[1] 逆リンクは、リンクしたことによって生じる逆方向の関係です。
[2] リンクは、言及、批評、派生など何らかの関係を示しており、 逆方向の関係にも価値があることが多いです。 リンク先 (元の文書) の著者は自著に対する反応に興味を持つでしょうし、 読者も関連する他の文書や反論などがあれば、そちらも併せて読みたいことが多いでしょう。
[3] しかし、 Web のような開放型のハイパーテキストシステムでは、 逆リンクの表示は簡単ではありません。リンク元とリンク先が分散された異なる位置に存在しますから、 リンクされたとしても、それを直ちに検知することはできませんし、 第三者である読者が逆リンクを発見することもできません。
[4] 検索エンジンは、あるWebページへのリンクを持つWebページの一覧を表示させる機能を有する場合があります。 しかしあまり有効に活用されてきておらず、衰退しています。
[5] 利用者がリンクを順方向に移動する際の要求の Referer:
ヘッダーの値を使って逆リンクを表示する方法が、
Web日記システムや Wiki などで使われてきました。
しかしスパムの横行によって衰退しました。
[6] トラックバック、Pingback、Webmention といったリンクの著者が明示的な通知を行い、 通知を受けた側が逆リンクの一覧を表示する方法がブログシステムで広く採用されました。 しかしこれもスパムの横行などで衰退しています。
[7] 両Webサイトの運営者同士の直接的なやり取りによって双方向にリンクする文化は相互リンクと呼ばれています。 相互リンクは特定の記事や内容への言及よりは、似た分野や運営者同士の関係が近い Webサイト同士の関連性の提示のために行われています。 SNS における相互フォローに近い性質を持つものと考えられます。
[8] Web 上にあっても、特定の運営主体のハイパーテキストサービス内 (例えば特定の Wiki 内) では、スパムやアクセス制御の問題を解決しながら逆リンクを表示できています。
dfn
)
ごとに、それを使っている (リンクしている)
箇所すべてへの逆リンクを表示する機能があります。