[26] Link:
欄の anchor
引数は、
当該 Link:
欄で表現される Web Linking リンクの始点アンカーを表します。
[28] Link:
欄で表されるリンクの Web Linking
における文脈IRIは、その要求されている資源となります。しかし、これを
anchor
引数によって上書きできます >>25。
[30] RFC によれば値は RFC 3986 URI-Reference
>>25
である必要があります。
[31] これは同じ資源の素片を指した URL であっても構いませんし、別の資源の URL であっても構いません。相対URLなら、解釈に当たり RFC 3986 に従って解決しなければなりません。なお、メッセージの本体で指定されている基底URL は適用されません。 >>25
[33] 実装は anchor
引数が指定されたリンクを無視しても構いません。
その場合、 anchor
引数だけではなく、リンク全体を無視しなければなりません。
>>25
[412] anchor
引数を使うと他の資源についてのリンクを記述することが可能であることから、セキュリティーについて特に配慮が必要だと指摘されています
>>25 7.。
[24] RFC 2068 では anchor
引数が定義されてはいたものの、
その意味は明確に説明されていませんでした。
[413] HTML には anchor
引数に存在するものがありませんが、
PROV-AQ はこれを強引に表現するためにリンク型 http://www.w3.org/ns/prov#has_anchor
を使っています。
[15] 2002-10-20 (日) 07:02 Link: (>>5): anchor 属性ってのがよくわかりません。現資源でもリンク先資源でもないが、関係ある第3の資源を書けばいいんでしょうか?
[21] >>15 訳が間違っていたので直しました。
anchor
パラメーターは始点アンカーを当該資源ではなく
URI で示す他の資源 (当該資源の一部でも良い。)
を表すのに示すようです。
例えば、こんな風に使うのを想定していたのではないでしょうか。
Link: <#section2>; anchor="#section1"; rel="next" Link: <#section3>; anchor="#section2"; rel="next" Link: <#section4>; anchor="#section3"; rel="next" Link: <#section5>; anchor="#section4"; rel="next"
これが役に立つのかはちょっとわかりませんが、 役に立つ使い方もありそうな気はします。
また、第3の資源云々というのは、後の XLink にある、始点アンカーの要素以外で定義されたリンクの仕組みを先駆けたものなのかなあという気もしますが、 それを HTTP header で提供する必然性も無いですし、 違うのかなあ。
[23] Link: (>>22) によれば >>21 の前者はそれで問題ないようです。
[406] これ、本当に必要なのかとても疑問です。
素片識別子を使って文書の一部分と他の資源のリンクを表現するという用法はまだ理解できます。 しかしそういうのは実際のレンダリングその他の処理モデルのことを考えると、 マーク付け言語等々本体側の仕様と分離して定義・処理することはほとんど不可能なので、 中途半端な規定と構文を HTTP ヘッダーに入れるよりは、 本体側の言語に組み込んだ方が自然ですし、著者にとっても編集しやすいですし、 処理もたぶんしやすいです。
他の資源からのリンクを表現するというのは、 XLink 含めハイパーテキストを Web
に持ち込もうとしたシステムが何度か試みてますが、みんな失敗していて、これも成功しそうに思えない。
そもそも関係ない資源のリンクを混ぜる意味なんてほとんど無いわけで。
RDF みたいな URL を濫用したシステムだって、本体に含めるので十分でヘッダーを使う必然性はないですし、
他の資源からこの資源へのリンク (逆リンク) を表すというのならかろうじて理解できますが、
レンダリングの方法も規定されないヘッダーに含めたところで用途が本当にあるのか疑問な上、
rev
引数とかぶってもいます。
Link:
欄の対象IRIと同じく、 HTTP ヘッダーの基底URLに対して相対と解釈されることになります。 なお、 Web Linking の定義上文脈IRIは RFC 3987 IRI参照であり、 またanchor
引数の値は RFC 3986 URI参照であるため、 (明記されていませんが) 適宜パーセント符号化して URI とする必要があります。 また、 (明記されていませんが)URI-Reference
としての構文的な制約だけでなく、 RFC 3986/RFC 3987 に規定された構文で表現されていない制約も適用されていると解釈するべきでしょう。