[14] Web における資源は、 頻繁に使われる割に明確な定義が存在しない語ですが、概ね URL によって表される対象が資源と呼ばれています。
[15] URL 関連仕様では、 URL で識別されるものが資源とされています。 この資源は必ずしも何らかのプロトコルで取得可能なものでなくてもよく、 概念的なものであっても良いと考えられています。
[16] RDF や Semantic Web の界隈では、この概念的な存在の方向に強く寄せられており、 RDFグラフ上の情報の単位のことが一般に資源と呼ばれています。
[17] HTTP では、実用上は URL によって識別される対象
(GET
メソッドを使って取得できるもの)
が資源と考えられています。ただし仕様上はそれを表現と呼んでおり、
資源はそれを抽象化した概念ということになっています。
[23] HTML では、仕様書中にわりと頻繁に登場しますが、 古い時代からの明確な定義のない用語です。 HTML Standard は資源とは表現のことであると述べています。 Fetch Standard の用語の採用により、おおよそ応答に置き換えられていっています。
- 資源
- この仕様は何が資源であるかの範囲を制限していません。むしろ、
資源という用語は URI で識別されるものすべてという一般的な意味で使っています。 よくある例は電子文書、画像、一貫した目的の情報源 (例えばロサンゼルスの今日の天気)、 サービス (例えば HTTP から SMS への関門)、他の資源の集成などです。 資源は必ずしもインターネットでアクセス可能である必要はありません。 例えば人間、会社、図書館の書籍なども資源となります。 同様に、抽象的な概念、例えば数式の演算子や被演算子、 関係の種類 (例えば親や従業員)、数値 (例えば零、一、 無限大) なども資源となり得ます。 RFC 3986 (URI) 1.1. Overview of URIs
設計上 URI は1つの資源を識別します。 どんなものが資源となり得るかの範囲は制限しません。
資源という用語は URI で識別され得るものという一般的な意味で使います。 ハイパーテキスト Web では Web頁, 画像, 製品型録などを資源と呼ぶのが普通です。 これらの資源の特徴的な性質は、その本質的な性質のすべてをメッセージで伝達できることです。 このようなものを情報資源と呼びます。
出典: Architecture of the World Wide Web, Volume One http://www.w3.org/TR/2004/REC-webarch-20041215/#def-resource
[1] HTTP (RFC 1945 1.2, RFC 2068 1.3, RFC 2616 1.3)
- resource
- A network data object or service
{1945} whichthat can be identified by a URI,(Section 3.2)as defined in section 3.2. Resources may be available in multiple representations (e.g. multiple languages, data formats, size, and resolutions) or vary in other ways.
RFC 2396 にあるように、資源とは番地付け可能な情報またはサービスの単位である。 http://www.w3.org/TR/xlink/#dt-resource
[3] 便宜上、資源の一部分のことも含めて資源と言うことがあります。
たとえば XLink の仕様書もそうしています。 XLink の範囲内では (ほとんどの場合) 資源の一部も素片識別子を使って識別できます。 (できなければ連結できません。) XLink の資源
の定義は >>2 の通りですが、これに従えば資源の一部も資源です。
(しかし、一般にすべての資源の一部が資源になるとは限らないので注意が必要です。)
資源は、 次の性質を持つ論理的実体です。
[8] Historical - Re: Proposed IETF/W3C task force: "Resource meaning" Review of new HTTPbis text for 303 See Other (Tim Berners-Lee 著, 版) http://lists.w3.org/Archives/Public/www-tag/2009Aug/0000.html
[13] HTTP要求の対象を、「資源」といいます。 HTTP は資源の性質を制限しません。 HTTP としては、 資源と相互作用するために使うことができるインターフェイスを定義するだけです。 各資源は URI によって識別されます。
[19] 資源が使われる文脈や性質などによって次のような概念も使われています。
[31] 資源の記述に関する規格: Data Resource
[25] 資源の種類を記述するものとして、 WebDAV には
DAV:resourcetype
特性があります。
resource
属性 (XForms)[1] XForms 1.1 ( 版) http://www.w3.org/TR/2009/REC-xforms-20091020/#structure-model-instance
[9] XForms の resource
属性は、
src
属性とよく似たものですが、
XForms では両者が使い分けられています。
[24] 資源はファイルと読み替えることができる場合が多いですが、 ファイルシステム上のファイルに偏って解釈されるのを嫌って資源という用語を使っているきらいがあります。
[32] null, , https://www.w3.org/People/Connolly/drafts/formalism.txt
[10] Web Services Transfer (WS-Transfer) ( ( 版)) http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-transfer-20111213/#terminology
[11] RDF 1.1 Concepts and Abstract Syntax ( ( 版)) https://dvcs.w3.org/hg/rdf/raw-file/default/rdf-concepts/index.html#dfn-resource