[1] HTML 2.x は、 RFC 2070 (HTML i18n) で規定されていた HTML の通称でした。
[13] 仕様書名から RFC 2070 と呼ばれたり、通称で HTML i18n と呼ばれたりします。
[14] RFC 2070 は HTML 2.x と呼んでおり、これが HTML の版としての正式な名称といえます。
[3] Draft の時は HTML 2.1 と呼ばれていました。
[15] マイナーバージョンを
x
とした意味はよくわかりませんが、 「2.0 より大きな何か (x)」
「2.0 を少し拡張したもの (extension)」
くらいのニュアンスでしょうかね。
[16] 2.1 ではなくなった理由はよくわかりません。版番号を少しずつ上げて直列的に進化させていく感じのもの (全面改正) ではなくなってしまったからですかね。
[25] 最初の I-D >>23 の時点では HTML 2.x になっていました。 次の I-D >>22 で HTML 2.1 となりました。 発行のその次の I-D >>21 で HTML 2.x に戻りました。
[26] HTML 2.1E はそれと同じとされていますが、 HTML 2.1 から派生した HTML 2.1E となっています。
[5] HTML 2.x は HTML 2.0 を拡張した新しい文書型ではありましたが、 マーク付け言語全体を定めるものではなく、 国際化に関する機能追加の差分仕様書でした。
[6] ISO/IEC 8859-1 が文書文字集合だった HTML 2.0 に対し、 HTML 2.x は ISO/IEC 10646 を文書文字集合に採用していました。 Web における文字コードに関する参照処理モデルを初めて定めた HTMLの仕様書でした。
[4] HTML 2.1 に更に embed
要素を追加した版が HTML 2.1E
でした。
[12] HTML 2.1E は HTML 2.1 と同時並行で開発されており、 その一部は HTML 2.1 に移されました。
[7] HTML 2.x は、 HTML 3.0 の開発が破綻へ向かう中で、 いくつかの新機能が HTML2 の追加機能という形で RFC 化されたものでした。
[8] HTML 2.x と並行して開発されていた HTML 3.2 には HTML 2.x の追加機能は含まれていませんでした。 HTML 2.0、HTML 2.x、 HTML 3.2 のいずれもが完全な最新の仕様書とは言えず、かといって古いものとも言えず、 他にもいくつか完成した仕様書や開発中の仕様書があり、 しかも現実の Webブラウザーの実装はそのいずれとも異なっている、 という混乱した時代でした。
[2] ちなみに、 RFC になったのは HTML3.2 が REC になったのと同時期。また HTML 3.2 の subset でもない。 (HTML4 に対してはほぼ下位互換。) HTML の版番号は政治的その他の理由から時期及び内容と順序が一致していないので注意が必要。
[10] Text properties in CSS, , https://www.w3.org/People/Bos/Stylesheets/textfont.html
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML 2.1//EN" [ <!ENTITY % HTML.Recommended "INCLUDE"> ]> <!-- 950710: added rule.color --> <html> <head> <title>Text properties in CSS</title> </head> <body> <h1>Text & font properties in CSS</h1>
[11]
以下、特にこの DOCTYPE
の必要性は感じられないので、当時の Bert Bos
的な普通の HTML の書き方だったのだろう。