改元と私年号

千々和到

[6] () () () (いたる) は、 日本史研究者です。 関東地方を中心に板碑私年号などを通して中世社会を研究しました。

[7] 生まれ。 >>1

[10] 日本史研究者の千々和実

[8] 東京大学出身、 史料編纂所教授、 國學院大學教授。

日時制度研究

[5] 千々和到は、 関東に残る板碑を分析して私年号の利用状況を調査し、 中世私年号の性格や改元の伝達経路について考察しました。

[9] 先行する久保常晴私年号研究の結果を整理し、やや軌道修正したことで、 久保常晴の次の世代の代表的な私年号研究者として知られています。 中世私年号


[28] >>14 これが私年号を専門に扱った最初の論文と思われます。

[46] 関連: 中世私年号, 日本私年号の研究, 元号, 正久, 至大, 享正, 延徳, 福徳, 弥勒, 元真


[257] 板碑を中心とする中世私年号の論文、同じもののバージョン違いが少なくても3種類。 細部が違う模様。 >>254>>256 には(当時最新の)熊本の私年号の報告が注釈等で反映されている。


[15] 長嘉私年号板碑を現地調査したことが現地の町史に記録されています。 長嘉

[287] 板碑とその時代千々和到の執筆。 後の同名書籍のうちの一部分と同内容。


[44] 岩波書店新版日本史年表にも千々和到私年号一覧表が掲載されたようです >>11版と思われます。

[269] >>268 はその後の私年号関係の論文等でよく引用されています。 内容は千々和到の他の私年号関係の論著と同趣旨で、 事典記事という性質もあって細かい議論はありませんが (参考文献も末尾に論著数本がまとめて列挙されているだけ)、 執筆当時の最新学説の概略として簡潔にまとまっています。

[270] 本文と一覧表で構成されています。 一覧表は千々和到の他の論文のものとおおむね同じですが、 細かい違いがあります。 日本私年号一覧表

[276] 一覧表には延寿までですが、本文で自由自治征露は検討が必要と言及があります。


[18] 板碑とその時代―てぢかな文化財 みぢかな中世―千々和到板碑研究をまとめたものです。

[19] 他の研究者のこの種の本と違って既発表論文がそのまま章になっている形式ではなく、 一冊の本として編集されています。

[21] 古書で比較的安価で入手できます。

[35] 1988年3月11日 初版第1刷発行

[36] この版では p.215 と p.245 の図表が入れ替わっている誤植があります。

[37] 古書で入手したものにはその旨を記した小紙片

が挟み込まれていました。配布形態は不明ですが、出荷時に封入されたものでしょうか。

[39] 日時制度関連の部分:

[43] この2つの話題は別の章に書かれていて、一見無関係にも思えますが、 改元伝達の検討という軸で共通しています。 (公年号の) 改元伝達私年号の伝播の関係を指摘した点は、 後続の研究者にも影響を与えた大きな功績です。


[20] 時系列的にはこれが一番新しい? 情報量は板碑とその時代に劣ります。

[47] この論文は歴史科学協議会第二三回大会報告とあります。 >>11 度の歴史科学協議会の発表会の2日目 >>48 の発表をまとめたもののようです。

[49] 関連: 中世私年号, 日本私年号の研究

[27] こういう感想文もありますが、 昭和時代マルクス史学的なものの残滓を味わえる ( 中世東国私年号 ) 以外に特に見るべきところはないです。


[23] 新装版で追加された解説を千々和到が執筆しています。 その性質上、千々和到本人の説はごく一端に触れるにとどまっています。


[29] 私年号の代表的研究として多く参照されているのですけど、 このように概ね同趣旨ながら内容が少しずつ違う論文がいくつもあって、 最終まとめのようなものがないのが厄介です。 一番新しいものが一番内容が充実しているというわけでもなく。 後続の研究者の論文では、 これらのうちのどれかを引用したり、 いくつかをまとめて引用したりされているようです。

[45] 私年号(しねんごう)とは? 意味や使い方 - コトバンク, 日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,精選版 日本国語大辞典,旺文社日本史事典 三訂版,デジタル大辞泉,世界大百科事典内言及, https://kotobank.jp/word/%E7%A7%81%E5%B9%B4%E5%8F%B7-74617

関連

[4] 中世私年号, 久保常晴, 日本私年号一覧表, 遡及年号

メモ

[2] 教員紹介tidiwa, , https://web.archive.org/web/20020527065219/http://www2.kokugakuin.ac.jp/letters/history/sennin/tidiwa.htm

[3] 千々和 到 (Itaru Chijiwa) - マイポータル - researchmap, Japan Science and Technology Agency, https://researchmap.jp/read0092667

[1] 千々和到 - Wikipedia () https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E3%80%85%E5%92%8C%E5%88%B0