[30] 海や湖や河では、色々な自国が用いられています。
[136] 船舶上の時刻を、船内時といいます。
船内時は船ごとに定めて用いるものです。
[170]船舶上では一般に沿岸国の標準時を使い、
公海上ではその経度から定まる時刻を使うようです。あるいは一貫して当該船舶で定めた時間帯を使うこともあるようです。
>>169, >>171, >>172
[39] 標準時の異なる地点間の航海では、日毎に少しずつ時刻を改めていく
(時間改正) のが一般的なようです。
[131] 定期航路などでは、寄港地間の標準時の時差を日割りで修正していくことが多いようです。
[2] >>3 (昭和5年)、>>1 (1934年) によれば、日本と満州・中国まで1時間の時差があり、
船旅の場合毎朝30分ずつ時間を調整していたようです。 (2日かかったのでしょう。)
[46] >>45 では伏木から浦塩へのフェリー乗船で、
乗船時に1時間進めて船内時間に合わせ、降船時のアナウンスに従い更に1時間進めて現地時刻に合わせています。
[51] 時刻は1時間や30分単位でずらすことが多いようですが、
20分や40分ずつずらす例 >>47 もあります。
一方で、太陽の南中を正午とする伝統的な方式 (視太陽時)
を使い、1時間単位にこだわらない場合も少なくないようです。
[55] 切り替え時刻は様々ですが、就寝直前や起床直後の、日中の活動に支障が出ない時刻とするようです。
[52] 日付変更線をまたぐ場合、改正前後を同じ日付の別の日として扱うことがあります
>>47 (閏日)。
[132] 航行目的によっては、煩雑さを避けるため敢えて船内時を固定することがあります。
[134] 調査船は、東西の移動を伴う場合でも、中心海域の時刻に固定することがあります。
[53] 通信では UTC を使うのが一般的なようです >>44, >>49。
[5] かつては艦船航海中毎日正午に当地標準時を用いる慣例がありましたが、
船舶間、対地上、記録上の時刻の混乱があり、
1919年ロンドン万国会議で東経7度30分子午線を0時線とし、東西経度15度ごとに海域を区切り、
1時間ずつ増減するものとし、海域内すべての艦船で同じ時刻を用いることとしました >>4。
日本の艦船も大正11年4月1日よりこれを採用しました >>4, >>228。
[109] 船舶に時刻を伝達する方法として、
明治時代頃は各地の港湾に設置された報時球が使われていました。
その後は無線による世界的な報時システムが整備されました。
[105] 近代デジタルライブラリー - 北海道から満洲国へ ( 版) http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1025070/65
[106] >>105
[411] >>410 船内時間と日本時間が併記された時計の写真あり。
平成27年6月6日 13時25分ごろ(現地時刻 2015年6月
6日 12時25分ごろ)
のように、所属国である日本の中央標準時と、
事故現場であるシンガポールの標準時が注記付きで混在。
日本政府の委員会の行動だけでなく、
現地の状況が中央標準時で記述されている部分もあることに注意。
日本政府の委員会の行動が元号、
現地時刻の記述が西暦となっているのも興味深い。
ただし日本政府の日時のうち「締約国資格受有者承認証 船長(日本国発給)
交付年月日」は西暦になっている。 (おそらく承認証自体に西暦が記載されているのだろう。)