[1] 旧暦というと改暦前の暦、 日本の場合は明治改暦以前の暦を指すのが普通なのですが、 俗にそうでないものを旧暦と呼ぶ事例も散見されます。
[9] 明治5年まで日本で用いられていた暦と、その暦法を活用し現在まで使われ続けている暦のことを、
旧暦といいます。
日本で通常旧暦といったときにはこれを意味します。
[11]
月の和名やその他の異名を俗に旧暦ということがあります。
この用法は誤りです。
[12] 月の和名は歴史上正式な月名となったことはありません。 昔から暦書の月名は月番号でした。 月の和名やその他の異名は月番号と併用されてきました。 正式採用されたことも、廃止されたこともないので、 旧暦とは言い得ません。
[13] 月の和名や他の異名は歴史的に (本来の意味の) 旧暦と共に用いられてきたので、 その季節感に添っていて、新暦では違和感があるものもあります。 しかし月番号に基づく新暦への読み替えは明治時代に始まっていて、 既に100年以上の歴史があります。 従って月名と旧暦の結びつきは思っているほど強くもありません。
[2] 二十四節気のことを旧暦と呼ぶ人もいますが、国立天文台が毎年発行している現行の暦要項にも二十四節気は掲載されているのですから、旧暦とは言い難い。 旧暦に含まれていた、というのは間違ってはいないが。
[14]
節月年の始まりと終わりを旧暦の年始、年末ということがあります。
例えば節分は旧暦の大晦日、春分を旧暦の元日ということがあります。
この用法は誤りです。
[15] 旧暦の体系において節月は重要な要素で、節分と新春も年の区切りの1つとして重要な意味を持っていたのは事実ですが、 旧暦年の区切りとは違います。
[30] 旧正月と旧暦正月を区別するという説。「暦研究家」らしいがこれはどの方面の説なんだ??
[40] Xユーザーの暦生活さん: 「「立春(りっしゅん)」は春の始まり。 旧暦(節切り)では、立春を迎える日が一年の始まりとされました。木々が少しずつ芽吹き、どこか春の気配が感じらるようになります。 「春立つ」などと共に、春の代表的な季語。 ▼二十四節気の立春をわかりやすくご紹介します♪ https://t.co/6wUp504Hj2」 / X, , https://twitter.com/543life/status/1754837348376862909
[41] 「旧暦 (節切り)」では立春が1年の始まり。これなら間違ったことはいっていない。 が、今度は節切りは旧暦なのか?という疑問が。
[42] 節切りの暦注はあっても節月は旧暦の暦には書かれてないよね。 旧暦の一部を構成しているのだろうか。計算過程で使ってるから一部ではあるのかな。 暦注の説明で暦書に節切りって出てくることもあるかもしれないし。
[43] 暦にも「正月節」とか書いてあって区切りになってるよね。てことは節切りも旧暦の暦に書かれてるという解釈もあり得るのかな??
[44] 逆に節切りは現行暦を構成する一部であるのかないのかという疑問も出てくる。 二十四節気が現行暦にあるから節切りも現行暦を構成しているという主張もあり得る? でも区切りには使われていないし節切り由来の暦注も載ってないしなあ。
[35] クリスマスイブは12月24日の同義語ではなくてグレゴリオ暦12月24日でないと意味がないわけで・・・でもユリウス暦の12月24日ということもあるから、 旧暦の12月24日というのもありなのか・・・?
[36] という、別に正しいことではない、とわかった上で数字を楽しむのは別に悪いことではあるまい (そこから変なデマにつながらない限りは)。
[37] あと、クリスマスは新年ではないけど欧米では実質的に年の切り替えみたいな扱いになっている、 というのが立春と旧正月の関係になんだか似ていて、 ほんなら立春の前日の節分がクリスマスイブと比べられるのは案外当を得ているのでは、 とも思ったり。
[10]
月遅れのことを旧暦ということがあります。
本来旧暦ベースの行事を折衷案として月遅れに移動したことから、
いつしか月遅れと旧暦が混同されるようになったものです。
この用法は誤りです。
[18] 干支年が日本の現行暦を構成するかどうかはやや難しい問題を含んでいますが、 少なくても「旧暦」、既に廃止された古い制度というのは当たらないように思われます。
と消えたり復活したりを繰り返しています。
[24] 昭和後期に日本政府は干支年が現在日本国内で一般に通用する紀年法とはいえないという見解を表明したことがあります。 しかし令和改元の頃になっても、内閣総理大臣の年始の挨拶で干支年が使われたりもします。
[3] Japanese Calendar | Timeless Edition, , https://www.timeless-edition.com/japanese-calendar
日本の旧暦は、今のこよみと違って、月と太陽の動きを基本としています。自然の変化を敏感に感じ取っていた、昔ながらの日本人の感覚を知ることができます。旧暦を理解する上での基本を紹介しています。
今の旧暦
5/21 小満
約2週間ごとに変わります
[4] この「今の旧暦」(謎)を見ると二十四節気のことを旧暦と言っているようにみえます。
[5] しかしその後に続く 「旧暦を学ぶ」 には旧暦の暦法や暦注の解説が並んでいます。 二十四節気だけでなく、 雑節、 七曜、 六曜などが説明されています。 旧暦の暦本に書かれていた二十四節気や七用や雑節のような廃止されていない現行暦の要素や、 明治改暦後に普及した六曜まで含めて「旧暦」と呼んでいる不思議な語法です。