正祿

正祿

[3] 正禄は、 日本江戸時代にあった改元デマの1つです。

[8] 尾張藩朝日重章 (-) 日記 鸚鵡篭中記 に記録があります。 >>2

[4] 鸚鵡篭中記 10月の15日条と16日条の間に「頃日」として、 正禄改元されると噂になっていたものの、 虚偽だったことが書かれています。 >>2

[5] それ以上の詳細は書かれておらず不明ですが、 尾張藩名古屋城下や城内にそのような情報があったのでしょう。

[6] この頃ということで厳密にいつなのかはわかりませんが、 15日の少し前あたりに噂になって、 15日頃に偽情報と判明したということでしょうか。 どのように虚偽と判断したのかはわかりません。 江戸に照会したりもしているのでしょうか。 だとすると噂が生じたのはもう少し前の時期になるかもしれません。

[20] 日記といっても順に書いたままではなくある程度の編集が加わっているようで (例えば江戸の出来事がその日の欄に書かれていたり)、 記事内容自体はその頃に書いたものだとしても、 日付不明の記事がいつどのような理由でその位置に挿入されたのかは慎重に考える必要がありそうです。

[21] の事案では逮捕者が出ていますが ( 宝永 )、 このときは記録がありません。どうだったのでしょう。 どちらも同じ人が記録し、一方は逮捕されたと書き、 一方は何も書いていないので、正禄では逮捕者は出なかったのでしょうか。

[17] この改元デマについては、現在知られている限り、他に記録されていません。

[18] 鸚鵡篭中記は昭和40年代に刊行されるまでほとんど内容は知られていなかったようです。

[19] 改元デマについては刊行時に編集担当者は当然把握していた >>1 /280 ものの、その後特に触れられることなかったようで、 令和時代に至るまで元号研究の文脈で紹介された事例は見当たりません。

[2] >>1

元禄14辛巳歳9月

□十五日

◯頃日、年号正禄と改るよし専言。然れ共虚説也。

□十六日


[10] 猿島郡郷土大観, 崙書房, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/9640223/1/125 (要登録) 右

正祿元年 (明朝体)

[11] >>10 、同17年との間。 元和まで。 時系列順だとするとか。

[12] エンジニアー 13(11), 都市工学社, , , https://dl.ndl.go.jp/pid/1887036/1/33 (要登録)

芳野紀行 (抄) 正祿元年

[13] >>12 原文は松尾芭蕉笈の小文 >>15から紀行文 >>14

[16] = 元禄元年。正禄は元禄の誤り。

[7] 花火の歴史がわかる花火史年表【火薬の発見から現代の花火まで】, 2023/06/11 (更新日: 2024/07/26), https://hanabi-history.com/hanabisi/#1644715

1644年 正禄元年7月15日 徳川家光

「参考文献 : 三河煙火史, 三河煙火史編集委員会 編, 愛知県煙火組合, 1969年,57項」

[9] >>7 正保元年の誤り。