HTML 2

HTML 2.0 (Web)

[1] HTML 2.0 は、初めて IETF で規定された HTML の仕様書である RFC 1866 で定義されていた版の HTML です。 (RFC 1866 は既に obsolete されています。)

[9] 本項は過去の HTML に関するもので、現状とは異なることがあります。

[10] 現在の HTML については、 HTML Standard を参照してください。

状態

[11] HTML 2.0RFC 1866 により規定されていました。

[12] RFC 1866IETF HTML WG により開発された標準化過程RFC で、 HTML に関する最初の RFC でした。

[14] HTML 2.0 の後継として HTML+ 改め HTML 3.0 が開発されていましたが、途中で廃棄され IETF HTML WG も閉鎖されることとなったため、 HTML 2.0 を置き換えるには至りませんでした。

[15] HTML 3.0 への提案のいくつかは、その後の HTML の仕様の開発につながりました。 RFC 1942RFC 2070 (HTML 2.x) のように RFC になったものもあれば、 HTML4 に取り込まれたもの、広く実装されながらも標準には取り込まれなかったものなど様々ですが、 いずれにせよ形式的には HTML 2.0 を置き換えるには至りませんでした。

[16] 実質的には HTML 2.xHTML 3.2 により HTML 2.0 は役目を終えていましたが、 形式的には RFC 2854 によりようやく廃止されました。

派生言語

[25] HTML2 参照。

歴史

[13] HTML 2.0 はいわゆる HTML 1.0 から引き続き、当時実装されていた HTMLSGML応用として標準化し RFC 化することを目指し、 ietf-html WG において Dan Connolly を中心として開発されました。

[17] 大きな新機能は当時並行して開発されていた HTML+HTML 3.0 に追加され、 HTML 2.0 は既に実装されていた機能が中心となっています。

[45] 詳しくは HTML2 を参照。


[26] HTML 2.0 DTD には HTML.Recommended というオプションがあって、 厳密DTDとそうでない DTD で有効、無効が切り替わります。 HTML.Deprecated というオプションはそれによって無効または有効にされていて、 非推奨の機能を表しています。

[27] nextid だけはなぜか HTML.Deprecated では切り替わらずに HTML.Recommended で無効になる仕組みになっています。 また、仕様本文では使用するべきではない (should not) とされています。

[28] その結果 nextid のみ厳密DTDでは根要素として使うことができ、 それ以外では使えないという不思議な位置付けになっています。(おそらく意図的ではないと思われますが...)

[29] HTML 2.0 仕様本文では plaintext は過去の案にあったものとして注釈で記載されているのみですが、 HTML 2.0 DTD では HTML.Deprecated ながら plaintext も含まれています。