[7] 日本暦日原典と 日本書紀暦日原典 は、内田正男による古代から明治時代までの長暦です。 日本の旧暦の規範とされています。
[11] それまでの長暦とは異なり、 電子計算機を使った画期的な書籍でした。 各時代の暦法に基づき全時代を計算し、 史料により実際に合わせて訂正を加えていました。 誤植を防ぐため電子計算機の出力をそのまま印刷していました。 誤りの多かった従来の長暦に比べて信頼度が著しく向上したのでした。
[14] 日本暦日原典 は、 元嘉暦のはじまりから明治改暦までをカバーしたものでした。
[17] 第1版から第4版までありました。 版により少しずつ訂正が入っていました。
[19] 版を選ばなければ古書で安価に入手できます。 版を選ぶとやや難易度が上がります。
[21] 第1版の外箱に推薦の辞が印刷されていました。 見出しと名前だけ引用すると:
... と著名人が絶賛していました。
定価一〇、〇〇〇円
印刷 昭和五〇年七月一日
発行 昭和五〇年七月十日
[29] 第1版 序文 p.3
昭和49年 甲寅10月
[30] 殆どのページは 暦日編 で、 月の大小や朔日、 ユリウスグレゴリオ暦との関係、 二十四節気などが記載された表でした。 残りのページは 暦法編 で、旧暦が開設されていました。
[31] 付録に、日干支と日子の対応関係を調べたり、 十二支と時刻や方位の関係をみたりする円盤状の早見図が附属していました。
[20] 第1版の外箱に 「予約者特価 9,000円」 とシールが貼られていました。 第1版の初期の予約分に貼られていたものでしょう。
[33] 正誤表 という印刷された1枚の紙がありました。 初版発行後第2版発行以前に初版購入者 (の一部?) に配布されたようです。
[34] 日食表の訂正表 (547頁以下) という著者の手書きの1枚の紙がありました。 「昭和50年11月」 とありました。 正誤表 に糊付けされた状態で、 一部の初版購入者に配布されたようです。
[32] 『日本暦日原典』補遺と訂正 という A4 1枚の正誤表がありました。 第2版発行時に、 初版購入者 (の一部?) に配布されたようです。
再版においてすべて訂正いたしましたが, それらのうちの重要な個所を下に列記いたします。 誤解のおそれの少ない魯魚の誤りや, 暦日を求めるのに直接関係のない注記の部分の誤りについては省略させて頂きます。
[6] 日本書紀暦日原典 は、 神武東征から 日本書紀 最後の持統天皇までをカバーしたものでした。
[36] 古書は比較的容易に入手可能です。 が日本暦日原典ほどには流通していないようです。
[35]
奥付:
[37] 本書の大部分は計算結果等を示した表です。 表・裏の表紙裏には表の凡例。 巻頭にははじめにと題して計算方法等の解説。 巻末には付・日本書紀の暦日に就て, 小川清彦, 昭和21年8月。
[38] 太陽暦は全編グレゴリオ暦 (先発グレゴリオ暦) で統一されていました。 表紙裏, p.12
[40] 本表は、1月から8月までをカバーしていました。
[41] 天皇即位紀年 (漢風諡号), 干支年が併記されていました。 神武天皇元年より前は「神武天皇即位前」 + 干支、 空位年は干支のみでした。 西暦年は太陽暦の欄にあって、天文学的紀年法でした。
[10] 日本書紀暦日原典 - 內田正男 - Google ブックス ( 版) https://books.google.co.jp/books/about/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80%E6%9A%A6%E6%97%A5%E5%8E%9F%E5%85%B8.html?id=02vSAAAAMAAJ&redir_esc=y
[5] 日本暦日原典 (第4版) で表の欄外に注釈があるもののリストが >>3 にあります (説明 >>4)。
[8] 国立天文台の 日本の暦日データベース は 日本暦日原典 と 日本書紀暦日原典 の成果に基づいています。
[39] 関連記事: 日本古代の日時, 神武天皇即位前, 神武天皇後空位年, 懿徳天皇後空位年, 成務天皇後空位年, 応神天皇後空位年, 反正天皇後空位年, 辛亥の変