[34] 即位紀年は、君主の即位(またはその翌年)を元年とし、 以後2年、3年と年を数えていく紀年法です。 洋の東西を問わず古くから使われていました。
[3] この紀年法クラスについて確立された呼称は無いようです。
[4] 歴史学などでは即位紀年、在位紀年、 称元紀年といった呼ばれ方をすることが多いようです。 日本語版ウィキペディアには在位紀年 >>19 や即位紀元 >>21 と呼んだ例があります。
[26] 中文版维基百科には帝王紀年の項があります。 >>22
[46] 東洋学研究者の川原秀城は (中華文化圏のものを念頭に) 帝王紀年法 (という方式。その実現値は帝王紀年。) と呼んでいます。 元号もこれに含まれるとしています。 >>45
[40] 昭和時代中期の朝鮮史研究者の論文では、 章題で即位紀年、王位歴年という表現を使っています。 >>7863 ただ本文中ではこうした表現はそれほど使われず、 説明的な表現でいろいろに表されています。 王位紀年法 (日本については皇位紀年) という語も使われています >>7863 #page=14。 引用されている各先行研究でも説明的な表現が使われています。
[7]
の日本国外務省の外交官信任状調査では、
国により在位年や統治年と呼んでいました。
[6]
日本年号史大事典の紀年法の分類 普及版 p.11
では、
「(甲)政治的紀年法」に
「建国紀元」と「王政紀元」があり、
王政紀元が
「㋩王の在位年数によるもの」と「㋥王政下の年号によるもの」
に細分されています。
また「中国において天子や諸侯の代始から年を数える元号」
という説明があり 普及版 p.14、
中国系王政紀元を広義に元号と呼んでいます。
[12] 元号―年号から読み解く日本史― は即位紀年と呼んでいました。 >>11 p.29 ただし一例だけで、他の箇所では「即位から何年」など説明的に書かれていました。
[5] JIS X 7108:2004 D.1 は治世年代法と呼び、 「統治者の即位時点から年を数えること」と説明し和暦やバビロン暦を例示しています。
[10] OWL-Time は 「Dynastic calendars (counting years within eras defined by the reign of a monarch or dynasty)」 を暦法例として挙げています。「monarch or dynasty」 としており、「monarch」 (君主) 治世に基づくものとは即位紀年であり、 「dynasty」 (王朝) 治世に基づくものとは建国紀元のうち王国のものですから、 開国年号や皇紀が該当するでしょうか。
[20] その他、即位から数えたとか、 称号を紀年に使ったとか、 説明的な言い方で即位紀年を指していることがよくあります。
[8] なお、これらの語でも、元号を含む紀年法クラスの呼称だったり、 元号以外の紀年法クラスの呼称だったりするので要注意です。
[27] 即位紀年の起算点 (元期) となる年 (元年) は、 君主への即位が基準となって決まります。
[28] 即位の手続きは国と時代による違いが多く、 そのどの時点を基準にするかもそれぞれです。 詳しくは各項および改元を参照。
[35] 東洋では、君主名に続けて年数を記述するのが普通です。
[38] 現役当時には君主名は付けず、後世の歴史書等が区別のために君主名をつけていることもあります。
[39] 君主には本名、諡、敬称有無などの表記のバリエーションがあるかもしれません。 「○○王の4年」のように君主名と年の間に助詞を挟むこともあります。
[80] 共和制の国家では、君主の即位のかわりに建国を起点とする紀年法を使っていることがあります。
例えば中華民国暦やアメリカの建国紀年があります。
王政廃止によって即位紀年から移行したものです。
[13]
年始を紀年法と独立した暦法の定めるところに従い毎年固定する東洋式即位紀年方式と、
年始を政府設立に合わせ代替わりにより変化させる英国王即位紀年方式があります。
[14] 即位紀年は、君主の交代により旧君主紀元から新君主紀元への改元が発生します。
[15]
改元のタイミングは、代替わりに合わせるもの、暦年に合わせるものなど、
いろいろな方式があります。
[44] XユーザーのMartin Soussiracさん: 「@culturaltutor We had the same calendar in France. « 1ere année du règne du roi xxxx »」 / X, , https://x.com/MartinSoussirac/status/1609088291973828610