ISO HTML

ISO-HTML

[8] ISO/IEC 15445 (ISO-HTML) は、 HTML の一種を定義した ISO/IEC 国際標準です。

[9] ISO-HTMLHTML4 から派生した仕様でしたが、その後の HTML の進化には追随していません。手続き上現在も有効な国際標準ですが、 実態として有用な仕様書ではありません。

代替

[31] 現在の HTML仕様書については、 HTML Standard を参照

言語

[33] HTML4厳密DTD より更に制限を厳しくしたような SGML応用でした。

[34] pre 要素ではタブの利用に特殊な規定が設けられていました。

準備

[4] HTML文書の「準備」のために、 hn 要素が正しく使われることを DTD レベルで強制するオプションが ISO-HTML利用者の手引き (ISO-HTML の編集者らによる文書で、 国際標準の一部ではないが、同時に開発されたもの) に含まれていました。 pre-html

歴史

開発

[90] 版とされる SGML宣言, DTD, 実体集合があります。 この日付が誤りでないとするなら、 >>88 に含まれるものと同じなのでしょうか、 それとも少し変更されたものでしょうか。 >>87 によると当時は FTP で配布されていたようで、 置かれたファイルの日時が少し違っていた可能性はあります。

[91] SGML宣言, DTD, 実体集合

[92] SGML宣言, DTD

[93] SGML宣言, DTD

[94] SGML宣言, DTD

[95] SGML宣言, DTD

[96] DTD

[97] DTD

[98] DTD

[99] DTD

1996-05-21NP 提案 (ISO/IEC JTC1/SC18/WG8 N1853)
1996-11提案承認
1997-03-23CD (ISO/IEC JTC 1/SC 18/WG8 N1901,1902)
1997-10-28FCD 案 (ISO/IEC JTC 1/SC 18/WG8 N1935)
1998-03-18FCD ISO-HTML 版 (ISO/IEC JTC 1/SC 18/WG8 N1966)
1998-06-17FCD (ISO/IEC JTC 1/SC 18/WG8 N1995)
1998-10-30FCD (ISO/IEC JTC 1/SC 34 N0010)
1999-04-20DIS (ISO/IEC JTC 1/SC 34 N0064,0065)
2000-01-24Final Text (ISO/IEC JTC 1/SC 34 N0133)
2000-05-15FE IS:2000
2001-08-07DCOR 1 (ISO/IEC JTC 1/SC 34 N0236)
2002-01-28Cor 1:2002
2003-06-01SE IS:2003
2003-08-05確認 (ISO/IEC JTC 1/SC 34 N0438)

[101] >>1 DTD, SGML宣言, 実体集合

[38] Wayback Machine, https://web.archive.org/web/20040222212749/http://www.y12.doe.gov/sgml/wg8/document/1935.sgm

[39] Wayback Machine, https://web.archive.org/web/20001213014300/http://www.ornl.gov/sgml/wg8/document/1898.htm

[50] Wayback Machine, https://web.archive.org/web/20010605011051/http://www.ornl.gov/sgml/wg8/document/1935.pdf

[51] ISO/IEC JTC1/WG4 N1944: Instructions to ISO-HTML Editors, , https://web.archive.org/web/20010110094500/http://www.ornl.gov/sgml/wg8/document/1944.htm

[216] HTML要素概説
要素名
iso-html
日付
説明
ISO-HTMLiso-html がある。 文書要素として使われた。 html はなかった。 >>82 DTD でも同様だった。 ISOHTML19970327
出典

[81] 7-6, , http://www.y-adagio.com/public/confs/iieej_ac/v33_n6/7-6.htm

JIS

[21] 日本工業規格 JIS X 4156:2000 (ISO/IEC 15445:2000) ハイパテキストマーク付け言語 (HTML)

[22] http://www.purl.org/NET/ISO+IEC.15445/JP/15445.html

[23] ISO-HTML (ISO/IEC15445) に対応する JIS

[24] 標準情報(TR) TR X 0052:2001 ハイパテキストマーク付け言語(JIS X 4156)の利用者ガイド http://www.purl.org/NET/ISO+IEC.15445/JP/Users-Guide.html

[25] しかしながら、 >>22>>24 も原文はちゃんと ISO-HTML で書いてあるのに、翻訳規格化したらなぜか不思議マーク付けHTML4 Transitional に退化してしまうとはなんとも奇妙ですな。

[29] >>25 提出する JIS 原案は Word 文書に更に退化するらしいですよw

[26] なお、 ISO-HTML は TC1 が既に出ていて HTML 4.01 に対応していますが、 JIS はまだみたいです。

[10] >>6 ISO/IEC 15445:2000/corrected version:2003 に対応した JIS X 4156:2005 が出てます。 http://purl.com/net/dkcc/diary/200512.html#D20051207T2024 (名無しさん 2007-03-09 01:26:25 +00:00)

[27] ところで、 >>24 は原文は GPL で、翻訳でも注釈としてその旨が書かれてますが、それでは当該 JIS TR の扱いはどうなのでしょう? 原文著者と特別に契約したのなら、 GPL でない可能性が高いですが。。。

[28] >>27 HTML UG - Tutorial http://www.y-adagio.com/public/standards/tr_html_ug/tutr.htm3. によると、原著者と話し合った結果 JSA で好きに知る!ということになったのだそうな。せめて GPL/JIS TR の dual license くらいにして欲しかったもんだが。

[100] DTD

日本における ISO-HTML

[19] HTML4Strict DTD を更に制限した形になっている文書型のためか、 あるいは ISO という権威に惹かれてか、 00年代前半にはなぜか日本一部の著者コミュニティーで局所的に非常に人気となっていました。 解説サイトや推薦するブログ記事が多数出版され、 XHTML移植する人もいました。

[20] しかし Web の大勢には影響を与えられなかったようです。

章節構造

address

[53] これら記事が掲載された神崎正英Webサイトは、 最新のWeb技術の情報を得られる信頼できる場所として当時の日本Web制作関係者の中では広く知られていた。

[42] ところが本文で

この辺りがクリアにならないと、ISO-HTMLの利用はお薦めしにくいです。

と書かれ >>40, >>43 (版によっては

特別な必要がない限り、ISO-HTMLの利用はお薦めしません

だったらしい >>45, >>43)、 HTMLコメント

<!--しかし、この変なDTDに無理に意義を認めようと、滅茶苦茶な我田引水の解説が一部で横行しているので、何とかして欲しいものではある-->

と書いて公表した >>40 ことで、 「滅茶苦茶な我田引水の解説」 に心当たりがある人達が騒ぎ出したらしい。

[44] そこで >>40 の記事は削除されてしまい、 >>41 の記事にその一部を留めるのみとなった模様。 >>43

[46] ISO-HTML を好んでいる側がなぜ好んでいるのか、 どうにもよくわからない。論者によっても意見は違うのだろう。 わかりやすいのは ISO だからという権威主義 >>45HTML4 Strict より更に制限が厳しいのがいいというのもあるらしい >>45。 それ以外の各論者の諸々の主張は何を目指して何に喜びを感じているのか理解するのが難しい。

[47] 当時は不思議マーク付けの大流行時代で (まあそれは今もかも知れないが)、 その反動で「意識の高い」 Web制作者らは 「正しいHTML」を書くこと、 つまりは HTML4適合するHTML文書を書くこと、 更には HTML4 Strict適合することを良いことと考え実践しようとしていた。 だからそれをもう一段階推し進めて制限を強めたように見える ISO-HTML を支持する人が出てくるのは、まあわかる。

[48] ところが address のように ISO-HTML には不可解な制約があって、 当時の実際の Webサイトの制作に支障をきたすおそれがあった。 でもそれは ISO-HTML の不具合ではなく高尚な意図があると無理くりの擁護を繰り返してまで ISO-HTML の良さを説く人達がいた。 それを見た神崎正英は「作者の人そこまで考えてないと思うよ」 って書いたら炎上しちゃったわけだ。

[49] わけわからんよね、 現実の需要をうまく解決できないならその文書型はその用途には向いてないんだ。 だから ISO-HTML を使わず HTML4 を使えばいいよ、 で終わる話。 でも ISO の権威にひれ伏す人とか、 「正しいHTML」の最先端が ISO-HTML だと思ってる人には 「用途に合わせて文書型を選ぶ」って発想がない。 (「用途に合わせて文書型を選ぶ」こそ ISOSGML 開発チームの考え方なんだけどね。)

[12] でもまあ一方で話を難しくしてるのは、 WebSGML の「用途に合わせて文書型を選ぶ」世界観をちゃんとやってこうよ、 という試みが XML とか DOCTYPEスイッチとかの形で実装され始めたのですけど、 結局それは無理だ、 HTML は単一言語で Webマーク付け言語HTML だ、という方向に業界が向かっていくのですよね。 だから今から振り返ると一見「用途に合わせて文書型を選ぶ」 の方がなんだかおかしく聞こえてくる。 この先どんどんこの時代の人々の考え方はわからなくなっていきそう。

この騒動があった頃は前者の実装が始まっていたけど、 なんだかうまくいかないなあという空気が漂っていた頃。 単一の HTML に向かっているのは同じだけど、 「Web で現に使われている HTML」 と 「崇高なる ISO-HTML と更にその先」 で「単一」の位置は正反対。

[61] じゃあ両者は相容れない考え方かというとそうでもなくて。 「Web で現に使われている HTML」こと HTML5 の初期の方向性は、 「崇高なる ISO-HTML と更にその先」 ほど過激ではないけど、どちらかというとそっち方面だったので。

[58] うーん、正直言ってこの時代に溢れてたタグ講座とレベルが違わないよね、 DTD を見てるかどうかの違いだけで。 定訳を知らないで一般的でない訳し方してるのは仕方ないとしても、 SGML の理解不足で読み違えている所とか、 英語すら読めていない所とか散見される。

[59] 無知は罪ではないが、よくこの理解度で神崎正英に喧嘩売ったなあw 間違いを指摘しないということは他の論者もこのレベルだったのだろうか。

[60] SGML がわかってないだけでなく HTML4 の知識もなくてわからんって書いてるんよね。 ISO-HTML に拘って力説する前に HTML の勉強しようよ・・・

[45] RobaQ's Diary 2002-03 ( 版) http://robaq.info/200203.xhtml#diary20020307_1

では何故ろばQは ISO-HTML なんて少数派の規格を使っているかと言うと、理由は大体以下の通り。

  • W3C より ISO や JIS の名前に標準化に対する権威を感じる。
  • HTML チェッカが見出しのチェックをより厳格に行ってくれる (チェッカに ISO-HTML 式見出しチェックと言うオプションがつけば、別に HTML 4.01 でも、XHTML 1.0 でもよい)。
  • div に因る見栄えの為のスパゲッティコードを書かないようにする為の自戒 (チェッカが警告してくれれば別に HTML 4.01 でも XHTML 1.0 でも良い)。
  • 読者に HTML は見栄えの為の物ではない、と言う事を読者に気づかせる切っ掛けにしたい (banner まで作ってみたりしたが余り効果がない。寧ろ XML の方が相応しいかもしれない)。
  • 制限の為、自然と Universal な HTML 文書が出来る (しかし、Valid な ISO-HTML 文書より、WCAG1.0 適合の HTML 3.2 文書の方が文書として Univarsal と言える)。

[5] 正しいHTMLを書く理由がない:メモランダム (2007-04-19 02:42:59 +09:00 版) http://mynotes.jp/blog/2007/04/no_reason (名無しさん 2007-04-19 00:03:57 +00:00)

[6] ISO-HTML夜話 (2007-04-09 22:35:57 +09:00 版) http://members.jcom.home.ne.jp/pctips/15445/ (名無しさん 2007-06-04 11:35:04 +00:00)

[62] 初期 HTML5ISO-HTML 信奉者 (や HTML4 信奉者や XHTML2 信奉者) が似た方向性だったというのなら、どこで差がついたのか。 それはたぶん HTML5W3C から拒絶されたことで、 W3C の審議を通すための政治的な正しさの足枷が外れたことなのかもしれません。

信奉者は 「W3C の理念」みたいなことを言ったりしてましたけど、 そんなものは HTML にはほとんど表出してなくて (そういうのはどちらかといえば Semantics Web とかの方面にあった、 W3CHTML を見捨てていた)、 勝手に言ってただけなんですよね。 その虚像を支えていたのが W3CISO の権威。

W3CHTML を見捨てても、 ISO がもっと「理念」の先を示してくれる。 W3C よりもっと偉い ISO が。 だから ISO-HTML がそういう人達を惹きつけたのでしょうねえ。

[63] 実際のところは W3CHTML 3.2 を作ったのも、 HTML4 をもって HTML の開発を終了したのも、 HTML5 を却下したのも、 ISO-HTMLHTML4 もどきになったのも、 それに伴って ISO-HTML が本来やりたかったことをできなくなったのも、 W3CXHTMLtext/html 問題で奇行してたのも、 ぜーんぶ標準化とかいう政治の結果でしかなくて。 そこにあったのは輝かしい崇高な理念なんかじゃなくて、 くだらない政治闘争の結果、 っていうのがつまらない現実。

[64] もう1つ指摘しておくと、初期 HTML5 やその周辺の人々は XML とか XForms とか XUL とか RDF とか SVG とか CSSJavaScriptDOM にと、 当時の最新の (HTML 以外の) 技術を一通り全部見通した上でさて HTML はどうしようという視点があったのですよ。

[65] それに対して ISO-HTML に過剰にこだわる人々からは、 Web の中の HTML という視点があんまりなかったとしか思えないのですよねえ。 SGMLHTML4 も知らないのに ISO-HTML を推すみたいなの、どうしてその発想に至ったのか逆に不思議。

[7] ISO-HTML準拠MovableTypeテンプレート : 雑記帳 : der Gegenwart (Rusica 著, 版) http://www.rusica.net/note/2006/11/18/isohtmlmovabletype_1.html (名無しさん 2007-06-04 11:35:50 +00:00)

[10] ISO/IEC 15445:2000 (ISO-HTML)の書式について ( ( 版)) http://yupotan.sppd.ne.jp/web/isohtml.html

[11] XHTML Primary は、 ISO-HTML の「理念を加味」したと主張する XHTML 仕様です。ただし ISO-HTML の開発者らは関係していないようです。

[13] 良質なテキストサイトの爲のISO-HTML入門 (まきかずひこ 著, 版) http://kaz.topaz.ne.jp/well/www/isohtml/

[14] ISO-HTML(JIS-HTML, ISO/IEC 15445:2000)について - HTML 4/XHTML 1 リファレンス (Marguerite Site. 著, 版) http://www.marguerite.jp/Nihongo/WWW/RefHTML/__ISO-HTML.html

この規格は日本でもJISが正式に発行しており、このため日本ではJIS-HTMLと呼ぶ場合もあります。

[15] HTML 5時代のISO-HTML・訂正版(平成22年10月27日) - 『しらぎくのWWW作成入門』メモ (Marguerite Site. 著, 版) http://www.memo.marguerite.to/WWW/%E5%B9%B3%E6%88%9022%E5%B9%B4/10%E6%9C%8827%E6%97%A5-HTML_5%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AEISO-HTML(%E8%A8%82%E6%AD%A3%E7%89%88).html

[16] ISO/IEC 15445:2000(ISO-HTML・JIS HTML)ってそんなに厳しいか?|『しらぎくさいと』アメブロ出張所 ( 版) http://ameblo.jp/marguerite-site/entry-11959486677.html

[17] ISO-HTMLは良い (Chisa YOUZAKA 著, 版) http://txqz.net/blog/2005/12/25/2359

[18] 水月の解法 (ISO-HTML版) (ジョージ 著, 版) http://www.oct.zaq.ne.jp/dkcc/shed/sganswer_iso-html.html

[30] HTML 5時代のISO-HTML・訂正版(平成22年10月27日) - 『しらぎくのWWW作成入門』メモ (Marguerite Site. 著, 版) http://www.memo.marguerite.to/WWW/%E5%B9%B3%E6%88%9022%E5%B9%B4/10%E6%9C%8827%E6%97%A5-HTML_5%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AEISO-HTML(%E8%A8%82%E6%AD%A3%E7%89%88).html

[35] 個人の妄想レベルのものにとやかくいうのは野暮な話かもしれませんが、 ISO-HTML とも HTML5 とも互換性がなく独自機能まで追加したものを新 ISO-HTML の予想として提示するとかいう大胆過ぎるwwwww

[32] ISO/IEC 15445 a.k.a ISO-HTML: status report () https://www.w3.org/MarkUp/future/papers/rprice-4may98.html

[36] Masayasu ISHIKAWA's Welcome Page () https://www.w3.org/People/mimasa/

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "ISO/IEC 15445:2000//DTD HTML//EN">

[37] ISO/IEC 15445:2000 - Information technology -- Document description and processing languages -- HyperText Markup Language (HTML) () https://www.iso.org/standard/27688.html

This standard was last reviewed and confirmed in 2017. Therefore this version remains current.

[103] HTML要素概説
出典
注釈
  • ISO-HTML ISO/IEC JTC 1/SC 34 が開発した HTML の仕様。 SGML や関連仕様を担当している SC 34 は、 普及が進むSGML応用の1つである HTML を規格化しようと計画した。 当初案は同時期に W3C で制定された HTML4 と違いがあり、審議を通過しなかった。そのため HTML4 の機能を一部制限したものに再構成され、 正式な ISO/IEC国際標準として制定された。 >>83 >>84 HTML4 と非互換な制約は準備と称して別文書で同時公開された。 >>86 >>85 しかし HTML4 にない有意義な情報はなく、 著者にもWebブラウザー事業者等にもほとんど参照されなかった。 ただ一部の日本Web制作者らには愛用された。 SW:ISO-HTML 本書は国際標準版に含まれるものを「標準」、 準備に含まれるものを「Preparation」と示した。 また、現存最古の版に含まれるかを示した。 >>102