[1] 追号元号は、 元年の施行よりも元号名が遅れて制定 (追建) された元号です。 元号制度が整備されて久しい現在では元号名のない元号を元号と呼ぶことに違和感がありますが、 制度の未成熟な時代には必ずしも元号名が定められずとも紀年法は存在していました。
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元号制度が始まった直後の前漢初期の元号名は、
元々無名だった東洋式即位紀年に対して元年が始まったよりも後に、
あるいは次の改元で終了した更に後に定められたと考えられています。
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日本の元号の最初である大化, 白雉, 朱鳥は、
当時実用されたものか確証がなく、
追号説があります。
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日本の古代年号とよばれる一連の元号群は、
中世以後に古代を記述するために考案されたといわれています。
元号名だけでなく元年をいつに設定するかも含めて数百年遡って決められました。
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皇帝に即位して中華王朝となる前の清の元号である天命,
天聰は元来即位紀年的なものだったといわれています。
現在元号として扱われるのは追号的な措置といわれます。
ただし現在の元号名は、
当時から満州語の紀年法と対応関係にある漢語表現として利用されていました。
事後命名という意味の厳密な「追号」ではありません。