追号 (一般)

[1] 追号は、事後に決められた号です。

[2] 天皇の崩御後に贈られる名前を言うことが多く、そうとしか説明していないものも多いです。

追号奉告の儀(平成元年1月31日)

明仁謹んで
御父大行天皇の御霊に申し上げます。
大行天皇には,御即位にあたり,国民の安寧と世界の平和を祈念されて昭和と改元され,爾来,皇位におわしますこと六十有余年,ひたすらその実現に御心をお尽くしになりました。
ここに,追号して昭和天皇と申し上げます。

[9] 明治時代以後一世一元のため元号名を追号する慣例になりつつありますが、制度化されてはいません。一世一元, 元号名の君主名

[3] 皇族にも同様に追号されます。

故皇太后の追号は,次のとおり定められた。
香淳(こうじゅん)皇后
平成12年7月10日
宮内庁

[4] その他の人に対しても、死後に神号や雅号などを贈ることがあり、追号といわれます。

[6] それら人名に相当する称号だけでなく、肩書的な位置付けの称号の追号もあります。

(追号)
第4条この条例による名誉市民にふさわしい者が死亡したときは、第2条に定める手続きを経て、これを追号することができる。
2 前項により追号したときは、第3条に定める名誉市民章をその者の遺族に贈るものとする。

[10] 元号名を事後的に決めることも追号といいます。追号元号

元を数値化するよりも天命の顕現化によって表すべきという有司の奏請を受けて,武帝は当年を元鼎三年とし,さらに治世の当初からの元に追号したのである。

[12] 諡号も参照。