XFrames

XFrames

[4] XFrames は、旧 W3C HTML WG (後の XHTML2 WG) が HTMLフレームに代わる XML 応用として検討していた仕様案です。 十分な支持を集められず開発元の XHTML2 WG にも放置された末に XHTML2 WG が閉鎖され、破棄されました。

本項は歴史的事項を説明しています。本項の内容の一部または全部は、現在の状況とは異なるかもしれません。

(なお本項の内容の一部または全部は、互換性または歴史的連続性のために現在も有効な場合もあります。しかし新たに利用することは避けるべきです。)

目次

  1. 仕様書
  2. モジュール化
    1. モジュール
      1. 要素
      2. 属性
    2. ホスト言語
  3. 素片識別子
  4. レンダリング
  5. 歴史
  6. 関連

仕様書#

モジュール化#

[12] モジュール化の方法は XHTML M12N のフレームワークにのっとっています。

[13] ただ例によって XHTML M12N に完全に従っているわけではありません。

XHTML M12N 自体が曖昧でいい加減で XHTML2 WG 自身が使いこなせていないので、何をもって「完全」 とするかは難しいですがねwww

XHTML M12NXHTML 1.1 などの例に倣うならデータ型モジュール、 XFrames ModuleQName モジュール、XFrames ホスト言語文書型の4つは最低でも必要なはずですが、 データ型XFrames ModuleXFrames ホスト言語文書型の3つの役割を持つものがなぜか統合されていて、 実際には XFrames ModuleQName モジュールの2つしかありません。

[14] スキーマ実装としては、 DTDXML SchemaRELAX NG の3種類すべてが用意されています。

モジュール#

[6] XFrames は、唯一のモジュール XFrames Module を規定しています。

要素#

[7] XFrames Module に所属する要素はすべて http://www.w3.org/2002/06/xframes/ 名前空間に属しています。 詳しくは http://www.w3.org/2002/06/xframes/ の項をご覧ください。

属性#

[8] XFrames Module に所属する要素はすべて null名前空間xml 名前空間に属しています。独自の大域属性はありません。

ホスト言語#

[9] 例示を見る限り XFrames は単独の文書として用いることが想定されているにも関わらず、 なぜか XFrames Module を利用したホスト言語文書型やその適合性の規定はありません。

素片識別子#

[19] HTMLフレームの問題点の1つとして、 入れ子閲覧文脈内の文書が切り替わった状態を URL によって表現できなかったことがあるとして、 XFrames では XPointer 風の素片識別子を使ってフレーム内の URL を外部から指定できることとしていました。

レンダリング#

[16] XFrames では compose 属性によってレンダリングのヒントを記述できますが、 詳しくは CSS などのスタイル言語で記述することとされていました。

歴史#

[3] XHTML2 の最初の作業原案中、target 属性の項で言及されました。

[2] XHTML2 WG編集者案のリストには掲載されましたが、 実際に編集者案が公表されたことはありません。

[11] XHTML2 WG の終了が決まり、引き取り手のなかった XFrames の開発も中断されることとなりました。 (そもそも XHTML2 WG 内でも放置プレイ状態でしたが。)

[10] 2010年12月になって、ようやく最終的な Working Group Note >>5 が発行されました。

[18] MozillaBugzilla に登録されましたが、実装されることはありませんでした。

関連#

[15] XFramesHTMLフレーム (framesetframe) の XML 的な代替を目指していました。互換性はまったくありませんでした。

[17] [whatwg] At Inclusion (a declarative way to "Ajaxise" a website) ( ( 版)) http://lists.whatwg.org/pipermail/whatwg-whatwg.org/2012-August/037046.html

[73] HTML要素概説
注釈