[5] 便宜上日や秒を単位とする整数や実数で時刻や時間を表すことがよくあります。 元期に対する相対時刻ともいえます。
[38] 計算機上の表現として用いる場合、変数 (などの値を保持する領域) に十分なサイズを確保する必要があります。変数サイズが値域、 つまり表現可能な最古と最新の日時の制約となります。
[39] 元期を下限とする符号無し整数とするパターンと、 元期を中心に前後 (ほぼ) 同期間を扱う符号付き整数や浮動小数点数とするパターンがあります。
[40] 可変長の領域を使って元期に近い範囲はコンパクトに、 遠い範囲も表現可能にするなど、 数値表現の様々な技法が日時記述にも用いられます。
[41]
どのような手法を取るにしても、桁溢れの対策が必要となります。
TM_CoordinateSystem
[19]
時間座標系すなわち
TM_CoordinateSystem
は、
単一の時間単位の倍数として距離を測定する連続な間隔尺度の時間参照系です。
>>18 4.1.3, >>18 5.3.3
[20] 暦日や時刻による時間位置の指定は、 相互の距離の計算や時間操作の関数表現が複雑になるため、 そうした応用のため時間座標系を使うことがあります。 >>18 5.3.3。
[26] TM_ReferenceSystem
を継承しています。
[23] 次の操作を利用可能としなければなりません。 >>18 5.3.3
transformCoord
は、
当 TM_CoordinateSystem
の座標値 TM_Coordinate
を引数とし、
対応するグレゴリオ暦と UTC の日時 DateTime
を返さなければなりません。transformDateTime
は、
グレゴリオ暦と UTC の日時 DateTime
を引数とし、
対応する当 TM_CoordinateSystem
の座標値 TM_Coordinate
を返さなければなりません。TM_Coordinate
[27] TM_Coordinate
は、時間座標系の中の特定の時間位置を表します。
>>18 5.4.5.1
[30] TM_Coordinate
は TM_TemporalPosition
を継承し、
TM_Position
として使うことができます。
>>18 5.4.5.1
[31] 子クラスに JulianDate
があります。
[34] OWL-Time は時間参照系の説明と共に
ISO 19108 時間座標系、
ISO 19111 時間座標参照系を挙げています。 >>32
[35]
ISO 19111 の時間座標参照系のうち、
TemporalCountCS
は整数によるもの、
TemporalMeasureCS
は実数によるものです。
>>36
[11] 日時計算に便利で、天文学などを中心に古くから使われてきました。
[12] 計算機処理のための日時の記憶・交換形式としてもよく使われています。 回数・頻度でいえば世界中で最もよく使われている日時形式のクラスであるとみられます。
[16]
Microsoft Excel は日時の内部形式の数値のことをシリアル値と呼んでいます。
Excel の操作やマクロを解説する類の Webページでこの名称はよく使われています。
[9] ISO 8601 のいう通日日付や日常の場面で稀に用いられる通日、 あるいは DOY とは、 に起算する年の日の数です。 小数を用いることもあります。
[7] TLEの日時形式は2桁西暦年号と元日から起算した日単位の小数の組を使っています。
[8] DOSの日時形式には日付部分を日単位の整数で表すものもありました。
[33] DateTime.pm
は (UTC RD, 秒数, ナノ秒数)
で内部的に保持しているようです。閏秒にも対応しています。