応答本体

メッセージ本体 (HTTP)

[306] メッセージ本体 (message body) は、メッセージのうち、 ヘッダーの後の空行の後にある部分です。

仕様書

構文

[311] メッセージ本体は、零個以上のオクテットの列です >>310

  1. *
    1. オクテット

[512] 初期のメッセージ本体の末尾が改行でないとメッセージ本体を読めないものがあったため、 古い HTTP/1.0 利用者エージェントPOST 要求の後に余分な CRLF を送ることがあります。 しかし HTTP/1.1 利用者エージェント要求の前後に余分な CRLF をつけてはなりません。そのような対処が必要であれば、 CRLFメッセージ本体に含めなければなりません>>511

[11] SSDP ではメッセージ本体を持つべきではありません >>10

文脈

[308] メッセージ本体は、HTTPメッセージヘッダーの後の CRLF の後に置くことができます。場合によっては省略もできます。

[312] 要求メッセージでは、 Content-Length: ヘッダーTransfer-Encoding: ヘッダーがあるとき、 メッセージ本体が含まれることとなります >>310

[313] 要求メソッドには依存しません。

[528] クライアントは、 TRACE 要求においてメッセージ本体を送信してはなりません >>529

[314] 応答メッセージでは、メッセージ本体が含まれるかどうかは要求メソッド状態符号に依存して次のように決まります >>310

  1. [315] HEAD 要求に対する応答は、メッセージ本体を持ちません。
  2. [316] CONNECT 要求に対する 2xx 応答は、メッセージ本体を持たず、かわりにトンネルモードに切り替えます。
  3. [317] 1xx, 204, 304応答は、メッセージ本体を持ちません。
  4. [318] それ以外の応答は、メッセージ本体を持ちます。

[532] 205payload body の長さが0でなければならないとされています。 これは 204 とは違って payload body が存在していますが、 そこにデータが含まれることは禁止されています。

[307] HTTP/0.9 要求メッセージには、メッセージ本体を含めることができません。

[309] HTTP/0.9 応答メッセージは、その全体がメッセージ本体です。

[523] クライアントメッセージ本体の送信中に接続を監視して、 が受信を望まず接続を閉じようとしていることがわかれば、 すぐに転送をやめて接続を閉じるべきです >>524

長さの決定

[321] HTTP/1.0/HTTP/1.1 メッセージ本体の長さは、次のようにして決定します >>320

  1. [322] 次の場合、メッセージ本体はありません。
  2. [327] CONNECT 要求に対する 2xx 応答なら、メッセージ本体はなく、かわりにトンネルが始まります。
  3. [328] Transfer-Encoding: ヘッダーの最後の転送符号化chunked なら、メッセージ本体の長さは chunked 符号化により決まります。
  4. [329] Transfer-Encoding: ヘッダーの最後の転送符号化chunked 以外なら、
  5. [402] Transfer-Encoding: がなく、 Content-Length: があるものの、 複数あって値が異なるか、値が非妥当な時は、回復不能な誤りであり、
  6. [504] Transfer-Encoding: がなく、 Content-Length: があって妥当な値の時は、 その十進数メッセージ本体オクテット単位の長さです。
  7. [506] それ以外で要求メッセージなら、メッセージ本体の長さは0です。
  8. [507] それ以外なら、接続を閉じるまでがメッセージ本体です。

[510] 長さの決定には Transfer-Encoding: ヘッダーContent-Length: ヘッダーが深く関わっています。 両者の解釈と適合性については、それぞれの項も参照してください。

[401] Transfer-Encoding:Content-Length: の両方がある時は、 Transfer-Encoding: が優先されます。 request smugglingresponse splitting の兆候かもしれませんから、誤りとして扱うべき (ought to) です。 >>320

[9] 誤りというのがどういうことなのかよくわかりません。 だとエラーの応答を返すということなのでしょうか。 クライアントだとどうするのでしょうか。

[508] Content-Length:転送符号化もないと、 ネットワークエラーで接続が中断されたのとメッセージ本体の末端まで来たのと区別がつきませんから、 どちらかの方法を使うべきです >>320は、メッセージ本体が含まれているにも関わらず Content-Length: が含まれていなければ、 411 を返して構いません >>320

[526] RFC 2616 までは multipart/byteranges なら Content-Length: がなくても構文上の末尾で終わることになっていました >>525 が、 RFC 7230/RFC 7231 でこの規定は削除されています。
[531] 205payload body は長さ0とすることがには要求されていますが、 クライアントContent-Length: などで指定された長さに従わなければなりません。

[8] 実際の長さが指定に満たない場合については、不完全メッセージHTTPS を参照してください。

[20] 応答メッセージ本体Content-Length: に満たずに接続が閉じられた場合、 Chromeネットワークエラーとします。 FirefoxHTTP/1.1 応答だと XHR ではネットワークエラー (なぜかヘッダーは空にならず指定されたものにアクセスできます。)、 navigate では何も起こりません。 FirefoxHTTP/1.0 応答IE では接続が閉じられるまでの部分を通常通り扱います。

[31] Chrome の動作は Web互換ではないようで、IEFirefox は以前にそちらに変更を試みて取りやめています >>27, >>29内容符号化が適用される時に圧縮前のサイズがヘッダーに指定されることがある >>29 他、サーバー側のヘッダーキャッシュが古いサイズを覚えている場合 >>30 もあるようで、闇が深そうです。

[19] HTTP/1.0 応答を返してただちに接続を閉じた場合、 Content-Length: よりも多くのデータをpayload bodyの続きで送信すると、 Firefox はその部分も payload body として扱います。 HTTP/1.1 応答の場合 (Connection: close ありで閉じる場合も含む。) は Content-Length: 分だけを payload body とします。 ChromeIE は、 HTTP/1.0 でも Content-Length: 分だけを payload body とし、あとは捨てます。

[21] ChromeFirefox は、 205204304HEAD への応答と同じように、 常にメッセージ本体が存在しないものとして扱います。 Content-Length: があっても無視されます。

[22] ただし FirefoxHTTP/1.0 では接続が閉じられるまでのすべてをメッセージ本体として扱います。

[23] IE304205HEAD への応答であっても、 Content-Length: があればそちらを優先します (HEAD への応答かつ HTTP/1.1 の場合を除きます)。 304HEAD への応答Content-Length: がなく HTTP/1.1 なら、 接続が閉じられるまでがメッセージ本体となります。

IE205 を通常の応答として扱っているとみられます。

[45] curl は、 HEAD への応答であっても、 Content-Length: があればそちらを優先します。 (HTTP/1.1 であってもです。)

[24] なお HTTP/0.9 応答の場合、 HEAD 要求の場合も含め、接続を閉じるまですべてがメッセージ本体として処理されます。

[25] IE は、 HTTP/1.0 または HTTP/1.1持続的接続Content-Length: により示されたメッセージ本体の終了後に更にデータを受け取った場合 (それが次の要求の送信よりも前の場合) には、 TCP RST を送信するようです。

[26] ChromeFirefox はその場合、受け取ったデータは捨てて、 送信後に受信したデータのみを応答の一部と解釈します。

[46] SSTPSSTP_DUPLEX_POST メソッドは、 CONNECT メソッドのように機能するものです。要求[も応答Content-Length: 18446744073709551615 と指定することになっていて、実際の長さではなく、以後 SSTP に基づき処理されることとなります。

長さの上限

[533] メッセージ本体の長さには、仕様上の上限はありません。 multipart/x-mixed-replaceCometEventSource のように、無限の長さのメッセージ本体が送受信されることもあります。

[534] は、要求メッセージメッセージ本体が長すぎる場合、 413 応答を返すことができます。また、 HTTP接続を閉じることができます。

[535] 413 応答を送受信した場合であっても、 メッセージ本体の長さの決定方法は変化しません。従って、 接続をそのまま使い続けるためには、 クライアントメッセージ本体を送り続けなければなりませんし、 は (適宜無視しつつ) メッセージ本体を読み続けなければなりません。

[41] CGIPSGI では、サーバーからアプリケーションCONTENT_LENGTH を引き渡さなければなりません。 つまり長さが確定しないことにはアプリケーションを起動できません。 CGIPSGI では要求本体が途中で途切れたことをサーバーからアプリケーションに通知する手段はありませんから、 サーバー要求本体をすべて受信し終わるまで待ってからアプリケーションを起動するしかありません。

転送符号化

[513] メッセージ本体は、 payload body そのものか、 payload body転送符号化を適用したものです。

[514] 転送符号化Transfer-Encoding:chunkedpayload の項を参照してください。

[516] は、転送符号化を適用したり、除去したりできます >>515

処理モデル

[509] 利用者エージェントは、最後の要求に対する最後の応答をすべて受信して、 尚もデータが残っているなら、これを捨てても構いませんし、 前の応答の本体の一部であるか判定しようとしても構いません。 しかしクライアントは、この余分なデータを別の応答として処理したり、 キャッシュしたり、転送したりしてはなりません>>320

[12] SSDP ではメッセージ本体は無視して構いません >>10

変形

[517] は、 no-transform キャッシュ指令が指定されていれば、 payload変形してはなりません。指定されていなければ、 変形して構いません。 >>515

[518] 変形が行われた場合、値 214Warning: ヘッダーを (まだなければ) 追加しなければなりません>>515

[519] 200 応答変形した場合、状態符号203 に変更できます。 >>515

[530] 変形串も参照してください。

payload body

[14] メッセージ本体転送符号化適用前の状態が、 payload body です >>310

[15] payloadpayload body という用語は RFC 723x 世代から頻出するようになりましたが、 明確な定義はありません。 payload body は、 payload を構成する本体データ (メタデータでないもの) を表しているようです。

payload も参照。

[17] RFC 7540RFC 7230 3.3 >>310 に「payload body」 の定義があると述べています >>16。しかし、確かに payload body に関する記述はありますが、「payload body は○○である」とはどこにも書かれていません。

HTTP/2

[33] HTTP/2 では payload body は0個以上の DATA フレームとして表されます。 (メッセージ本体chunked 符号化に相当します。)

HTTP/2 には転送符号化はありません。

data: URL

[49] data: URL構造体は、 本体 (body) を持ち、 その値はバイト列です >>48

歴史

[305] RFC 2068・2616 (HTTP/1.1) 4.3 Message Body

The message-body (if any) of an HTTP message is used to carry the entity-body associated with the request or response. The message-body differs from the entity-body only when a transfer-coding has been applied, as indicated by the Transfer-Encoding header field (section 14.40 14.41).

HTTP メッセージmessage-body は (あれば) その要求または応答に関連付けられた entity-body を伝達するのに使います。 message-body は、 Transfer-Encoding 頭欄で示されたとおりの transfer-coding (転送符号化) を適用した時だけ entity-body と違います。

Transfer-Encoding MUST be used to indicate any transfer-codings applied by an application to ensure safe and proper transfer of the message. Transfer-Encoding is a property of the message, not of the entity, and thus can MAY be added or removed by any application along the request/response chain. (However, section 3.6 places restrictions on when certain transfer-codings may be used.)

応用がメッセージの安全で適切な転送のために適用した transfer-coding を示すために Transfer-Encoding を使用しなければなりませんTransfer-Encoding はメッセージの特性であって、 実体の特性ではなく、従って要求・応答鎖の任意の応用が追加したり削除したりして構いません(しかし、3.6節である transfer-coding をいつ使っても良いかを制限しています。)

The rules for when a message-body is allowed in a message differ for requests and responses.

メッセージ中でいつ message-body が認められるかの規則は要求と応答で異なります。

The presence of a message-body in a request is signaled by the inclusion of a Content-Length or Transfer-Encoding header field in the request's message-headers. A message-body MAY MUST NOT be included in a request only when the request method (section 5.1.1) allows an entity-body if the specification of the request method (section 5.1.1) does not allow sending an entity-body in requests. A server SHOULD read and forward a message-body on any request; if the request method does not include defined semantics for an entity-body, then the message-body SHOULD be ignored when handling the request.

要求で message-body があることは、 要求の message-headers 中に Content-Length 頭欄または Transfer-Encoding 頭欄を含めることで示します。 message-body は、要求方式entity-body を認めているときだけ要求方式の仕様が要求で entity-body を送ることを認めていなければ要求に含めて構いませんなりませんサーバーは、任意の要求の message-body を読み、転送するべきですentity-body の意味を定義していない要求方式のときには、要求を処理するに当たって message-body を無視するべきです

For response messages, whether or not a message-body is included with a message is dependent on both the request method and the response status code (section 6.1.1). All responses to the HEAD request method MUST NOT include a message-body, even though the presence of entity-header fields might lead one to believe they do. All 1xx (informational), 204 (no content), and 304 (not modified) responses MUST NOT include a message-body. All other responses do include a message-body, although it may MAY be of zero length.

応答メッセージでは、メッセージに message-body を含めることができるかどうかは要求方式と応答状態符号の両方によって決まります。 HEAD 要求方式に対するすべての要求は、 entity-header (実体頭) 欄が示されていて message-body が含まれていると思えるように見えたとしても、 message-body を含めてはなりません。すべての 1xx (情報提供), 204 (無内容), 304 (無修正) 応答は message-body を含んではなりません。 他のすべての応答は message-body を含みます。 長さ零でも構いませんが。

[319] RFC 1945 (HTTP/1.0) ; RFC 2068・2616 (HTTP/1.1) 7.2 Entity Body

The entity-body (if any) sent with an HTTP request or response is in a format and encoding defined by the Entity-Header entity-header fields.

HTTP の要求または応答で送信される entity-body は、 (ある場合) 実体頭欄で定義される書式と符号化を使います。

  • Entity-Body = *OCTET
  • entity-body = *OCTET

An entity body is included with a request message only when the request method calls for one. The presence of an entity body in a request is signaled by the inclusion of a Content-Length header field in the request message headers. HTTP/1.0 requests containing an entity body must include a valid Content-Length header field.

実体本体は、要求方式がそれを呼び出すときのみ要求メッセージに含めます。 要求に実体本体があることは、 Content-Length 頭欄が要求メッセージ頭並びに含まれていることで通知されます。 実体本体を含んでいる HTTP/1.0 要求は妥当な Content-Length 頭欄を含んでいなければなりません。

An entity-body is only present in a message when a message-body is present, as described in section 4.3. The entity-body is obtained from the message-body by decoding any Transfer-Encoding that may might have been applied to ensure safe and proper transfer of the message.

entity-body は4.3節で説明しているように message-body が示されている時にのみメッセージに存在します。 entity-body は、 メッセージの安全で適切な転送を確保するために適用されているかもしれない Transfer-Encoding を復号することで message-body から得ます。

For response messages, whether or not an entity body is included with a message is dependent on both the request method and the response code. All responses to the HEAD request method must not include a body, even though the presence of entity header fields may lead one to believe they do. All 1xx (informational), 204 (no content), and 304 (not modified) responses must not include a body. All other responses must include an entity body or a Content-Length header field defined with a value of zero (0).

応答メッセージでは、メッセージに実体本体が含まれているかどうかは要求方式と応答符号の両方に依存します。 HEAD 要求方式に対するすべての応答は、 たとえ実体頭欄が存在して本体を含むように見えたとしても、本体を含んではいけません。 すべての 1xx (情報提供), 204 (無内容), 304 (未修正) 応答は本体を含んではなりません。 他のすべての応答は実体本体を含むか、値が零 (0) で定義された Content-Length 頭欄を含んでいなければなりません。

注: この段落は RFC 2068・2616 では message-body の節にありあます。

注: 注記なき変更点は 1945→2068 のもの。

[520] RFC 2068・2616 (HTTP/1.1) 4.4 Message Length

The transfer-length of a message is the length of the message-body as it appears in the message; that is, after any transfer-codings have been applied. When a message-body is included with a message, the transfer-length of that body is determined by one of the following (in order of precedence):

メッセージの転送長は、メッセージ中に現れる状態での、つまり transfer-coding を適用した後の message-body の長さです。メッセージに message-body が含まれる時には、本体の転送長は次のいずれかにより決定します (優先順)。

1. Any response message which "MUST NOT" include a message-body (such as the 1xx, 204, and 304 responses and any response to a HEAD request) is always terminated by the first empty line after the header fields, regardless of the entity-header fields present in the message.

message-body を含めては「ならない」 応答メッセージ (1xx, 204, 304 応答と HEAD 要求に対する応答) は、メッセージに現れる実体頭欄の如何にかかわらず、 常に頭欄並びの後の最初の空行で終端します。

2. If a Transfer-Encoding header field (section 14.40 14.41) is present {2068} and indicates that the "chunked" transfer coding has been applied

{2616:Errata で削除} and has any value other than "identity"]],]]

then the transfer-length is defined by use of the "chunked" encoding transfer-coding (section 3.6) unless the message is terminated by closing the connection.

Transfer-Encoding 頭欄が示されており、chunked 転送符号化が適用されていることが示されているidentity 以外の値であるいる時は、 転送長はメッセージが接続を閉じることによって終端される場合を除き、 chunked transfer-coding を使って定義します。

3. If a Content-Length header field (section 14.14 14.13) is present, its decimal value in bytes OCTETs represents the length of the message-body both the entity-length and the transfer-length. The Content-Length header field MUST NOT be sent if these two lengths are different (i.e., if a Transfer-Encoding header field is present). If a message is received with both a Transfer-Encoding header field and a Content-Length header field, the latter MUST be ignored.

Content-Length 頭欄が示されているときは、そのオクテット単位の十進値が実体長と転送長の両方を表します。 Content-Length 頭欄は、この2つの値が異なる (つまり、 Transfer-Encoding 頭欄が示されている) 時には送ってはなりません。 メッセージに Transfer-Encoding 頭欄と Content-Length 頭欄の両方が示されているのを受信したときは、後者を無視しなければなりません

4. If the message uses the media type "multipart/byteranges", which is self-delimiting and the transfer-length is not otherwise specified, then that this self-delimiting media type defines the transfer-length. This media type MUST MUST NOT be used unless the sender knows that the recipient can parse parse it; the presence in a request of a Range header with multiple multiple byte-range specifiers from a 1.1 client implies that the client client can parse multipart/byteranges responses.

メッセージが媒体型 multipart/byteranges を使っていて、転送長が他で規定されないときは、 この自己区切媒体型が転送長を定義します。 この媒体型は、受信者がこれを解析できると送信者が知っているときを除いて使ってはなりません。 1.1 クライアントからの複数のバイト範囲指定子が要求の Range 頭に示されていればクライアントが multipart/byteranges 応答を解析できることを暗示しています。

A range header might be forwarded by a 1.0 proxy that does not understand multipart/byteranges; in this case the server MUST delimit the message using methods defined in items 1,3 or 5 of this section.

範囲頭は multipart/byteranges を理解しない 1.0 により転送されるかもしれません。この場合、サーバーは この節の1,3,5のいずれかで定義した方法を使ってメッセージを区切らなければなりません

5. By the server closing the connection. (Closing the connection cannot be used to indicate the end of a request body, since that would leave no possibility for the server to send back a response.)

サーバーが接続を閉じることによる。 (接続を閉じることは、要求本体の終わりを示すのに使うことはできません。 なぜならそうするとサーバーが応答を送り返すことができなくなってしまうからです。)

For compatibility with HTTP/1.0 applications, HTTP/1.1 requests containing a message-body MUST include a valid Content-Length header field unless the server is known to be HTTP/1.1 compliant. If a request contains a message-body and a Content-Length is not given, the server SHOULD respond with 400 (bad request) if it cannot determine the length of the message, or with 411 (length required) if it wishes to insist on receiving a valid Content-Length.

HTTP/1.0 応用との互換性のため、 message-body を含んだ HTTP/1.1 要求はサーバーが HTTP/1.1 適合と知っていない限り妥当な Content-Length 頭を含まなければなりません。 要求が message-body を含んでいて Content-Length が与えられていない場合、サーバーはメッセージの長さを決定できなければ 400 (悪い要求) で、妥当な Content-Length を受信することを主張したいなら 411 (長さ必須) で応答するべきです

All HTTP/1.1 applications that receive entities MUST accept the "chunked" transfer-coding (section 3.6), thus allowing this mechanism to be used for messages when the message length cannot be determined in advance.

実体を受信するすべての HTTP/1.1 応用は、 chunked transfer-coding を受け入れなければなりません。従って前もってメッセージの長さを決定できない時には、メッセージにこの機構を使うことができます。

Messages MUST NOT include both a Content-Length header field and {2068} the "chunked" {2616:Errataで削除} non-identity transfer-coding. If both are received the message does include a non-identity transfer-coding, the Content-Length MUST be ignored.

メッセージは Content-Length 頭欄と transfer-coding の両者を含んではなりません。メッセージが transfer-coding を含んでいる場合は、 Content-Length は無視しなければなりません

When a Content-Length is given in a message where a message-body is allowed, its field value MUST exactly match the number of OCTETs in the message-body. HTTP/1.1 user agents MUST notify the user when an invalid length is received and detected.

message-body が認められているところでメッセージに Content-Length が与えられた時は、 その欄値は message-bodyOCTET の数と正確に一致しなければなりません。 HTTP/1.1 利用者エージェントは、 不正な長さを受信して検出した時にはこれを利用者に通知しなければなりません

[521] RFC 2326 (RTSP) 4.4 Message Length

When a message body is included with a message, the length of that body is determined by one of the following (in order of precedence):

[2] messagebodymessageに含まれている時、 そのbodyの長さは次により (この処理順で) 決定します。

1. Any response message which MUST NOT include a message body (such as the 1xx, 204, and 304 responses) is always terminated by the first empty line after the header fields, regardless of the entity-header fields present in the message. (Note: An empty line consists of only CRLF.)

[3] message_&&body&&__を含んではならない応答message (例えば 1xx, 204, 304 の応答) は、 常にheaderfieldの後の最初の空白行で終わります。 これはmessage中のentityheaderfield如何に関わりません。 (注意: 空行は CRLF のみから成ります。)

2. If a Content-Length header field (section 12.14) is present, its value in bytes represents the length of the message-body. If this header field is not present, a value of zero is assumed.

[4] Content-Length headerfieldがある場合、 そのバイト値がmessagebodyの長さとなります。 このheaderfieldが無い場合、 零の値であると仮定します。

3. By the server closing the connection. (Closing the connection cannot be used to indicate the end of a request body, since that would leave no possibility for the server to send back a response.)

[5] サーバーが接続を閉じることによります。 (接続を閉じることは要求bodyを終えることを示すのには使えません。 なぜなら、そうするとサーバーが応答を送り返すことも出来なくなってしまいます。)

訳注: 3つめの条件は HTTP に由来する物ですが、 全ての場合において2つめの条件で長さが決定するはずです。

Note that RTSP does not (at present) support the HTTP/1.1 "chunked" transfer coding(see [H3.6]) and requires the presence of the Content-Length header field.

[6] RTSP は (現時点では) HTTP/1.1chunked 転送符号化に対応しておらず、 Content-Length headerfieldの出現を必須としていることに注意して下さい。

Given the moderate length of presentation descriptions returned, the server should always be able to determine its length, even if it is generated dynamically, making the chunked transfer encoding unnecessary. Even though Content-Length must be present if there is any entity body, the rules ensure reasonable behavior even if the length is not given explicitly.

[7] サーバーは返されるpresentation記述の適当な長さが与えられて、 この長さを常に決定することができるshould。 たとえそれが動的に生成される物であるとしてもです。 そうすれば chunked 転送符号化は不要となります。 何らかのentitybodyがある時には Content-Length を提示しなければならないとしても、 この規則に拠って長さが陽に与えられなかったとしても妥当な動作が確保できます。

[522] RFC 1945 (HTTP/1.0)・RFC 2068 (HTTP/1.1) 7.2.2 Length; RFC 2616 (HTTP/1.1) 7.2.2 Entity Length

{1945} When an Entity-Body is included with a message, the length of that body may be determined in one of two ways. If a Content-Length header field is present, its value in bytes represents the length of the Entity-Body. Otherwise, the body length is determined by the closing of the connection by the server.

メッセージに entity-body が含まれる時には、本体の長さは2つの方法のいずれかにより決定します。 Content-Length 頭欄がある場合は、 そのバイト単位の値が entity-body の長さを表現します。 無い場合は、本体の長さはサーバーが接続を閉じることで決定します。

Closing the connection cannot be used to indicate the end of a request body, since it leaves no possibility for the server to send back a response. Therefore, HTTP/1.0 requests containing an entity body must include a valid Content-Length header field. If a request contains an entity body and Content-Length is not specified, and the server does not recognize or cannot calculate the length from other fields, then the server should send a 400 (bad request) response.

クライアントが接続を閉じたらサーバーが応答を送り返すことができなくなってしまいますから、 要求本体の終わりを示すのに接続を閉じる方法は使えません。従って、実体本体を含む HTTP/1.0 要求は妥当な Content-Length 頭欄を含めなければなりません。 要求が実体本体を含んでいて Content-Length が指定されておらず、 サーバーが他の欄から長さを計算できないときは、サーバーは 400 (悪い要求) 応答を送るべきです。

Note: Some older servers supply an invalid Content-Length when sending a document that contains server-side includes dynamically inserted into the data stream. It must be emphasized that this will not be tolerated by future versions of HTTP. Unless the client knows that it is receiving a response from a compliant server, it should not depend on the Content-Length value being correct.

注意: 古いサーバーの中には、データ流に動的に挿入されるサーバー側取り込み (SSI) を含んだ文書を送信する時に不正な Content-Length を供給するものがあります。これは将来の版の HTTP では通用しないであろうことを強調しておかねばなりません。 クライアントは適合サーバーから応答を受信しているのだと知らない限り、 Content-Length 値が正しいことに依存するべきではありません。

The entity-length of an entity-body message is the length of the message-body after before any transfer-codings have been removed applied. Section 4.4 defines how the transfer-length of a message-body is determined.

メッセージの entity-body実体長transfer-coding を適用する前の message-body の長さです。 4.4節は message-body の転送長をどう決定するかを定義しています。

[527] ProgressEvent's loaded/total now come from Fetch https://www.w3.org/Bugs... · b9f6bcf · whatwg/xhr ( ( 版)) <https://github.com/whatwg/xhr/commit/b9f6bcf9800963eb450b20cc96492a670fb96a99>

[536] Leave it up to those invoking fetch to throttle https://www.w3.org/Bugs/... · d7e357d · whatwg/fetch ( ( 版)) <https://github.com/whatwg/fetch/commit/d7e357d83380b50886832316c84ae125193b58b4>

[537] Put throttling back in now it's removed from Fetch. https://www.w3.org/B... · 0e3f85a · whatwg/xhr ( ( 版)) <https://github.com/whatwg/xhr/commit/0e3f85a60cd2938059d7594ba9242209aa13415d>

[13] Clear response body under certain conditions. Fixes #31 · whatwg/fetch@a9d4df4 ( 版) <https://github.com/whatwg/fetch/commit/a9d4df46c74fdd3e0505e228d950b873af1a055a>

[27] Content-Length in the Real World - IEInternals - Site Home - MSDN Blogs ( 版) <http://blogs.msdn.com/b/ieinternals/archive/2011/03/09/browsers-accommodate-incorrect-http-content-length-and-sites-depressingly-depend-on-it.aspx>

Ultimately, this was a surprising and disappointing exercise; Content-Length is one of the most fundamental aspects of HTTP, and it’s one of the most important things to get right in order to ensure reliable operation of the protocol across myriad server, proxy, and client products. Alas, the “real world web” is polluted by buggy behavior and accommodating implementations, and hence it will likely be some time before products can increase their strictness without significant compatibility risk.

[28] Content-Length and Transfer-Encoding Validation in the IE10 Download Manager - IEInternals - Site Home - MSDN Blogs ( 版) <http://blogs.msdn.com/b/ieinternals/archive/2012/07/16/content-length-and-transfer-encoding-validation-in-ie10-download-manager-couldnt-be-downloaded-retry-cancel.aspx>

[29] daniel.haxx.se » Stricter HTTP 1.1 framing good bye ( 版) <http://daniel.haxx.se/blog/2014/10/26/stricter-http-1-1-framing-good-bye/>

[30] 「net::ERR_CONTENT_LENGTH_MISMATCH」がRuby on Railsで出た時 ( 版) <http://techtabosque.tumblr.com/post/105937613288/neterrcontentlengthmismatch%E3%81%8Cruby-on>

ヘッダーのContentLengthと実際に受け取ったバイト数が違うというエラーです。

なおこのエラーはChromeでのみ起こるようです。

今回の解決方法はRuby on Railsのみですが、

rake tmp:clear

を実行します。

これによりキャッシュ等を削除することができます。

環境によってはサーバーの再起動が必要です。

[32] Fixing #118: add Response.prototype.body · whatwg/fetch@c51656b ( 版) <https://github.com/whatwg/fetch/commit/c51656bf3c35e4fd7f83c3574c041806417b0da6>

[18] Fix Response body IDL · whatwg/fetch@931fe45 ( 版) <https://github.com/whatwg/fetch/commit/931fe45a32d5dd956b35948c01fb4a0347327143>

[34] Fix #178: make bodies nullable · whatwg/fetch@27c6ab1 ( 版) <https://github.com/whatwg/fetch/commit/27c6ab1c42973fe2a6685f0a80e888de0b71fd69>

[35] nginxのリクエストボディのバッファリングに関する問題とその改善策 - Qiita () <https://qiita.com/cubicdaiya/items/0678396f11982e537e2d>

[36] Apache Tomcat Configuration Reference (6.0.45) - The HTTP Connector (Craig R. McClanahan著, ) <http://tomcat.apache.org/tomcat-6.0-doc/config/http.html>

maxPostSize

The maximum size in bytes of the POST which will be handled by the container FORM URL parameter parsing. The limit can be disabled by setting this attribute to a value less than or equal to 0. If not specified, this attribute is set to 2097152 (2 megabytes).

[37] PHP: Description of core php.ini directives - Manual () <http://us3.php.net/manual/en/ini.core.php#ini.post-max-size>

post_max_size integer

Sets max size of post data allowed. This setting also affects file upload. To upload large files, this value must be larger than upload_max_filesize. Generally speaking, memory_limit should be larger than post_max_size. When an integer is used, the value is measured in bytes. Shorthand notation, as described in this FAQ, may also be used. If the size of post data is greater than post_max_size, the $_POST and $_FILES superglobals are empty. This can be tracked in various ways, e.g. by passing the $_GET variable to the script processing the data, i.e. <form action="edit.php?processed=1">, and then checking if $_GET['processed'] is set.

Note:

PHP allows shortcuts for byte values, including K (kilo), M (mega) and G (giga). PHP will do the conversions automatically if you use any of these. Be careful not to exceed the 32 bit signed integer limit (if you're using 32bit versions) as it will cause your script to fail.

Changelog for post_max_size

Version Description

5.3.4 post_max_size = 0 will not disable the limit when the content type is application/x-www-form-urlencoded or is not registered with PHP.

5.3.2 , 5.2.12 Allow unlimited post size by setting post_max_size to 0.

[38] PHP: Description of core php.ini directives - Manual () <http://us3.php.net/manual/en/ini.core.php#ini.post-max-size>

Name

post_max_size

Default

"8M"

[39] ScalaBodyParsers - 2.2.x () <https://www.playframework.com/documentation/ja/2.2.x/ScalaBodyParsers>

テキストベースのボディパーサー ( text, json, xml, formUrlEncoded のような。) は全てのコンテンツを一旦メモリにロードする必要があるため、最大 content length が設定されています。

デフォルトでは content length は 100KB ですが、コード中で指定することもできます。

[40] Module ngx_http_core_module () <http://nginx.org/en/docs/http/ngx_http_core_module.html#client_max_body_size>

Syntax: client_max_body_size size;

Default:

client_max_body_size 1m;

Context: http, server, location

Sets the maximum allowed size of the client request body, specified in the “Content-Length” request header field. If the size in a request exceeds the configured value, the 413 (Request Entity Too Large) error is returned to the client. Please be aware that browsers cannot correctly display this error. Setting size to 0 disables checking of client request body size.

[42] Proposal: Support GET bodies · Issue #83 · whatwg/fetch () <https://github.com/whatwg/fetch/issues/83>

[43] Fix Request's body handling (yutakahirano著, ) <https://github.com/whatwg/fetch/commit/55141d7644b4f8381814c82898a278796f7fd899>

[44] Fix Request's body handling (yutakahirano著, ) <https://github.com/whatwg/fetch/commit/55141d7644b4f8381814c82898a278796f7fd899>

[47] Clarify semantics of checking done, closed, etc. states of a null body stream · Issue #635 · whatwg/fetch () <https://github.com/whatwg/fetch/issues/635>

[50] Allow used body replacement in Request constructor (harrishancock著, ) <https://github.com/whatwg/fetch/commit/5b7dae0fcc24cc8e025b216b80248d2619177ac4>