DAV-compliant resource

DAV: ヘッダー (HTTP)

[18] DAV: ヘッダーは、対応する WebDAV の機能を表すものです。

仕様書

意味

[7] DAV: ヘッダーは、資源が対応している WebDAVスキーマプロトコルを示すものです >>3

構文

[1] DAV: ヘッダーの値は、0個以上の適合クラスのリスト (#) です >>3

  1. ?
    1. 適合クラス
    2. *
      1. OWS
      2. ,
      3. OWS
      4. 適合クラス

[11] 適合クラスの値の順序は意味を持ちません >>3

文脈

[8] WebDAV に従う資源は、 OPTIONS 要求に対する応答DAV: 1 を含めなければなりません >>3

[9] WebDAV を一部の資源でしか対応していないは、 >>8 を含めるべきではありません >>3

[16] クライアントは、必要があれば要求DAV: ヘッダーを含めることができます。しかし標準化過程の仕様書が要求しない限り、 含めるべきではありません>>3

[17] 要求に含めさせる場合には、キャッシュへの影響を注意深く考慮しないといけません >>3

[19] このヘッダーは複数指定できます。

適合クラス

[21] WebDAV に従う資源 (DAV-compliant resource) は、 DAV: ヘッダーを使ってその適合クラス広告できます >>3, >>20

[10] DAV: ヘッダーに指定するそれぞれの値は、 当該資源が対応する適合クラス (compliance class) を表します >>3

[22] クライアントは、資源に対して OPTIONS 要求を送信し、応答DAV: ヘッダーを調べることで、 資源適合クラスを知ることができます >>20

[23] 資源によって異なるシステムの上に構築されているなど個々の事情により、 適合クラスではなく資源についての情報となっています >>20

[24] WebDAV に従う資源は、 HTTP/1.1 に適合しなければなりません >>20。これは適合クラスではなくすべてに対する要件となっています。

[5] 適合クラスは、 123字句<> で括った絶対URLのいずれかです >>3

  1. |
    1. 字句
    2. =
      1. <
      2. ASCII絶対URL
      3. >
[6] 絶対URLRFC 3986 absolute-URI の定義が参照されています >>3

[12] 字句は、 RFC として標準化されます >>3

[13] それ以外のものは URL を使うべきです >>3

[14] 適合クラス2、3に従う資源は、適合クラス1にも従わなければなりません >>3, >>20。 しかし一般にある適合クラスに従っていても、他の適合クラスに従っているとは限りません。 適合クラス2と適合クラス3は独立しています。 >>3

[25] 適合クラス1の資源は、 RFC 4918MUST 要件すべてに適合しなければなりません >>20

[27] 適合クラス1の資源は、 OPTIONS 要求に対するすべての応答DAV: 1 を含めなければなりません >>20

[26] 適合クラス2の資源は、適合クラス1に加え、 LOCKDAV:supportedlockDAV:lockdiscoveryTime-Out: (応答)、 Lock-Token: に対応しなければなりません >>20。 更に Timeout: ヘッダー (要求) と owner 要素にも対応するべきです >>20

[30] Time-Out: ヘッダーRFC 2518 になる前の提案に含まれていたヘッダーでした。 なぜここに残っているのか不明ですが、 MUST なので、 RFC 4918 だけを見て適合クラス2を実装するのは難しそうです。

[28] 適合クラス2の資源は、 OPTIONS 要求に対するすべての応答DAV: 2 も含めなければなりません >>20

[29] 適合クラス3は、 RFC 2518 に対する RFC 4918 の改訂に対応することを明示的に広告するものです >>20。 適合クラス1も対応しなければなりません >>20

[31] 適合クラス1が RFC 2518 への適合を表しているわけでは無いようです。 適合クラス1も3も、 RFC 4918 が「この文書」への適合を求めています。

処理

[15] 多くの WebDAV 要求対象*OPTIONS 要求に対して DAV: ヘッダーを含めません >>3

歴史

[4] RFC 2518 (WebDAV) 9.1 DAV Header
  • DAV = "DAV" ":" "1" ["," "2"] ["," 1#extend]

This header indicates that the resource supports the DAV schema and protocol as specified. All DAV compliant resources MUST return the DAV header on all OPTIONS responses.

この頭は指定されている DAV schema 及びプロトコルに資源が対応していることを示します。 すべての DAV に従う資源は全ての OPTIONS 応答で DAV 頭を帰さなければなりません

The value is a list of all compliance classes that the resource supports. Note that above a comma has already been added to the 2. This is because a resource can not be level 2 compliant unless it is also level 1 compliant. Please refer to section 15 for more details. In general, however, support for one compliance class does not entail support for any other.

値はその資源が対応していて従っている級全ての並びです。 上で読点が 2 に付されていることに注意して下さい。 これは資源が水準1に従わずに水準②に従うことができないからです。 詳細は15章を参照してください。 しかし、通常はある従う級への対応が他のものへの対応を伴うことはありません。

[33] IANA登録簿RFC 4918 が出典に更新されています >>32

[34] RFC 4437 - Web Distributed Authoring and Versioning (WebDAV) Redirect Reference Resources () <https://tools.ietf.org/html/rfc4437#section-16>

[35] RFC 5689 - Extended MKCOL for Web Distributed Authoring and Versioning (WebDAV) () <https://tools.ietf.org/html/rfc5689#section-3.1>

[36] RFC 5842 - Binding Extensions to Web Distributed Authoring and Versioning (WebDAV) () <https://tools.ietf.org/html/rfc5842#section-8.1>