- JISX4151‐1992 3. (12) SGML 応用 (SGML application)
- SGML を文書処理システムに適用する規則。 SGML 表現のマーク構成要素の形式指定を含み、 意味定義、応用規則及び処理の非 SGML 定義を含んでも良い。
- 備考 1. 通常、 SGML 応用の形式指定は、 文書型定義, データ内容記法及び実体集合を含み、 具象構文又は容量集合を含んでもよい。 応用システムが処理を定義している場合には、 形式指定に連結処理定義を含めてもよい。
- 2. SGML 応用の形式指定は、応用システムが処理する文書に共通の部分となる。 それらの共通の部分は、しばしば公開文として使用可能である。
- 3. 通常、形式指定は、注釈, 意味, 応用規則及び応用システムの処理指定を説明する文書を伴う。
- 4. SGML 応用は、実現 (注 : 実装のこと。) から独立している。応用システムが処理を定義している場合、非 SGML 定義は、プログラム言語または文書処理言語によって実現される応用手続きを含んでもよい。
SGML を文書のクラスに適用する規則集合。主に DTD 及びその支援文書から成る。 (JISX4153:1998 0.1)
[68] XML は SGML の部分集合ないし一部であるというような説明がされることもありますが、 正確には XML文書がSGML文書として解釈もできる、という程度のことです。 XML は SGML応用ではありません。
[5] すべての整形式のXML文書はSGML文書として解釈することが可能ではありますが、 SGML と XML はそれぞれ独自の要件があるので、 XML応用だからといって SGML応用になるとは限りません。 XML でも SGML でも利用できるようにするかどうかは応用の設計者の選択となります。
[69] Web SGML は、 「The Extensible Markup Language (XML) is the core subset of SGML functionality developed by the World Wide Web Consortium (W3C) for exchanging SGML documents over the World Wide Web.」 と述べ、 XML の機能が SGML に包含されるとしています。また、 「XML documents implicitly contain the following SGML declaration」として、 SGML宣言を示しています。しかし、 「A full-SGML validating parser cannot validate documents for conformance to XML unless it is specially modified to support XML. That is because some of XML's language restrictions cannot be expressed in the SGML declaration.」 とあり、単なる SGML の実装は XML に対応できないと断言しています。 SGML と XML が相互に矛盾した存在ではないことは認めつつ、 SGML に対する XML文書や XML処理器の適合性は明確な位置付けを与えていません。
[27] ISO/IEC 19757-3:2016 は Introduction で 「XML is an application profile SGML (see ISO 8879)」と述べており、 DSDL は XML が SGML のプロファイルであると認識しているようです。
[6] しかしながら、これは Web SGML 自体の説明と矛盾していて、不正確な説明と言わざるを得ません。 DSDL は SGML/XML 関連技術を扱う標準化団体であるにも関わらず、 その扱う技術を十分に理解していないようです。
[7] Reprint_1997.pdf, , http://cds.cern.ch/record/2723006/files/Reprint_1997.pdf?version=1