about

rdf:about 属性 (RDF)

本項は歴史的事項を説明しています。本項の内容の一部または全部は、現在の状況とは異なるかもしれません。

(なお本項の内容の一部または全部は、互換性または歴史的連続性のために現在も有効な場合もあります。しかし新たに利用することは避けるべきです。)

目次

  1. rdf:about 属性 (RSS 1.0)
    1. 仕様書
    2. 属性値
      1. データ型
      2. 既定値
    3. 処理モデル
    4. URL の意味
      1. channel 要素の場合
      2. image 要素の場合
      3. item 要素の場合
      4. textinput 要素の場合
    5. 関連
    6. メモ
    7. about 要素 (HTML)
    8. about 属性 (HTML)
  2. メモ

rdf:about 属性 (RSS 1.0)#

[8] RSS 1.0channel 要素rdf:about 属性は、チャンネルURL を表します。

[24] RSS 1.0image 要素rdf:about 属性は、画像URL を表します。

[26] RSS 1.0item 要素rdf:about 属性は、 item 要素によって表される項目の URL です。

[35] RSS 1.0textinput 要素rdf:about 属性は、 textinput 要素によって表されるフォーム提出先の URL です。

仕様書#

属性値#

データ型#

[15] rdf:about 属性の値は単に「URL」とされるのみで厳密なデータ型は明確に規定されていません。 当時の RDF 仕様の規定を踏襲していると考えれば、 RFC 2396 URI参照ということになります。

[21] 絶対URL参照を指定するのが一般的で、利用者エージェントの中には相対URLを正しく処理できないものもありそうです。

[33] item 要素textinput 要素では、 同じ RSS 文書中のいずれの rdf:about 属性とも異なっていなければならない (must) とされています >>27, >>34(要素の限定もありません。)

既定値#

[16] この属性は必須であり、既定値はありません。

処理モデル#

[17] RDF として三項組を取り出すときに使うという以上に、 この属性をどのように利用するべきかは明確ではありません。

[18] 似たような値を持つ link 要素HTML としてレンダリングする時のリンク先として使われることになっています。

URL の意味#

channel 要素の場合#

[10] RSS 1.0channel 要素には、 rdf:about 属性link 子要素の2箇所、チャンネルURL を指定する箇所があります。どちらも必須です。 これらについて、仕様書はそれぞれ次のように説明しています。

[11] rdf:about 属性について >>9

The {resource} URL of the channel element's rdf:about attribute must be unique with respect to any other rdf:about attributes in the RSS document and is a URI which identifies the channel. Most commonly, this is either the URL of the homepage being described or a URL where the RSS file can be found.

channel 要素rdf:about 属性{resource} (引用者中: 構文説明中の記号を指していて、属性値のこと。)URL は同じ RSS 文書中の他の rdf:about 属性について固有でなければならず、 チャンネルを識別する URI です。最も一般的にはこれは記述されるホームページURL か、RSS ファイルがある URL です。

[12] 文脈的には link 要素のことと推測されるものの、曖昧 >>9

... URL link to the described resource (the channel provider's home page, for instance)

記述された資源への URL リンク (例えば、チャンネル提供者のホームページ)

[13] link 要素について >>9 5.3.2

The URL to which an HTML rendering of the channel title will link, commonly the parent site's home or news page.

チャンネル題名HTML としてレンダリングしたときにリンク先となる URL で、普通は親サイトのホームページかニュースページ。

[14] 元々 RSS 0.9 では link 要素しか無かったところに、 RSS 1.0RDF 的に好ましい形にしようと rdf:about 属性を追加したものの、同じ値にするべきか追加分けるべきか明確にせずに両方共微妙に異なる曖昧な説明しかしなかったため、 rdf:about 属性には link 要素と同じ HTML 版のトップページなどの URL を指定するものと、それとは異なる RSS 自体の URL を指定するものが混在する状況になっています。

image 要素の場合#

[25] RSS 1.0image 要素にも、 rdf:about 属性url 子要素の2箇所、画像URL を指定する箇所があります。どちらも必須です。 こちらは rdf:about 属性についてはまったく説明がありません。 こうなってしまった状況はやはり同じで、 RDF 的な整合性のために必要だったからでしょう。

item 要素の場合#

[28] RSS 1.0item 要素にも、 rdf:about 属性link 子要素の2箇所、項目の URL を指定する箇所があります。どちらも必須です。

[29] item 要素の場合、 両者は可能であれば一致するべき (should) とされています。 rdf:about 属性は「項目を識別する」 URLlink は「項目の」 URL とされています。 >>27

[30] 「可能であれば」といわれても、そもそも両者の意味の違いが明確ではないので、 どういうときに可能でどういうときに不可能なのかよくわかりません。

[31] RSS 1.0 では両者が異なる場合にどちらが使われるか規定がないようですが、 一般的には link 要素の方が使われているみたいで、 それに依存した >>32 のようなフィードも実在します。

[32] @IT ( 版) http://rss.rssad.jp/rss/itmatmarkit/rss2dc.xml?rss

この RSS 1.0 フィードは、両者に違う URI を指定しています。 rdf:about が記事本来の URI で、 link 要素はその URIリダイレクトする URI になっています。おそらくそのリダイレクトのときに記録を取っているのでしょう (cf. HTMLping 属性)。

textinput 要素の場合#

[36] RSS 1.0textinput 要素にも、 rdf:about 属性link 子要素の2箇所、項目の URL を指定する箇所があります。どちらも必須です。

[29] textinput 要素の場合も、 両者は可能であれば一致するべき (should) とされています。 rdf:about 属性は「textinput を識別する」 URLlink は「提出先」の URL とされています。 >>34

[37] こちらもやはり、「可能であれば」といわれても、そもそも両者の意味の違いが明確ではないので、 どういうときに可能でどういうときに不可能なのかよくわかりません。

関連#

[19] link 要素 (RSS 1.0) の項も参照してください。

[20] Atom では link 要素rel 属性self を指定することでフィード自体の URL を記述することができ、 rdf:about 属性link 要素 (RSS 1.0) の機能と似ています。

メモ#

[4] channel 要素の rdf:about 属性は、 最近 (2008年11月) だと、 RSSURL を使うことが多いかな、と思いながら色々フィードを除いていましたが、 WebサイトURL のことも多くて、どちらが多いとも断定できない感じみたいです。

about 要素 (HTML)#

[47] Describing and Linking Web Resources, , https://www.w3.org/Architecture/NOTE-link.html

[49] Style sheets and the Web meta-data architecture, , https://www.w3.org/Style/NOTE-style-link-970128.html

[48] 関連: <resource>, Web Collection

[217] HTML要素概説
要素名
about
日付
説明
W3C の文書で、 about が検討されていた。 他の資源同士のリンクを記述する。 >>50 >>51 後に RDF に発展したものと思われる。
参照
resource
出典

about 属性 (HTML)#

[5] XHTML2 第6次案で大域属性として追加されました。

[6] IRC logs: freenode / #whatwg / 20090925 ( 版) http://krijnhoetmer.nl/irc-logs/whatwg/20090925#l-133

[7] IRC logs: freenode / #whatwg / 20101104 ( ( 版)) http://krijnhoetmer.nl/irc-logs/whatwg/20101104#l-399

[38] Google Chromeの特殊URL @ val it: α → α = fun ( ( 版)) http://www.jmuk.org/diary/index.php/2011/02/11/google-chrome-special-urls/

[39] url_constants.cc - chrome/common - Code Search ( ( 版)) http://www.google.co.jp/codesearch/p?hl=ja#hfE6470xZHk/chrome/common/url_constants.cc&q=package:chromium

[40] RDFa Core 1.1 - Second Edition ( ( 版)) http://www.w3.org/TR/rdfa-core/#A-about

[41] RDFa Core 1.1 - Second Edition ( ( 版)) http://www.w3.org/TR/rdfa-core/#h4_use-of-curies-in-specific-attributes

[42] XHTML+RDFa 1.1 - Second Edition ( ( 版)) http://www.w3.org/TR/2013/REC-xhtml-rdfa-20130822/#A_about

[43] HTML+RDFa 1.1 ( ( 版)) http://www.w3.org/TR/2013/REC-html-rdfa-20130822/#extensions-to-the-html5-syntax

メモ#

[44] The Platform for Privacy Preferences 1.0 (P3P1.0) Specification ( ( 版)) http://www.w3.org/TR/P3P/#ref_file_policyref

[45] OASIS Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) Version 1.2 - Part 1: OpenDocument Schema ( 版) http://docs.oasis-open.org/office/v1.2/os/OpenDocument-v1.2-os-part1.html#attribute-xhtml_about

[46] ( ()) http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/site/koyomi.rdf

<item rdf:about="http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/#he20160218T11:00:00+09:00">

<title>3月9日 皆既日食情報</title>

<link>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/</link>

dc:date2016-02-18T11:00:00+09:00</dc:date>