アキ

U+0020 SPACE (SP)

仕様書

意味

[24] SPACE空白という図形文字的性質と、 1文字分進むという制御文字的性質を持っています。 しかも高度なレンダリング機構では、 justify のために適度に空白幅を調整したり、 word wrap のため改行に置き換えられたり、 といったそれに留まらない機能性も有しています。

[25] そのために歴代の文字コード規格や応用規格、実装では他のどの文字とも違った特殊な意味、 特殊な位置付け、特殊な機能を SPACE に与えています。

[15] ASCII間隔 (ASCII space) は、 U+0020 です >>14

[8]

規格名前略号日本語通用名称種類備考
ISO/IEC2022:1994SPACESP図図
JISX0211-1994SPACEスペース
JISX0201:1997SPACESPスペース図図
JISX0208:1997SPACESPスペース図図
JISX0202:1998SPACESPスペース図図
JISX0213:2000SPACESPスペース図図
JISX0221-1:2001SPACEスペース

※図図 = 図形記号をもたない図形文字

[16] JIS X 6002-1980 は、SP制御文字に分類しています。

ISO/IEC 2022 における SPACE の意味

[7]

6.2.3 SPACE (スペース) 文字

名前 : SPACE (スペース) 略号 : SP 符号化表現 : 02/00

SPACE は、図形文字とする。これは、 図形記号のない可視表現をもつ。これは、 現在位置を、1文字分進める。 JIS X 0202:1998

[10]

5.3 文字 SPACE (スペース) 文字 SPACE (スペース) は、略号SP とし、ビット組合せ 2/0表現する。

SPACE は、 図形記号をもたない図形文字とする。 JIS X 0201:1997 5.3

  • [1] 2002-11-07 (木) 17:02 名無しさん (実際には ISO/IEC にはないと思いますが、) 現実の「文字」が符号化文字集合では図形文字に相当するという原則を考えるなら、 SPACE が図形文字であるのはよくありませんね...
  • [2] >>1 確かに実際、 SP は両端揃えのための語間調節で自由自在に幅が変わるし、自動改行とかで見た目上消滅したりもするし。図形文字というよりは制御文字のような気もしなくは無い。
  • [3] >>2 続き。とはいうものの ISO/IEC10646 では図形文字 (のようなもの) でもそういう単純なタイプライタ的文字とは違う文字属性を持つ文字がたくさんあるし、 ISO/IEC8859 の時点でも SHY という機能的図形文字が存在する。
  • [4] >>2-3 の一方で、 HTAB は最初から最後まで制御文字だったりする。また、 ISO/IEC 10646 の、 code chart の字形が文字名称の略称になってるような文字は、制御文字なんだか図形文字なんだかよくわからん。 (話があちこちとんですまん。) 結局何がいいたいかというと、細かい点で制御文字か図形文字かが微妙な文字がどちらに分類されているかというのはそう定義したということくらいにしか依存していないのではないですかね。
  • [5] space は間隔であって空白ではないというかなんというか・・・

名前

[19] 空白参照。

レンダリング

[18] 文字のレンダリングも参照。

代替記号

[17]

2/0SPACE の結合性

ISO/IEC 2022 において 2/0SPACE でないケース

[9] ISO/IEC 2022 環境下では SPACE固定符号化文字で、 常にビット組合せ 02/00表現されます。 但しは必ずしもではなく、 96図形文字集合G1G2G3指示され、それが GL呼出されたり SS2SS3 が使われたりするとビット組合せ 02/00SPACE 以外の文字 (の一部又は全部) を表現することがあります。 あるいはエスケープ・シーケンスなどの一部を構成することもあります。

[26] GB 80457ビット符号では 2/0MSP が配置されます。

[22] ISIRI 2900ISIRI 3342 では 0x200xA0 にあります。 前者が ltr, 後者が rtl

[23] 008-1.pdf, , https://itscj.ipsj.or.jp/ir/008-1.pdf

94集合ですが、 4/0, 6/0空白との区別のため 2/0空白の意味も定めています。

2/0 以外に置かれた SPACE

[21] ISO/IEC 2022 環境で使う符号化図形文字集合にあっては、 SPACE を含んではなりません。 >>20

[27] CNS 11643 は第8字面1区1点に U+0020 SPACE を対応付けています。

文脈

[28] 空白も参照。

いろいろな空白文字

空白文字

歴史

[6]

名前
SPACE
略号
SP
日本語通用名称
スペース JIS X 0202:1998, JIS X 0201:1997 4.3
符号化表現
02/00

[11]SGML具象構文割当てられ、間隔を表現する機能文字。 Space。 (JISX4151‐1992 定義 (39))

[12] Test of em, en, thin, and hair spaces ( 版) http://joeclark.org/standards/spacetest.html

[29] JIS TR X 0010:1998

3.1 アキ (space)

隣接する文字の仮想ボディの間隔又は隣接する行の仮想ボディの間隔。

[13] 日本語組版処理の要件(日本語版) ( (Japanese Layout Task Force 著, 版)) http://www.w3.org/TR/jlreq/ja/#term.space