[1] content:encoded
要素は、エントリーの HTML
による表現を含んでいます。 description
要素が要約や説明だけであるのに対し、
content:encoded
要素は全文であるのが普通です。
[12] この要素は RSS 1.0 でも RSS 2.0 でも用いられています。
[2]
content:encoded
要素は、 item
の完全な内容を表します。 RSS 2.0 の description
は完全な内容でも、要約でも構わないことになっています。
RSS Best Practices Profile ですから、
完全な内容であることを明確にしたい時や要約と両方を含めたいときには
content:encoded
が有用です。
... です。
[14] XML名前空間仕様上は名前空間接頭辞は著者が自由に決められますが、
実際上は XML名前空間を仕様通りに処理しない利用者エージェントが存在しているので、
出力時には常に content
を使うべきです。
[17] この要素は HTML を内容として持つことが期待されているはずですが、 仕様上は明記されていません。単に構文的に CDATA区間または実体参照を使う >>11 と述べて HTML を含めた例文を載せているに過ぎません。
[3] item
要素の子要素の
description
要素と同様に、
HTML として適切な文字データでなければなりません
RSS Best Practices Profile。 (escaped markup)
[4] RSS Best Practices Profile によれば、すべての集積器がこの要素を項目の内容として扱うようです。
[5]
description
を要約とする使い方に対応しているのは
Bloglines だけでした RSS Best Practices Profile。
[6] 8つ中6つの集積器は、 content:encoded
を表示し、
description
を無視しました。
FeedDemon は item
要素中の最後の要素を表示しました。
(Firefox 2.0 は description
に対応していませんでした。)
RSS Best Practices Profile
[7] フィード中に要約を含めない場合には、完全な内容には content:encoded
よりもより多く実装されている description
を使うべきです
RSS Best Practices Profile。
[8] フィード中に要約を含める場合には、完全な内容には content:encoded
を使い、要約に description
を使うべきです
RSS Best Practices Profile。
[26] SmartNews は、 content:encoded
要素の内容が
CDATA区間でないとき、エラーを表示します。
[21] RSS 1.0 の中の人達は RDF 志向で (それがそもそも仕様の策定の背景になっているわけですが)、
mod_content も当初案では RDF/XML でメタ情報をきっちり埋め込める複雑な仕様でした。
一度はそれが RSS-DEV で標準とされましたが、そちらは普及せず、改めて
content:encoded
要素が仕様化されました。
content:encoded
版の仕様はとうとう正式に標準となりませんでしたが、
RSS 1.0 でも RSS 2.0 でも実質的な標準として使われています。
それを踏まえて RSS Best Practices Profile に RSS 2.0
における用法がまとめられています。
[19] escaped markup によって HTML を含めることには議論がありました。 それを踏まえて設計されている Atom では escaped markup による HTML の埋め込みと XML名前空間を使った XHTML 埋め込みの両方に対応しています。
[20] 世の中のすべてが XML になると錯覚した人もいたくらいの当時の情勢の中では escaped markup に過剰に拒否反応があったことも理解できなくはないですが、 今振り返ってみると、緩い構文の HTML を draconian な XML に埋め込むためには escaped markup が一番妥当な解だったのではないでしょうか。 もし XHTML として埋め込むことが強制されていたら、現実世界以上に大量に非整形式な RSS 文書が生み出されていたかもしれません。
<item rdf:about="http://www.wdic.org/w/CUL/%E3%81%8B%E3%81%9F%E3%82%8F;from=rss"> <title>かたわ</title> <link>http://www.wdic.org/w/CUL/%E3%81%8B%E3%81%9F%E3%82%8F;from=rss</link> <description>第01位(115)</description> <content:encoded><! <p>第01位(115)</p> <p>片端。体の一部が欠落するなど、完全でな... </p> ></content:encoded> <dc:subject>CUL</dc:subject> <dc:date>2008-11-22T00:00+09:00</dc:date> </item>
description
には要約が入っていますが、
content:encoded
には全文が入っておらず、
要約よりは長いものの途中で切られています。