。
(名無しさん)
[9] NN3, WinIE 3, Web Explorer, WebTV, Lynx, Grail, Emacs/W3 (名無しさん)
[10]
6. HTML3.0(HTML+) Checking (1996-09-09 10:58:41 +09:00
版) http://www.yama.info.waseda.ac.jp/~yamana/clients_test3.html
(名無しさん)
[11]
Extensions to HTML 3.0 (2007-02-28 01:13:24 +09:00
版) http://web.archive.org/web/19970605063051/www82.netscape.com/assist/net_sites/html_extensions_3.html
(名無しさん)
[12]
New HTML 3.0 Proposals (2007-02-28 01:18:09 +09:00
版) http://web.archive.org/web/19970613222237/www82.netscape.com/assist/net_sites/new_html3_prop.html
(名無しさん)
[13]
A Quick Review of HTML 3.0 (1995-02-02 04:56:44 +09:00
版) http://www.w3.org/Arena/tour/contents.html
(名無しさん)
[14] Update on HTML 3.0 proposal (Dave Raggett 著, 版) https://listserv.heanet.ie/cgi-bin/wa?A2=ind9503&L=HTML-WG&T=0&F=&S=&P=20127
[15] microformats in HTML 3.0 · Microformats Wiki ( 版) http://microformats.org/wiki/HTML3
[16] color: NCSA Mosaic, Netscape, and HTML3 ( ( 版)) http://lists.w3.org/Archives/Public/www-html/1995Jul/0175.html
[17] HyperText Markup Language Specification Version 3.0 ( 版) http://www.w3.org/People/Raggett/html3/CoverPage.html
[30] WWW-HTML Jul-Sep 1995: Re: HTML 3.0 imagemaps vs NHTML imagemaps, , https://web.archive.org/web/19970728154404/http://www.eit.com/goodies/lists/www.lists/www-html.1995q3/0614.html