HPN

hpn 要素 (HTML)

[1] hpn は、 古い HTML に存在した要素。 n123 が確認されている。 HP は Hilighted Phrase の略。数字が小さいほど強い強調。

[2] 他の要素で代替すべしということで、 HTML 2.0 (RFC 1866) の Internet Draft で obsoleted として参考に挙げられていたものの、最終版では全く触れられてもいない。

[8] hp0 というのもありました。もっとも話だけで、誰も実装していないしだれも使っていないことにはかわりありませんけど。

[10] 予約されていた hpn 要素型群に代わって 語句のマークに使う語彙として DocBookMIME のものなどが候補に挙がりましたが、結局 GNU Texinfo のものが採用されました。 hpn に代わって code, var, em, strong, b, i などが HTML に取り入れられました。

[11] WorldWideWebではhp1, hp2, hp3が中途半端に実装されているようです (全体としては、おそらく使えない状態)。 スタイル・シートによれば、hp1斜体hp2太字hp3太字斜体レンダリングされるようです。

[12] (1991年4月2日付ソース・コードなど)

[1] Hypertext HTML formatting example ( 版) http://www.w3.org/History/1991-WWW-NeXT/Implementation/Test/backup_of_test.html

[216] HTML要素概説
要素名
hp2
日付
説明
付の HTML ファイルで hp2 が使われています。
出典
HTML 1991
[15] HTML要素概説
要素名
hp1
要素名
hp2
要素名
hp3
日付
説明
付、 付の WorldWideWeb ソースコードで hp1, hp2, hp3 を実装されていましたが、不完全だったようです。
出典
HTML 1991
[31] HTML要素概説
要素名
hp1
要素名
hp2
日付
説明
Tim Berners-Lee電子メールに highlight のための HP1 etc への言及があるが、 未使用だったという。
出典
[32] HTML要素概説
要素名
hp1
要素名
hp2
要素名
hp3
日付
説明
電子メール所収の現存最古の HTML 仕様書に highlighting のための hp1, hp2 等が掲げられているが、現在使用されていないと説明されていた。 「等」とあるので hp3 も含まれると考えていいだろうが、 どこまで想定されたのかは定かではない。
出典
[43] HTML要素概説
要素名
hp1
要素名
hp2
要素名
hp3
要素名
hp4
要素名
hp5
要素名
em
要素名
cite
要素名
tt
要素名
b
要素名
i
日付
説明
Dan Connolly電子メールでは、 hp1, hp2, hp3, hp4, hp5DTD に含めるべきかと処遇を尋ねている。 Dan ConnollyTexinfo 風の em, tt, cite の導入を提唱している。 代案として DocBook から Emphasis, OopsChar, wordasword, CiteBook, Subscript, Superscript の借用も提案している。 >>13
説明
Tim Berners-Lee はこの提案を基本的に良しとしつつも、 論理的な要素の集合は不完全で、 足りないものは「これは太字になるから」 と代用することになってしまうと指摘し、 MIME text/richtextbold, italic にも興味を示している。 >>14
出典

不思議解釈

[9]

要素に直接値をつけて使用する形式で,以下のような用法が例示されている。

意味不明。 HP 要素 という言葉も使われており、 hp要素12 (なんの?) だと思っているのでしょう。 まあ付番なのですからあながち間違いとも言い切れませんがね。

しかし実際に使用されていない要素型なのに使用例があるというのもひどい。 タグ辞典つったって何でも集めればいいというわけではないでしょうに。 文字列を「後に続く文章をハイライトした文章」(Highlighted Phrase)として定義 という説明など、何かの直訳でしょうが、 筆者が理解せずに書いているというのがよくわかります。

出典: HTML辞典−H http://www.cybergarden.net/dichtml/h.html#HP (2003年8月、2005年7月現在)