[30] GRDDL は、XML を XSLT によって RDF に変換する技術です。 2003年頃から Dan Connolly により開発され、 W3C GRDDL WG によって W3C勧告となりました。
[60] 実世界での利用例はほとんど見かけません。
[32] この仕様書は事実の文と例示によって説明する古いスタイルで書かれていますが、比較的平易で解釈の揺れる範囲もそう大きくありません。 (勧告となった2007年はともかく) 2004年頃の水準では中の上くらいの品質でしょうか。
[31] GRDDL の処理は、 XPath 文書節点が入力で、 RDFグラフが出力とされています。
[33] RDFグラフは、いくつかの方法で得たGRDDL 結果をマージして得られたものです。 GRDDL結果を得る方法には次のものがあります。 >>29
[39] ただし複数のGRDDL結果が得られ得る場合で、そのいずれかまたは全部を適用するかは利用者エージェントが能力、 セキュリティその他の事情に応じて決定できます。 >>29
[40] 名前空間文書やプロファイルの文書の GRDDL結果を得る操作は再帰的に行う必要がありますが、 無限ループは避ける必要があります。 >>29
[54] GRDDL によって指定された変形を記述したものが GRDDL 変形です。 GRDDL変形が記述する変形の方法 (文書節点からRDFグラフへの関数) のことを変形特性といいます >>29。
[55] この変形の記述方法としては XSLT1 が最もよく用いられます >>29 が、それに限定しているわけではないようです。 XSLT2 を使った例も指摘されていますし、理論上は XQuery や各種プログラミング言語でも構わない >>29 ようです。 ただし XML からの変形を記述する方法としては XSLT が使いやすいだろうとも指摘されています。
[45] GRDDL結果は元の文書の基底URLを使って解釈します。 >>29
[46] GRDDL結果は RDF/XML とすることが想定されているようですが、特にそれに限定されているわけではないようで、 N3 の例も示されています >>29。
grddl:transformation
属性[43] XML文書の根要素が http://www.w3.org/2003/g/data-view#
名前空間の
transformation
属性を持っている時、その値を空白
(U+0009
, U+000A
, U+000D
, U+0020
)
で区切ったそれぞれの字句を RFC 3987 IRI参照とみなして根要素の基底IRI
により解決したものが、GRDDL変形です。 >>29
transformation
, profileTransformation
(HTML)[50] HTML のリンク型 transformation
を rel
属性に指定すると、 href
属性で指定された URL
がGRDDL変形となります。 >>29
[53] 同様にプロファイル文書においてリンク型 profileTransformation
はそのプロファイルを使っている文書についての GRDDL変形となります。 >>29
[51] このリンク型はHTMLメタ情報プロファイル http://www.w3.org/2003/g/data-view
に属するものですが >>29、 >>42 の通り現在となってはそこは気にせずともよいでしょう。
[47] 名前空間文書の GRDDL結果に主語が名前空間文書自身、
述語が grddl:namespaceTransformation
(http://www.w3.org/2003/g/data-view#namespaceTransformation
)
である三項組が含まれていれば、その目的語がGRDDL変形となります。 >>29
[52] プロファイル文書の GRDDL結果に主語が名前空間文書自身、
述語が grddl:profileTransformation
(http://www.w3.org/2003/g/data-view#profileTransformation
)
である三項組が含まれていれば、その目的語がGRDDL変形となります。 >>29
[48] 名前空間文書に毎回アクセスするとサーバーが過負荷になるかもしれないのでキャッシュするべきですが、 更新されないべきではなく、利用者が設定したりキャッシュを消去したりできるべきでもあるとされています >>29。
[1] Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) <http://www.w3.org/TeamSubmission/grddl/> (名無しさん)
[2] Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) <http://www.w3.org/2004/01/rdxh/spec> (名無しさん)
[3] Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) <http://www.w3.org/TeamSubmission/2005/SUBM-grddl-20050516/> (名無しさん)
[4] Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) <http://www.w3.org/TR/2004/NOTE-grddl-20040413/> (名無しさん)
[5] W3C GRDDL Working Group <http://www.w3.org/2001/sw/grddl-wg/> (名無しさん 2006-07-15 12:31:13 +00:00)
[6] GRDDL - Web技術研究所 <http://tech.4dd.co.jp/sw-app/grddl.html>
わりと良質な解説だと思うけど、こういう RDF を作りたいからこういう HTML を書くんだ的発想はおかしいんじゃないの? (名無しさん 2006-08-12 14:27:27 +00:00)
[7] GRDDL Primer <http://www.w3.org/TR/2006/WD-grddl-primer-20061002/> (名無しさん 2006-10-05 23:37:12 +00:00)
[8] GRDDL Use Cases: Scenarios of extracting RDF data from XML documents <http://www.w3.org/TR/2006/WD-grddl-scenarios-20061002/> (名無しさん 2006-10-05 23:39:22 +00:00)
[9] GRDDL Primer <http://www.w3.org/2001/sw/grddl-wg/doc29/primer> (名無しさん 2006-10-21 12:25:12 +00:00)
[10] Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) <http://www.w3.org/TR/2006/WD-grddl-20061024/> (名無しさん 2006-10-25 00:18:37 +00:00)
[11]
ちょっとしたメモ - GRDDLサポートツール2つ (Masahide Kanzaki 著, 2007-02-02 23:44:05 +09:00
版) <http://www.kanzaki.com/memo/2007/02/02-1>
(名無しさん 2007-02-03 02:34:01 +00:00)
[12]
Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) (2007-03-02 13:01:10 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/WD-grddl-20070302/>
(名無しさん 2007-03-09 15:53:26 +00:00)
[13]
GRDDL background (2006-10-24 13:26:58 +09:00
版) <http://www.w3.org/2004/01/rdxh/specbg.html>
(名無しさん 2007-03-09 15:57:34 +00:00)
[14]
GRDDL Test Cases (2007-03-28 23:31:48 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/WD-grddl-tests-20070328/>
(名無しさん 2007-03-31 08:27:55 +00:00)
[15]
GRDDL Use Cases: Scenarios of extracting RDF data from XML documents (2007-04-06 02:31:40 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/NOTE-grddl-scenarios-20070406/>
(名無しさん 2007-04-07 10:30:32 +00:00)
[16]
Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) (2007-05-03 23:17:51 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/CR-grddl-20070502/>
(名無しさん 2007-05-07 09:29:17 +00:00)
[17]
GRDDL Test Cases (2007-05-04 01:59:38 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/WD-grddl-tests-20070502/>
(名無しさん 2007-05-07 09:30:03 +00:00)
[18]
GRDDL Primer (2007-06-28 03:39:11 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/NOTE-grddl-primer-20070628/>
(名無しさん)
[19]
Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) (2007-07-17 06:34:21 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/PR-grddl-20070716/>
(名無しさん)
[20]
GRDDL Test Cases (2007-07-17 06:40:17 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/PR-grddl-tests-20070716/>
(名無しさん)
[21]
W3C GRDDL service (2007-09-01 12:29:39 +09:00
版) <http://www.w3.org/2007/08/grddl/>
[24]
ちょっとしたメモ - GRDDLがW3C勧告に (Masahide Kanzaki 著, 2007-09-13 00:50:24 +09:00
版) <http://www.kanzaki.com/memo/2007/09/13-1>
最初の草案が昨年10月下旬に出てから1年未満、GRDDL作業部会が設置された昨年6月から数えても15ヶ月と、最近のW3C規格の中では異例のスピードだ。
Dan Connollyが上のメールでXSLTを使うアイデアを示したのが2000年3月のこと。それから2003年3月にW3CのTAGの検討課題としてRDFinXHTML-35が設定され、2003/2004の年末年始にかけてGRDDLという考えが登場する。
[25]
Gleaning Resource Descriptions from Dialects of Languages (GRDDL) (2007-09-10 23:49:31 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/REC-grddl-20070911/>
[26]
GRDDL Test Cases (2007-09-11 23:26:07 +09:00
版) <http://www.w3.org/TR/2007/REC-grddl-tests-20070911/>
[22]
「ゲド戦記」監督日誌 - 第二十二回 押井守監督の最新作を観た (2006-10-27 16:05:21 +09:00
版) <http://www.ghibli.jp/ged_02/20director/000252.html>
(XHTML 1.0 (text/html
); 非整形式)
<head profile="http://www.w3.org/2003/g/data-view">
profile
が指定されているだけで、
実際には GRDDL の機能を使っていないようです。
(名無しさん)
[23]
ムシトリアミとボク | Gadget (KOH16 著, 2007-09-02 18:22:16 +09:00
版) <http://koh16.blog11.fc2.com/blog-category-11.html>
[27] >>25 文書の適合性に関する言及がまったくないような。。。
[28] GRDDL で広がる XHTML の可能性 | WWW WATCH ( 版) <http://hyper-text.org/archives/2007/09/grddl_xhtml_to_rdf.shtml>
[56] GRDDL はほとんど使われていません。 RDF 自体が世間からほとんど注目されていない上に、 XSLT で RDF/XML を生成するというのがハードルが高いこと、それ以前に XHTML を含め XML 自体があまり使われていないことが原因でしょう。 RDF が好きな人達の多くはそもそもはじめから RDF でデータを用意すればよく、 RDF でない XML に埋め込んで提供する必要性が特にないというのもあるかもしれません。
[57] OASIS Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) Version 1.2 - Part 1: OpenDocument Schema ( ( 版)) <http://docs.oasis-open.org/office/v1.2/os/OpenDocument-v1.2-os-part1.html#refTable3>
[58] OASIS Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) Version 1.2 - Part 1: OpenDocument Schema ( 版) <http://docs.oasis-open.org/office/v1.2/os/OpenDocument-v1.2-os-part1.html#a19_320grddl_transformation>
head
要素のprofile
属性) を使っています。 この属性は HTML5 により廃止されました。現行の HTML 仕様の元で GRDDL を使う方法は特に発表されていないようですし、その需要があるかもわかりませんが、 >>37 においてプロファイルの条件を削除してrel
属性だけを見るようにして良さそうですし、 >>38 は無視して良さそうです。また >>37 について HTML4 時代はa
要素とlink
要素でしか使えませんでしたが、 HTML5 以降area
要素もこれらと同等として扱われており、それに従って自然に拡張するべきでしょう。