Web SGML

Web SGML

[1] Web SGML 適応 (Adaptation) は、 SGML の2回目の改訂版です。 ISO 8879:1986 TC2:1998 (ISO/IEC JTC1/SC34 N 0029) 附属書K として発行されています。

[9] SGMLWeb SGML 以前に一度小改訂されていますが、 Web SGML は広範囲に手が入る SGML 史上最大の改訂です。
[10] 本文の改訂ではなく、改訂を記述した附属書Kを追加する形になっています。 従って旧来の素のSGMLは廃止されておらず、3つの版が併存する状態になっています。

本項は歴史的事項を説明しています。本項の内容の一部または全部は、現在の状況とは異なるかもしれません。

(なお本項の内容の一部または全部は、互換性または歴史的連続性のために現在も有効な場合もあります。しかし新たに利用することは避けるべきです。)

目次

  1. 仕様書
  2. 応用
  3. XML との関係
  4. SGML 宣言
  5. メモ

仕様書#

応用#

[12] HTML4Web SGML応用として定義されていました。

[13] ただし実際の WebブラウザーSGML の実装ではありませんでした。

XML との関係#

[11] Web SGMLHTML4XML によって拡張された、 従来の SGML では認められなかった機能を定義するものとなっています。 XMLWeb SGML の開発は密接に関わっています。

[15] ただし、 Web SGML で拡張された機能には、 XML と関係しないものも含まれています。

[14] XML文書は、適切なSGML宣言を用意するなど環境を整えることで、 Web SGML に従った SGML文書として処理することができます。

[16] ただしこれは XML に適合する応用実装SGML に適合することを意味するわけではありません。 XMLXML 独自の処理モデルを規定していて、 XML の実装は SGML ではなく、 XML に従わなければなりません。 SGMLSGML応用に対し、 SGML にない制約を加えることを禁じていますが、 XML に従うことを要求すると必然的に SGML には適合できなくなってしまいます。

[17] HTML4SGML の規定の上に HTML 独自の規定を追加する形を採っていました。 XMLSGML とは完全に別個に独立して規定しています。 XML文書XML処理器も、 SGML への適合性はまったく要求されていません。

SGML 宣言#

[4] SGML宣言で使う最小リテラルISO 8879:1986 (WWW) でした。

メモ#

[3] これだけの大改造だから附属書じゃなくて規格本体の改訂で完全に新しい規格にして出したほうがいいのではないかと思いますね。 (旧来の実装が直ちに不適合にならない配慮なのでしょうが。)

[2] WG8 slowness (was Re: Update on namespaces) (Rick Jelliffe著, ) https://lists.w3.org/Archives/Public/w3c-sgml-wg/1997Jun/0382.html

[216] HTML要素概説
出典
注釈