透過内容折衝に対応

透過内容折衝 (HTTP)

[3] 透過内容折衝 (transparent content negotiation) は、 HTTP内容折衝の手法の一つです。 Apache が実装していますが、 あまり利用されていません。

仕様書

プロトコル

[6] 次の応答の種別があります。

[7] 次のヘッダーがあります。

[8] 次の状態符号があります。

[9] その他次の概念があります。

[11] 透過内容折衝によるリスト応答選択応答暫定応答の決定は、 内容符号化条件付き要求範囲要求の処理よりも前に行います >>10

[13] 透過内容折衝は、 GETHEAD にのみ適用されます >>12

対応

[15] 利用者エージェント透過内容折衝対応 (support) するとは、 対応していることを示す Negotiate: ヘッダーを送信することをいいます >>14

Negotiate: trans

[18] Negotiate: ヘッダー指令 trans は、利用者エージェントが現在の要求において透過内容折衝に対応していることを表します >>17

[19] この値は vlistguess-smallRVSA の版、 * を指定することによっても暗示されます >>17

歴史

[4] RFC 2295 は従来の「HTTP/1.0 内容折衝」に対するものとして透過内容折衝を説明しており、 既に用いられている実質的な標準である既存の内容折衝に対して IETF で標準化された HTTP/1.1 世代の新仕様として旧世代の手法を置き換えることを狙っていたことがうかがえます。

[1] RFC 2295 - Transparent Content Negotiation in HTTP ( 版) <http://tools.ietf.org/html/rfc2295#page-8>

supports transparent content negotiation
From the viewpoint of an origin server or proxy, a user agent supports transparent content negotiation if and only if it sends a Negotiate header (section 8.4) which indicates such support.
透過内容折衝に対応
起源サーバー又はの視点から、 利用者エージェントが透過内容折衝に対応していることを示す Negotiate 頭を送る場合、この場合に限って、 その利用者エージェントは透過内容折衝に対応しているといいます。

[16] RFC 2295 は、従来の内容折衝に沢山の情報を送信しなければならず、 転送量が多いこと、プライバシー上の問題があることから、 すべての情報を送信せずともクライアント側で最善の異体を選択できる透過内容折衝が有用であると主張しています。 ただし、異体リストからいずれかの異体資源を選択して要求を送信させることにより、 プライバシーに関わる情報を収集することを完全には回避できないとも指摘しています。

[301] Re: Status of RFC 2295: Transparent Content Negotiation in HTTP (Experimental) ( (Mark Nottingham 著, 版)) <http://lists.w3.org/Archives/Public/ietf-http-wg/2009JanMar/0016.html>

メモ

[20] 透過内容折衝あるいは RFC 2295 に対応している、対応する必要があるなどと述べている仕様書や文献も稀にありますが、そのほとんどは実態が伴っておらず、ただの HTTP 本体の内容折衝に過ぎなかったり、ただ言及しているに過ぎなかったりします。

[21] Apache が実装してとしては広く普及しているにも関わらず、 驚くほど使われておらず、存在すらあまり知られていない不思議な機能です。