<hp4>

hpn 要素 (HTML)

[1] hpn は、 かつて SGML応用で使われることがあった要素群です。

[30] HTML にも誕生当初は存在しました。

要素名

[28] HP は Hilighted Phrase の略。

[29] >>28 highlighted?

n

[33] n数字が小さいほど強い強調とされます。

[34] >>33 要出典。

[6] SGML の慣習的には 1 で太字、 2 で斜体でした。確か。

[27] n123 が確認されている。

[35] >>4Dann は 1〜5 だと言っています。 ま、なんにせよ、結局誰も実装・使用せずに消えてゆきます。

[8] hp0 というのもありました。もっとも話だけで、誰も実装していないしだれも使っていないことにはかわりありませんけど。

[11] WorldWideWebではhp1, hp2, hp3が中途半端に実装されているようです (全体としては、おそらく使えない状態)。 スタイル・シートによれば、hp1斜体hp2太字hp3太字斜体レンダリングされるようです。

[12] (1991年4月2日付ソース・コードなど)

[16] Hypertext HTML formatting example ( 版) http://www.w3.org/History/1991-WWW-NeXT/Implementation/Test/backup_of_test.html

[17] Inside the Code — WorldWideWeb NeXT Application, CERN, , https://worldwideweb.cern.ch/code/

[10] MIME, SGML, UDIs, HTML and W3, Tim Berners-Lee, Thu, 11 Jun 92 12:22:56 -0400, , https://lists.w3.org/Archives/Public/www-talk/1992MayJun/0038.html

	(HP0 and HP1 were in the HTML spec but as unimplemented)

[13] >>10 TimBLhp0, hp1 があると思っていた。

SGML における利用

[5] この HPn 要素型は、 Hn 要素型同様、 SGML で慣習的に使われていたようです。

[39] ISO 8859 附属書の文書型例にあります。

[40] >>39 を模範とした CERN SGMLguid にあります。

HTML における利用

[36] 最初期の HTML文書hpn を使ったものがいくつかあります。 HTML 1991

[37] WorldWideWeb では実装されていたものの、不完全でした。

[38] 最初期の HTMLの仕様書には hpn が掲載されていたものの、 未使用と説明され不完全でした。

[41] CERN SGMLguid から引き継いだものの、 そのまま使うのがいいか迷いがあって未使用のまま保留されていたものと思われます。

[216] HTML要素概説
要素名
hp1
要素名
hp2
要素名
hp3
日付
説明
付のファイルに hp2 がある。 付のファイルに hp1 がある。 頃とみられる HTML の仕様書に、 hp1, hp2, hp3 がある。
出典
HTML 1991
[15] HTML要素概説
要素名
hp1
要素名
hp2
要素名
hp3
日付
説明
付、 付の WorldWideWeb ソースコードで hp1, hp2, hp3 が実装されているが、不完全だったようだ。
出典
HTML 1991
[31] HTML要素概説
要素名
hp1
要素名
hp2
日付
説明
時点の HTML の仕様書に、 highlight のための HP1 etc への言及がある。 未使用だという。
出典
[32] HTML要素概説
要素名
hp1
要素名
hp2
要素名
hp3
日付
説明
時点の HTML 仕様書に、 highlighting のための hp1, hp2 等への言及がある。 未使用だという。 「等」とあるが、どこまで想定されていたかは不明。
出典
[14] HTML要素概説
要素名
hp0
要素名
hp1
日付
説明
Tim Berners‑Leewww-talk への投稿によると、 HTML の仕様には hp0, hp1 がある。 >>23
出典
注釈
  • [23] 現存する前後の時期の仕様書から推測して、仕様書中に hp0 があるというのは誤りの可能性が高い。

HTML における廃止

[42] Dan ConnollyHTMLSGML DTD を作成していましたが、 その過程で当時の仕様書で未使用と書かれていた hpn の処遇に困りました。

[44] それがきっかけで新要素群が追加されることになりました。 語句化内容

[2] 他の要素で代替すべしということで、 HTML 2.0 (RFC 1866) の Internet Draft で obsoleted として参考に挙げられていたものの、最終版では全く触れられてもいない。

[45] xmpplaintext など他の「廃止要素がその後もずっと残り続けたのに hpn がこのように早いタイミングで消滅したのはずっと不思議だったのですが、 経緯を知ると納得です。

という理由だったのでしょうね。こう言われると至極当然のことのように思えてしまいますが、 もし DanC が暫定的に、とでも一応の要素宣言DTD に追加していたら、そのままなんだかんだずるずると残り続けた可能性はわりとあったと思われます。

[48] plaintext は最古の「廃止予定」要素で ( HTML 1991 )、 サーバーが使っていただけで文書にはほとんど使われなかったと思われるのに、 DTD と仕様書に載せてしまったため (& 実際ちゃんと機能したため) 数奇な運命をたどりながら今も残り続けていたりするわけです。 一度は標準の要素だったのに完全消滅した hpnHTML でも稀な存在です。

不思議解釈

[9] >>18

要素に直接値をつけて使用する形式で,以下のような用法が例示されている。

[19] >>9 意味不明。 HP 要素 という言葉も使われており、 hp要素12 (なんの?) だと思っているのでしょう。 まあ付番なのですからあながち間違いとも言い切れませんがね。

しかし実際に使用されていない要素型なのに使用例があるというのもひどい。 タグ辞典つったって何でも集めればいいというわけではないでしょうに。 文字列を「後に続く文章をハイライトした文章」(Highlighted Phrase)として定義 という説明など、何かの直訳でしょうが、 筆者が理解せずに書いているというのがよくわかります。

メモ

[7] DOS の頃のワープロソフトウェアで、書体選択が書体1〜書体5みたいなかんじでしたけど、そんなようなもんかな。 (画面上でその書体を持ってないので再現できなかったし、書体名も印刷機依存で分からなかったから。: SGML でも実際の表示は出力機依存で似たような状況にあるかも。)

[22] HTML要素概説
要素名
hp
要素名
hpn
要素名
hpx
説明
hp1 等を総称して hp, hpn, hpx と書くことがある。 このままの要素名ではないが、紛らわしい解説等も存在する。