[20]
通常の文字よりも少し小さく文字や記号を書くことがあります。
通常の文字と似て非なることを表したり、
補足的な事項を表したりします。
[21]
手書きでは文字の相対的な大きさは分かりづらいことも多く、
途中で変化することもありますが、
活字や写植やフォントでは明確です。
これら「小書き」の構造には、通常の文字と比べておおよそ
- 辺、面積のサイズ
- 1回り小さ目のサイズ
- 同じサイズ
... の3種類があるように見受けられます。もちろん厳密に測ればこれ以外のサイズもあるでしょうし、
本文に含まれる場合と見出しに含まれる場合などベースとなるサイズによっての違いもあるでしょうが、
人の目で把握でき、意識的に書き分けられ読み分けられる区別としてはこれくらいのバリエーションでしょう。
(「同じサイズ」は小書きとは言えませんが、便宜上まとめて扱います。)
[22]
書き分け、読み分けできるといっても、必ずしもそれらが区別されるとは限りません。
おそらくほとんどの場合には、通常サイズと小書きサイズの区別しかありません。
金石文や古文書の翻刻では、
できるだけ原文のニュアンスを書き分ける努力がなされたらしき例に遭遇することがたまにあります。
(翻刻でもあまり気にしていないらしいこともあり、
通常サイズと小書きサイズの違いも区別していないことも珍しくありません。)
[24] >>23 p.165 (明朝体本文引用部分)
(2)其の鴈飛-翔反(して) 此の池の側に下リヌ。(石山寺蔵大唐西域記巻第三、長寛元年点 ※
点研訳五五三頁)
「反」は右ルビ相当の位置 (親文字は空白)。
振り仮名の「カケテシヤウ」と左端揃えで「反」が続くが
「反」の方が大きなサイズ (親文字よりは小さい)。
[2] 句読点の一覧 (PDF4頁) では大書きの
「◦」、
「﹅」、
「•」、
「」」、
「』」。
[3] その後の実例 (縦書き) では小書きの
「、」、
「。」。
1文字分のスペースの右上に書いてある。
傍線を引く時は字形のある半文字分だけで、
続く半文字分のアキには引いていない。
[6]
実例ではない本文中に出てくる小書きの
「、」
(例えば PDF10頁) は、
独立した1文字分のスペースを取らず、前後の文字の間に挟み込む形で右側に書いてある。
下にアキはなし。
(この時代の書籍にはよくあるスタイル。)
[8]
実例中の
「・」
(PDF9頁)
は1文字分のスペースの上側中央に書いてある。
傍線も字形のある半文字分。
続く半文字分のアキには引いていない。
[9]
実例ではない本文中に出てくる
「・」
(例えばPDF15頁)
は、
独立した1文字分のスペースを取らず、前後の文字の間に挟み込む形で中央に書いてある。
下にアキはなし。
[7] 例文中の小書き仮名は、
独立した1文字分のスペースを取らず、前後の文字の間に挟み込む形で右側に書いてある。
下にアキはなし。
(この時代の書籍にはありがちなスタイル。)
[10] くぎり符號の使ひ方〔句讀法〕(案)
[11]
現代かなづかいは、
縦書きを前提に、
ゃ、ゅ、ょ、っを
「なるべく右下に小さく書く」
としていました。
[12]
現代仮名遣い
は、
同じ4文字を
「なるべく小書きにする」
としていました。
[13] Requirements for Japanese Text Layout 日本語組版処理の要件(日本語版), , https://w3c.github.io/jlreq/#kanji_hiragana_and_katakana
「縦組では文字の外枠の天地中央で右寄り,横組では文字の外枠の左右中央で下寄りに字面を配置」
「約物などでは,文字の外枠の天地左右中央に配置しない例がある」
[14]
https://nagoya.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=19493&item_no=1&attribute_id=17&file_no=3
[15] Microsoft Word - Er.docx - 16109-n4720-ideo-var-seq.pdf, , https://www.unicode.org/L2/L2016/16109-n4720-ideo-var-seq.pdf
[282] Microsoft Word - 08_1 付録8 公共測量標準図式_第1章~第5章_数値地形図データファイル仕様_カラー__6-1_ 20140501 - furoku4-1.pdf, , https://www.rinya.maff.go.jp/kanto/apply/publicsale/kanri/pdf/furoku4-1.pdf#page=12
[17] なっちょりんさんはTwitterを使っています 「しかも「1/4の四角の中に書いて」という指導なので、実際の字は1/4以下の大きさになり、祖父江さんの仰るように、小さすぎると思います。子供はこの指導がわかりやすいようですが、習字教室では「この通りに書くと小さすぎるから、部屋から少しはみ出させてね」と教えています。 https://t.co/yuoRZiOLE1」 / Twitter
(午後0:34 · 2021年4月4日 , )
https://twitter.com/nacholing/status/1378551402901827586
[18]
https://k-kentan.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=727&item_no=1&attribute_id=19&file_no=1
PDF 3ページ
宣命体、
小書き漢字/小書き仮名 + 返り点
[25] 観光 1月(196), 日本観光協会, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/2841725/1/3 (要登録)
[26] 八咫烏神社【公式】/yatagarasu-jinjaさんはTwitterを使っています: 「当社に残る古い祝詞のひとつに「二二六事件」に触れる内容のものがありました。 https://t.co/9WcV099eHY」 / Twitter, , https://twitter.com/yatagarasujinja/status/1629794351999254528/photo/1
宣命体の小書き (右付き) 漢字が、双行の直後に来るパターン
[27] >>26 意外と行頭禁則ではないんだな、小書き漢字
- [28] Xユーザーの波鴻漫錄 || Sven Osterkampさん: 「This is sort of interesting, in many different ways. 🤓 Any idea what's going on here? 🧐 https://t.co/dvk8K6X4xc」 / X, , https://x.com/schrift_sprache/status/1839817515490521153/photo/1
- [29]
Xユーザーの波鴻漫錄 || Sven Osterkampさん: 「For the full map the snippet above was taken from see: https://t.co/mfALkJlHQx As pointed out in https://t.co/MILzw2jjrj 🎉, this is based on an 18th c. map from Russia. The interesting-looking text in katakana is (by and large ... 🧐) a transcription of the Russian title. 2/」 / X, , https://x.com/schrift_sprache/status/1840016540634140871
- [30] Xユーザーの波鴻漫錄 || Sven Osterkampさん: 「It's interesting how the text is written, as also already noted in https://t.co/Jdx0c3lz5w. The grid-like arrangement; the line-breaks (imitating the original); the kana ligatures (e.g. rya, cha, we [= ve]; pretty common in rangaku circles though), and especially the position 3/」 / X, , https://x.com/schrift_sprache/status/1840018755914473755
- [31] Xユーザーの波鴻漫錄 || Sven Osterkampさん: 「of the punctuation marks (attached to the lower right corner of graphs -- which is perfectly normal for vertically arranged text [and also for horizontal left-to-right text], but gives odd results with the overall directionality of the text here: horizontal and right-to-left). 4/」 / X, , https://x.com/schrift_sprache/status/1840019655156519259
- [32] Xユーザーの2SC1815Jさん: 「拗音だけでなく句点も1行1文字の縦書きスタイル。 「イムペラ。アカデミイ。ナウク」=Императорская академия наук(帝立科学アカデミー)とすると、1747~1836年ころのロシア語資料をもとにしたものだろうか。」 / X, , https://x.com/2SC1815J/status/1840002823343538207
[33]
小書きの位置が1行1字縦書き式だが、それが複数個縦に並べてあるので右上横書きという他ないだろう。