XML Events (Web)

[1] XML Events は、イベントハンドラーを XML の要素として記述するための XML 語彙 (マーク付け言語) でした。

[22] W3C の旧 HTML WG (後の XHTML2 WG) によって XHTML のイベントハンドラー内容属性の置き換えとして提案され、 2003年に W3C勧告となりました。 00年代の W3C で開発された各種マーク付け言語 (XHTML1、XHTML2、 SVG 1.2、XForms) で利用されていましたが、支持を得られず、普及することはありませんでした。

[21] XML Events 2 は、 XHTML2 WG が開発していた XML Events の第2版でした。 (誰も使っていない) XML Events (1) に更に追加の機能を含めたものでしたが、 XHTML2 プロジェクトの崩壊により、完成しないまま破棄されました。

[32] XML Events 2 (2010-12-18 05:25:20 +09:00 版) http://www.w3.org/TR/xml-events2/

マーク付け言語

[11] XML Events は XHTML m12n フレームワークに従ったモジュールとして定義されていました。

[56] 要素や属性の名前空間URLとして http://www.w3.org/2001/xml-events を使用していました。

[57] この名前空間URLは、 DOM3イベントにおいて従来のイベント型を収容した名前空間URL としても使われていました。

[58] カメレオン名前空間により XHTML など他の言語の名前空間でも使われることがありました。

[6] XML Events (1) では次のものが定義されていました。

XML Events モジュール
- ev:listener 要素
  - event 属性
  - observer 属性
  - target 属性
  - handler 属性
  - phase 属性
  - propagate 属性
  - defaultAction 属性
  - id 属性
ev:event 属性
ev:observer 属性
ev:target 属性
ev:handler 属性
ev:phase 属性
ev:propagate 属性
ev:defaultAction 属性
ev:id 属性

[59] XML Events 2 では次のものが定義されていました。

XML Events モジュール
- ev:listener 要素
  - event 属性
  - observer 属性
  - eventTarget 属性
  - function 属性
  - handler 属性
  - phase 属性
  - propagate 属性
  - defaultAction 属性
  - xml:id 属性
ev:event 属性
ev:observer 属性
ev:eventTarget 属性
ev:function 属性
ev:handler 属性
ev:phase 属性
ev:propagate 属性
ev:defaultAction 属性
XML Handlers モジュール
- action 要素
  - event 属性
  - eventTarget 属性
  - declare 属性
  - if 属性
  - while 属性
  - xml:id 属性
- dispatchEvent 要素
  - eventType 属性
  - targetid 属性
  - bubbles 属性
  - cancelable 属性
  - xml:id 属性
- addEventListener 要素
  - event 属性
  - handler 属性
  - phase 属性
  - xml:id 属性
- removeEventListener 要素
  - event 属性
  - handler 属性
  - phase 属性
  - xml:id 属性
- stopPropagation 要素
  - event 属性
  - xml:id 属性
- preventDefault 要素
  - event 属性
  - xml:id 属性
XML Scripting モジュール
- script 要素
  - charset 属性
  - defer 属性
  - implements 属性
  - src 属性
  - type 属性
  - xml:id 属性

[60] listener 要素の属性も微妙に変わっていることに注意。

[61] 抽象モジュール定義の他、DTD実装と XML Schema実装が含まれていました。

[62] XML Events 2 は XPath 1.0 関数として event() を定義していました。

[71] 基本XML事象プロファイルなる部分集合もありました。

XML Events を採用したホスト言語

[10] 次のホスト言語が XML Events を採用していました。

適合性

[3] 文書の適合性: 適合 XML 事象文書は、最低 XML 事象仕様書で強制されている機能と、ホスト言語の仕様書で強制されている機能だけが必要です。 http://www.w3.org/TR/xml-events#docconf

ホスト言語 + XML 事象モジュールの DTD or XMLSchema に適合しなければなりません。
文書は XML 事象の名前空間名 (http://www.w3.org/2001/xml-events) の名前空間宣言を含んでいなければなりません。

[4] ホスト言語の適合性: 適合ホスト言語は、 XML 事象モジュールで強制されている機能を取込まなければなりません。加えて、内容模型に要素と属性を取込まなければなりません。 http://www.w3.org/TR/xml-events#hostconf

[5] 利用者エージェントの適合性: 適合 UA は、 XML 事象仕様書のすべての機能に対応しなければなりません。 http://www.w3.org/TR/xml-events#uaconf

歴史

[2] HTML4 には onclick 属性のような方法で事象の取扱器を関連付けていましたけど、新しい事象を追加する毎に新しい属性を作らないといけないし、マーク付け言語 (語彙) を定義する毎に同じようなものを定義するのは無駄が多いとかで、一般の XML 要素に汎用的に適用できる語彙を作ってみたということのようです。

この規格は DOM2 の事象界面仕様と深く関係しているわけではありますが、スクリプト内から事象取扱器を関連付けることは DOM 2 事象の界面を通して可能なので、存在意義を疑問視する声もあります。 XHTML2.0 にも XML 事象モジュールが取り込まれることになっていますが、表現と構造の分離の観点から問題があるとの意見もあります。 (HTML 4 の onfoo と同様。)

しかしながら、このモジュールが使えるのはスクリプト言語だけではなくて、適当な XML 木を使うことができますから、使い方によっては有用かもしれません。

[7] >>2 HTML 4 で結局予約に終わった、 IE 独自拡張の script 要素の for 属性や event 属性を標準化したものという意味合いもあったりします。。。

[8] ぐぐってもあまり情報が出てこない可哀相な規格。。。まだ日が浅くて知名度が低いのもあるけど、名前が余りに一般名詞なのがまた敗因。 (名無しさん 2004-03-14 12:30:37 +00:00)

XML Events

[31] XHTML Events も参照。

[9] Events http://member.nifty.ne.jp/Static/activity/NOTE-XMLRPG-20030222/events.html
- [72] 消滅確認 2024-09-14T06:01:11.600Z
- [73] Events, 2024-09-14T06:00:51.000Z, 2004-03-21T04:18:21.342Z https://web.archive.org/web/20040321041813/http://member.nifty.ne.jp/Static/activity/NOTE-XMLRPG-20030222/events.html

[74] >>9 XML Events を参考にしたと書いてあるが、余り参考になってないのではないか。

(名無しさん 2004-03-14 12:35:01 +00:00)

[12] >>9 は別に責めているわけではない。第一 RPG の事象模型として DOM2 の事象模型を流用できるのかは要検討だから、形式的に真似るだけでは意味が無いから。

実装

[64] 2004年に Gecko に実装されたようです >>63。

[63] 164482 – (XMLEvents) Tracking: XML Events (2014-12-04 18:22:41 +09:00 版) https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=164482

[69] Opera (Presto) は X+V に対応しており、その一部として XML Events も実装していたようです。

XML Events 2

[33] XML Events 2 (Fri Feb 24 09:42:46 2006) http://htmlwg.mn.aptest.com/htmlwg/xml-events/

迷走しているHandler moduleは結局ここに収まるのでしょうかねぇ?

XForms 1.1, XHTML m12n 1.1に続いてこいつもカメレオン・スキーマ化か。。。今にして思えば、HLink & XHTML 2.0も同じ流れだったんだよなぁ。。。

(名無しさん 2006-03-03 01:45:19 +00:00)

[14] XML Events 2 (2007-02-16 07:01:09 +09:00 版) http://www.w3.org/TR/2007/WD-xml-events-20070216/

やっとでたよ (名無しさん 2007-02-17 03:32:13 +00:00)

[15] しかし >>13 の頃に比べてもますます使い物になるのか不明 & interoperable に実装できるのかも不明になってるねぇ。。。 (名無しさん 2007-02-17 03:37:58 +00:00)

[16] http://www.w3.org/TR/xml-events は >>14 を指している。 (名無しさん 2007-02-17 03:53:17 +00:00)

[34] xml-events/Overview.mhtml - diff - 1.160 (2007-02-18 16:15:34 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/Overview.mhtml.diff?r1=1.118&r2=1.160 (名無しさん 2007-02-18 07:18:03 +00:00)

[35] xml-events/Overview.mhtml - diff - 1.160 (2007-02-18 16:15:34 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/Overview.mhtml.diff?r1=1.118&r2=1.160 (名無しさん 2007-02-18 07:18:29 +00:00)

[36] xml-events/DTD/xml-events-1.mod - diff - 1.9 (2007-02-18 16:22:24 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/DTD/xml-events-1.mod.diff?r1=1.6&r2=1.9 (名無しさん 2007-02-18 07:24:29 +00:00)

[37] xml-events/DTD/xml-events-qname-1.mod - diff - 1.13 (2007-02-18 16:23:39 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/DTD/xml-events-qname-1.mod.diff?r1=1.10&r2=1.13 (名無しさん 2007-02-18 07:24:51 +00:00)

[38] xml-events/SCHEMA/xml-events-1.xsd - diff - 1.8 (2007-02-18 16:24:27 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/SCHEMA/xml-events-1.xsd.diff?r1=1.6&r2=1.8 (名無しさん 2007-02-18 07:34:00 +00:00)

[39] xml-events/SCHEMA/xml-events-attribs-1.xsd - diff - 1.7 (2007-02-18 16:25:04 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/SCHEMA/xml-events-attribs-1.xsd.diff?r1=1.5&r2=1.7 (名無しさん 2007-02-18 07:34:16 +00:00)

[40] xml-events/SCHEMA/xml-events-copyright-1.xsd - view - 1.2 (2007-02-18 16:35:01 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/SCHEMA/xml-events-copyright-1.xsd?rev=1.2&content-type=text/vnd.viewcvs-markup (名無しさん 2007-02-18 07:35:22 +00:00)

[41] xml-events/SCHEMA/xml-handlers-2.xsd - view - 1.2 (2007-02-18 16:35:19 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/SCHEMA/xml-handlers-2.xsd?rev=1.2&content-type=text/vnd.viewcvs-markup (名無しさん 2007-02-18 07:36:26 +00:00)

[42] xml-events/DTD/xml-handlers-2.mod - view - 1.3 (2007-02-18 16:35:31 +09:00 版) http://htmlwg.mn.aptest.com/viewcvs/viewcvs.cgi/xml-events/DTD/xml-handlers-2.mod?rev=1.3&content-type=text/vnd.viewcvs-markup (名無しさん 2007-02-18 07:38:33 +00:00)

[43] >>36 の変更後の xml-events-1.mod と xml-events-2.mod の違い:

公開識別子
システム識別子
id vs xml:id
target vs targetid
condition 追加 (名無しさん 2007-02-18 07:41:00 +00:00)

[44] >>37 の変更後の xml-events-qname-1.mod と xml-events-qname-2.mod の違い:

公開識別子
システム識別子
新規要素型名の追加
condition 大域属性の追加
あれ、 target 大域属性はそのままだよ

(名無しさん 2007-02-18 07:44:22 +00:00)

[45] xml-events-1.xsd と xml-events-2.xsd:

URI
condition の追加
target も id もそのまま (名無しさん 2007-02-18 07:47:15 +00:00)

[46] xml-events-attribs-1.xsd と xml-events-attribs-2.xsd:

URI
condition 大域属性の追加
やっぱり target 大域属性はそのまま (名無しさん 2007-02-18 07:50:51 +00:00)

[13] xml-events-copyright-1.xsd と xml-events-copyright-2.xsd:

年号 (名無しさん 2007-02-18 07:52:50 +00:00)

[47] 結局どの辺が

It reflects clarifications and corrections as a result of many years of use by the community. It also includes updated implementations in XML Schema and XML DTD that can readily integrate with the host language's namespace. This document should in no way be considered stable, and should not be normatively referenced for any purposes whatsoever.

なのかよくわからなかった (名無しさん 2007-02-18 07:55:21 +00:00)

[48] XHTML Document Development Area (2007-04-07 01:58:13 +09:00 版) http://www.w3.org/MarkUp/Drafts/#xml-events2 (名無しさん 2007-04-07 14:24:37 +00:00)

[49] >>43 HTML5 IRC logs: w3c / #html-wg / 20070421 (2007-05-22 20:33:28 +09:00 版) http://krijnhoetmer.nl/irc-logs/html-wg/20070421#l-472

XForms に target 属性があるから、カメレオン・スキーマ化のために非互換変更された説

[50] XML Events 2 (2007-11-15 02:09:48 +09:00 版) http://www.w3.org/MarkUp/2007/ED-xml-events-20071114/

[51] >>50 Diff between "XML Events 2 (2007-02-16 WD)" and "XML Events 2 (2007-11-14 ED)" https://suika.suikawiki.org/gate/2007/schema/schema/01d6079ad71a7eeaae306da7cee24c37/diff/5b2baf5fbdead93c2728c3a90e3fbc32.html

[52] >>51 WD が ED になった以外まったく変わっていない・・・。

[53] XML Events 2 (2008-05-01 20:37:28 +09:00 版) http://www.w3.org/MarkUp/2008/ED-xml-events-20080501/

[54] XML Events 2 (2008-05-09 06:59:28 +09:00 版) http://www.w3.org/MarkUp/2008/ED-xml-events-20080508/

[24] XML Events 2 (2008-06-05 05:48:06 +09:00 版) http://www.w3.org/MarkUp/2008/ED-xml-events-20080604/

[25] XML Events 2 (2008-06-21 06:53:14 +09:00 版) http://www.w3.org/MarkUp/2008/ED-xml-events-20080620/

[26] XML Events 2 (2008-06-25 04:58:01 +09:00 版) http://www.w3.org/MarkUp/2008/ED-xml-events-20080624/