[1] 地名の表記や地図の表示では領土問題等への配慮が必要です。
[4]
地図への視覚的な表示だけでなく、国の領域を扱うデータベースなど、
地理的情報処理に広範囲に関わってくる問題でもあります。
[19] 固有名詞、とりわけ国名や民族名に当てられる漢字やその組合せには、 いろいろな言説が付きまといがちです。
[22] 差別的な意図を以て文字を選択する者や、 用字や用語が差別的であると主張する者や、 差別的であるとの主張に基づきその利用者を攻撃する者など、 色々な思惑が交錯しています。
[23] 「○○という表記は差別的だ」という主張は十分な根拠を伴わない字源俗解に由来する場合が多く、 そうでなくても根拠を明確にしないまま攻撃的に主張される場合も多いです。
[24] 逆に字源俗解に基づき差別的に用いる者まであり、差別的だという主張に説得力を持たせている場合があることで、 話がややこしくなっています。
[9] グーグル地図アプリ メキシコ湾の名称 米では「アメリカ湾」に メキシコで利用の場合は「メキシコ湾」に | NHK | アメリカ, 日本放送協会, , https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250129/k10014706501000.html
[10] グーグルの「アメリカ湾」表記変更は間違い、メキシコ大統領が非難 | ロイター, , https://jp.reuters.com/world/us/B4FO23Q2HNOGJBPMZ7HNT3LYGM-2025-01-30/?taid=679bb903bd13980001f8da36&utm_campaign=trueAnthem:+New+Content+(Feed)&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter
[18] メキシコ大統領、グーグル提訴を予告 「アメリカ湾」の表記めぐり - CNN.co.jp, https://www.cnn.co.jp/world/35229541.html?ref=rss
グーグルは先週、トランプ米大統領が出した名称変更の大統領令を受け、米国内のユーザーに向けた表記をメキシコ湾からアメリカ湾に切り替えた。
シェインバウム氏はこれに対して、大統領令の適用範囲はメキシコ湾全体でなく、米領海内の大陸棚に限られると主張。グーグルが大統領令と関係のないメキシコ、キューバ領の大陸棚を改称したことは「誤り」で、同意できないと述べた。
[19]
今日本から日本語環境で Google Maps にアクセスすると、
「
[20] グーグルマップに「西フィリピン海」の表示 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News, https://www.afpbb.com/articles/-/3573111
以前の検索結果をスクリーンショットで保存していたAFPの記者らによれば、これまでは「西フィリピン海」と検索しない限り、この名称は表示されなかった。
現在も「南シナ海」の名称は、今回「西フィリピン海」として特定された地域の北および西側に表示されている。
[11] 公的機関では特に深刻な問題となります。過去には Google Maps を埋め込んだWebページで日本の領土の一部を他国領土と表示することが問題視されました。 (関連各項参照。)
[12] 民間なら気にしなくていいということでもなく、公的機関に納入するシステムを製作する企業等は国の見解と整合的な地図を作成する、整合的なシステムを採用する必要があります。 不意の事故を防ぐには日頃から正しい表示ができるシステムを使うよう心がけるのが良いでしょう。
[13]
国際的な企業では国際政治的対立への対応が必要となります。
Google Maps がまさにその事例です。
地図システム提供元以外で具体的な事案があるのかはわかりませんが、
類似事例としてウェブサイトに台湾のため中華民国国旗アイコンを表示したことで中華人民共和国当局から脅迫される事案があったとされ
[14] 意図せずとも国の見解と異なる地図を用いることで、 反国家的な政治性を有するのではないかと悪評が立つリスクがあります。 近年ではSNSでそのような噂が拡散される可能性もあります。
[15] 例えば樺太、千島、北方四島をロシア連邦の領土であるかのように表示する地図を用いてしまうと、 親露派であるのかと疑われて距離を置かれたり、来店を控えられたりするリスクがあります。
[16] また、クリミア半島がロシア連邦の領土であるかのように表示する地図を用いてしまうと、 侵略戦争を肯定する意思表示と理解されるリスクがあります。