[12] SmartFormat は、ニュースアプリ SmartNews が採用する独自のフィード形式です。
[13] RSS 2.0 や Atom 1.0 に独自の名前空間の要素を加えたものですが、 一部 RSS 2.0 や Atom 1.0 と非互換な独自仕様となっています。
[16] 標準のものを SmartFormat として使うと SmartNews 側でエラーになり、 SmartNews 用のものを使うと標準的なフィードリーダーで正常に解釈されません。 つまりWeb標準的な技術に見えて、両立できない完全なる独自技術というべきものです。
[21] 意図した仕様でこうなったのかどうかは不明ですが、 実効的に悪名高きマイクロソフトのプロトコルの脱共有化と同じ状況です。 ニュースアプリとして一定のシェアを持っているから許される荒業です。
[32] このように、 SmartNews は RSS 2.0 や Atom (Atom 1.0 を指すとみられます。) に従っていると主張していますが、詳細な説明や例示は明確にこれに矛盾しています。
[24] 準拠するとはいったが、適合するとはいっていない!? (「適合」は標準化の用語、 「準拠」はマーケティング用語。)
[33] このように標準のフィードとは別の専用フィードを提供することを要求しています。 つまり SmartNews 側は標準のものと両立できないことを知っているのです。 敢えてこのような標準に反した仕様を採用し、 しかしそうではないかのように説明していると理解せざるを得ません。
[28]
HTML 中で
a
要素を使うことは技術的に認められていますが、
実際にはリンクを使うことは許されていません。
[29] 令和2(2020)年に詳細なガイドラインが策定されたようです。 ガイドラインには条件を満たせばリンクを使って構わないようなことが書いてありますが、 使っていると連絡が来て削除させられるらしいです。
[30] おそらく利用者がリンクから外部サイトに遷移するのを抑制し、 SmartNews 管理下から離れないように制限しているのでしょう。 それなら技術的に禁止すればよさそうなものですが、 特定の事業者だけ優遇する余地を残してあるのでしょう。
[31] SmartNews は一部にWeb技術を流用していても、特定の企業の制御下、 囲い込み戦略のもとにあるプラットフォーム (walled garden) です。ハイパーリンクでどことでも自由につながる Web とはまったく異なる世界です。
[15] フィードの URL を SmartNews の運営者に直接連絡し許諾されることでアプリ上に表示されます。 Feed Auto-discovery のような仕組みはありません。
[14] 解釈側として、 SmartNews 以外の採用例は知られていません。 SmartNews 以外が敢えてこの形式に対応するメリットは見つかりません。
[26] 生成側はいくつか知られています。
[3] SmartNews Format ( 版) https://www.smartnews.com/snf/
[5] よそのサイトには RSS を用意させておいて、自社サイトのブログはフィードを用意してないんだよね... よそのコンテンツは使うけど、自分のところのコンテンツをよそに使われるのは嫌なのかな...
[18] SmartFormat 仕様書 -- Atom準拠 - SmartNews媒体運営者向けサポート ( ()) https://publishers.smartnews.com/ja/smartformat/specification_atom/
[19] SmartFormat 仕様書 -- RSS2.0準拠 - SmartNews媒体運営者向けサポート ( ()) https://publishers.smartnews.com/ja/smartformat/specification_rss/
[22] 「SmartFormatを開発」するのは社内の技術者のはず、社内文書かな?それとも外部委託なのかな?と読んでみると、 SmartFormat のデータを生成する人向けの案内だった。